R18 溺愛カレシと、甘い甘いエッチ♡ オトナの#秒恋 〜貴方と刻む、幸せなミライ〜

piece5 剛士の部屋で、剛士のベッドで

これで終わりなんて、思ってないよな？

「……可愛い」
ふっと笑い、殆ど独り言のように剛士は呟いた。
「ゴウ、さん……」
乱れた呼吸のまま、悠里は涙ぐむ。
「ごめん、なさい……おっきな声、出しちゃった……」

悠里の柔らかな髪を撫で、剛士は微笑む。
「なんで？ 俺、嬉しいよ？」
そして、耳元で囁いてやる。
「こんなに可愛く、感じてくれて」
「やん……っ」
悠里が真っ赤な顔で抗議する。
「ゴ、ゴウさんのエッチ……」
「否定はしない」
笑いながら彼女の赤い頬と耳にキスを落とす。
「あっ……」

「……なあ、悠里」
ネクタイに指を掛けて緩めながら、剛士は彼女を見下ろした。
悠里の目を見つめ、艶然と微笑んでみせる。
「これで終わりなんて、思ってないよな？」
悠里は大きな目を潤ませ、剛士を見上げた。

上品なキャメルの制服を乱され、自分に組み敷かれた彼女。
しどけない悠里の姿を見ていると、剛士の中に、いつも以上のいやらしい気持ちが湧き上がってくる。

「悠里……」
「あ……っ」
彼女の横髪を掻き上げ、耳にキスをした。
「俺を、受け止めてよ」
「んっ……」
彼女の小さな唇に触れ、そのまま指を滑らせる。
顎、首筋、そしてリボンへと。
指を掛け、くいっと軽くリボンを引くと、ピクンと悠里は身体を震わせる。
その愛らしい反応に、彼女を服従させているような気分になる。
剛士は、甘やかに囁いた。
「……返事は？ 悠里」
「……はい」
真っ赤に頬を染めながらも、悠里は従順に頷いた。


ジャケットの内ポケットから、避妊具を取り出す。
「……制服着てると、意外に便利だな」
剛士の悪戯っぽい言葉に、思わず悠里は笑ってしまう。

「いつも、そこに入れてるんだね」
初めての夜もそうだったと、悠里は甘い気持ちで思い返す。
剛士が優しく微笑んだ。
「そうだな。拓真風に言えば、紳士の嗜みってやつ？」
「ふふっ」
２人で顔を見合わせて笑う。

大きな手が、愛おしそうに彼女の髪を撫でる。
「悠里のこと、大切だから……」
「ゴウさん……」
悠里は手を伸ばし、剛士の広い背中を抱きしめた。
「ありがとう。大好き……」
「俺も、大好き」
悠里の言い方を真似て、剛士も応える。
そうして、優しい優しいキスを、彼女の唇に落とした。
「愛してる、悠里」