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【番外編】クロバイとの日々 ライVer.
8☆
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___年末___
俺はシオンに招待されてローズウッド家の新年の祝いに招待された。
使用人達はほぼ帰省し、エンジュとカイエは残ったらしい。
使用人が帰省したから静か…と言う事もなく、今日は王宮の警護の人達も代わる代わる食べに来てとても賑やかだ。
俺はローズウッド家の人達へプレゼントを渡した。
そんな高いものは贈れなかったけど、みんな喜んでくれて嬉しかった。
みんなからは…何故かクロバイに渡してるから後から受け取るように言われていた。
荷物になるからかな?
あとはクロバイをバルコニーへ誘わなきゃ……えっと…クロバイは……シオンと何か話してるな……まだ時間はあるけど……
___ライ___
ん?何か…バルコニーから声がする…
誘われるようにバルコニーへ行くと、小さな光が2つフワフワと浮いていた。
『ライ?ライね♡やっと会えた!』
『ママッ…声が大きいわっ。クロバイに聞こえちゃうっ!』
『あっ、そうねっ。ごめんなさい。』
フワフワと俺の周りを飛んで話しかけてくるこの2つの光は…もしかして……
「もしかして精霊王の樹と……精霊の……」
俺は挨拶が遅れた事を詫びようと、慌てて跪こうとしたら止められた。
『挨拶は良いの、元はクロバイのせいだもの。』
『そうよぉ。クロバイ、私達に会わせないように2人の時は結界張るんだものっ。』
「それは………」
「わぁ!」
急に後ろへ誰かに引き寄せられたかと思ったらクロバイだった。
「……2人がこうやって、私のライを揶揄おうとするからだろ?」
『揶揄おうとしてないわよ~。』
『そうよ、私達にとっても可愛い子だもの。可愛がりたいだけ♡』
光の玉がクルクルと俺達の周りを楽しそうに回る。
「…シィ……2人共……騎士達に気付かれる…」
『フフッ、そうね。』
『しょうがないわね。じゃあ、また森でゆっくり会いましょ♡そうそう、ライ………』
光が耳元で囁く。
………あぁ……そうか…………
『じゃあね、ライ♪良い新年を♡』
『ゆっくりとお話出来るのを楽しみにしているわ♡』
光はクルクルと空へ舞い、そして消えた。
2人が消えてシン…と、なったバルコニー。
部屋の方へ向くと扉は閉じてカーテンも掛けられていた。
「…あれ?扉……閉めたの?」
「……ユズ様とサクラ様はアッシュ様達と共に部屋へ行ったから……ライを…」
クロバイが俺の腰に手を回したタイミングで、俺もクロバイの首に腕を回した。
「……俺を…何…?」
「……その蕩けた顔を…誰にも見せたくないからな……チュッ。」
「ん…フフッ……じゃぁ…俺も……チュッ……そんな甘い顔と…声……俺だけのものにしたいな……んんっ…」
少し目を見開いてから潤んだ瞳で俺を見詰める。
ゲームでは表情をよく見えなかったクロバイは…この世界で…俺と話すクロバイは、日に日に表情が出るようになった。
「……クロバイ…ん…今日は……部屋に戻りたくないよ……っ…」
「……私もだ……お前を…帰したく…ない……」
キスをしながら俺は身体の中が熱くなるのを感じてクロバイへ身体を預けると、珍しくクロバイが俺の身体を強く抱き締めた。
「……ライ…目を瞑って…私に掴まれ…」
「……ん…」
俺は言う通りに抱き付き、気付くとクロバイの執務室へと移動していた。
「……移動……魔法?」
「気持ち悪くは無いか?」
「うん……」
「じゃぁ……ライ…こちらへ……」
手を繋がれて隣の部屋の扉を開けると……
「わぁ……」
扉を開けると屋敷の広さを考えると明らかに違う空間が広がる部屋があった。
「……ここ…クロバイの……部屋?」
「そうだ。少し空間を広げている……ここなら……」
「あ……」
「誰にも邪魔は…されない……」
「ねぇ……クロバイ……俺の新年の贈り物さ……」
「何だ…?」
広い部屋に、森の中を感じさせる澄んだ空気に包まれて…
