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ミノタウロス討伐クエスト
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クエストを受けやってきたのは、ギルドから1時間ほど歩いた場所にある洞窟だ。
ダンジョンと呼ばれ、入り口は本来封鎖されているのだが、ギルドから許可証を借りることで入ることが出来る。
ダンジョンの前には、いくつかの足跡があった。
「誰か入ったのでしょうか?」
「そうみたいだな。けどこれは…奇妙だ」
足跡は4人分ある。
俺が抜けたことでパーティは3人になったはずだ。
しかも、4人目の足跡は極端に小さい。
タエと同じぐらい…ということは女の子か?
「3人はもう出た後みたいね」
ミサキの言う通り、洞窟の中に入った足跡が4つ。出てきた足跡が3つある。
「誰か一人が取り残されてるってこと?」
「だな」
出てきているのは巨大な足跡…これはレントのものだろう。
残りのふたつは小さめだ。一つは女の子のものだろう。もうひとつは体格からしてサクマか。
だとすれば…残っているのは、ケディ…あいつだ。
「せいぜい生きていてくれよ」
勝手に死なれる分には構わないが、行った先で死体になられていたらたまったもんじゃない。
こちとら女の子を3人も連れているんだからな。
余計なトラウマは作りたくない。
俺の願いが叶ったのか、奴の悪運が強いのか。
ケディはまだ生きていて、モンスターに襲われているところだった。
「ウインドカッター!」
タエの魔法がモンスターを襲った。
大抵のモンスターならこれだけで吹き飛ぶのだが、さすがS級だ。
悲鳴を上げて後ずさりしたものの、すぐにこちらを睨みつけてくる。
「間一髪ってところか」
モンスターがこちらに向きを変えると、足元には俺をパーティから追放した奴が気絶していた。
「あれがミノタウロスだね」
「そうだ。意外と驚かないんだな」
「あら、可愛らしく悲鳴を上げるのがお好みだったかしら?」
「そうじゃない」
S級はただのモンスターではない。
体はデカく、見るからに異様なやつが多い。
この牛なんて、二足歩行してやがる。
女の子じゃなくても、男でも怖気づくものだ。
「先輩、私達は大丈夫です。魔王の部下と戦ったことがあります」
「そいつは心強い」
タエがそんな冗談を言うなんてな。
俺のほうが焦っていたみたいだ。
「牛の本体は角だ。そいつを叩き折れば大人しくなる」
「任せなさい!とりゃあああああああああ」
ミサキはボウガンを構えると、角に向かって発射した。
完璧な狙いだ。一寸の狂いもなく、角に当たった。
「ちょっと、全然効いてないんですけどっ!?」
だが、はじかれただけで、怒ったミノタウロスはミサキに腕を振り下ろした。
カキーンと派手な音を立てて、ミノタウロスの動きが止まった。
拳を受け止めたのは、盾だ。
盾とボウガン。
これが本来のミサキの戦闘スタイルだ。
その役割は、モンスターの攻撃ターゲットの管理だ。
「これがS級…さすがにきついわね」
ミサキに汗を浮かべながらも、何度も振り下ろされる攻撃を受け止める。
彼女の盾はただの盾ではない。
魔力を込めることで、敵の攻撃がすべてそこに向く魔具だ。
本来なら、ガタイのいい大男が持つべきアイテムなのだが、女の子ばかりのパーティではそうもいってはいられないか。
それに、一生攻撃を受け続ける必要もない。
「スイッチ!」
合図を出すと、ミサキは盾に込めた魔力を解いた。
ミノタウロスは攻撃対象を失い、次の標的を探し始める。
その瞬間にスキが出来た。
「ウインドカッター!」
タエの放った風魔法を、ミノタウロスはぶん殴った。
魔法は霧散し、ミノタウロスは鼻から息を吐いた。
「まだだよ、はあ!」
高く飛び上がったサクラが、角に向って剣を振り下ろした。
カキン。
ボウガンの矢同様に、剣は弾かれた。
空中で態勢を崩したサクラに向かって、今度は腕が振りかざされる。
「ウインドカッター」
救ったのはタエだった。風魔法でサクラを移動させるとミノタウロスの一撃は|《空》くうを切った。
それでも、ミノタウロスは手を緩めない。タエに頭を向けて疾走する。
「こっちよ」
ミサキが盾に魔力を込めると、ミノタウロスは90度向きを変えた。
その背中にサクラは剣を突き刺した。
「ウガアアアア」
ミノタウロスは悲鳴を上げると、二歩三歩ふらついた。
効いている。だが、致命傷を与えるには至っていない。
何か一つ、決定的な一撃を与えられればいいのだが…。
周囲を見渡すと、それはあった。
宝剣だ。
元の持ち主はレティ。あいつは魔剣と言っていたが実は違う。
