45 / 50
他大陸から
しおりを挟む
彼らに捕まったと思われる男女は港街を拠点とする冒険者なのだそうな。
彼らの強さと、彼女たちが使う魔法に付いて訊かれたり、遊びで暴行されたそうだ。
魔法の無い大陸から来たのか?
ロイルさんも来たので檻水槽に出した連中が着ていた服や乗り物を見せたが知らないと言う。
そもそもロイルさんの居た大陸では魔法は適性が有れば使えるしお金を出せば教わることが出来たので魔法に付いて知る為に誘拐をする必要はないし。
「この大陸と、ロイルさんのところ、それと魔王が居たとされる以外の陸地から来たんですかね?」
「そしてそこは魔法が無いのか? でもこんな物が作れると」
と言って、こんこんと騎士団の訓練場へ出した木の乗り物を叩く。
「船なんでしょうけど、なんでこんな形なんですかね?」
「わからんな」
2人で考えていると騎士がやってきた。
「その船、海の中に潜れるらしいぞ」
「海の中に?」
「その為甲板を囲っているのか?」
「そもそもなんで海の中を進む必要が? 普通の船じゃダメなんですか?」
「見つかりたくないことをしてたんだろうな」
ああ、そう言うことか。
そういえばクラーケンの卵が有ったがそれか?
「クラーケンについて彼らは何か言ってましたか?」
「何も言ってないな。何かあるのか?」
港街の領主が言っていた最近までクラーケンが出ることはなかったことと、あいつらを収納した時にクラーケンの卵が増えていたことを騎士に伝える。
「わからないと思って黙っているのか?」
「もしかしたら卵は船に産み付けられた物で彼らが持ち込んだわけではないのかも知れませんけど」
「それも聞いてみるか」
騎士は部屋を出て行った。尋問再開かな。
「仮に彼らがクラーケンを沖に放したとして何が目的なんでしょう?」
「封じ込めとかか? だが元から遠洋に出る船は無かったんだろ?」
「ええ」
大型魔獣が居るから沖に出られないと聞いている。
でも、それらしいのは見てないんだよな。
もしかしたらクラーケンに喰われたのかも知れない。一度詳しく聞いてみるか。
特に何か言われているわけでもないので夕刻の鐘が鳴ったので城から出ることにする。
騎士団が倒して希望者全員に配っても半分以上余ったクラーケンを収納し、同級生の商会を訪ねてお裾分けをする。
足1本で冷凍室がいっぱいになってしまった。
「海で何か起きてるのかしらね?」
「どうしてそう思う?」
「他国で首長竜の死体が漁船の網に引っ掛かった話が有るのよ」
「首長竜の死体が?」
「身体中穴だらけだったとかでどんな魔物にやられたのかって話題になってたわ」
穴だらけか。
確かあの船が動いたとき、騎士か冒険者が槍の穂先が見えるとか言っていたな。
「役に立った?」
「ああ、少し気になることが増えた。あと、首長竜の死体がかかったのはどの辺りかわかるか?」
西の海か。
港街の沖に居たのが殺されて海流でそちらに流れたのかね。
*
王都の屋敷に一泊し、帰ったらドゥーンハルト領に帰るので用意しておいてと水の精霊とリリーナに伝えてから城に向かう。
「クラーケンは奴等が孵化させたと自白した」
「やはりですか。それと、首長竜に付いて何か聞いてますか?」
「首長竜?」
「あいつらの船に付いている武器で殺した可能性が有る首長竜の死体を漁船が引き上げたそうですよ」
「ほう」
尋問をしている馴染みの騎士と話す。
首長竜のことは知り合いの商会から知ったことを伝えると彼は商業ギルドへ人をやった。
「わりと離れたところだな」
「聞いた時は海流に乗って流れて行ったのかと思いましたが、もしかしたら別の船の可能性も有りますね」
「あれだけではない可能性か。陸の近くに来るのはあの船だけで沖に行けば船団が居るかも知れないか」
なるほど。
あの船が複数有る以外にもそんなことが考えられるのか。
「魔車の群れが来たのも西だったな」
「そうですが、彼らの仕業だと?」
「たまたまかも知れないがな。クラーケンの話を考えると奴等はその時にはこの大陸沖に居たわけだろう?」
「そうですが、彼らは魔車のこと知ってたんですかね?」
「それは、どうだろうな。考え過ぎかもしれん」
正午の鐘がなったので家に帰ろうとしたところ陛下に呼ばれて魔車の被害にあった国へ行くことになった。
可能性をつぶす為らしいがこの人が無駄なことをするとは思えないんだよな…。
そもそも俺が眠っている間に調査は終わらせていると思うし。
俺に見せる為? わからないな。
念の為に食料を買い込む。
2人を領都の屋敷に置き、ライナスさんや商業ギルドに頼まれた物を置いた後西の国へ向かう。
予感は働かないがあまり当てにはしない。
彼らの強さと、彼女たちが使う魔法に付いて訊かれたり、遊びで暴行されたそうだ。
魔法の無い大陸から来たのか?
