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第三章

第101話 Gカップ彼女とお風呂でイチャイチャ

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「ただいまー」
「お邪魔しまーす」

 大地の家の玄関の扉を開けると、大地の母がすぐに出迎えた。

「お帰り大地。美奈ちゃん今日は泊ってくの?」
「はい、そのつもりです。お世話になります」

 大地の家族にとって、美奈は幾度となく泊りに来ている馴染みの存在だ。

 大地の部屋に入って、美奈が最初に目についたのはいつも自身が愛用しているブランドの新作スポーツバッグだ。

「十七歳の誕生日、おめでとう」
「ん、ありがとう。大切に使うね」

 早速バッグを肩に掛けて、軽くポーズをとってみせる。これが一番美奈に似合うと思って買った大地の目に狂いはなかった。
 美奈は両腕を伸ばして掌を差し出す、ハグを求めるジェスチャー。大地はそれに応じ、二人はぎゅっと熱い抱擁を交わす。
 大地が美奈の後頭部に掌を置けば美奈は顔を上げ、大地は即座に唇を奪う。

「ん、お前むっちゃ生クリームの味するな」
「そう言うあんたはステーキソースの味するんだけど」

 ファミレスから帰ったばかりの二人。ムードをぶち壊す軽口も、湿っぽくなりすぎないこの二人の付き合い方にはマッチしている。
 大地はふと、壁に掛かった時計を見る。

「そろそろ姉貴が風呂上がる頃だな。一緒に入ろうぜ」

 大地のスケベな提案に、美奈は笑顔で頷いた。


 二人で浴室前まで行くと、丁度扉が開いた。出てきたのは茶髪セミショートで、つり目がちの気が強そうな美女。大地の三つ上で大学生の姉、海里かいりがバスタオル一枚で堂々と登場である。

「あ、美奈ちゃんいらっしゃい。おひさー」
「ども、お邪魔してます」
「また二人でお風呂? 好きだねーあんたも」
「へへ、まあなー」

 大地は仲の良さをアピールするように美奈の肩に腕を回し、満天の笑顔。家族の前でもこういうことにオープンなのがこの男である。

 海里と入れ替わりで脱衣所に入った二人。大地がポイポイと服を脱ぎ捨てフルチンになる横で、美奈は勿体ぶるようにまずは下着姿になって一旦脱ぐのを止める。

「おっ、前に買ったエロ下着じゃねーか」
「せっかくから着てきたんだー。最近ちょっと胸きつくなってきたけど」

 本日の美奈の下着は、以前大地からプレゼントされたシースルー生地の黒下着。ただでさえ高校生が着るには大人っぽい色気溢れるデザインに加えて、上も下も隠すべき場所が生地越しに透けて見えてしまうという一品だ。
 美奈がそれを着た姿はもうとっくに見慣れた光景であるが、大好きな彼女が自分好みの下着を着けてきてくれるのは何度見ても嬉しい。素っ裸の大地は、下半身がわかりやすく興奮を示していた。

「うへへ……ホントエロいなぁお前」
「おっさん臭いぞ」

 ブラから透ける胸の先っぽを人差し指で突っつきながら鼻の下を伸ばす大地に、美奈は苦笑い。
 ブラホックを外すと、立派に実った果実が姿を現す。鼻息荒くしている大地を見た美奈は、さながら餌を前にして尻尾を振る犬のようだと思った。

「大地、おすわり」

 美奈が指示を出すと、大地は迷いなく従う。丁度顔の位置が美奈の股間の正面に来るようにして、大地はその場にしゃがんだ。
 ショーツから透ける密林をじっと見つめていると、美奈はすっとショーツを下ろす。直に見えるようになった密林が目の前に現れて、大地は迷わず顔面を突っ込んだ。

「洗ってからにせい」

 匂いと感触を堪能していたところで顔を引き剥がされて、大地は少々不満げな表情。

 二人とも素っ裸になって浴室に足を踏み入れる、何を思ったか突然に大地が美奈に椅子を差し出した。

「それでは本日の主役であるお嬢様。わたくしめが全身くまなく洗って進ぜましょう」
「何キャラ? 執事なの? 武士なの?」
「まあ、何でもいいじゃないか。ささっ、座って座って」

 大地に言われるままに腰を下ろすと、早速大地はシャワーとスポンジを持っていやらしげな笑みを浮かべた。
 初めは無難に、背中を流し始める。スポンジと掌で丁寧に洗ってゆくが、それだけで済まないことを勿論美奈はよく理解している。
 美奈がちょっと油断した瞬間に、大地は腋の下から手を滑らせて両胸を掌で掴んだ。

「おっぱいいただき~」
「やったなこのスケベー」

 大変豊かなおっぱいを、洗ってあげるという名目で揉みしだく。

「こんにゃろ、おっぱい揉んだ数だけ金玉揉んでやるからな。覚悟しとけよー」
「上等じゃねーか。ほれ美奈、スタンダップ」

 大地から指示された美奈は立ち上がると、その意図を読んだように脚を延ばしたまま前屈姿勢をとり大地の方にお尻を向けた。大胆にも恥ずかしい所が全部丸見えの格好をしてくれる彼女に、大地は手を合わせて拝みたくなるほど大興奮だ。

「おおー、絶景かな絶景かな」

 VIO余すことなく原生林。最低限ショーツからはみ出る部分は伐採しているものの、それ以外はほぼ自然のままだ。ボディソープを付けた手を股の間に突っ込んで前面のジャングルを触れれば、下手なスポンジよりもよっぽど泡立つ。
 人によっては汚い無駄毛だらけと認識されたりもするであろう陰部だが、大地はこれが大好きなのだ。性癖の面においても、二人の相性は抜群なのである。

「自分からケツ向けてくれるとか、お前も大概スケベだな」
「うっさいわバカ」

 まずは前面の剛毛の感触を堪能したら、前から後ろにかけて順番に洗っていき最後は大きなお尻を撫でくり回す。

「ちょっとー、おっぱいとかそこ以外もちゃんと洗ってよー」
「わかってるわかってる」

 そう言いながら大地は、今度は太腿を撫でくり始めたのである。


 一通り美奈の身体に泡を塗ると、美奈は大地からスポンジを受け取る。

「じゃ、次はあたしが大地を洗う番ね」

 美奈が胸の谷間にボディソープを垂らしてアピールすると、大地はいきり立ったものを迷わず胸の谷間へと突っ込んだ。美奈は掌を胸の両サイドに当て、竿を挟んで刺激する。

「ホント好きだねーパイズリ。そんなに気持ちいい?」
「やー、物理的な気持ちよさでいくと普通に手とか口の方が。でもでっかいおっぱいでしてくれるのがエロくて好き」
「エロ大地~」
「お前だってエロいだろ」
「あんたが教えたんですー」

 射精までは行かない程度の適当なタイミングでパイズリを切り上げた美奈は、胸や陰毛も駆使しつつ自身の身体に付いた泡を擦り付けるようにして大地の身を洗ってゆく。

「こういうのだって全部あんたがやってって言わなきゃあたしが知ることもなかったんだからねー」
「へいへい」


 二人一緒にシャワーで泡を流すと、二人一緒に湯船に浸かる。大地の胸に背中を預けて両脚の間に腰を下ろした美奈は、「んー」と声を上げて両腕を天井に向けて伸ばす。
 美奈が腕を下ろすと、大地は皆を後ろから包み込むようにして両掌をおっぱいへと持っていった。
 ふにふにと揉んだり、ぷるぷると左右に揺らしたり、たぷたぷと上下に揺らしたり、あるいは指先で乳首をいじったり、乳輪をなぞったり。背後のポジションからやりたい放題である。

「なあ、美奈よ」
「ん?」
「明日はお互い部活休みだしさ、思う存分デートしようぜ。美奈のリクエスト、何でも聞くからよ」
「えーホント? わー、どこ行こう」

 暫くほったらかしにしていたことへの償いの気持ちはあるのだろう。だが美奈はあえてそこには触れず、純粋に喜んでみせた。



 風呂から上がり大地の部屋へと戻ったら、いよいよここからが本番だ。
 だけどもパンツ一丁で引き出しを漁る大地は、何やら焦った様子。

「やっべぇ……」
「どうかした?」

 美奈はスポーツドリンクのペットボトルを口から離し尋ねる。

「ゴム切らしてたわ。暫くしてねーから買い足すの忘れてたんだ」
「えー」

 暫し沈黙する大地の額を、一筋の汗が伝う。既に下半身はギンギンに固くなり早く挿れたいと叫びを上げていた。
 美奈が何も言わず見つめる中、何を思ったか大地は一度脱ぎ散らかした服を再び手に取って着始めた。

「悪い、ちょっと待っててくれ。今から買ってくる」

 慌てて部屋を出て廊下を走っていこうとすると、急に隣の部屋の扉が開いた。
 姉の海里が立ちはだかるので、大地は慌ててブレーキをかける。

「大地ー、ほらこれ、あたしの持ってるやつやるよ。彼氏と別れたから暫く使う予定ないし」
「マジ? サンキュー姉貴」

 投げ渡されたのはコンドームの箱。いよいよここからというタイミングでお預け喰らって焦っていたところに、降って沸いた幸運。姉がまるで女神に見えた瞬間だった。
 すぐさま部屋に戻ろうとする大地だったが、海里はそれを呼び止める。

「偉いじゃんあんた。あの状況で我慢してゴム買いに行ける男なんてなかなかいないよ。あたしの元彼だったら平気で生でやろうとしてたね」
「ん、まあ、大事な彼女だからな。下手なことして悲しませたくねーし」

 ぼそっとした声でそう答えると、大地は逃げるように自分の部屋に戻った。

「お帰り大地。早かったじゃん」
「姉貴がゴムくれた。つーわけで早速やろうぜ!!」

 良い顔で親指立てて言うと共にあっという間に服を脱ぎ捨てた大地は、ベッドの上で待つ美奈をぎゅっと抱きしめて唇を奪う。
 二人はそのままベッドになだれ込み、若い情熱の赴くままに愛し合うのみ。

 避妊の大切さ、生ですることのリスクの大きさを教えてくれた人がいた。
 もしもあの夏休み前特別授業を受けていないまま今の状況を迎えていたら、自分も平気で生でしようとしていたかもしれないと、大地は思った。
 今こうして二人が恋人関係でいられるのも、彼女を傷付けることなく健全なセックスができているのも、全ては彼のおかげなのだ。


 二人がまぐわう最中、隣の部屋では海里が邪魔になるまいと物音を立てないように一人ベッドに寝転がっていた。

(美奈ちゃん、ホント喘ぎ声大きいんだよなー)

 姉弟の部屋を隔てる壁は薄く、互いの声や生活音は丸聞こえ。とはいえ今日はそれに助けられた大地だったのである。
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