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第1章
第4話 考古学研究会
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入学から一週間が経ち、新入生勧誘の賑やかな空気は、すっかり落ち着いていた。
そして、今日は火曜日。考古学研究会へ初めて参加する日だ。
五限目の必修授業を受けたあと、考古学研究会が開かれる六号館へ向かった。
学内の地図を確認しながら歩いていると、先程の授業で見かけた顔が幾つか同じ方向へと歩いていく。この人たちも、考古学研究会に向かっているのだろうかと思いながら、僕は一人、歩を進めた。
六三〇一と書かれた教室の前に着くと、前後にある二つの扉のうち、片方が開いていた。
すでに薄暗くなった廊下に、教室から明るい光が漏れ出し、中からは、休み時間に雑談をするような話し声がガヤガヤと聞こえる。
前を歩いていた見たことのある顔たちが中に入っていくのを見送りながら、僕も明かりの中に入っていこうか逡巡していると、不意に後ろから声をかけられた。
「お、新入生?」
振り向くと、メガネをかけた背の高い茶髪の学生が立っていた。
「はい、そうです」
少しおどおどしながら返事をすると、背の高い学生は口角を上げてニッと笑った。
「俺も新入生。真木って言うんだ。お前も考古学研究会?」
同じ新入生であることに安心しながら「うん、そう」と答える。
真木と名乗った同級生は、「よかった。じゃあ、一緒に入ろうぜ」と人懐こい笑顔で僕を教室へ誘ってくれた。この大学に入って、最初に声をかけてくれた同級生だった。
教室の中は三人掛けの長机が並び、思っていた以上に多くの人数がいた。
新入生は一番廊下側の列に座っているようで、授業で見かけた顔もいくつかある。他の列には、上級生たちが幾つかのグループを作って座っている。
「おう、来たか」
入室するとすぐに、教卓付近に陣取っていた刈谷がこちらを向いて声を掛けてきた。
「一年は廊下側の空いてるとこ座って」
「わかりました。じゃあ、奥空いてるんで奥行きますね」
真木がそう答えたので、そのまま真木について行った。
「刈谷さんって、ちょっと怖い感じするよな」
「そうだね、ちょっと怖いかも」
そんな話を小声でしながら、後ろから二番目の席に二人で並んで座った。
「そういえば、さっき聞き忘れてたけど、お前、名前は?」
「あっ、ごめん。俺は神原」
普段は『僕』だけど、少し見栄を張って、一人称を俺にしてみた。真木は少しぶっきらぼうな感じもするし、その方が馴染みやすいような気がしたから。
「神原か、これからよろしくな」
「うん、こちらこそよろしく」
とりあえず、真木が話しかけてくれたことで、一旦は孤独から逃れた。そう思い小さな安心を得て座っていると、ブースで話した宍戸が教壇へ登った。
「そろそろ時間なので、今年度の最初のミーティングを開始しようと思います。えーっと、まず初めに、私は会長を任されている宍戸です。至らないことも多いと思いますが、みんなで協力して、楽しいサークルにしたいと思っていますので、よろしくお願いします」
宍戸の挨拶に上級生から拍手が起こった。
それにつられて新入生たちも拍手をする。
拍手が止み、そのまま宍戸が今後の活動と新入生歓迎会について説明を続けた。
来週のミーティングからは、上級生の研究成果報告会や近隣の城趾へのフィールドワークなどが予定されていること。新入生歓迎会は、今週の金曜十九時に、大学からモノレールで二駅移動した町の居酒屋で行われることが伝えられた。
「とりあえず、私からの説明は以上です。最後に今年の役員たちから自己紹介をしてもらって、今日は終わりにしたいと思います。じゃあ、まずは刈谷から」
そう言って教壇をおりた宍戸に代わり、刈谷が登壇した。
