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第一章
第1話:運命の二人
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オスカル・ロレンソ・フォン・スコーネとアンドレ・ピント・アガシ・フォン・カンダカン は神が運命の糸を繋いだ者だった。
スコーネ公爵家に生まれた長男のオスカルと、カンダカン辺境伯家に生まれたアンドレは、同年同月同日同時間、寸分の違いのない同じ瞬間にこの世に誕生した。
まさに神の奇跡と言っていい二人だった。
オスカルは少し癖のある波打つような金髪で、白い肌は常に濡れ光るような潤いに満ちていて、青い瞳は真夏の青空を思わせる光に輝いていた。
アンドレは全く癖のない絹のように滑らかな白銀髪で、白い肌は中の血官が透き通って見えるような透明感で、赤い瞳は鮮血のように妖しく光っていた。
二人は幼くして王家主催の舞踏会で出会い、眼と眼があった瞬間、恋に落ちた。
もう誰も二人を分かつ事などできなかったが、そうは思わない者が数多くいたため、二人は常に戦わなければいけなくなった。
幼くして神童と呼ばれる二人だったから、男同士が結婚できない事はなんとなく分かってたが、同時に貴族の夫婦が形だけなのも分かっていた。
自分達の両親も政略結婚で、跡継ぎの子供さえ残せば、互いに自由に恋人を作って愉しくやっているのも理解していた。
自分達も形だけの正室を迎えて子供を作り、恋人同士で仲良く通えばいいと思っていたのだが、成長と共に男同士の愛が許されない事を知ってしまった。
母国だけでなく、この世界に広く力を持つ教会が、男性同士や女性同士の愛を異端として弾圧し、改心しない同性愛者を処刑している事を知る。
自分達が愛を失う事などないと悟っている二人は、どうやって教会の目から逃れるかを真剣に考えた。
二人が出した答えは、表向きは無二の親友として振舞い、裏で愛し合うというものだったが、それには不断の努力が必要だった。
誰からも疑われないように、誕生日が同じ幼馴染というだけではなく、肩を並べて戦い、背中を預けて戦った、無二の戦友と見せかけようとした。
その為に血の汗を流すほどの鍛錬を行い、戦場で不覚を取らないように、助け合えるように、あらゆる武芸武術を習得した。
それだけではなく、この世界の全ての知識を習得すべく、競い合うように学問にも取り組み、この世界の英知の結晶とも言うべき魔術の知識も手に入れた。
単に知識として知っているだけでなく、実社会でも活用できるように、特に生死をかけた実戦の場で、武術と魔術を融合できるように考えた。
そんな二人が共同して初陣を飾ったのが十三歳の時であった。
それ以来七年の間、時には傭兵として大陸中に戦いの場を求め、不敗の双竜将軍と称えられる存在となったが、単に二人は誰の目を気にする事なく愛し合う場所が欲しかっただけだった。
そんな二人に、運命の時が近づいていた。
スコーネ公爵家に生まれた長男のオスカルと、カンダカン辺境伯家に生まれたアンドレは、同年同月同日同時間、寸分の違いのない同じ瞬間にこの世に誕生した。
まさに神の奇跡と言っていい二人だった。
オスカルは少し癖のある波打つような金髪で、白い肌は常に濡れ光るような潤いに満ちていて、青い瞳は真夏の青空を思わせる光に輝いていた。
アンドレは全く癖のない絹のように滑らかな白銀髪で、白い肌は中の血官が透き通って見えるような透明感で、赤い瞳は鮮血のように妖しく光っていた。
二人は幼くして王家主催の舞踏会で出会い、眼と眼があった瞬間、恋に落ちた。
もう誰も二人を分かつ事などできなかったが、そうは思わない者が数多くいたため、二人は常に戦わなければいけなくなった。
幼くして神童と呼ばれる二人だったから、男同士が結婚できない事はなんとなく分かってたが、同時に貴族の夫婦が形だけなのも分かっていた。
自分達の両親も政略結婚で、跡継ぎの子供さえ残せば、互いに自由に恋人を作って愉しくやっているのも理解していた。
自分達も形だけの正室を迎えて子供を作り、恋人同士で仲良く通えばいいと思っていたのだが、成長と共に男同士の愛が許されない事を知ってしまった。
母国だけでなく、この世界に広く力を持つ教会が、男性同士や女性同士の愛を異端として弾圧し、改心しない同性愛者を処刑している事を知る。
自分達が愛を失う事などないと悟っている二人は、どうやって教会の目から逃れるかを真剣に考えた。
二人が出した答えは、表向きは無二の親友として振舞い、裏で愛し合うというものだったが、それには不断の努力が必要だった。
誰からも疑われないように、誕生日が同じ幼馴染というだけではなく、肩を並べて戦い、背中を預けて戦った、無二の戦友と見せかけようとした。
その為に血の汗を流すほどの鍛錬を行い、戦場で不覚を取らないように、助け合えるように、あらゆる武芸武術を習得した。
それだけではなく、この世界の全ての知識を習得すべく、競い合うように学問にも取り組み、この世界の英知の結晶とも言うべき魔術の知識も手に入れた。
単に知識として知っているだけでなく、実社会でも活用できるように、特に生死をかけた実戦の場で、武術と魔術を融合できるように考えた。
そんな二人が共同して初陣を飾ったのが十三歳の時であった。
それ以来七年の間、時には傭兵として大陸中に戦いの場を求め、不敗の双竜将軍と称えられる存在となったが、単に二人は誰の目を気にする事なく愛し合う場所が欲しかっただけだった。
そんな二人に、運命の時が近づいていた。
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