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The 14th episode
8
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「寒ぃよ見てわかんだろ」
「だよな。なにしてんの」
「タバコだよタバコ。嫌だねぇこの病院って箱は。気が滅入るわ」
「仕方ねぇだろ」
潤はタバコを足元に捨て、点滴を引っ張って歩いてきた。昨日よりは大分血色がいい。歩けるようでなによりだ。
「わざわざ見舞いかい」
「あぁまぁな」
「寝てねぇ顔してんな」
「誰かさんのせいでな」
「あっそう。変わりに寝るか?さんざん眠らせてくれるぜこの箱はよ」
「じゃぁ寝てろよ」
「寝れたら楽だよ」
確かにな。
「だいぶ元気そうだな」
「それ病人に言うかよ」
「てか、怪我人だよな」
取り敢えず、俺もタバコに火をつけ隣に立った。
冬の日は短い。早くも日は、夕方を写し始めていた。
「聞いたぞ。お前今日、環ちゃん手術じゃねぇのか」
「まぁな」
「早く行けば?」
「まだ今は寝てんだよ。あと行く気にならない」
「珍しいな」
「ん…。
恭太が自殺した」
「え…?」
「そんでちょっとな」
至極普通に鉄面皮スタイルで言ったが、どうにも潤が心配そうにこっちを見てきた。崩壊しそうだこのスタイル。
「…情けねぇことに目の前でだ。そんで非番だが、漸く終わったしここにいるというわけだ」
「うわぁ、なんだそれ」
「あぁ、ホントにな」
「…なんで」
「…例のバルビツールだよ。あとコデイン」
「コデイン…」
潤は再びタバコに火をつけ、景色から背を向けて再び寄りかかった。タバコを咥える様は非常にガラが悪い、病人なのに。
「最悪だな」
「あぁまったく」
「高田は?」
「まだ。けどそのうち電話でもしてくんだろ。
お前んとこはなんか来たか?」
「いや、ものの見事になんも」
「えっ」
それは意外だ。というかおかしい。
国勢調査と称して祥真が来ないわけがない。なんせ潤は速見長官直々にぶっ刺されてる訳だし。
「…国勢調査か捜査一課、来なかったか?」
「なんで?」
「まぁ…来なかったならいいが」
高田がそういえば潤には教えてないと言っていたな。
「捜査一課って、何、あのガキ殺人?」
「いや、うーん」
「お前はとことん嘘が下手だな。なによ気になるじゃない」
「いや、今は傷を治してさっさと復帰しろよ。お陰で人員不足なんだから」
「え、気になって眠れなくて治んなーい。さっさとしろ」
「めんどくせぇな。
あーはいはい。速見、殺害されたぞ」
「うぉっ、」
潤が腹をわざとらしく押さえた。
案外ダメージはないようだ。
「え、何故!?」
「わからん」
「怖っ。俺やっぱ退院する。ここにいたら殺害される」
「口実にすんな。でもまぁ可能性はなきにしにあらずだな」
「…実はさぁ」
「なんだよ」
潤が凄く気まずそうに下を向いた。
「俺、あいつから押収した薬、どーゆーわけか紛失したんだよねー…あの騒ぎで…」
「は、」
なっ。
「はぁ!?」
「うん、ははー…」
「…マジかよマジかよどこで、なにを!」
「わかったら苦労しないよ。けどもうあれに関しては捜査権、その感じだと無さそうじゃん?多分俺が戻って喚いてもあんま効果もないよね」
「…最悪だな」
「…つまりな、秘密を知ってんのは最早俺だけだよね。これって」
「…しかしダメだ。てめえわりとぐっさりいっちまってるからな。だが大丈夫、お前は殺しても死なないから。まぁ、ユミルも明日から来るし、強化はする。だが、長官の件からはやはり酷だが手を引け」
「でも」
「いずれ辿り着くだろう。結果死んでいるんだ。そしてお前も被害を被っている。これが何よりの証拠だ。診断書だけ取っとけ。ただ、今は引いてくれ。
後悔はさせない。だが、なによりんなくだらねぇ理由で死なれては元も子もないんだよ」
「…保守的だねぇ」
「当たり前だ。
あーまったく、」
イライラしてきた。
