ウーカルの足音

龍槍 椀 

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第一幕 ウーカルの日常

⑧ 皆の為に、私の為に……

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 お空は快晴。 足取りも軽やか。 既に『魔法鞄』の中には、何種類かの『獲物●●』も入っているんだ。 随分と、楽に『狩り』も出来たね。 罠を仕掛けてある場所の巡回と、喰らえる草や果物の採取は、いつも●●●の ” お仕事 ”。

 皮の軽装甲で、手槍を持って、腰に『魔法鞄』を付けているのは、いつものあたし。 森の恵みを狩り尽くす事も無く、取り尽くす事も無く、感謝と共に頂くのだ! サクサクと踏み出す足音を聞きながら、ちょっと、内緒の場所へと向かうんだ。

 既に獣道小さな道は、作ってあるんよ。

周辺探知エリアサーチ】も編んでるしね。 危険の排除はちゃんと出来て居る筈。 みんなに煩く云われてる。 ” 狩りに行くときは、くれぐれも注意し、ちゃんと帰って来る事 ”ってね。 

 みんなと、あたしの大切な 『約束●●』 なんだ。

 だから、今も幾つかの魔法を展開しているんよ。 【身体強化パワーアップ】【遠見スコープヴィジョン】【気配遮断マナサイレント】【隠形ハイド】、それと【周辺探知エリアサーチ

 ウーさん曰く、あたしは厄介な『病気』持ちらしい。 だから、出来るだけ沢山の魔法を使うように、云われているんだ。 なんでも、魔力の溜まり方がおかしいらしい。 その上、溜まる量も、尋常じゃ無いって云われちゃったよ。 


 少しでも『魔力』を使う様にってね。



   ――――――



 まぁね。 確かに、沢山の魔力が身体の中にあるのは、何となくわかるんだ。 んでもって、ときどきそれが、身体の中でうねったり、固まったり……

 なんか、” しんどい  ”  なって、思うときは、大概そうなんだよね。

 それは、きっと、『魔力多過症』って云われている奴。 ウーさんの書庫を掃除する時に見っけた、本にそう書いてあったね。 あたしにとって、お掃除をサボって、ちょっと面白半分に書庫の中で、ウーさんの蔵書を読むのは、楽しい『お遊び』でもあるんだよ。

 対処法は、多くの魔法を使うか、大規模魔法を使って、身体の中に溜まっている魔力を使う事。 だから、ウーさんはあたしに煩く、『魔法を使え』って、云うんだ。

 でもさぁ、あたしは魔法が苦手なんだよ。 無駄に『魔力』も使うしね。 小さい頃に、ウーさんから地獄の特訓を受けさせられた。 あれ、今でも悪夢を見るくらいに、酷い『お勉強●●●』だったね。 ウーさんなら小指一本で発動出来るような魔法でも、あたしにはとっても難しいんだ。 身体から、魔力が大量に抜ける感覚も有るんだよ、それが、たとえ小さな魔法であってもね。  

 だけど、それがあたしの『持病』には、良いらしい。

 魔法の術式を「紡ぐ●●」のは元々苦手だし、それに、上手く紡げない事情も有るんだ。 沢山の魔力を使って、意識して、魔方陣の術式を紡がないと直ぐに、術式のどっかに不具合がでるんだ。 そうやって、魔法を使えば、身体の中に溜まっている魔力は、無駄●●に使うから、あたしは寝込む程の不調には成らないって。

 だから、今以上に『魔法の扱い』は上手くならなくても良いって…… そう、云われているんよ。

 ウーさん達みたいに、無意識でデカイ魔法を紡ぐなんて、出来っこないから、常に意識して、『魔法』を紡ぐしかないしね。 あんまり得意では無い魔法だけど、探知系統と自己強化系統の魔法はわりかし、まともに使えるんだよ。 だって、手から魔方陣を紡ぐ必要が無いからね。