「クロバイが……欲しい……」
シャツのボタンを少しずつ外していく。
スルリと着崩れの音が、部屋に響き…俺は少し恥ずかしくなったが勇気を振り絞った。
「……ねぇ……クロバイ…これでも…抱いてくれない……?」
「………っ!」
上半身裸になってクロバイに身体を預ける。
こんな事前世でもした事ないから恥ずかしい……きっと顔は真っ赤だよな…変じゃないかな……クロバイ…さっきから無言なんだけど…
「……お前はっ……くっ!」
___ドサッ!___
俺は引き寄せられてすぐに近くのベッドへ飛び込むように2人で倒れた。
「……全く……お前は……無自覚と言うか……」
「クロ……んぅっ」
上から真っ赤になったクロバイに覆い被されて、俺はクロバイの下半身に胸を震わせた。
……クロバイ……硬くなってる……
「……あ……すまない…っ!」
クロバイのものを服越しで触ろうとしたら、クロバイが俺から離れようとした。
「離れないで…っ……ぁ…んっ!」
俺は首に腕を回して身体を密着させると更に硬くなったクロバイのものが俺のものを刺激して俺は声が出てしまった。
「……何で……っ……俺……そんなに……抱くの…や…?」
……ヤバい……涙出てきた……
「違っ……ライ…ッ……違うんだっ……嫌じゃない……むしろ…」
「……クロバイ……?」
クロバイが起き上がり、俺達は向かい合わせで座った。
「……いや……その……お前を抱きたくないわけじゃ……ないんだ……」
「……うん……何となく……分かった……」
………だって……クロバイの下半身を見ると……服越しだけど、明らかに勃ってる…よね………
……ん……でもちょっと……
………デカくね………?
話を聞くと、実はクロバイは幼馴染と結ばれる時に3Pをしたらしいのだが、明らかにもう1人よりデカくて長く……その……全部入りきれなかったらしい。
「……幼馴染は気付いてたの?」
「いや……『全部入ったの?』と…苦しそうに聞くから……『そうだ…』……と…」
「3人でしてたなら、もう1人に気付かれてたんじゃないの?」
「いや、アイツは夢中で気付かなかったようだ。」
……あぁ……攻のをマジマジ見るタイプじゃなかったのか。1000年以上前だしねぇ…その辺の知識や感覚は今と違うよね。
他の付き合った人とかもそうだったのかなぁ?
「お前を…幼馴染同様苦しい思いをさせたくない……だから…」
クロバイは寂しい顔をして俺の頬に手を添えた。
「これで……私は…十分だ……」
「…やだ。」
「ライ?」
「クロバイ、貴方は俺の何を見てきたの?俺は転生者だよ?この世界の人より知識はあると思うよ?それに……」
俺はクロバイを抱き締めた。
「俺は……クロバイの…愛し子なんでしょ?」
「……っ…それをどこで…⁉」
「ママが教えてくれた…それに……俺…」
「……ラッ…!」
___ドサッ!!___
「愛し子なら…精霊王に抱かれる身体にどんどんなるってシオンから聞いたよ?クロバイに抱かれるなら……どんな事だって……頑張るよ…俺。」
クロバイの首に手を回し、勢い良くベッドに倒れてクロバイの耳元で囁いた。
「ねぇ……クロバイ……いっぱい…愛して…」
そして……俺の中を貴方でいっぱいにして……
クロバイを見詰めるとクロバイの目の色が変わって行くのが分かる。
柔らかい茶色の瞳がシルバーブルーへ、黒く艷やかな茶色の瞳が長髪の銀色に……
「良いのか…?」
「ん……我慢しなくて良いから……」
「後悔……するなよ……」
ニヤリと笑うクロバイに腹の奥が甘く疼く。
俺は返事の変わりに深く唇を合わせていった。
俺はシオンに招待されてローズウッド家の新年の祝いに招待された。
使用人達はほぼ帰省し、エンジュとカイエは残ったらしい。
使用人が帰省したから静か…と言う事もなく、今日は王宮の警護の人達も代わる代わる食べに来てとても賑やかだ。
俺はローズウッド家の人達へプレゼントを渡した。
そんな高いものは贈れなかったけど、みんな喜んでくれて嬉しかった。
みんなからは…何故かクロバイに渡してるから後から受け取るように言われていた。
荷物になるからかな?
あとはクロバイをバルコニーへ誘わなきゃ……えっと…クロバイは……シオンと何か話してるな……まだ時間はあるけど……
___ライ___
ん?何か…バルコニーから声がする…
誘われるようにバルコニーへ行くと、小さな光が2つフワフワと浮いていた。
『ライ?ライね♡やっと会えた!』
『ママッ…声が大きいわっ。クロバイに聞こえちゃうっ!』
『あっ、そうねっ。ごめんなさい。』
フワフワと俺の周りを飛んで話しかけてくるこの2つの光は…もしかして……
「もしかして精霊王の樹と……精霊の……」
俺は挨拶が遅れた事を詫びようと、慌てて跪こうとしたら止められた。
『挨拶は良いの、元はクロバイのせいだもの。』
『そうよぉ。クロバイ、私達に会わせないように2人の時は結界張るんだものっ。』
「それは………」
「わぁ!」
急に後ろへ誰かに引き寄せられたかと思ったらクロバイだった。
「……2人がこうやって、私のライを揶揄おうとするからだろ?」
『揶揄おうとしてないわよ~。』
『そうよ、私達にとっても可愛い子だもの。可愛がりたいだけ♡』
光の玉がクルクルと俺達の周りを楽しそうに回る。
「…シィ……2人共……騎士達に気付かれる…」
『フフッ、そうね。』
『しょうがないわね。じゃあ、また森でゆっくり会いましょ♡そうそう、ライ………』
光が耳元で囁く。
………あぁ……そうか…………
『じゃあね、ライ♪良い新年を♡』
『ゆっくりとお話出来るのを楽しみにしているわ♡』
光はクルクルと空へ舞い、そして消えた。
2人が消えてシン…と、なったバルコニー。
部屋の方へ向くと扉は閉じてカーテンも掛けられていた。
「…あれ?扉……閉めたの?」
「……ユズ様とサクラ様はアッシュ様達と共に部屋へ行ったから……ライを…」
クロバイが俺の腰に手を回したタイミングで、俺もクロバイの首に腕を回した。
「……俺を…何…?」
「……その蕩けた顔を…誰にも見せたくないからな……チュッ。」
「ん…フフッ……じゃぁ…俺も……チュッ……そんな甘い顔と…声……俺だけのものにしたいな……んんっ…」
少し目を見開いてから潤んだ瞳で俺を見詰める。
ゲームでは表情をよく見えなかったクロバイは…この世界で…俺と話すクロバイは、日に日に表情が出るようになった。
「……クロバイ…ん…今日は……部屋に戻りたくないよ……っ…」
「……私もだ……お前を…帰したく…ない……」
キスをしながら俺は身体の中が熱くなるのを感じてクロバイへ身体を預けると、珍しくクロバイが俺の身体を強く抱き締めた。
「……ライ…目を瞑って…私に掴まれ…」
「……ん…」
俺は言う通りに抱き付き、気付くとクロバイの執務室へと移動していた。
「……移動……魔法?」
「気持ち悪くは無いか?」
「うん……」
「じゃぁ……ライ…こちらへ……」
手を繋がれて隣の部屋の扉を開けると……
「わぁ……」
扉を開けると屋敷の広さを考えると明らかに違う空間が広がる部屋があった。
「……ここ…クロバイの……部屋?」
「そうだ。少し空間を広げている……ここなら……」
「あ……」
「誰にも邪魔は…されない……」
「ねぇ……クロバイ……俺の新年の贈り物さ……」
「何だ…?」
広い部屋に、森の中を感じさせる澄んだ空気に包まれて…
「クロバイが……欲しい……」
シャツのボタンを少しずつ外していく。
スルリと着崩れの音が、部屋に響き…俺は少し恥ずかしくなったが勇気を振り絞った。
「……ねぇ……クロバイ…これでも…抱いてくれない……?」
