9 / 9
第一章
第9話:旅立ち
しおりを挟む
「本当に、本当に、本当にこれでいいのかな」
(何を今さらグズグズ言っているのよ、もう出てきたんだから覚悟決めなさいよ)
「そんなこと言ったって無理よ、独り旅なんて無茶よ。
それに今の私は連合王国の王太女なのよ。
その王太女が身分関係なく結婚相手を探す旅に出るなんて、無茶過ぎるわよ」
(父王陛下が認めたんだから気にしないの)
「父王陛下も好きで認めた訳じゃないわよ。
貴女が認めなければ私を自殺させるというって脅かすから、仕方なくお認めになられたんじゃないの」
(そうだったかしら、クリステルが勝手に言ったんじゃないの)
「何を責任な事言っているのよ、いい加減本気で怒るわよ」
(はい、はい、はい、私が言いました、私の所為です、これでいいんでしょ)
「貴女最初と話し方も正確も変わって来てるじゃないの。
どっちが本物の貴女よ。
もしかして一人じゃなくて二人三人いるじゃないわよね」
(バカ言わないでよ、私は一人よ。
最初はクリステルに信用されるように猫を被っていたのよ。
今の私が素の私よ、ああ、あ、やっと楽に話せるわ)
「最初から私を騙していたのね。
貴女の本当の目的は何なの、正直に言いなさい」
(本当の目的。
そんなの決まっているじゃない、クリステルがバカやって殺されないためよ。
クリステルが殺されたら私まで死んじゃうのよ。
クリステルみたいなバカに任せられるわけないじゃない)
「キィイイイイイ、腹が立つ、腹が立つ、腹が立つ。
私はバカじゃないわよ、普通の令嬢よ」
(はい、はい、はい、普通の令嬢よ、普通のね。
どのその普通の令嬢のままじゃ罠に嵌められて死んでいたのよ。
今ならクリステルにも分かるでしょう)
「……まあ、それは、いいわ、だったらなんで一人旅に出るのよ。
一人旅の方がよほど危険でバカな行為じゃないの。
しかもその目的が理想の婿探しだなんてバカ過ぎるじゃないの」
(まず最初に言っておくけど、私は好きでもない男に抱かれるのは絶対に嫌よ。
それくらいならクリステルを自殺させるわよ」
「……分かったわよ、分かった、分かりました、私の死にたくないから認めます」
(それと、本当に父王陛下が一人旅させるわけがないでしょう。
兄上率いる近衛騎士隊が陰供しているわよ)
「え、ほんと、本当なの、だったらいいわ、貴女に付き合ってあげるわ)
(何を今さらグズグズ言っているのよ、もう出てきたんだから覚悟決めなさいよ)
「そんなこと言ったって無理よ、独り旅なんて無茶よ。
それに今の私は連合王国の王太女なのよ。
その王太女が身分関係なく結婚相手を探す旅に出るなんて、無茶過ぎるわよ」
(父王陛下が認めたんだから気にしないの)
「父王陛下も好きで認めた訳じゃないわよ。
貴女が認めなければ私を自殺させるというって脅かすから、仕方なくお認めになられたんじゃないの」
(そうだったかしら、クリステルが勝手に言ったんじゃないの)
「何を責任な事言っているのよ、いい加減本気で怒るわよ」
(はい、はい、はい、私が言いました、私の所為です、これでいいんでしょ)
「貴女最初と話し方も正確も変わって来てるじゃないの。
どっちが本物の貴女よ。
もしかして一人じゃなくて二人三人いるじゃないわよね」
(バカ言わないでよ、私は一人よ。
最初はクリステルに信用されるように猫を被っていたのよ。
今の私が素の私よ、ああ、あ、やっと楽に話せるわ)
「最初から私を騙していたのね。
貴女の本当の目的は何なの、正直に言いなさい」
(本当の目的。
そんなの決まっているじゃない、クリステルがバカやって殺されないためよ。
クリステルが殺されたら私まで死んじゃうのよ。
クリステルみたいなバカに任せられるわけないじゃない)
「キィイイイイイ、腹が立つ、腹が立つ、腹が立つ。
私はバカじゃないわよ、普通の令嬢よ」
(はい、はい、はい、普通の令嬢よ、普通のね。
どのその普通の令嬢のままじゃ罠に嵌められて死んでいたのよ。
今ならクリステルにも分かるでしょう)
「……まあ、それは、いいわ、だったらなんで一人旅に出るのよ。
一人旅の方がよほど危険でバカな行為じゃないの。
しかもその目的が理想の婿探しだなんてバカ過ぎるじゃないの」
(まず最初に言っておくけど、私は好きでもない男に抱かれるのは絶対に嫌よ。
それくらいならクリステルを自殺させるわよ」
「……分かったわよ、分かった、分かりました、私の死にたくないから認めます」
(それと、本当に父王陛下が一人旅させるわけがないでしょう。
兄上率いる近衛騎士隊が陰供しているわよ)
「え、ほんと、本当なの、だったらいいわ、貴女に付き合ってあげるわ)
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
妹が私の婚約者を奪った癖に、返したいと言ってきたので断った
ルイス
恋愛
伯爵令嬢のファラ・イグリオは19歳の誕生日に侯爵との婚約が決定した。
昔からひたむきに続けていた貴族令嬢としての努力が報われた感じだ。
しかし突然、妹のシェリーによって奪われてしまう。
両親もシェリーを優先する始末で、ファラの婚約は解消されてしまった。
「お前はお姉さんなのだから、我慢できるだろう? お前なら他にも良い相手がきっと見つかるさ」
父親からの無常な一言にファラは愕然としてしまう。彼女は幼少の頃から自分の願いが聞き届けられた
ことなど1つもなかった。努力はきっと報われる……そう信じて頑張って来たが、今回の件で心が折れそうになっていた。
だが、ファラの努力を知っていた幼馴染の公爵令息に助けられることになる。妹のシェリーは侯爵との婚約が思っていたのと違うということで、返したいと言って来るが……はあ? もう遅いわよ。
義母と義妹に虐げられていましたが、陰からじっくり復讐させていただきます〜おしとやか令嬢の裏の顔〜
有賀冬馬
ファンタジー
貴族の令嬢リディアは、父の再婚によりやってきた継母と義妹から、日々いじめと侮蔑を受けていた。
「あら、またそのみすぼらしいドレス? まるで使用人ね」
本当の母は早くに亡くなり、父も病死。残されたのは、冷たい屋敷と陰湿な支配。
けれど、リディアは泣き寝入りする女じゃなかった――。
おしとやかで無力な令嬢を演じながら、彼女はじわじわと仕返しを始める。
貴族社会の裏の裏。人の噂。人間関係。
「ふふ、気づいた時には遅いのよ」
優しげな仮面の下に、冷たい微笑みを宿すリディアの復讐劇が今、始まる。
ざまぁ×恋愛×ファンタジーの三拍子で贈る、スカッと復讐劇!
勧善懲悪が好きな方、読後感すっきりしたい方にオススメです!
婚約破棄が私を笑顔にした
夜月翠雨
恋愛
「カトリーヌ・シャロン! 本日をもって婚約を破棄する!」
学園の教室で婚約者であるフランシスの滑稽な姿にカトリーヌは笑いをこらえるので必死だった。
そこに聖女であるアメリアがやってくる。
フランシスの瞳は彼女に釘付けだった。
彼女と出会ったことでカトリーヌの運命は大きく変わってしまう。
短編を小分けにして投稿しています。よろしくお願いします。
あなたの幸せを祈ってる
あんど もあ
ファンタジー
ルイーゼは、双子の妹ローゼリアが病弱に生まれたために、「お前は丈夫だから」と15年間あらゆる事を我慢させられて来た。……のだが、本人は我慢させられていると言う自覚が全く無い。とうとう我慢のしすぎで命の危機となってしまい、意図せぬざまぁを招くのだった。
ドアマットだと自覚してないドアマット令嬢のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
馬鹿はどこまでいっても渋谷は日本の東京馬鹿だった😓
感想ありがとうございます。
そうですね、バカはどこまで行ってもバカですね。
おにいが馬鹿でないと良いけどね(..)(__)( ̄~ ̄;)
感想ありがとうございます。
筋肉バカかもしれません……
ここまで馬鹿な男もいるのね~(゜-゜)(。_。)( ̄~ ̄;)
感想ありがとうございます。
際立った馬鹿に感じてもらえれば成功です。