江雲記―六角定頼に転生した舐めプ男の生涯―

藤瀬 慶久

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尾張征伐(4)猛省を促したい

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 ・天文五年(1536年) 五月 尾張国海東郡 勝幡城  六角定頼


「近江宰相様のお目見えを賜り、誠に恐悦至極にございます」
「あ、ああ。俺も会えてうれしい」

 伴庄衛門と共に大橋重長を引見しているが、どうしてもさっき見た土田御前が脳裏にチラつく。
 一体何のつもりだ?いきなり男装して鉢巻き姿とか、とうとう気でも触れたか?

 ……いかんいかん。今は商談に集中だ。

「時に、こちらの伴庄衛門殿から我ら津島衆とも友好関係を結びたいと申し出がありました」
「うむ。今後は津島も我が六角家の支配地に加わることになる。津島衆とも良い関係を築きたいと思ってな」
「少々異なことを仰せですな。我ら津島衆は今までも十分に近江衆とは友好な関係を築いて参りました。それとも、今後は六角家の許した相手としか取引を許されぬと?」
「いや、そういうことではない。庄衛門から聞いていないか?」

 大橋重長が虚を突かれたような顔をする。庄衛門の方を見ると涼しい顔をしていた。
 この野郎、説明を俺に丸投げしやがったな。

「実は、今石寺楽市を中心にこういう物を取引の媒介に使い始めている」

 そう言いながら数枚の紙を差し出す。受け取った大橋重長は興味深げに見ていたが、やがて視線を上げると理解したような顔つきに変わった。
 うん。でも多分わかってないと思うな。

「証文ですな。これならば我らも取引に利用しております。ですが、近頃は尾張もゴタゴタ続きで証文も値打ちが下がります。額面の半額以下でなければとても……」
「いや、その証文は額面通りで通用する特別な証文だ」
「はあ?そのような物があるはずが……」

 ま、何も予備知識がなければそうなるよな。
 これは要するに証文の形をした紙幣だ。偽札の摘発が難しくなるから市場に広く流通させることはできないが、楽市会合衆同士の取引、あるいは六角家と会合衆の取引はこの紙幣を使うということを取り決めた。
 紙幣と言っても流通を制限した上に帳簿の裏付けがあり、発行明細と照らしあわせれば六角家が発行したものかどうかはわかるようになっている。つまり、実態は利息の付かない国債のようなものだ。

 今までの証文はあくまでも商人間あるいは商人個人と武士との信用がベースで、大名や幕府から徳政令が出れば簡単にただの紙切れになるリスクがあった。その為に寺社の裏書保証がことさら喜ばれた。大きな寺社ならば徳政免除の特権を得ているところも多いからな。
 だが、この『六角紙幣』は寺社同様に徳政免除の特権を六角家の責任において付与してある。つまり発行した分の証文は六角家が責任を持って銭に変える。

 通貨の本質はあくまでも『信用』にある。金貨や銀貨はその信用を現物としての貴金属に担保させているに過ぎない。受け取った紙切れが確実に銭に変わるという信用があれば、ただの紙切れは本物の通貨としての役目を果たせる。

 実のところ、これも史実の近江商人たちの知恵だ。八幡商人は基本掛け売りを徹底していたが、掛け売りでは売上を現金化するまでに時間がかかる。仕入れ代金の支払いとの間を埋める運転資金が足りなければ支払いができずに最悪廃業に追い込まれる。いわゆる『黒字倒産』というやつだ。
 そこで、八幡商人は蚊帳仲間を組織し、仲間内で仕入れ代金の代わりに蚊帳手形を切った。蚊帳手形は掛売分が現金に変わる盆と暮れまで仕入れ代金の支払いを猶予する。最終的に仕入れ代金に振り出した手形を現金で買い取ることで仕入れと販売の決済を同時に行えるようにした。
 その分、手形の満期は命がけで守った。満期に現金が足りないときは仲間内から借金をしてでも、この手形の信用を最優先に担保した。

 その信用力によって、蚊帳手形は手形と言いながら実態は紙幣そのものの能力を有していた。受け取った蚊帳手形はその信用力によって別種の商品の仕入れ代金としても活用された。どちらかと言えば現代金融における『約束手形』の方が正確だな。

 すごいモンだよなぁ。八幡商人が蚊帳手形を使いだしたのは元禄になる前だ。つまり有名な萩原重秀の元禄の改鋳よりも前に通貨の本質が『信用』であることを商人たちは肌で知っていたんだ。
 昔の人は偉いよ、本当。


「……つまり、手前どもの取引にもこれを使え、と」
「うむ。実は今六角領の銭は日に日に尾張に流れている。このまま六角領から銭が無くなれば、今度は津島衆へ支払う仕入れ代金が出せなくなる。お互いに良いことではない。
 そこで、身元のはっきりしている者同士ならばこの証文を融通しあうことで支払い代金の代わりとすれば、銭そのものを使う量を節約できるのではないかと思う」

