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29.百点満点の包み紙で詐欺案件
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コーヒーハウスは高級感のある落ち着いた色味のウォールナットの床にシャンデリアと壁に灯された蝋燭の明かりが映り、白漆喰の壁には幾つかの風景画とタペストリーが飾られている。
パーティションと観葉植物を使いゆったりとくつろげる広さを持って区切られた6席のみの店。
曲線と最小限の装飾が特徴的なクイーン・アン様式に統一された家具は、曲線的なフォルムのカブリオールレッグとクッション性のある座面やパッド入りの脚部などが特徴。
クイーン・アン様式の英国家具の代表作『クイーンアン・チェア』はもちろん全ての席に使われていた。
使用する食器はテーブル毎にブランドを変える徹底ぶりで贅沢に慣れた高位貴族でも納得できる品ばかり。ガラス食器はもちろんリリベルが輸入している中でも最高級品を取り揃えた。
コーヒーの産地と焙煎の度合いや挽き方を予約時に指定するのは焙煎3日後のコーヒー豆は不要なガスが抜けて最も味が良くなる為。
有名なコーヒーハウスで働いていたシェフとパティシエは男性だが、テーブル毎に担当が決まっている給仕はもちろん女性のみ。
ティーハウスはオークを使った寄木細工の床と白い地色にダマスク模様がプリントされた壁紙が店内をより一層明るく見せ、岩が割れた貝のモチーフが特徴的なロココ様式の家具で統一している。
精巧な装飾と華やかな座面の色は気持ちが明るくなるような豪華な雰囲気を持っている。
8つある客席は統一感はあるもののクッションやテーブルクロスと食器などのテーマカラーが決まっている。
予約時に決めるのは人数のみでお茶の種類は当日で構わない。各テーブルに付く給仕はひとりだが必要に応じてヘルプがつくことになっている。
「お母様から売っていただいたシャンデリアや食器がお店の格を上げてくれてますね」
「ふふっ、その分頑張って稼いでね~。減価償却するのは大変よ」
お店の営業時間は両方とも午前10時から12時までと午後2時から午後5時まで。初日は招待客のみだが2日目からは噂を聞いた貴族夫人や令嬢からの予約が入っている。
両親との3人4脚で1年かけてようやく開店に漕ぎ着くことができたアーシェこだわりのお店が今日同時オープンした。
午前はコーヒーハウスがアーシェでティーハウスをリリベルが担当し午後はその逆になり招待客に挨拶をしてまわることになっている。
「いらっしゃいませ、本日はお忙しい中『コーヒーハウス・ディアーナ』にお越し下さいました事心よりお礼申し上げます」
レティとリリベルから嫋やかさと強さを受け継いだアーシェはゆっくりと腰を落としながら優雅にカーテシーをした。
オープンから半年経つ頃にはコーヒーの産地や焙煎の仕方を変えて楽しむ夫人達が何度も来店し、マシュマロや生クリームを浮かべたココアも王都中の話題になっていった。
「競合他社なのか来店者の知り合いなのか分からないけれど、最近不審者が彷徨いてるらしくて⋯⋯店の外に護衛を立たせるとか馬車と店の間を護衛させるとか考えるべきでしょうか?」
「う~ん、もう少し様子をみてみたら? 犯人も少しは頭を使うようになるんじゃないかしら」
リリベルのよく分からない提案に渋々頷いたアーシェだったがある日を境にピタリと不審者の噂を聞かなくなった。
(やっぱりお母様ってすごい! まるでよく当たる予言者みたいだわ)
もうひとつの店『ティーハウス・アウローラ』では友人同士の誕生日や記念パーティーが開催されることが増え、親友のアリシアの結婚前パーティーを開催すると参加者や噂を聞きつけた女性達から問い合わせが来るようになった。
「裏に大きなスペースのある場所にしておいてラッキーでしたわ」
「読みが当たったって顔をしてるわよ~」
店の閉店時間を使い裏のスペースを改装していたアーシェが満面の笑みを浮かべた。
「そんな感じかも⋯⋯正直、すごく嬉しいです。女性って華やかに着飾るなら少しでもたくさんの人に見てもらいたくなるでしょう? だから、パーティーができるってなったら結構な人数が集まる可能性があるなって思って」
それなりの人数の貴族令嬢が集まっても問題ないと分かった女性達は自宅で行うのが当たり前だったお茶会に『ティーハウス・アウローラ』を使うことも増えてきた。
アーシェの20歳の誕生日は、家族だけのお祝いをあの『ラ・ぺルーズ』で行うとケインから伝えられた。