 だから、ウーさんから、その系統の魔法は散々教え込まれたんだ。 狩りにも、森歩きにも使えるし、便利だし、なにより危険から逃げるのに必要だからね。

 身体の中で魔力を練って、それを意思で持って術式を浮かび上がらせて、体内で発動させるだけ。 まぁ、効率は悪い方法らしいんだけどね。 見る人からみれば、魔力を駄々流ししているように見えるらしい。 無駄の極致って…… 人族の魔術師あたりからは、『美しくない』とか、『不作法な魔法』とか、……云われる奴なんだとか。
 まぁ、あたしにとっては、そんな事どうでもいいんだけどね。



     ―――――



 あたしの作った獣道を通り抜けて、お友達に会いに行く。 野を超え丘を越え、サクサクと進む。 


 ――――― 今日はちょっとした『お土産』も用意しているんだ。


 エリーゼ姉さんの保管庫宝物入れから強奪くすねたした、ちょっと大きめの空の保管瓶。 中身を劣化させる事が無いように、幾つもの保管魔法が符呪されて居る奴ね。 トンデモナク面倒くさい行程で作った、高級ポーションを入れる用の奴だけどさ、空だから、許してよね姉さん。

 中に入っているのは、大空洞に満たされている毒水。 壊れた城門の亀裂の所に行って、中の毒の湖みたいになっちゃった場所から採取してきたんだ。 出来るだけ、そのまま原水持って行きたかったから、保管瓶をくすねたんだよ。



 ――――― 試してみたい事が有ったんだ。

 それが、みんなの為にも、あたしの為にも成るのは、判っちゃたんだもん。



 足早に断崖の上の広場に到着。 獣道が出来ていれば、此処まで来るのに半日も掛からないんだ。 その上、色んな強化魔法も自分に掛けているしね。 歩いている感じで、全力疾走しているのと同じくらいの速度が出せるし、あたしの魔力保有量は、そんな無茶しても尽きる事はないもん。

 あの、彼女と一晩を過ごした岩の上に立って、蛇搦渓谷奥地の毒沼沢地に向かって、大きな声で呼ぶんだよ。




「レルネー!!! 遊びに来たよぉぉ~~~~ ウーカルだよ~~~~」




 見下ろす断崖の下の景色。 渡る風の音。 それ以外はほぼ何も聞こえない、生き物の気配の薄い毒沼沢地。 陰々滅滅とした白い捻子くれた樹々の合間の、黒紫色の霧の向こう側に『光る黄金色』の一対の光が見えた。 

 あたしを巻き上げそうな突風が吹く。 強い毒気を含んじゃいるが、あたしには無害。 そう、これが、レルネーの気配だよ。



「ウーカル、よく来たね」

「アイアイ。 会いに来たよ、レルネー。 久しぶり!」

「ほんとに、逢いに来てくれたなんて、素敵だ」

「約束したじゃん。 あたし、素直な女だから、約束は守るよ。 そうそう、これお土産。 ちょっと、試したい事があるんよ」

「試したい事? なに?」

「とりあえず、ソレの蓋開けて中身を見てみて!」

「う、うん……」



 ちょっと、訝し気にレルネーは、保管瓶の蓋を外す。 立ち登る瘴気。 強い毒気。 流石にちょっと無理かな?



「こ、これは…… 凄い…… 飲んでも?」

「いいよ。 いや、でも、飲める?  匂いとか、レルネーが大丈夫か確認して貰おうと思ってただけなんだけど」

「いや、これは…… 凄いよ。 本当に凄い。 ちょっと、頂くね」



 大きめの保管瓶の首と底を持ったレルネーが、瓶を傾ける。 細長く成ってる瓶の口に、レルネーは直に口を付けているんだけど、周辺に黒紫色の煙が上がってんのよ。 たぶん…… あれ、あたしでもちょっと無理かも…… 近くに居るだけで、かなり濃い毒気が拡散しているのが、判る程なのよね。

