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スキルとは
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クラーケンと地竜をどうにかしたいと領都に来ていたライナスさんたちに話したら、冒険者ギルドに討伐依頼を出せば良いんじゃないのかと言われた。
檻入り水槽で処理することに慣れて当たり前のことに気がつかなかった。
領主様に許可をもらい、領都から馬車で1時間ほど行った場所の森の木を抜き深い穴を掘ってそこにクラーケンを出す。
「普通のイカは陸で長く生きられないって話なのですが」
「クラーケンもそうだとは限らないしな」
「この方法でクラーケンが倒せたら他の海の魔物も試したいですね」
「首長竜の肉は美味いって話だしな」
穴から這い上がろうとするクラーケンを見ながら雑談をしている。
海の魔物が簡単に倒せるなら色々試してみたい。
「動かなくなったぞ」
「死にましたかね?」
「念の為に1時間くらい様子見て大丈夫そうなら終わりだな」
1時間経った後に穴の中から収納して、平地に出してみる。
「死んでるな」
「良かった良かった」
「これ食えるのか?」
「美味しいって話ですよ?」
「足を一本もらって良いか?」
「良いですよ、焼いて食べましょう」
ライナスさんが剣で切った足を他の人たちが皮を剥いたり食べられるサイズまで小さくしたりした。
他には竈門を作る人や枯れ木を持ってくる人なんかも居た。
俺はその間に深い穴を土で埋め固めた。落ちたら怪我じゃ済まないくらい深く掘ったからなぁ。
調理スキルを持っている人が焼いたイカを食べる。
イカを焼くくらい料理スキル関係無いのでは?と思ったのだけれど、自分で焼いたのとその人が焼いたのでは味も柔らかさも違っていた。
スキルとは凄いものだなと改めて思う。
「これは確かに美味いな」
「塩も振らずにただ焼いただけでこんなに美味しいものなのね」
「山の中で獲れたてのイカを食べるってのは不思議なものだなぁ」
クラーケンの評判は良かった。
「これは毎年海に行くのも有りだな」
領主様が派遣してくれた竜騎士さんがそんな事を言う。
「毎年クラーケンが出るとは限らないと思いますよ。それに一年で無くなるとも思えないですし…」
この場には30人ほど居るのだけれど、足一本の1/20も食べきれそうにないし。
残ったのは俺が保存して時々食べさせてくれってことになった。
地竜のほうは上手い処分方法がわからない。
このまま収納し続けてこの前みたいに暴れさせるのも有りなのかなとか思ったりしなくもない。
まぁ、戦争に参加することはないと思うのでそんな機会はないと思うけども。
*
領都に戻りクラーケンを解体してもらう。
大陸間を移動する船と同じくらいの大きさなので解体場に入らないと断られたが、領主様が広場で解体する許可を出してくれたのでそこでやることになった。
その代わりクラーケンの足を一本安く売ることになったが。
領主様の買った足はその場で屋台に配り無料で配るらしい。
内陸部のこの地では新鮮なイカを食べることなんて無いだろうからと。
「屋台によって味が全然違うな」
「このタレはなかなかいけるな」
「酒飲みたいな」
「色んな味付けを楽しめるが昼に食ったのが1番美味かった気もするな」
ライナスさんたちと幾つかの屋台でイカを食べる。
昼に食べたのが1番なのは俺も同じかな、腕の差と言うかスキルの差か。
昼にクラーケンを焼いた人は調理スキルを持っているだけで普段は冒険者をしているから調理経験は屋台の人たちよりも少ないはずなのに、初めて見たクラーケンを上手く調理してみせた。
それだけスキルの効果は凄いということなのだろう。
幼馴染に色々と言われた時は戦闘スキルじゃないけど収納庫は冒険者向きの使えるスキルだろうと思ったのだけれど、ハッキリとした差を感じると自分の考えが甘かったのかも知れないと思い直してしまう。
冒険者ギルドの職員に相談して溺死させる方法を見つけられたのは幸運だった。
あれがなければ今でも採取依頼だけしかやってなかったかも知れない。
なろうとしていた未来の自分とはだいぶ違うけど、収納庫スキルを手に入れて良かった。