「うわ、懐かしい名前! あれから2年半位かな? なんだか妙な感動があります!」
正式な成人のお祝いは屋敷に招待客を招いて行うので緊張するけれど、その日は身内だけの集まりなので素直に喜んでいられる。
「考えてみたら一度も行ったことないんだよね~。学園で散々名前を聞いていたんで最低でも10回くらいは行った気になってた」
恥ずかしそうに笑ったアーシェの髪を整えていたミーニャがケラケラと元気に笑いはじめた。
「もう、アーシェ様らしすぎて笑いが止まらないじゃないですかぁ。髪型が歪んでても叱らないで下さいね」
今日のアーシェは全身プレゼントまみれになっている。リリベルからはグリーンを基調に濃い緑や紫に染めたレースと金糸銀糸で刺繍したシルクのリボンも加えたバッスルスタイルのドレスで、ケインからはダイヤモンドを散りばめたエメラルドのネックレス。エマーソンからブレスレットが届きランドルフとザッカリーからはイヤリングと髪飾りが届けられた。
「どこかの見本市みたいで、なんかすごくない? 不足分は宝石で補ってますからご容赦下さい⋯⋯みたいな感じだねえ。まあ、包み紙は百点だけど中身は20点で詐欺確定だね」
片手を頬に当ててふむふむと鏡の中の自分を見つめて評価を下したアーシェは絶句したミーニャに気付かず準備してくれたみんなにお礼を言って部屋を後にした。
「うん、すごくよく似合ってる」
「ますます綺麗になってきたわね、今度家族3人で記念の肖像画を描いてもらおうと思ってるの」
(ふっふっふ! 褒められたのは親の欲目と誕生日の追加サービスだと分かっててもやっぱり嬉しいものは嬉しいよね~)
「お父様とお母様、ありがとう!」
「じゃあ出かけようか、向こうで父上達が首を長くして待ってるからね」
「店の外に出て騒いでないと良いんだけど⋯⋯」
「いや~、それは流石にないだろう。デイビッドの件があってからずいぶん経ったと言っても『ラ・ぺルーズ』とローゼンタールの名前がセットで噂されるのは遠慮したいからね⋯⋯色んな意味で⋯⋯断固阻止するつもりなんだ」
意味不明の一言を付け加えたケインが咳払いをして誤魔化した。
夜の帳が下りる中、店の前に停まった馬車から降り淡く街を照らすガス灯の灯りを頼りに歩きはじめた。
店の入り口にケインが立つと中からドアが開かれて白い手袋をはめた燕尾服の男性が現れた。20代後半だろうか⋯⋯長いハニーブロンドを後ろでひとつに結んだかなりのイケメン。
エメラルドのラペルピンを目に留めたケインの眉間に皺が寄った。
パーティションと観葉植物を使いゆったりとくつろげる広さを持って区切られた6席のみの店。
曲線と最小限の装飾が特徴的なクイーン・アン様式に統一された家具は、曲線的なフォルムのカブリオールレッグとクッション性のある座面やパッド入りの脚部などが特徴。
クイーン・アン様式の英国家具の代表作『クイーンアン・チェア』はもちろん全ての席に使われていた。
使用する食器はテーブル毎にブランドを変える徹底ぶりで贅沢に慣れた高位貴族でも納得できる品ばかり。ガラス食器はもちろんリリベルが輸入している中でも最高級品を取り揃えた。
コーヒーの産地と焙煎の度合いや挽き方を予約時に指定するのは焙煎3日後のコーヒー豆は不要なガスが抜けて最も味が良くなる為。
有名なコーヒーハウスで働いていたシェフとパティシエは男性だが、テーブル毎に担当が決まっている給仕はもちろん女性のみ。
ティーハウスはオークを使った寄木細工の床と白い地色にダマスク模様がプリントされた壁紙が店内をより一層明るく見せ、岩が割れた貝のモチーフが特徴的なロココ様式の家具で統一している。
精巧な装飾と華やかな座面の色は気持ちが明るくなるような豪華な雰囲気を持っている。
8つある客席は統一感はあるもののクッションやテーブルクロスと食器などのテーマカラーが決まっている。
予約時に決めるのは人数のみでお茶の種類は当日で構わない。各テーブルに付く給仕はひとりだが必要に応じてヘルプがつくことになっている。
「お母様から売っていただいたシャンデリアや食器がお店の格を上げてくれてますね」
「ふふっ、その分頑張って稼いでね~。減価償却するのは大変よ」
お店の営業時間は両方とも午前10時から12時までと午後2時から午後5時まで。初日は招待客のみだが2日目からは噂を聞いた貴族夫人や令嬢からの予約が入っている。
両親との3人4脚で1年かけてようやく開店に漕ぎ着くことができたアーシェこだわりのお店が今日同時オープンした。
午前はコーヒーハウスがアーシェでティーハウスをリリベルが担当し午後はその逆になり招待客に挨拶をしてまわることになっている。