 プハッって、口を離すレルネー。 黄金色の目が一際輝いているんよ。 かなり興奮した感じで、あたしにズィって感じで詰め寄って来た。



「凄い、凄い! 本当に凄いのよ!! 言葉がこれしか出てこないわ! ウーカル、これって、誰が生成したの! こんな高度な毒物生成できるなんて、その人は妖魔? 魔人? 人族の毒物精製師では無理よ! それに、これ、かなり高位の方の気配もするわ! そうね…… 基本になる部分に、強い精霊様の加護を感じるの。 いにしえの精製水? って云うのかな。 齢を重ねた、独特の風味があるのよ。  ねぇ、ウーカル。 ホントに、これ、貰っていいの?」



 物凄い勢いで、早口で、迫って来るんだよ、何時も寡黙なレルネーがね。 ア、アハハ、アハハハハハ…… い、いや、違うんだよ。 その為に持ってきたんじゃん無いんだよ…… 私には思惑があるんだよ…… だから、ちょっとづつ詰めていくんだよ。



「勿論、それはお土産だから、レルネーに上げる。 それと、今の質問に応えるね」

「ええ、どの質問かしら?」

「誰が作ったかって奴」

「ええ、そうね。 教えて貰えるかな?」

「アイアイ。 それ造ったのは、太古の千年聖樹の亡骸跡地」

「えっ? はぁ?」

「そこに、家から出た排水と、廃棄毒物やら、危険ポーションやらをウーさんの【水玉アワラー】で押し流したモノ。 ついでに言うと、その【水玉アワラー】は、丘の上黒の聖域ボボール爺さん千年聖樹の加護と、あの丘に加護を与えている全ての精霊様の息吹が吹き込まれているらしいんよね。 まぁ、そんな感じだから、誰が作ったかって云うと…… まぁ、自然発生って云う感じ」

「ま、まさか、そんな事……」

「うん、あり得ないよね。 でも、ほんと。 それに至ったお話を聞く?」

「出来れば…… 詳しく……」

「アイアイ。 事の発端はね、白蟻人族が独自進化を遂げちゃったことから始まるんだ。 それはね、先代の千年聖樹が枯れて、そこに腐敗屍蟻が棲み付いたことから始まるんよ……」



 まぁ、長い長いお話をする。 白蟻達の独自進化した理由とか、そいつらが王国作っちゃった話とか、他種族を隷属して使役してた事とか、ボボール爺さんの足を齧って大協約森のルールを決定的に破っちゃった事とかね。 それで、ニコラが『言上げ』して、精霊様と神様から託宣ハングアウト受けて、奴等を全滅させたって、『お話』したんだ。

 生き残りが出ない様に、巣である王国跡地を水没させようって、あたしが言ったんだよね。 ついでに、強毒とか廃棄物とか、あんまりなモノで処理に困ってたもんとか、一緒くたに流しちまえって、煽ったのは認めるよ。

 ちょっとした、思惑があったんだ。



「……てな具合に、偶然、猛毒の毒の地下湖が出来ちゃんたんだよね。 まぁ、猛毒になるとは思ってなかったけど、多少は強い毒の沼になるんじゃなかろうかって、思ってたけどさっ! ちょっと、思惑もあったんだよ」



 ずっと、黙って聞いていたレルネーが、小さく問いかけて来るんだ。



「思惑? それは…… なに?」

「うん。 それはね、その大空洞の王国跡地にレルネーが来れたらいいなって事」

「私?」

「うん。 レルネーは毒水が無いと生きて行けない妖魔でしょ。 だから、毒沼をどうにか、丘近くに造れないかなって考えたんだ。 普通な感じの毒沼だと、周囲に物凄い影響が出て、森の皆が困るけど、洞穴の中ならそこに留まるし、流れ出た部分には、浄化目的で食獣葛リフィシアナを植えたら、影響が少なくなるしね。 食獣葛リフィシアナは、陽光が無いと育たないから、洞穴内には、入れないし」