「………っ!」
上半身裸になってクロバイに身体を預ける。
こんな事前世でもした事ないから恥ずかしい……きっと顔は真っ赤だよな…変じゃないかな……クロバイ…さっきから無言なんだけど…
「……お前はっ……くっ!」
___ドサッ!___
俺は引き寄せられてすぐに近くのベッドへ飛び込むように2人で倒れた。
「……全く……お前は……無自覚と言うか……」
「クロ……んぅっ」
上から真っ赤になったクロバイに覆い被されて、俺はクロバイの下半身に胸を震わせた。
……クロバイ……硬くなってる……
「……あ……すまない…っ!」
クロバイのものを服越しで触ろうとしたら、クロバイが俺から離れようとした。
「離れないで…っ……ぁ…んっ!」
俺は首に腕を回して身体を密着させると更に硬くなったクロバイのものが俺のものを刺激して俺は声が出てしまった。
「……何で……っ……俺……そんなに……抱くの…や…?」
……ヤバい……涙出てきた……
「違っ……ライ…ッ……違うんだっ……嫌じゃない……むしろ…」
「……クロバイ……?」
クロバイが起き上がり、俺達は向かい合わせで座った。
「……いや……その……お前を抱きたくないわけじゃ……ないんだ……」
「……うん……何となく……分かった……」
………だって……クロバイの下半身を見ると……服越しだけど、明らかに勃ってる…よね………
……ん……でもちょっと……
………デカくね………?
話を聞くと、実はクロバイは幼馴染と結ばれる時に3Pをしたらしいのだが、明らかにもう1人よりデカくて長く……その……全部入りきれなかったらしい。
「……幼馴染は気付いてたの?」
「いや……『全部入ったの?』と…苦しそうに聞くから……『そうだ…』……と…」
「3人でしてたなら、もう1人に気付かれてたんじゃないの?」
「いや、アイツは夢中で気付かなかったようだ。」
……あぁ……攻のをマジマジ見るタイプじゃなかったのか。1000年以上前だしねぇ…その辺の知識や感覚は今と違うよね。
他の付き合った人とかもそうだったのかなぁ?
「お前を…幼馴染同様苦しい思いをさせたくない……だから…」
クロバイは寂しい顔をして俺の頬に手を添えた。
「これで……私は…十分だ……」
「…やだ。」
「ライ?」
「クロバイ、貴方は俺の何を見てきたの?俺は転生者だよ?この世界の人より知識はあると思うよ?それに……」
俺はクロバイを抱き締めた。
「俺は……クロバイの…愛し子なんでしょ?」
「……っ…それをどこで…⁉」
「ママが教えてくれた…それに……俺…」
「……ラッ…!」
___ドサッ!!___
「愛し子なら…精霊王に抱かれる身体にどんどんなるってシオンから聞いたよ?クロバイに抱かれるなら……どんな事だって……頑張るよ…俺。」
クロバイの首に手を回し、勢い良くベッドに倒れてクロバイの耳元で囁いた。
「ねぇ……クロバイ……いっぱい…愛して…」
そして……俺の中を貴方でいっぱいにして……
クロバイを見詰めるとクロバイの目の色が変わって行くのが分かる。
柔らかい茶色の瞳がシルバーブルーへ、黒く艷やかな茶色の瞳が長髪の銀色に……
「良いのか…?」
「ん……我慢しなくて良いから……」
「後悔……するなよ……」
ニヤリと笑うクロバイに腹の奥が甘く疼く。
俺は返事の変わりに深く唇を合わせていった。
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