*****
気持ちの整理がついたので完結だろうか。
檻入り水槽で処理することに慣れて当たり前のことに気がつかなかった。
領主様に許可をもらい、領都から馬車で1時間ほど行った場所の森の木を抜き深い穴を掘ってそこにクラーケンを出す。
「普通のイカは陸で長く生きられないって話なのですが」
「クラーケンもそうだとは限らないしな」
「この方法でクラーケンが倒せたら他の海の魔物も試したいですね」
「首長竜の肉は美味いって話だしな」
穴から這い上がろうとするクラーケンを見ながら雑談をしている。
海の魔物が簡単に倒せるなら色々試してみたい。
「動かなくなったぞ」
「死にましたかね?」
「念の為に1時間くらい様子見て大丈夫そうなら終わりだな」
1時間経った後に穴の中から収納して、平地に出してみる。
「死んでるな」
「良かった良かった」
「これ食えるのか?」
「美味しいって話ですよ?」
「足を一本もらって良いか?」
「良いですよ、焼いて食べましょう」
ライナスさんが剣で切った足を他の人たちが皮を剥いたり食べられるサイズまで小さくしたりした。
他には竈門を作る人や枯れ木を持ってくる人なんかも居た。
俺はその間に深い穴を土で埋め固めた。落ちたら怪我じゃ済まないくらい深く掘ったからなぁ。
調理スキルを持っている人が焼いたイカを食べる。
イカを焼くくらい料理スキル関係無いのでは?と思ったのだけれど、自分で焼いたのとその人が焼いたのでは味も柔らかさも違っていた。
スキルとは凄いものだなと改めて思う。
「これは確かに美味いな」
「塩も振らずにただ焼いただけでこんなに美味しいものなのね」
「山の中で獲れたてのイカを食べるってのは不思議なものだなぁ」
クラーケンの評判は良かった。
「これは毎年海に行くのも有りだな」
領主様が派遣してくれた竜騎士さんがそんな事を言う。
「毎年クラーケンが出るとは限らないと思いますよ。それに一年で無くなるとも思えないですし…」
この場には30人ほど居るのだけれど、足一本の1/20も食べきれそうにないし。
残ったのは俺が保存して時々食べさせてくれってことになった。
地竜のほうは上手い処分方法がわからない。
このまま収納し続けてこの前みたいに暴れさせるのも有りなのかなとか思ったりしなくもない。
まぁ、戦争に参加することはないと思うのでそんな機会はないと思うけども。
*
領都に戻りクラーケンを解体してもらう。
大陸間を移動する船と同じくらいの大きさなので解体場に入らないと断られたが、領主様が広場で解体する許可を出してくれたのでそこでやることになった。
その代わりクラーケンの足を一本安く売ることになったが。
領主様の買った足はその場で屋台に配り無料で配るらしい。
内陸部のこの地では新鮮なイカを食べることなんて無いだろうからと。
「屋台によって味が全然違うな」
「このタレはなかなかいけるな」
「酒飲みたいな」
「色んな味付けを楽しめるが昼に食ったのが1番美味かった気もするな」
ライナスさんたちと幾つかの屋台でイカを食べる。
昼に食べたのが1番なのは俺も同じかな、腕の差と言うかスキルの差か。
昼にクラーケンを焼いた人は調理スキルを持っているだけで普段は冒険者をしているから調理経験は屋台の人たちよりも少ないはずなのに、初めて見たクラーケンを上手く調理してみせた。
それだけスキルの効果は凄いということなのだろう。
幼馴染に色々と言われた時は戦闘スキルじゃないけど収納庫は冒険者向きの使えるスキルだろうと思ったのだけれど、ハッキリとした差を感じると自分の考えが甘かったのかも知れないと思い直してしまう。
冒険者ギルドの職員に相談して溺死させる方法を見つけられたのは幸運だった。
あれがなければ今でも採取依頼だけしかやってなかったかも知れない。
なろうとしていた未来の自分とはだいぶ違うけど、収納庫スキルを手に入れて良かった。
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気持ちの整理がついたので完結だろうか。
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