れっきとした意思をもった強力な剣で、奴はこれを使いこなせていなかっただけだ。
「受け取れ、サクラ!」
剣を手にすると、彼女は迷わず魔力を込めた。
その瞬間、銀色の剣は金色の輝きを纏った。
「うわっ、なにこれ!?」
驚きながらも、すぐに戦闘に戻る。
剣はかするだけで、傷口を作っていき、ミノタウロスの動きは徐々に鈍っていく。
今ならいける。
一気に終わらせるぞ。
「タエ、今だ!」
「はいっ、先輩!風よ、かのものを拘束せよ…ウインドアイビー!」
ミノタウロスの周囲を風が飛び交い、腕や足に巻き付き、動きを止める。
「サクラ、ミサキ、今だ!」
ミサキは盾とボウガンを捨てると、新たな魔具に魔力を込める。
「来たれ、すべてを薙ぎ払う力よ…スラッシュアックス!」
ミサキの手には宝具が握られる。
普通に使えば一秒も持たない強大な力。
それも、俺がいれば話は違う。
「コネクト!」
ミサキの中にある回路を作り替える。
盾とボーガンの後衛仕様から、前衛仕様にだ。
斧を使うには腕の負担が尋常ではない。
右腕を中心に魔力を通わせ、あとはすべて足に残す。
もう一つのキーである、飛翔靴を使うためだ。
「いいぞ!」
「はあ!」
ミサキは飛び上がり、左の角に向かって斧を振り下ろす。
同時に、サクラは右の角に襲いかかる。
「我に力を、闇を切り裂く光の力を…レーヴァテイン!」
宝剣の力が解放された。
これはケディには出来なかったことだ。
宝剣を認めた相手にのみ名を伝える。
レーヴァテインは今、サクラの手の中で真の力を発揮するのだ。
「さすがにしんどいな…」
俺は必死に魔力回路の維持を続けていた。
正直、ミサキの宝具と魔具だけでいっぱいいっぱいだ。
そこにサクラが宝剣を維持するための回路まで管理しなければならないのだ。
頭が破裂しそうなほどの情報量だ。
はやく終わってくれ!
「ギャアアアアア」
剣と斧。二本の宝具はミノタウロスの角を切り落とした。
ミノタウロスは悲鳴を上げ、地面に崩れ落ちる。
「やったの?」
「どうかしら?」
安心するのはまだ早い。S級モンスターはしぶとい。
心臓を破壊しても動き続ける奴だっている。
終わっていてくれ…。
万が一に備えて、回路の維持を続ける。
やはり、これで終わりではなかった。
ミノタウロスの表面の皮がむけ、中からは金色の肉体が姿を現した。
「なんなのよこれっ!?」
「まさか、進化っ?!」
最悪だ。進化するのは明日じゃなかったのかよ。
ミノタウロスは金色の肉体で立ち上がると、真っ赤な目で俺を見つけてくる。
感情はないはずなのに、にやっと笑ったように見えた。
ダンジョンと呼ばれ、入り口は本来封鎖されているのだが、ギルドから許可証を借りることで入ることが出来る。
ダンジョンの前には、いくつかの足跡があった。
「誰か入ったのでしょうか?」
「そうみたいだな。けどこれは…奇妙だ」
足跡は4人分ある。
俺が抜けたことでパーティは3人になったはずだ。
しかも、4人目の足跡は極端に小さい。
タエと同じぐらい…ということは女の子か?
「3人はもう出た後みたいね」
ミサキの言う通り、洞窟の中に入った足跡が4つ。出てきた足跡が3つある。
「誰か一人が取り残されてるってこと?」
「だな」
出てきているのは巨大な足跡…これはレントのものだろう。
残りのふたつは小さめだ。一つは女の子のものだろう。もうひとつは体格からしてサクマか。
だとすれば…残っているのは、ケディ…あいつだ。
「せいぜい生きていてくれよ」
勝手に死なれる分には構わないが、行った先で死体になられていたらたまったもんじゃない。
こちとら女の子を3人も連れているんだからな。
余計なトラウマは作りたくない。
俺の願いが叶ったのか、奴の悪運が強いのか。
ケディはまだ生きていて、モンスターに襲われているところだった。
「ウインドカッター!」
タエの魔法がモンスターを襲った。
大抵のモンスターならこれだけで吹き飛ぶのだが、さすがS級だ。
悲鳴を上げて後ずさりしたものの、すぐにこちらを睨みつけてくる。
「間一髪ってところか」
モンスターがこちらに向きを変えると、足元には俺をパーティから追放した奴が気絶していた。
「あれがミノタウロスだね」
「そうだ。意外と驚かないんだな」
「あら、可愛らしく悲鳴を上げるのがお好みだったかしら?」
「そうじゃない」
S級はただのモンスターではない。
体はデカく、見るからに異様なやつが多い。
この牛なんて、二足歩行してやがる。
女の子じゃなくても、男でも怖気づくものだ。
「先輩、私達は大丈夫です。魔王の部下と戦ったことがあります」
「そいつは心強い」
タエがそんな冗談を言うなんてな。
俺のほうが焦っていたみたいだ。
「牛の本体は角だ。そいつを叩き折れば大人しくなる」
「任せなさい!とりゃあああああああああ」
ミサキはボウガンを構えると、角に向かって発射した。
完璧な狙いだ。一寸の狂いもなく、角に当たった。
「ちょっと、全然効いてないんですけどっ!?」
だが、はじかれただけで、怒ったミノタウロスはミサキに腕を振り下ろした。
カキーンと派手な音を立てて、ミノタウロスの動きが止まった。
拳を受け止めたのは、盾だ。
盾とボウガン。
これが本来のミサキの戦闘スタイルだ。
その役割は、モンスターの攻撃ターゲットの管理だ。
「これがS級…さすがにきついわね」
ミサキに汗を浮かべながらも、何度も振り下ろされる攻撃を受け止める。
彼女の盾はただの盾ではない。
魔力を込めることで、敵の攻撃がすべてそこに向く魔具だ。
本来なら、ガタイのいい大男が持つべきアイテムなのだが、女の子ばかりのパーティではそうもいってはいられないか。
それに、一生攻撃を受け続ける必要もない。
「スイッチ!」
合図を出すと、ミサキは盾に込めた魔力を解いた。
ミノタウロスは攻撃対象を失い、次の標的を探し始める。
その瞬間にスキが出来た。
「ウインドカッター!」
タエの放った風魔法を、ミノタウロスはぶん殴った。
魔法は霧散し、ミノタウロスは鼻から息を吐いた。
「まだだよ、はあ!」
高く飛び上がったサクラが、角に向って剣を振り下ろした。
カキン。
ボウガンの矢同様に、剣は弾かれた。
空中で態勢を崩したサクラに向かって、今度は腕が振りかざされる。
「ウインドカッター」
救ったのはタエだった。風魔法でサクラを移動させるとミノタウロスの一撃は|《空》くうを切った。
それでも、ミノタウロスは手を緩めない。タエに頭を向けて疾走する。
「こっちよ」
ミサキが盾に魔力を込めると、ミノタウロスは90度向きを変えた。
その背中にサクラは剣を突き刺した。
「ウガアアアア」
ミノタウロスは悲鳴を上げると、二歩三歩ふらついた。
効いている。だが、致命傷を与えるには至っていない。
何か一つ、決定的な一撃を与えられればいいのだが…。
周囲を見渡すと、それはあった。
宝剣だ。
元の持ち主はレティ。あいつは魔剣と言っていたが実は違う。
れっきとした意思をもった強力な剣で、奴はこれを使いこなせていなかっただけだ。
「受け取れ、サクラ!」
剣を手にすると、彼女は迷わず魔力を込めた。
その瞬間、銀色の剣は金色の輝きを纏った。
「うわっ、なにこれ!?」
驚きながらも、すぐに戦闘に戻る。
剣はかするだけで、傷口を作っていき、ミノタウロスの動きは徐々に鈍っていく。
今ならいける。
一気に終わらせるぞ。
「タエ、今だ!」
「はいっ、先輩!風よ、かのものを拘束せよ…ウインドアイビー!」
ミノタウロスの周囲を風が飛び交い、腕や足に巻き付き、動きを止める。
「サクラ、ミサキ、今だ!」
ミサキは盾とボウガンを捨てると、新たな魔具に魔力を込める。
「来たれ、すべてを薙ぎ払う力よ…スラッシュアックス!」
ミサキの手には宝具が握られる。
普通に使えば一秒も持たない強大な力。
それも、俺がいれば話は違う。
「コネクト!」
ミサキの中にある回路を作り替える。
盾とボーガンの後衛仕様から、前衛仕様にだ。
斧を使うには腕の負担が尋常ではない。
右腕を中心に魔力を通わせ、あとはすべて足に残す。
もう一つのキーである、飛翔靴を使うためだ。
「いいぞ!」
「はあ!」
ミサキは飛び上がり、左の角に向かって斧を振り下ろす。
同時に、サクラは右の角に襲いかかる。
「我に力を、闇を切り裂く光の力を…レーヴァテイン!」
宝剣の力が解放された。
これはケディには出来なかったことだ。
宝剣を認めた相手にのみ名を伝える。
レーヴァテインは今、サクラの手の中で真の力を発揮するのだ。
「さすがにしんどいな…」
俺は必死に魔力回路の維持を続けていた。
正直、ミサキの宝具と魔具だけでいっぱいいっぱいだ。
そこにサクラが宝剣を維持するための回路まで管理しなければならないのだ。
頭が破裂しそうなほどの情報量だ。
はやく終わってくれ!
「ギャアアアアア」
剣と斧。二本の宝具はミノタウロスの角を切り落とした。
ミノタウロスは悲鳴を上げ、地面に崩れ落ちる。
「やったの?」
「どうかしら?」
安心するのはまだ早い。S級モンスターはしぶとい。
心臓を破壊しても動き続ける奴だっている。
終わっていてくれ…。
万が一に備えて、回路の維持を続ける。
やはり、これで終わりではなかった。
ミノタウロスの表面の皮がむけ、中からは金色の肉体が姿を現した。
「なんなのよこれっ!?」
「まさか、進化っ?!」
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