「いらっしゃいませ、本日はお忙しい中『コーヒーハウス・ディアーナ』にお越し下さいました事心よりお礼申し上げます」
レティとリリベルから嫋やかさと強さを受け継いだアーシェはゆっくりと腰を落としながら優雅にカーテシーをした。
オープンから半年経つ頃にはコーヒーの産地や焙煎の仕方を変えて楽しむ夫人達が何度も来店し、マシュマロや生クリームを浮かべたココアも王都中の話題になっていった。
「競合他社なのか来店者の知り合いなのか分からないけれど、最近不審者が彷徨いてるらしくて⋯⋯店の外に護衛を立たせるとか馬車と店の間を護衛させるとか考えるべきでしょうか?」
「う~ん、もう少し様子をみてみたら? 犯人も少しは頭を使うようになるんじゃないかしら」
リリベルのよく分からない提案に渋々頷いたアーシェだったがある日を境にピタリと不審者の噂を聞かなくなった。
(やっぱりお母様ってすごい! まるでよく当たる予言者みたいだわ)
もうひとつの店『ティーハウス・アウローラ』では友人同士の誕生日や記念パーティーが開催されることが増え、親友のアリシアの結婚前パーティーを開催すると参加者や噂を聞きつけた女性達から問い合わせが来るようになった。
「裏に大きなスペースのある場所にしておいてラッキーでしたわ」
「読みが当たったって顔をしてるわよ~」
店の閉店時間を使い裏のスペースを改装していたアーシェが満面の笑みを浮かべた。
「そんな感じかも⋯⋯正直、すごく嬉しいです。女性って華やかに着飾るなら少しでもたくさんの人に見てもらいたくなるでしょう? だから、パーティーができるってなったら結構な人数が集まる可能性があるなって思って」
それなりの人数の貴族令嬢が集まっても問題ないと分かった女性達は自宅で行うのが当たり前だったお茶会に『ティーハウス・アウローラ』を使うことも増えてきた。
アーシェの20歳の誕生日は、家族だけのお祝いをあの『ラ・ぺルーズ』で行うとケインから伝えられた。
「うわ、懐かしい名前! あれから2年半位かな? なんだか妙な感動があります!」
正式な成人のお祝いは屋敷に招待客を招いて行うので緊張するけれど、その日は身内だけの集まりなので素直に喜んでいられる。
「考えてみたら一度も行ったことないんだよね~。学園で散々名前を聞いていたんで最低でも10回くらいは行った気になってた」
恥ずかしそうに笑ったアーシェの髪を整えていたミーニャがケラケラと元気に笑いはじめた。
「もう、アーシェ様らしすぎて笑いが止まらないじゃないですかぁ。髪型が歪んでても叱らないで下さいね」
今日のアーシェは全身プレゼントまみれになっている。リリベルからはグリーンを基調に濃い緑や紫に染めたレースと金糸銀糸で刺繍したシルクのリボンも加えたバッスルスタイルのドレスで、ケインからはダイヤモンドを散りばめたエメラルドのネックレス。エマーソンからブレスレットが届きランドルフとザッカリーからはイヤリングと髪飾りが届けられた。
「どこかの見本市みたいで、なんかすごくない? 不足分は宝石で補ってますからご容赦下さい⋯⋯みたいな感じだねえ。まあ、包み紙は百点だけど中身は20点で詐欺確定だね」
片手を頬に当ててふむふむと鏡の中の自分を見つめて評価を下したアーシェは絶句したミーニャに気付かず準備してくれたみんなにお礼を言って部屋を後にした。
「うん、すごくよく似合ってる」
「ますます綺麗になってきたわね、今度家族3人で記念の肖像画を描いてもらおうと思ってるの」
(ふっふっふ! 褒められたのは親の欲目と誕生日の追加サービスだと分かっててもやっぱり嬉しいものは嬉しいよね~)
「お父様とお母様、ありがとう!」
「じゃあ出かけようか、向こうで父上達が首を長くして待ってるからね」
「店の外に出て騒いでないと良いんだけど⋯⋯」
「いや~、それは流石にないだろう。デイビッドの件があってからずいぶん経ったと言っても『ラ・ぺルーズ』とローゼンタールの名前がセットで噂されるのは遠慮したいからね⋯⋯色んな意味で⋯⋯断固阻止するつもりなんだ」
意味不明の一言を付け加えたケインが咳払いをして誤魔化した。
夜の帳が下りる中、店の前に停まった馬車から降り淡く街を照らすガス灯の灯りを頼りに歩きはじめた。
店の入り口にケインが立つと中からドアが開かれて白い手袋をはめた燕尾服の男性が現れた。20代後半だろうか⋯⋯長いハニーブロンドを後ろでひとつに結んだかなりのイケメン。
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