「どいつもこいつも勝手に命を無駄にしやがって、まともに生きてねえくせにしゃらくせぇな。素直に困るっつってんだろ、なんでわからんかね。死ぬな!お前より先に俺が死ぬっつってんだよ、」
「なにそれ、うぜぇ」
「とにかくまずは傷を治してこい。待ってるから」
それだけ伝えると、潤は唖然としていたが、急に笑いだして、しかし「笑わせんな、痛ぇんだよ」とまた腹を抑えた。
「たまには良いこと言えるじゃねぇかクソ鉄面皮」
「うるせぇバーカ」
「流星、」
しかしながら突然真顔になり、まるで物を見据えるような綺麗な、特有の濁りない人を射抜く強い瞳で潤が俺を見つめてくる。
こんな時の潤は大抵大丈夫だ。
「勘違いすんな。俺はあくまでてめぇのスポッターだ。てめぇを置いて死んだりしねぇよ」
そう言って風が拐う髪を耳に掛ける仕草が。
「不本意だが上手くいきゃぁ、あの人達のように、多分死ぬときゃ一緒なのさ、だって俺たち結局」
人殺しだから。
その言葉は呑み込んだようだ。どうやら勝手に自殺するという思考回路はなくなったようだ。
俺が言えた義理でもねぇが、てめぇはちゃんと生き延びろよ。今までがどうとかてめぇのことなんざほとんど俺は知らねぇよ。ただ、出会ってから8年くらい、それを見てればどんなやつかなんてタイムリーでわかる、それでいい。
俺なんて12歳からたった15年しか生きていないんだ。それでいいじゃないか。
「てか寒ぃよ、いつまで怪我人外に出しとくんだよ早く戻るぞクソ上司」
「はぁ?ふざけんなよてめ」
「あーはいはいうるさーい。傷口開くから。はーい行くよ」
「腸ぶちまけて死んじまえクソ女顔」
「あのなぁ、みんなそれ言うけど地味に気にしてんだぞこの童貞鉄面皮」
腕を引っ張るように廊下へ連れ出された。なんなんだこの野郎。
「俺も地味に気にしてんだよ淫乱姫」
「うわ、エロい。キモい。まぁ28で童貞はもう…悪かったな王子」
「だから童貞じゃねぇよ。頭足りねぇな。確かに28でだったら可哀想だわ俺」
「てか疲れた。早く環ちゃんとこ行ってくんない?」
「あっ」
「はいバーカ。環ちゃんによろしくな」
「はいはいバーカ」
本気で可愛くねえ相方。
けどまぁいつも通り。
さて行こうか、環のところへ。
「だよな。なにしてんの」
「タバコだよタバコ。嫌だねぇこの病院って箱は。気が滅入るわ」
「仕方ねぇだろ」
潤はタバコを足元に捨て、点滴を引っ張って歩いてきた。昨日よりは大分血色がいい。歩けるようでなによりだ。
「わざわざ見舞いかい」
「あぁまぁな」
「寝てねぇ顔してんな」
「誰かさんのせいでな」
「あっそう。変わりに寝るか?さんざん眠らせてくれるぜこの箱はよ」
「じゃぁ寝てろよ」
「寝れたら楽だよ」
確かにな。
「だいぶ元気そうだな」
「それ病人に言うかよ」
「てか、怪我人だよな」
取り敢えず、俺もタバコに火をつけ隣に立った。
冬の日は短い。早くも日は、夕方を写し始めていた。
「聞いたぞ。お前今日、環ちゃん手術じゃねぇのか」
「まぁな」
「早く行けば?」
「まだ今は寝てんだよ。あと行く気にならない」
「珍しいな」
「ん…。
恭太が自殺した」
「え…?」
「そんでちょっとな」
至極普通に鉄面皮スタイルで言ったが、どうにも潤が心配そうにこっちを見てきた。崩壊しそうだこのスタイル。
「…情けねぇことに目の前でだ。そんで非番だが、漸く終わったしここにいるというわけだ」
「うわぁ、なんだそれ」
「あぁ、ホントにな」
「…なんで」
「…例のバルビツールだよ。あとコデイン」
「コデイン…」
潤は再びタバコに火をつけ、景色から背を向けて再び寄りかかった。タバコを咥える様は非常にガラが悪い、病人なのに。
「最悪だな」
「あぁまったく」
「高田は?」
「まだ。けどそのうち電話でもしてくんだろ。
お前んとこはなんか来たか?」
「いや、ものの見事になんも」
「えっ」
それは意外だ。というかおかしい。
国勢調査と称して祥真が来ないわけがない。なんせ潤は速見長官直々にぶっ刺されてる訳だし。
「…国勢調査か捜査一課、来なかったか?」
「なんで?」
「まぁ…来なかったならいいが」
高田がそういえば潤には教えてないと言っていたな。
「捜査一課って、何、あのガキ殺人?」
「いや、うーん」
「お前はとことん嘘が下手だな。なによ気になるじゃない」
「いや、今は傷を治してさっさと復帰しろよ。お陰で人員不足なんだから」
「え、気になって眠れなくて治んなーい。さっさとしろ」
「めんどくせぇな。
あーはいはい。速見、殺害されたぞ」
「うぉっ、」
潤が腹をわざとらしく押さえた。
案外ダメージはないようだ。
「え、何故!?」
「わからん」
「怖っ。俺やっぱ退院する。ここにいたら殺害される」
「口実にすんな。でもまぁ可能性はなきにしにあらずだな」
「…実はさぁ」
「なんだよ」
潤が凄く気まずそうに下を向いた。
「俺、あいつから押収した薬、どーゆーわけか紛失したんだよねー…あの騒ぎで…」
「は、」
なっ。
「はぁ!?」
「うん、ははー…」
「…マジかよマジかよどこで、なにを!」
「わかったら苦労しないよ。けどもうあれに関しては捜査権、その感じだと無さそうじゃん?多分俺が戻って喚いてもあんま効果もないよね」
「…最悪だな」
「…つまりな、秘密を知ってんのは最早俺だけだよね。これって」
「…しかしダメだ。てめえわりとぐっさりいっちまってるからな。だが大丈夫、お前は殺しても死なないから。まぁ、ユミルも明日から来るし、強化はする。だが、長官の件からはやはり酷だが手を引け」
「でも」
「いずれ辿り着くだろう。結果死んでいるんだ。そしてお前も被害を被っている。これが何よりの証拠だ。診断書だけ取っとけ。ただ、今は引いてくれ。
後悔はさせない。だが、なによりんなくだらねぇ理由で死なれては元も子もないんだよ」
「…保守的だねぇ」
「当たり前だ。
あーまったく、」
イライラしてきた。
「どいつもこいつも勝手に命を無駄にしやがって、まともに生きてねえくせにしゃらくせぇな。素直に困るっつってんだろ、なんでわからんかね。死ぬな!お前より先に俺が死ぬっつってんだよ、」
「なにそれ、うぜぇ」
「とにかくまずは傷を治してこい。待ってるから」
それだけ伝えると、潤は唖然としていたが、急に笑いだして、しかし「笑わせんな、痛ぇんだよ」とまた腹を抑えた。
「たまには良いこと言えるじゃねぇかクソ鉄面皮」
「うるせぇバーカ」
「流星、」
しかしながら突然真顔になり、まるで物を見据えるような綺麗な、特有の濁りない人を射抜く強い瞳で潤が俺を見つめてくる。
こんな時の潤は大抵大丈夫だ。
「勘違いすんな。俺はあくまでてめぇのスポッターだ。てめぇを置いて死んだりしねぇよ」
そう言って風が拐う髪を耳に掛ける仕草が。
「不本意だが上手くいきゃぁ、あの人達のように、多分死ぬときゃ一緒なのさ、だって俺たち結局」
人殺しだから。
その言葉は呑み込んだようだ。どうやら勝手に自殺するという思考回路はなくなったようだ。
俺が言えた義理でもねぇが、てめぇはちゃんと生き延びろよ。今までがどうとかてめぇのことなんざほとんど俺は知らねぇよ。ただ、出会ってから8年くらい、それを見てればどんなやつかなんてタイムリーでわかる、それでいい。
俺なんて12歳からたった15年しか生きていないんだ。それでいいじゃないか。
「てか寒ぃよ、いつまで怪我人外に出しとくんだよ早く戻るぞクソ上司」
「はぁ?ふざけんなよてめ」
「あーはいはいうるさーい。傷口開くから。はーい行くよ」
「腸ぶちまけて死んじまえクソ女顔」
「あのなぁ、みんなそれ言うけど地味に気にしてんだぞこの童貞鉄面皮」
腕を引っ張るように廊下へ連れ出された。なんなんだこの野郎。
「俺も地味に気にしてんだよ淫乱姫」
「うわ、エロい。キモい。まぁ28で童貞はもう…悪かったな王子」
「だから童貞じゃねぇよ。頭足りねぇな。確かに28でだったら可哀想だわ俺」
「てか疲れた。早く環ちゃんとこ行ってくんない?」
「あっ」
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