「私の為……に?」

「アイアイ。 それで、お土産に持ってきて試してもらったんだ。 その毒水が一杯に成ってる、地下湖。 真ん中に白蟻人の御城の残骸もあるから、レルネーが巣を作るのも簡単だよ!」

「……わ、私の為に……」

「だって、友達じゃんか。 こんな蛇搦渓谷の奥深くの毒沼で、たった一人きりなんて、寂しすぎるよ。 あたしは兎人族。 寂しいと死んじゃうよ」

「う、ウーカル…… 貴女って人は……」

「ボケ兎が一生懸命考えたんだ。 レルネーがあの地下湖に来てくれたら、もう、あそこにはレルネー以外棲み付く魔物も妖魔も居なくなるし、地下深くで困った事に成らないモノ。 それに、今なら水棲の魔物だって居ないから、結構快適だと思うよ?」

「妖魔の…… それも、同族のラミア―族にすら、忌み嫌われる●●●●●●沼毒蛇ヒュドラーの私に…… 居場所を呉れると云うの?」

「だから言ったじゃん、友達が遠くで孤独に苦しむ姿を見るのは嫌なんだよ。 だったらってさ。 それにさ、あの丘黒の聖域にとっても良い事なんだよ。 なんだかんだ云っても、あの場所は先代千年聖樹の有った場所。 有象無象があの場所に誘惑されているのは確かなんだ。 あたしらが、ボボール爺さんの家に居るのと同じ。 もう、意思のない、先代千年聖樹の残滓が魔人やら獣人やら、蟲人やらを無理矢理進化させてしまうのは、今回の事で判っちゃったからね。 だから、安全を考えると、影響の少ない妖魔があそこに陣取ってくれたら、これ以上悩まなくて済むんだもん。 それが、二つ目の理由だよ」

「互いに…… 利益が有るから?」

「うん、友達だからね。 一方的に益が有ると、もう一方が気持ち的に辛くなるし…… じゃないかな?」

「………………うん」

「来てくれる?」

「出来たら……」

「なら、おいでよ。 あそこなら、あたしもちょくちょく遊びに行けるしね」

「…………ありがと。 な、なんて云うのかな、こんな気持ち初めて」




 ポロポロと黄金色の眼から、涙が零れ落ちているんだ。 アレもきっと、トンデモナイ毒なんだろうけど、今は云わない。 気持ちって大事だもん。 その表情を見れたのは、きっと精霊様の御加護。 神様の慈愛だろうね。

 他人と接触すれば、毒を与えてしまうレルネー。

 ジッと見詰めて来る瞳に、なんて云うのかな、とっても温かいモノを感じちゃったよ。 まるで、ギュッと抱きしめられているみたいな? そんな感じ。 

 事が決まれば早いよ。 レルネーは、身一つ。 人化も出来るし、一緒にこっそり帰って、こっそり、壊れた城門から地底湖に入る。 そんで、中央の崩壊した白蟻人の王城に棲み付くんだ。 きっと、大丈夫。 願わくば、素敵な巣になってくれると、あたしも嬉しい。

 夕方までには、まだ時間もある。 あたしの歩く速さに、レルネーはきっと付いて来る。 だって、妖魔なんだもん。 それくらいは出来るよねッ!! 



          ――――



 日が落ちる前に、丘の麓に到着。 食獣葛リフィシアナが繁茂する、蟻人の集落跡地を迂回して、壊れた城門の上に有る裂け目に到着。 ほらね、ちゃんと付いて来れた。 ニコニコと笑って、地下湖を指さして、あたしは云ったんだ。



「『沼毒蛇ヒュドラーの聖域』に、到着だよッ!」



 ってね。 また、レルネーの黄金色のまなこから、綺麗な綺麗な涙が零れ落ちてた。 そして、彼女は、暗闇の地底湖に身を翻し…… ボチャンと云う音と共に、深淵へと姿を消したんだ。


 よかった、よかった!