 大橋重長が一つため息を吐いて首を振る。何やら狐につままれたような顔をしているな。

「とてものこと、突然の話で手前にも俄かには……」
「信じられんというのも無理はない。だが、この証文は保内衆に依頼すれば額面通りの銭に変えるということは六角家が保証する」
「つまり、この証文は額面の銭と同じ価値を持つ、ということですな?」
「その通りだ。仮に証文を紛失してしまっても、発行の際には六角家・保内衆・粟津衆の帳簿に記載するから復元は可能になる。場合によっては銭そのものよりも安全かもしれんぞ」

 ……そして、保内衆が最終的に証文を引き受けるということは、言い換えれば楽市会合衆を中央銀行とした六角家の金融システムの中に組み込まれることになる。
 東国と畿内を繋ぐ東海地方の物流は六角家の信用に基づく金融制度の元に運営されていくから、津島衆は六角家が倒れることを身銭を切ってでも防がなければならなくなる。

 日本国債を媒介に金融取引を行っている日本銀行や市中銀行が、国債の発行主体である日本政府を潰すわけにいかないのと同じ理屈だ。
 そこまで大橋重長や津島衆が思い至るとは思えないが、念のためその部分は伏せておく。

「……手前の一存でお返事することは難しく思います。どうか、今しばし時を頂けませんか?」
「わかった。良い返事を期待している」

 ま、どれだけ検討しても答えは変わらないさ。俺の要求を突っぱねるということは、近江衆が制している伊勢から畿内への物流網を使えなくなるということだ。
 今更そんなことをすれば肝心の津島衆の商売が立ち行かなくなるだろう。どんな時代であっても経済の急所は物流と金融だ。



 ・天文五年(1536年) 五月  尾張国春日井郡 清州城  織田信康


 清州城門の物見櫓に立って前方を見ると無数の六角の旗がはためいているが、すぐに二騎の騎馬武士が進み出てきた。二人とも戦陣に似つかわしくない直垂姿だ。

 城門の前に騎馬が達すると、儂の合図と共にゆっくりと城門が開かれる。門が開いた瞬間に敵勢が突入してくることもあるから、城門を開く間は六角の軍勢から目が離せない。

 ……いらぬ心配であったな。六角には卑怯な手を使ってまでも清州城を攻め落とさねばならぬ理由は無い。むしろ今回の和睦の使者は我らの方が待ち望んでいたもの。奇襲などは杞憂だったな。

 城門が閉じると、物見櫓を駆け下りて直垂姿の武士に駆け寄った。

「父上、此度はお骨折り頂きありがとうございます」
「いや、礼ならばこちらへ申し上げるがよい」

 そういってわが父月巌(織田信定)が傍らの武士を振り返る。

「進藤山城守様ですな。某は織田弾正忠家の陣代、織田与次郎信康と申します」
「進藤山城守貞治にござる。此度の和議は月巌殿から仲介のお申し出があったもの。礼には及びませぬ。それよりも、清州城内を説き伏せたは与次郎殿の手腕と聞いております。今後は大和守殿も与次郎殿を頼りとされましょう。お見事にございましたな」

 さすがは近江宰相の懐刀とも呼ばれる切れ者だ。尾張の者が誰一人気付かなかったことを正確に理解しておられるとは。

「早速ではございますが、広間にて大和守様がお待ちにございます。ご案内仕る」

 これでようやく兄上の勢力を取り返すことが出来るか。



 ・天文五年(1536年) 六月  尾張国海東郡 勝幡城  六角定頼


 五月の晦日に清州城が開城した。清州織田家の実権を握って主戦論を唱えていた坂井や河尻は責任を取って腹を切り、引き換えに守護代の織田信友の命は許すことにした。織田信康は六角との和議をまとめた功により、今後は織田信友を補佐することになる。
 まあ、要するに信秀死後に清州織田家の実権を握っていた坂井や河尻を排し、事実上織田弾正忠家が清州織田家を支配することになる。

 織田信康は事前に父親の織田信定と取り決めてわざと一戦して清州城に逃れ、城内の主戦派を切り崩しつつ六角と和議の道を模索したらしい。確かにこの状況で清州織田家が存続するためにはそれしかない。そして、その和議をまとめた立役者は織田信康ということになる。うまいやり方だ。

 犬山城から使者が来たときは正直驚いた。織田信康ってけっこうキレ者なんだな。清州織田家に使い捨てられるどころか、六角の尾張侵攻を利用して逆に邪魔者を悉く排除した。今後の尾張下四郡は、事実上六角家の意を受けて織田弾正忠家が差配することになる。

 問題は吉法師の身の上だなぁ……

「失礼いたします」

 ウキウキした顔をしながら土田御前が部屋に入ってくる。俺から呼び出されるなんて初めてのことだからな。それにしても、今日は赤と紺の市松模様か。遊女風だな。俺が一時期遊女遊びにハマっていたことをどこからか聞き込んだんだろう。