ロイルさんも来たので檻水槽に出した連中が着ていた服や乗り物を見せたが知らないと言う。
そもそもロイルさんの居た大陸では魔法は適性が有れば使えるしお金を出せば教わることが出来たので魔法に付いて知る為に誘拐をする必要はないし。
「この大陸と、ロイルさんのところ、それと魔王が居たとされる以外の陸地から来たんですかね?」
「そしてそこは魔法が無いのか? でもこんな物が作れると」
と言って、こんこんと騎士団の訓練場へ出した木の乗り物を叩く。
「船なんでしょうけど、なんでこんな形なんですかね?」
「わからんな」
2人で考えていると騎士がやってきた。
「その船、海の中に潜れるらしいぞ」
「海の中に?」
「その為甲板を囲っているのか?」
「そもそもなんで海の中を進む必要が? 普通の船じゃダメなんですか?」
「見つかりたくないことをしてたんだろうな」
ああ、そう言うことか。
そういえばクラーケンの卵が有ったがそれか?
「クラーケンについて彼らは何か言ってましたか?」
「何も言ってないな。何かあるのか?」
港街の領主が言っていた最近までクラーケンが出ることはなかったことと、あいつらを収納した時にクラーケンの卵が増えていたことを騎士に伝える。
「わからないと思って黙っているのか?」
「もしかしたら卵は船に産み付けられた物で彼らが持ち込んだわけではないのかも知れませんけど」
「それも聞いてみるか」
騎士は部屋を出て行った。尋問再開かな。
「仮に彼らがクラーケンを沖に放したとして何が目的なんでしょう?」
「封じ込めとかか? だが元から遠洋に出る船は無かったんだろ?」
「ええ」
大型魔獣が居るから沖に出られないと聞いている。
でも、それらしいのは見てないんだよな。
もしかしたらクラーケンに喰われたのかも知れない。一度詳しく聞いてみるか。
特に何か言われているわけでもないので夕刻の鐘が鳴ったので城から出ることにする。
騎士団が倒して希望者全員に配っても半分以上余ったクラーケンを収納し、同級生の商会を訪ねてお裾分けをする。
足1本で冷凍室がいっぱいになってしまった。
「海で何か起きてるのかしらね?」
「どうしてそう思う?」
「他国で首長竜の死体が漁船の網に引っ掛かった話が有るのよ」
「首長竜の死体が?」
「身体中穴だらけだったとかでどんな魔物にやられたのかって話題になってたわ」
穴だらけか。
確かあの船が動いたとき、騎士か冒険者が槍の穂先が見えるとか言っていたな。
「役に立った?」
「ああ、少し気になることが増えた。あと、首長竜の死体がかかったのはどの辺りかわかるか?」
西の海か。
港街の沖に居たのが殺されて海流でそちらに流れたのかね。
*
王都の屋敷に一泊し、帰ったらドゥーンハルト領に帰るので用意しておいてと水の精霊とリリーナに伝えてから城に向かう。
「クラーケンは奴等が孵化させたと自白した」
「やはりですか。それと、首長竜に付いて何か聞いてますか?」
「首長竜?」
「あいつらの船に付いている武器で殺した可能性が有る首長竜の死体を漁船が引き上げたそうですよ」
「ほう」
尋問をしている馴染みの騎士と話す。
首長竜のことは知り合いの商会から知ったことを伝えると彼は商業ギルドへ人をやった。
「わりと離れたところだな」
「聞いた時は海流に乗って流れて行ったのかと思いましたが、もしかしたら別の船の可能性も有りますね」
「あれだけではない可能性か。陸の近くに来るのはあの船だけで沖に行けば船団が居るかも知れないか」
なるほど。
あの船が複数有る以外にもそんなことが考えられるのか。
「魔車の群れが来たのも西だったな」
「そうですが、彼らの仕業だと?」
「たまたまかも知れないがな。クラーケンの話を考えると奴等はその時にはこの大陸沖に居たわけだろう?」
「そうですが、彼らは魔車のこと知ってたんですかね?」
「それは、どうだろうな。考え過ぎかもしれん」
正午の鐘がなったので家に帰ろうとしたところ陛下に呼ばれて魔車の被害にあった国へ行くことになった。
可能性をつぶす為らしいがこの人が無駄なことをするとは思えないんだよな…。
そもそも俺が眠っている間に調査は終わらせていると思うし。
俺に見せる為? わからないな。
念の為に食料を買い込む。
2人を領都の屋敷に置き、ライナスさんや商業ギルドに頼まれた物を置いた後西の国へ向かう。
予感は働かないがあまり当てにはしない。
9
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
甲斐性無し王子と共働き聖女
あんど もあ
ファンタジー
国で唯一の聖女のルーナは18歳のお年頃。いい加減に寿退職したいのだが、そうはさせまいと国王は第二王子とルーナの婚約を決める。
「なぜ王子の私が平民の聖女などと!」
「王子様と結婚しても聖女を続けないといけないの? 王子って、共働きしないといけないくらい甲斐性無しなの?!」
さて、すれ違ってる二人は結ばれるのか……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる