ザ 我慢 (フェチとソフトSMの短編集)

第一章 女子大生 真澄 (19歳) NTR 前編

玩具 ①

柱時計が12時を告げる、真澄が部屋に連れ込まれて、3時間が過ぎていた。

怜が、生まれて初めての、乳首逝きを味わった頃、一方の隣室では・・

真澄が、これも生まれて初めての、玩具による長時間のペッティングを施されていた。

猿轡を噛まされ、ぶら下がり健康器に両手首を縛られ、両脚のつま先が漸く床に着く高さに、吊されている。

ブゥゥ・・ブッ・・ヴゥゥ、ヴッ・・
部屋に響く、淫らなモーター音。
岩井が、揺れるピンローのコードを持ち、真澄の身体に満遍なく当てていた。

頸、二の腕、背中、脇腹、腹部・・女の娘の、上半身の性感帯を、嬲る岩井。

「はぁはぁ、ぅ、ふぅぅ、はぁ」
俯いた顔、猿轡を噛まされた口から、意識とは裏腹に、涎が滴たり足元に淫らな溜まりを作っている。

吊される苦痛か？それとも、別の感覚を耐えているのか？玉の脂汗が全身から、流れるほど噴き出し、既にタンクトップはずぶ濡れだった。

「・・ぁ、ぁっ・・ぁぁ」
更に、腋窩、乳首・・女の娘の急所にピンローが当たる度に、真澄の甘い呻き。

カチッ・・
岩井の手元でスイッチ音、ピンローの動きが止まる。

と・・真澄の身体が、何かから逃れる如く捩れ始めた。
が、伸び切った肢体を辛うじて、つま先で支えている為、殆ど動けない。

「・・ぅっ・・ぁ、ぁっぁっ・・」
俯いた頭を、逆に仰け反らし、猿轡の隙間から、何故か甘い呻きを漏らす真澄。

ブゥゥッ・・ブゥゥ・・
良く良く耳をそば立てると、ほんの微かなモーター音が、真澄の下腹部から聴こえる。

(ぁ、駄目ぇっ、ゃ、ヤバッ・・ぁぁ)
短パンに包まれた、豊かなお尻が蠢き、括れた腰を前後に震わせる真澄。

カチッ、再びスイッチ音。
「ふぅぅ・・」
真澄が安堵の溜め息を吐いた。

「んっ、どうした真澄？息が乱れてるゾッ、汗塗れで・・
お、涎をこんなに垂らして、清楚な顔して、はしたない娘だっ。もしかして、下の口からも、垂らしてるのかなっ？」

岩井の言葉責め、図星なのか？赭らめた顔を背ける真澄。

「コーチ、もぉ2時間もっ・・充分ではっ？」
「ほぉ？で、感じてたのかっ？」
「えっ？そ、そんなコト、無い、です」
「嘘は言わない約束だったなぁ？」
「・・は、はぃっ・・」

岩井の顔が、下卑た笑みで歪んだ。
「なら、調べサせて貰おうかっ」

岩井の手が、タンクトップの裾に・・
「だ、駄目っ・・」