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熱視線
4−3
しおりを挟む「んっ」
直後、唇に落とされた灼熱。吐息を漏らしても、追いつめるように深く熱を送りこまれる。
「ふ、ぁっ」
全身に回った熱で、身体の奥から溶かされていくような錯覚に陥っていく。
「やばっ。可愛すぎやん」
涙でぼやけた視界の中、最後に下唇を軽く食んでから離れていく輪郭をとらえた。
「ごめんな。真音ちゃんが可愛すぎて……止まらんかった」
にこっと笑いながら親指で涙を拭った相手の顔が、近づいてくる。動けない私の目尻にキスが落とされた。
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「うん、もちろん!」
私、あなたの全部が大好きです!
【了】
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