「えー、副会長の刈谷です。今年度もたくさんの新入生が来てくれていますので、宍戸さんを支えながら、考古学研究会が更に発展できるよう尽力したいと思っています。そのために、皆さんのまとめ役として、しっかり働いて行きたいと思いますので、よろしくお願いします」
優しそうだが存在感のある宍戸と違い、刈谷には会を睥睨するような威圧感があった。まだ二年生であり上級生もいるなかで、あれだけの自信を持ってまとめ役になると自負している姿には、少し尊敬の念を覚えた。
続いて、書記二名、会計二名と各役員を担当する学生たちが順番に挨拶を続けた。
書記のうち一人は、最初に勧誘ブースで声を掛けてくれた学生で、田淵と名乗っていた。真面目そうな挨拶で、同級で副会長となった刈谷を支えていきたいとのことだった。
全員の挨拶が終わり再び宍戸が登壇し、
「今日はこれで終わりにします。入会希望の新入生はぜひ金曜の歓迎会にも参加してください。それでは、お疲れ様でした」
と今日のミーティングの終了を告げた。
それまで、静かに座っていた学生たちがざわざわと動き出す。すぐに部屋を出る者、グループで話をしている者など、皆が思い思いに散らばった。
僕もすぐに帰ろうかと、机に手を掛けて立ち上がりかけたとき、真木が声を発した。
「神原、今日はメシどうする?」
僕は腕の力を抜いて、もう一度座り直した。
「今日は、どうしよう。決めてなかったな」
「じゃあ、帰りにどっかで食っていかね?」
家族以外の人間と食事をするのは久しぶりだ。他人と食事をする緊張感を考えて断ってしまいたかったが、せっかく誘ってくれた同級生を無下にはできない。
「そうだね、そうしようか」
そう言って笑顔で承諾した。僕の返答に真木もこちらを向いて笑顔になった。
「とはいっても、まだ、この辺の店わかんねぇからなー。先輩に聞いてみるか」
先輩に聞いてみるという真木の積極性に驚きながら、僕も一応周りを見渡してみる。
そのタイミングを見計らったかのように一人の上級生が声を掛けてきた。
「二人とも、メシ食いに行くの? 俺がいい店紹介してやろうか?」
突然現れた上級生は、ニタニタと口を開いたままの笑顔で僕たちの反応を待っている。真木はこれを幸いとして、嬉しそうに「ぜひ」と返事をした。
「あっ俺、服部。よろしくな」
「俺、真木っす。よろしくお願いします」
「神原です。よろしくお願いします」
服部と名乗った学生は、「せっかくだから他に何人か連れてくる」と言って、まだ残っている新入生の方へ小走りで行ってしまった。
変わった雰囲気の先輩に、真木と顔を見合わせながら待っていると、いつの間にか副会長の刈谷がこちらへ歩いて来ていた。
「神原と真木、二人でどうした?」
「いや、せっかくだからメシでも食いに行こうってことになりまして」
「なるほどね、じゃあ、俺も行くよ」
僕は、怖そうな雰囲気の刈谷が一緒というのは少し嫌だった。しかし、拒むこともできないし、受け答えは真木がしているので、流れに任せるしかない。
「おっ、マジすか。今、服部さんが何人か連れてきてくれるそうなんで、ちょっと待っててください」
「服部か……、了解」
それから、あまり待たずに、数人の新入生を連れて服部が戻ってきた。
メガネをかけて真面目そうな児島、キョロキョロとして落ち着かない雰囲気のある浅見、新入生にしては大人びた様子の斉藤の三人だった。
お互いに軽く挨拶を交わし、自転車がある僕と真木は、一度駐輪場へ寄ってから、再び正門で落ち合うことにした。
すっかり暗くなった駐輪場への道の途中で、学内に立ち並ぶ建物にぽつぽつと明かりの灯った部屋があるのが目に入った。どこからともなく、ギターの練習をしている音や運動部の雄叫びのような声も聞こえてくる。
この窓に灯る明かりの一つ一つが、同じ趣味を共有する仲間たちの集いなのだ。そう思うと、その光の輪の一つに加わろうとしている自分の未来も、少しだけ明るく照らされた気がした。
「なんか大学生って感じだな」
隣を歩いていた真木が、ぽつりと呟いた。
その言葉に、僕は思わず彼の横顔を見る。自分とは正反対だと思っていた男が、今、同じ気持ちを共有している。その事実が、胸の奥をじんわりと温めた。
そして、今日は火曜日。考古学研究会へ初めて参加する日だ。
五限目の必修授業を受けたあと、考古学研究会が開かれる六号館へ向かった。
学内の地図を確認しながら歩いていると、先程の授業で見かけた顔が幾つか同じ方向へと歩いていく。この人たちも、考古学研究会に向かっているのだろうかと思いながら、僕は一人、歩を進めた。
六三〇一と書かれた教室の前に着くと、前後にある二つの扉のうち、片方が開いていた。
すでに薄暗くなった廊下に、教室から明るい光が漏れ出し、中からは、休み時間に雑談をするような話し声がガヤガヤと聞こえる。
前を歩いていた見たことのある顔たちが中に入っていくのを見送りながら、僕も明かりの中に入っていこうか逡巡していると、不意に後ろから声をかけられた。
「お、新入生?」
振り向くと、メガネをかけた背の高い茶髪の学生が立っていた。
「はい、そうです」
少しおどおどしながら返事をすると、背の高い学生は口角を上げてニッと笑った。
「俺も新入生。真木って言うんだ。お前も考古学研究会?」
同じ新入生であることに安心しながら「うん、そう」と答える。
真木と名乗った同級生は、「よかった。じゃあ、一緒に入ろうぜ」と人懐こい笑顔で僕を教室へ誘ってくれた。この大学に入って、最初に声をかけてくれた同級生だった。
教室の中は三人掛けの長机が並び、思っていた以上に多くの人数がいた。
新入生は一番廊下側の列に座っているようで、授業で見かけた顔もいくつかある。他の列には、上級生たちが幾つかのグループを作って座っている。
「おう、来たか」
入室するとすぐに、教卓付近に陣取っていた刈谷がこちらを向いて声を掛けてきた。
「一年は廊下側の空いてるとこ座って」
「わかりました。じゃあ、奥空いてるんで奥行きますね」
真木がそう答えたので、そのまま真木について行った。
「刈谷さんって、ちょっと怖い感じするよな」
「そうだね、ちょっと怖いかも」
そんな話を小声でしながら、後ろから二番目の席に二人で並んで座った。
「そういえば、さっき聞き忘れてたけど、お前、名前は?」
「あっ、ごめん。俺は神原」
普段は『僕』だけど、少し見栄を張って、一人称を俺にしてみた。真木は少しぶっきらぼうな感じもするし、その方が馴染みやすいような気がしたから。
「神原か、これからよろしくな」
「うん、こちらこそよろしく」
とりあえず、真木が話しかけてくれたことで、一旦は孤独から逃れた。そう思い小さな安心を得て座っていると、ブースで話した宍戸が教壇へ登った。
「そろそろ時間なので、今年度の最初のミーティングを開始しようと思います。えーっと、まず初めに、私は会長を任されている宍戸です。至らないことも多いと思いますが、みんなで協力して、楽しいサークルにしたいと思っていますので、よろしくお願いします」
宍戸の挨拶に上級生から拍手が起こった。
それにつられて新入生たちも拍手をする。
拍手が止み、そのまま宍戸が今後の活動と新入生歓迎会について説明を続けた。
来週のミーティングからは、上級生の研究成果報告会や近隣の城趾へのフィールドワークなどが予定されていること。新入生歓迎会は、今週の金曜十九時に、大学からモノレールで二駅移動した町の居酒屋で行われることが伝えられた。
「とりあえず、私からの説明は以上です。最後に今年の役員たちから自己紹介をしてもらって、今日は終わりにしたいと思います。じゃあ、まずは刈谷から」
そう言って教壇をおりた宍戸に代わり、刈谷が登壇した。
「えー、副会長の刈谷です。今年度もたくさんの新入生が来てくれていますので、宍戸さんを支えながら、考古学研究会が更に発展できるよう尽力したいと思っています。そのために、皆さんのまとめ役として、しっかり働いて行きたいと思いますので、よろしくお願いします」
優しそうだが存在感のある宍戸と違い、刈谷には会を睥睨するような威圧感があった。まだ二年生であり上級生もいるなかで、あれだけの自信を持ってまとめ役になると自負している姿には、少し尊敬の念を覚えた。
続いて、書記二名、会計二名と各役員を担当する学生たちが順番に挨拶を続けた。
書記のうち一人は、最初に勧誘ブースで声を掛けてくれた学生で、田淵と名乗っていた。真面目そうな挨拶で、同級で副会長となった刈谷を支えていきたいとのことだった。
全員の挨拶が終わり再び宍戸が登壇し、
「今日はこれで終わりにします。入会希望の新入生はぜひ金曜の歓迎会にも参加してください。それでは、お疲れ様でした」
と今日のミーティングの終了を告げた。
それまで、静かに座っていた学生たちがざわざわと動き出す。すぐに部屋を出る者、グループで話をしている者など、皆が思い思いに散らばった。
僕もすぐに帰ろうかと、机に手を掛けて立ち上がりかけたとき、真木が声を発した。
「神原、今日はメシどうする?」
僕は腕の力を抜いて、もう一度座り直した。
「今日は、どうしよう。決めてなかったな」
「じゃあ、帰りにどっかで食っていかね?」
家族以外の人間と食事をするのは久しぶりだ。他人と食事をする緊張感を考えて断ってしまいたかったが、せっかく誘ってくれた同級生を無下にはできない。
「そうだね、そうしようか」
そう言って笑顔で承諾した。僕の返答に真木もこちらを向いて笑顔になった。
「とはいっても、まだ、この辺の店わかんねぇからなー。先輩に聞いてみるか」
先輩に聞いてみるという真木の積極性に驚きながら、僕も一応周りを見渡してみる。
そのタイミングを見計らったかのように一人の上級生が声を掛けてきた。
「二人とも、メシ食いに行くの? 俺がいい店紹介してやろうか?」
突然現れた上級生は、ニタニタと口を開いたままの笑顔で僕たちの反応を待っている。真木はこれを幸いとして、嬉しそうに「ぜひ」と返事をした。
「あっ俺、服部。よろしくな」
「俺、真木っす。よろしくお願いします」
「神原です。よろしくお願いします」
服部と名乗った学生は、「せっかくだから他に何人か連れてくる」と言って、まだ残っている新入生の方へ小走りで行ってしまった。
変わった雰囲気の先輩に、真木と顔を見合わせながら待っていると、いつの間にか副会長の刈谷がこちらへ歩いて来ていた。
「神原と真木、二人でどうした?」
「いや、せっかくだからメシでも食いに行こうってことになりまして」
「なるほどね、じゃあ、俺も行くよ」
僕は、怖そうな雰囲気の刈谷が一緒というのは少し嫌だった。しかし、拒むこともできないし、受け答えは真木がしているので、流れに任せるしかない。
「おっ、マジすか。今、服部さんが何人か連れてきてくれるそうなんで、ちょっと待っててください」
「服部か……、了解」
それから、あまり待たずに、数人の新入生を連れて服部が戻ってきた。
メガネをかけて真面目そうな児島、キョロキョロとして落ち着かない雰囲気のある浅見、新入生にしては大人びた様子の斉藤の三人だった。
お互いに軽く挨拶を交わし、自転車がある僕と真木は、一度駐輪場へ寄ってから、再び正門で落ち合うことにした。
すっかり暗くなった駐輪場への道の途中で、学内に立ち並ぶ建物にぽつぽつと明かりの灯った部屋があるのが目に入った。どこからともなく、ギターの練習をしている音や運動部の雄叫びのような声も聞こえてくる。
この窓に灯る明かりの一つ一つが、同じ趣味を共有する仲間たちの集いなのだ。そう思うと、その光の輪の一つに加わろうとしている自分の未来も、少しだけ明るく照らされた気がした。
「なんか大学生って感じだな」
隣を歩いていた真木が、ぽつりと呟いた。
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