 お家に帰って、獲物の処理をして、御夕飯作って、みんなに出して、そんで、黒茶を戴いている時に、今日の狩りの報告も一緒にしたんだ。 で、やっぱり、黙っておくことは出来ないから、レルネーの事もちゃんと話した。

 もう、あそこは『沼毒蛇ヒュドラーの聖域』になったらか、いらんモンは入り込まないって。 もう、困った事には、成らないって。



「「「 はぁぁぁぁぁ???? 『沼毒蛇ヒュドラーの聖域』だと~~ (って)(じゃと~~)」」」



 ウーさんと、エリーゼ姉さんと、ボボール爺がトンデモナイ大声で、なんか叫んでた。 ビラーノは、何かを考えつつも、黙っていた。 そんで、静かに口を開いて、あたしに語り掛ける様に言葉を紡いだんだ。



「ウーカルの考えは判るが、事前に相談した方がいい。 妖魔 沼毒蛇ヒュドラーとは、恐れ入ったな。 ウー、ボボール、エリーゼ。 悪い話では無い。 悪い話ではな。 少々対応しておかなくてはならない事もあるし、そのレルネーと云う御仁とも話をせねばな。 ……任せてくれるか?」



 ビラーノは、静かにそう云うんだ。 あたしの頭をポンポンと撫でながらね。 あたしも行くよ! レルネーをちゃんと紹介したいもん! あたしの仲間家族ですって。 善き隣人に成りましょう! って!!

 早速って感じで、ビラーノとあたしは、最初の隧道と坑道を通って、あの小部屋に行ったんだ。 そんで、レルネーを大声で呼んだ。 ザパ~~って、三つ首の毒蛇が湖面から現れ、小部屋の近くに顔を出したんだ。 

 ちゃんと、ビラーノを紹介したよ! 仲間家族だって。 ビラーノも紳士的に自己紹介してたよ。 レルネーは、頭の付いてる首を半分人化させて、ビラーノに挨拶してた。
 色々と、お話をしなくちゃならないって、ビラーノは云ってたし、きっと、長い話になるんだろうなって思ってたら、そうでも無かった。



「我、高位魔人族が1つ、高位闇蜘蛛エルダー=シュエロブ族 ビラーノ。 貴殿に問う。 大協約の元、この地に棲まわれるか、沼毒蛇ヒュドラー族の姫、レルネー殿」

「我、妖魔沼毒蛇ヒュドラー族がレルネー。 高位魔人族がビラーノの問いに応える。 我、大協約を遵守し、この地下湖を棲みかとなす。 他種族に意趣は無し。 繰り返す、我、他種族に意趣はなし。   ……我は、我が友『兎人族ウーカル』の慈悲に縋った、憐れな沼毒蛇。 …………忌み嫌われる、『忌み子』たる、わたくしを受け入れ、あまつさえ朋と呼びし『ウーカル』に至誠をもって誓いましょう。 我、沼毒蛇ヒュドラー族がレルネー、 この地下湖の守護●●たらん事を」

「ならば、是非も無し。 全てはは、精霊様と神様の御心の故たるえにし。 大協約を違えぬのならば、紡がれる縁は『崇高』にして、黒の森の『摂理』と看破す。 よって、貴殿の住まう場所を『聖域』と見なす事を、精霊様、神様に『誓い』を立てましょう」

「有難き事。 身を慎み、大協約を遵守し、朋との語らいに、心を楽しませることを精霊様と神様に『誓い』ましょう。  この地に『毒水』の地下湖がある限り。 朋、ウーカルが居る限り」



 あらら…… なんか誓約文言を口にする二人。 まぁ、いいか。 それで納得できるんなら、それでも良いんだけど、なんか不穏な言葉もあったなぁ…… まっ、良いかッ!!

 良き隣人が出来たんだしねッ!!










          ――――― ☆ ―――――













   えっと…… お説教大会が始まってます…………

                    詰められてます……




              物凄~~く

            物凄~~~~~~~く

       辛いです~~~~~~~~~~~~~~~








「「「「  何やってんだ~~~ このボケ兎め~~~~~~~  」」」」





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