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― 肆 ― Happy HALLOWEEN
大いなる一言
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世間は既にメリクリですよ⊂⌒~⊃꒪ཀ꒪)⊃ゴメンネ…
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町までは子供達を連れてフィリップが馬車に乗り込み、デュークとアレンさんは騎馬で両脇を並走することにしたようです。
そういえばフィリップが馬車に乗るのなんて久し振りなんじゃないかしら?
私達姉妹が幼い頃は一緒に乗り込むこともあったのだけれど大変だったと思うわ。一時期はじっとしていられない子が2人もいて、フィリップもまだ若くて子供の扱いをどうしたらいいかもわかってないみたいだったもの。でもロレインがじっと座っていられるようになった頃からはフィリップじゃなくなったのよねぇ。
あ、今誰か『一番年下のリリアナじゃないの?』って思った?思ったでしょ~?ふふふ、違うの。リリィはロレインより早くからじっとしていられる子だったのよ。そんな訳でリリィがじっとしていられるようになってから1年近く経ってから私達だけ…は流石に許してもらえなかったけど、侍女が同乗するようになったのよね。
あら、話が迷子になりかけてるわね。とにかくフィリップは子供の扱いに今は慣れているってことよ。
「フィリップ、男の子だし5人もいて大変だろうけどよろしくね」
「アル坊っちゃまは勿論ですが皆このくらいの頃のお嬢様方よりはよっぽど聞き分けも良く大人しいので大丈夫ですよ」
あら?それって私も入ってますの?
「では行ってまいります」
文句を言おうとしたらフィリップったらさっさと馬車に乗り込んじゃいましたわ。
「かぁさま、いってきま~す!」
「気を付けて行ってくるのよ。くれぐれもはぐれないように、フィリップの…いえ、アレンさんの言う事をよ~く聞くのよ」
「お嬢様、先程も申し上げましたがアル坊っちゃまは頭も良く聞き分けもいいのでお嬢様方よりずっと大人しいです」
フィリップ…あなたなかなか失礼な事を言ってるってわかってる?も~ぷんぷんですわ。
私が言い返すより早く馬車が走り始めてしまいましたわ。仕方ありませんわね、帰ってきたらお説教ですわ。
「本当に、あの子達大丈夫かしら…?」
「フィリップも子供の扱いがかなり上手になりましたし5人程度なら警護の面でも問題ないでしょう。お嬢様方のお世話をさせていた頃はまだ子供自体に慣れておらず、その上お嬢様方はおて…それぞれご興味を持たれるものが違っておりましたから…」
どうやら私ったら心配が口をついて出てしまったようですわね。セルジュが私を安心させるかの様に答えて…あら?そういえば今私達を『おてんば』って言おうとしなかった?
「それよりミリアお嬢様、そろそろルナティアお嬢様がお目覚めになる時間ではないかと…」
そういえばいつもこのくらいの時間に目が覚めてお乳を欲しがるのよね。今お母様が美味しいお乳をあげますからね~♡
ルナの部屋に着くと私を待っていたかの様にルナが私の方へ手を伸ばします。なんて可愛いのかしら。きっと私が来ることを精霊達に聞いて知っていたのね。
「さぁ、お乳をあげましょうね~」
ルナを抱き上げ、授乳の時に使っているソファに移動するtルナがキョロキョロと周りを…きっとアルを探しているのね。
「お兄ちゃまを探しているの?お兄ちゃまは今町にあそ…お仕事をしに行ったのよ」
ルナの大きく蒼く澄んだ瞳が見る見る潤んできます。
「あっ、で、でも、すぐに帰って来るからお母様と待っていましょうね」
私の言葉がわかったのか、ルナはそのまま泣かずに私の胸に顔を押しつけてきました。
ルナは普段から泣くことのない子だとは思っていたのだけれど、その姿はまるで赤ん坊らしくないと言うか…
「本当に不思議な子…。やっぱり精霊に好かれているからなのかしら?」
いつかは乳離れもして、家族より大事な人と過ごす様になって、その時を思うと寂しくなってしまって少し泣きそうになっちゃったわ。
「ま…ぅあ……」
そんな私にルナが手を伸ばして、それはまるで慰めようと……
「!!!! ロロ!リリィ!アンナ!見て!この子喋ったわ!ママって!ママってはっきり言ったわ!」
喜びと驚きで思わず大きな声を出してしまったけれど仕方ないわよね?だってあんなにハッキリと私に手を伸ばして『ママ』って言ったもの!