「宰相様からお呼びいただけるとは思いませんでしたわ。それもこんな昼日中に……」

 いじらく顔を赤らめる土田御前を見ると、少しだけ罪悪感がある。だが、これ以上は放置できない。
 なんせ先日ついに俺の寝所に忍び込もうとしたからな。宿直に見とがめられて未遂に終わったが、それで一気に尾張中に噂が広まってしまった。土田御前はやりすぎた。

「少し待たれよ。もう一人呼んでいる者が居る」
「もう一人……?」

 土田御前が不審な顔をするのと同時にドスドスと足音が聞こえて襖が開く。

「お義父上様!?」
「この、馬鹿嫁が!織田家の恥を晒しおって!」

 入ってくるなり土田御前を一喝した織田信定が俺に向き直って座ると、床板に額を擦り付けた

「宰相様には大変なご迷惑をお掛けし、面目次第もございません。かくなる上はこの愚か者ともども某が腹を切って詫びる所存にございます。どうかお許しくださいませ」
「まあ、そこまでせんでもよい。正直俺もちょっと楽しかったしな」
「ハッ!しかし……」
「良いと言っている。花屋殿(土田御前)にも悪気は無かったのは分かっている」

 土田御前一人が訳がわからず呆けている。やっぱり分かってないんだな。

「花屋殿、今尾張でどのような噂が飛び交っているか知っているか?織田弾正忠家は前当主の妻を差し出して尾張支配の実権を握った。女の尻で出世した家だと言われているのだ」
「ま!そんな……」
「事実がどうであろうと、人はそのように噂をする物だ。この上で吉法師殿に家督を安堵すれば、吉法師殿は生涯に渡って『母の尻のおかげで出世した男』と呼ばれてしまうことになる。吉法師殿にとっても良いことでは無いだろう」

「花よ、与次郎と儂はもともと弾正忠家の家督を吉法師に継がせるつもりであった。仮に与次郎がそれまでに死ねば、三郎五郎は陣代として与次郎の後を継がせ、吉法師の後見をさせると決めてあった。
 お主がこのような真似をしなければ全ては丸く収まっていたのだ」

「私が……吉法師の家督を邪魔した……?」

 土田御前の目に見る見る涙が溢れて止まらなくなる。やれやれ、ようやく分かったか。だからあれほど自重しろと言ったのに聞かないんだもんなぁ。
 そもそも織田信広には土田御前の養子にならなければ相続権が無いんだから、信長の弾正忠家相続は既定路線だったんだ。平手からも何度も言っていただろうに、暴走するからこうなる。

「月巌殿、こうなっては花屋殿も吉法師殿も尾張に置いておくことはできまい。弾正忠家は三郎五郎殿に継がせ、吉法師殿を人質として観音寺城に差し出させよ」

「ハッ!宰相様のご温情に感謝いたしまする」

 信長をこのまま尾張に置いておけば織田信広との間で家督争いが起きる。それを防ぐには二つの方法しかない。吉法師を俺の元に出仕させて自らの力で家を立てさせるか、禍根を断つために吉法師の首を刎ねるか、だ。
 即座に俺の措置を恩情と察するあたり、さすが信定はよく分かっているな。

「私は……吉法師と離れ離れになるのですか?」

 泣きじゃくったままの土田御前がか細い声で訴えかけてくる。苦手なんだよなぁ。女の涙ってやつは。

「……花屋殿は、俺の側室とする」
「えっ!?」
「宰相様!?」

「この際、嘘から出た真にしようではないか。花屋殿が俺の側室となれば、吉法師殿を人質とすることは花屋殿を連れて帰りたい俺が強引に言い出したことと言い張れるだろう。三郎五郎殿も吉法師殿から家督を奪ったのではなく、俺の命によってやむを得ず弾正忠家を継いだのだと言い張れる。
 花屋殿を差し出したという噂はまだしばらく尾を引くだろうが、それでも吉法師殿から家督を奪い取ったと言われるよりは三郎五郎殿もまだやりやすかろう」

 それに、弾正忠家は俺との縁を深めることにもなる。清州織田家が実権を取り返そうとしても土田御前が俺の側に居る以上は迂闊な真似はできんだろうしな。

「重ね重ね、宰相様のご温情に感謝致します。三郎五郎にもよくよく言い聞かせまする」
「うむ。花屋殿には……」

 土田御前を振り返ると目を真っ赤に腫らしながらも妙に恥じらっている。本当に分かってんのかよ。思わずため息が出てしまうな。

「……花屋殿にはくれぐれも反省してもらいたい。今少しで我が子を死地に送り出すところだったのだぞ。今後は正室の志野の言うことには必ず従ってもらう。良いな?」
「……はい」

 これ以上暴走されたらかなわないからな。土田御前は志野に制御してもらおう。あの笑顔の説教食らえば、さすがに土田御前も大人しくなるだろう。

 ……多分。
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