イケニエヒーロー青井くん

トマトふぁ之助

文字の大きさ
42 / 117
金継ぎの青 上:ブルー編

半魔吸精

しおりを挟む
 「あ、浅く……浅くだからな……んっ」
 ベッドに横たえさせられ、旺盛な大鬼の肉棒を受け入れながら青年は喘ぐ。バルドの巨根に後孔を拡げられるのは最初のうちかなりの苦痛を伴った。何しろ牛のそれより長大で、竿の根元には鱗まで付いている。清一が相手にさせられたことがあるのは人間、それも碌に鍛えたことのない恰幅のよい男たちばかりだった。セックスは暴力の代わりになる。青井が殴る蹴るに耐えうる人間だとわかると、彼らは下劣な行為で青井の心を弄びにかかった。
 ……相手を辱めていたぶって、そうして満たされる欲もあるのだと青年はかつてその身をもって理解させられた。
 「苦しくねえか」
 壁にかけられたランプの灯りがバルドを照らす。その影に埋もれて、清一は恍惚と大鬼の手を握る。
 「だ、大丈夫……♡ぁ、あっ……♡気持ちい……」
 ごりごりとオーガの根が腹筋の内側を揺らした。バルドは横臥したままもう片方の手で青年妻の下腹を撫でる。薄く張り出した腹。兵士らしく分かれた腹筋をぐりぐりと押し上げて———精を求めて妖しく光る紋をなぞる。
 「ぐっ♡……ん、ンッ♡……はっ……♡ア、あっ……♡く、イく……♡」
 「ひひ、随分イきやすくなったなァ……!!」
 「んん、うぁあっ♡!は、激し……っ♡!!」
 じゅぷっ♡じゅぷっ♡ばちゅっ♡ずっちゅ……———♡!!
 体に負荷がかからないように支えられ、青年が身も世もなく喘ぎ始める。バルドの手つきはずっと丁寧だ。強引な癖に優しくて、だから清一はその求愛を拒み続けることができなかった。妊娠してからも、バルドは半淫魔となった青井の補給を優先して動いてくれる。
 「好き、すき……っ♡ぁあッ♡イ、くぅ……ッ♡♡♡」
 片足を持ち上げられ———幾重にも折重なった擬似子宮まで亀頭が突きつけられる。バルドの息が荒くなり、すぐに煮え滾った精が注がれる。
 「ぅあ、あァああア……ッ♡♡♡!」
 「フウゥ……ッ!!」
 大鬼の腕の中で清一が震えていた。瞳は像を結ぶことなく潤み、僅か舌を出してはくはくと口を開閉させる。……脳を焦がすほどの凄まじい多幸感。淫魔の特性である「吸精」の副作用であった。歴の浅い淫魔は仲間同士で魔力の吸い方を覚えるが、その性質を後付けされた青井はただその快楽に翻弄されるしかない。ぎゅうと握ったオーガの大きな手に縋り、その波が落ち着くまでじっと耐える。
 ———ビュクッ♡ビュク……ッ♡ビュククッ♡
 「はぁ、は……♡あー♡ア、んあぁ……っ♡」
 今までの経験、その全てを塗り替えられていく。擬似子宮を伝って染み込んでいく精気に清一は涙を滲ませて感じ入る。頭の中でばちばちと白が弾け、何もかも曖昧に蕩けていく。シーツを噛んで快楽に耐えようとするが、それを咎めるように太い指が唇を攫う。
 「……んン……っ♡」
 放埒はまだ続いている。粘度の高い高位魔族の精液を注がれながら、青年は角度を変えて何度も番いと舌を絡ませた。腹の奥底、雄子宮から男の魔力が背骨を伝って這い上がってくる。身体の主導権を奪われる本能的危機感に青井がびくびくと四肢を痙攣させるが、それも数秒程度のささやかなものだった。
 「……なぁ。俺様の種は———そんなに美味かったか?」
 舌を根元まで啜り尽くし、大鬼はやっと唇を解放する。
 バルドを見上げる青年はすっかり正体を失っていた。瞳はぼんやりと精彩を欠き、欲に目元を濡らしている。気の強そうな眉尻も下がったまま……恍惚と己を孕ませた鬼に身を委ねている。首筋と胸筋はキスマークだらけだ。新しく痕をつけてやりながらバルドは薄い尻を揉む。
 「……おいひかった……♡」
 「そうかそうか。そりゃよかった」
 おかわりをやろうとオーガの上体が青年へ覆い被さっていく。自分の喘ぎが遠くに聞こえた。青井はくったりと力の入らない身体をシーツに横たえ、過剰な快楽に意識を漂白させていく。撫でつける太い指。揺れる視界に痺れる脳髄。番いに聞かれぬようバルドがほくそ笑む。
 「たっぷり食えよ……そうすりゃ何もかも、俺様のもんだ」
 ———蝕むように、青の瞳を、妖しい黄金色が侵しはじめていた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

処理中です...