「まぁまぁ、ミリア嬢ちゃま!そんな大声を出して、いけませんね。旦那様を迎えられてお子様も産まれてやっと落ち着いてきたと思っておりましたのに…」
アンナが溜息を吐いてます。そう言えば『ミリア嬢ちゃま』なんて幼い頃の様に呼ばれるのは久し振りですわ。
「もう!アンナったらそんな事今はどうでもいいの!それよりお姉様、喋ったってホント?気のせいじゃなく?」
ロレインが興奮していますわね。まぁ当然でしょう。この私だってこんなに興奮してしまったぐらいですもの。
「そうなの!ママっていったのよ~」
「本当かしら?ぅま~とかぅあ~とか言ったのがそう聞こえただけなんじゃ…?」
もう、リリィったらまたそんな捻くれた事を言って…ふふっ、きっと私が一番に呼ばれたから悔しいのね。
「本当よ。ママってはっきりいったのよ。ね~ルナ」
ルナはキョトンとした顔をしていますわね。きっと自分がどんな偉業を成し遂げたか解ってないんですわ。
*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*
作|ω・` ) 皆様お気付きかもしれませんが
者|•`,,)⁾⁾ ミリアは超がつく親バカな上に
よ|,,)⁾⁾ 残念過ぎる完璧令嬢で~す…
り|*꒪ㅿ꒪)ゝ.。o(ママなんて言ってません)コソッ
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町までは子供達を連れてフィリップが馬車に乗り込み、デュークとアレンさんは騎馬で両脇を並走することにしたようです。
そういえばフィリップが馬車に乗るのなんて久し振りなんじゃないかしら?
私達姉妹が幼い頃は一緒に乗り込むこともあったのだけれど大変だったと思うわ。一時期はじっとしていられない子が2人もいて、フィリップもまだ若くて子供の扱いをどうしたらいいかもわかってないみたいだったもの。でもロレインがじっと座っていられるようになった頃からはフィリップじゃなくなったのよねぇ。
あ、今誰か『一番年下のリリアナじゃないの?』って思った?思ったでしょ~?ふふふ、違うの。リリィはロレインより早くからじっとしていられる子だったのよ。そんな訳でリリィがじっとしていられるようになってから1年近く経ってから私達だけ…は流石に許してもらえなかったけど、侍女が同乗するようになったのよね。
あら、話が迷子になりかけてるわね。とにかくフィリップは子供の扱いに今は慣れているってことよ。
「フィリップ、男の子だし5人もいて大変だろうけどよろしくね」
「アル坊っちゃまは勿論ですが皆このくらいの頃のお嬢様方よりはよっぽど聞き分けも良く大人しいので大丈夫ですよ」
あら?それって私も入ってますの?
「では行ってまいります」
文句を言おうとしたらフィリップったらさっさと馬車に乗り込んじゃいましたわ。
「かぁさま、いってきま~す!」
「気を付けて行ってくるのよ。くれぐれもはぐれないように、フィリップの…いえ、アレンさんの言う事をよ~く聞くのよ」
「お嬢様、先程も申し上げましたがアル坊っちゃまは頭も良く聞き分けもいいのでお嬢様方よりずっと大人しいです」
フィリップ…あなたなかなか失礼な事を言ってるってわかってる?も~ぷんぷんですわ。
私が言い返すより早く馬車が走り始めてしまいましたわ。仕方ありませんわね、帰ってきたらお説教ですわ。
「本当に、あの子達大丈夫かしら…?」
「フィリップも子供の扱いがかなり上手になりましたし5人程度なら警護の面でも問題ないでしょう。お嬢様方のお世話をさせていた頃はまだ子供自体に慣れておらず、その上お嬢様方はおて…それぞれご興味を持たれるものが違っておりましたから…」
どうやら私ったら心配が口をついて出てしまったようですわね。セルジュが私を安心させるかの様に答えて…あら?そういえば今私達を『おてんば』って言おうとしなかった?
「それよりミリアお嬢様、そろそろルナティアお嬢様がお目覚めになる時間ではないかと…」
そういえばいつもこのくらいの時間に目が覚めてお乳を欲しがるのよね。今お母様が美味しいお乳をあげますからね~♡
ルナの部屋に着くと私を待っていたかの様にルナが私の方へ手を伸ばします。なんて可愛いのかしら。きっと私が来ることを精霊達に聞いて知っていたのね。
「さぁ、お乳をあげましょうね~」
ルナを抱き上げ、授乳の時に使っているソファに移動するtルナがキョロキョロと周りを…きっとアルを探しているのね。
「お兄ちゃまを探しているの?お兄ちゃまは今町にあそ…お仕事をしに行ったのよ」
ルナの大きく蒼く澄んだ瞳が見る見る潤んできます。
「あっ、で、でも、すぐに帰って来るからお母様と待っていましょうね」
私の言葉がわかったのか、ルナはそのまま泣かずに私の胸に顔を押しつけてきました。
ルナは普段から泣くことのない子だとは思っていたのだけれど、その姿はまるで赤ん坊らしくないと言うか…
「本当に不思議な子…。やっぱり精霊に好かれているからなのかしら?」
いつかは乳離れもして、家族より大事な人と過ごす様になって、その時を思うと寂しくなってしまって少し泣きそうになっちゃったわ。
「ま…ぅあ……」
そんな私にルナが手を伸ばして、それはまるで慰めようと……
「!!!! ロロ!リリィ!アンナ!見て!この子喋ったわ!ママって!ママってはっきり言ったわ!」
喜びと驚きで思わず大きな声を出してしまったけれど仕方ないわよね?だってあんなにハッキリと私に手を伸ばして『ママ』って言ったもの!
「まぁまぁ、ミリア嬢ちゃま!そんな大声を出して、いけませんね。旦那様を迎えられてお子様も産まれてやっと落ち着いてきたと思っておりましたのに…」
アンナが溜息を吐いてます。そう言えば『ミリア嬢ちゃま』なんて幼い頃の様に呼ばれるのは久し振りですわ。
「もう!アンナったらそんな事今はどうでもいいの!それよりお姉様、喋ったってホント?気のせいじゃなく?」
ロレインが興奮していますわね。まぁ当然でしょう。この私だってこんなに興奮してしまったぐらいですもの。
「そうなの!ママっていったのよ~」
「本当かしら?ぅま~とかぅあ~とか言ったのがそう聞こえただけなんじゃ…?」
もう、リリィったらまたそんな捻くれた事を言って…ふふっ、きっと私が一番に呼ばれたから悔しいのね。
「本当よ。ママってはっきりいったのよ。ね~ルナ」
ルナはキョトンとした顔をしていますわね。きっと自分がどんな偉業を成し遂げたか解ってないんですわ。
*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*-=-*
作|ω・` ) 皆様お気付きかもしれませんが
者|•`,,)⁾⁾ ミリアは超がつく親バカな上に
よ|,,)⁾⁾ 残念過ぎる完璧令嬢で~す…
り|*꒪ㅿ꒪)ゝ.。o(ママなんて言ってません)コソッ
応援ありがとうございます!
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