狂い咲く花、散る木犀

伊藤納豆

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8章

129話 *浴衣エッチ

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「はぁ~気持ちい~。」

「景色も良いな。」


琳太郎と晴柊は客室露天風呂を堪能していた。眺めも絶景で、晴柊は琳太郎に背中を預ける形でお湯につかっていた。檜のいい香りが2人を癒していく。


「皆にも浸からせてあげたいなぁ~。」

「はは、そうだな。いつかみんなで来れたらいいな。」


琳太郎は晴柊の僅かに濡れた髪の毛を梳かすように撫でる。自分よりも華奢で少し力を込めて抱きしめれば折れてしまいそうな薄い晴柊の肩につつっと触れてみる。そのいやらしい触り方に晴柊は思わず背筋をぴんっと伸ばした。


「ひっ……もー、くすぐったい。」


晴柊がクスクス笑う。晴柊の身体を引き寄せ、耳元にちゅっとキスをする。


「んっ……ぁ……」

「最後まではしない。ちょっとだけ。」

「はぁっ、ぅ……」


琳太郎の舌が耳の中に入る。晴柊の胸を揉みしだくように琳太郎の手が動いた。女性ではないのに心なしか柔らかさを感じる晴柊の胸。ハリのある肌と肉付きの良い尻は琳太郎をいつも堪らなくさせる。


「お前はもっと、さっきみたいに我儘言って俺を困らせていいんだぞ。最近、特に聞き分けが良すぎる。」

「ん、……ぁ、…でも、俺、本当に今の生活で十分なんだもんっ……んぁ、っ…」


琳太郎が晴柊の乳首を摘まんだ。きゅっとそのまま絞る様に優しくつねる。

「俺は何だっていい。琳太郎がヤクザでも、俺に自由がなくても、琳太郎と一緒にくっつきながらベッドで寝て、俺がつくったごはん食べてくれて、飽きるほどキスしてくれて、そんな日常があれば最高に幸せなんだ。」


晴柊が顔を上げ、琳太郎と視線を合わせる。逆さまになった晴柊の顔にキスを落とす。自分の背中に大きく彫られた刺青。そして同じ柄の刺青を項にいれた晴柊。琳太郎は自分ばかり幸せになっているとどこか思っていた。しかし、晴柊の今日1日の嬉しそうな顔を見ればそうではないのだと安心できる。大切にしたい。これからも、ずっと。琳太郎はきゅっと晴柊の手を握った。



豪勢な部屋食を堪能した後、2人は部屋で寛いでいた。こんなに贅沢でゆっくりとした時間の過ごし方は旅行ならではだと晴柊は思わず幸せな気分になる。琳太郎は珍しく酒を飲んでいたので、どことなく気持ちがよさそうだった。


「ご飯、すっごい美味しかったなぁ。あんなおっきい蟹初めて見た。」

「ああ、うまかったな。」

「それ、日本酒?」


琳太郎は晴柊と窓際で涼みながら酒を嗜んでいた。晴柊は興味津々といった具合でそれを見る。


「……飲むか?」

「良いの?」

「少しだけ。内緒な。」


琳太郎は晴柊にお猪口を差し出す。晴柊はワクワクといった表情で口にする。前にパーティー会場でお酒と知らず飲んだことはあったが、あの時のお酒とは全く違う。直接アルコールが注がれていくような、そんな感覚に晴柊は舌をベット出した。


「美味しくない。」

「はは、まだ晴柊には早いな。」

「ちぇ~なんだよ。俺だって嗜めるようになるもん。」

「そうなったら一緒に飲むのが楽しみだな。」


晴柊はそういうと、お猪口に注がれていた残っていたお酒をぐいっと全部飲み干す。そういえばあの会場でもシャンパン1杯で晴柊はべろべろになっていたことを思い出す。日本酒の度数を考えれば……これだけで晴柊は酔いが回るかもしれないなと、琳太郎は注意深く晴柊の様子を伺った。


ものの数分、晴柊の表情が緩くなる。大量の酒を飲んだわけではないため、意識も正常ではあるが、酔い始めの一番気分がいいところといえる。


「あーあ。皆には少し申し訳ないけど、まだ帰りたくないなぁ。すっごく楽しかった。」

「それは良かった。また来よう。次はもっと遠くに。」

「うん、楽しみにしてる。……琳太郎。」

「ん?」

「運んで、布団に。」


晴柊が両手を前に伸ばし、要求する。琳太郎はふっと小さく笑うと晴柊を軽々と抱き上げ、2つ並んで敷かれた布団に晴柊を降ろす。


「布団、1つでいいね。」

「狭いだろ。」

「それがいいんだよ。」


晴柊が琳太郎にちゅっとキスをする。火照った体が浴衣の隙間から除く。晴柊の和服姿を見るのは初めてだったため、琳太郎は旅館マジックにまんまと嵌っていた。足元に手を入れると、簡単に晴柊のモノをまさぐれる。無防備な胸元からも簡単に手が入り込める。浴衣とはこういった行為のために作られたのでは?と思わせるほど適しているなと琳太郎は思った。


「もう酔っぱらったのか?」

「ふふ、少し。フワフワして、気持ちがいい。なんでもできちゃいそう。」

「それは楽しみだな。」


琳太郎の手が晴柊の元を掴むと、下着越しに扱き始める。次第に晴柊は短く浅い呼吸へと変わっていき、気持ちよさに浸りつつも、琳太郎をじっと見た。浴衣姿に煽られているのは晴柊も同じである。


「もう濡れてる。ぐしょぐしょだな。」

「ぁ、ん………!りんたろ……我儘、言っていい……?」

「何だ。」


晴柊は先ほど露天風呂で言われたことを早速使ってみる。


「縛っ、て……えっちしたい……」


晴柊がアルコールからなのか、それとも羞恥からなのか、頬を染めそれを誤魔化すように腕で顔を隠しながらおねだりする。最近琳太郎は優しく優しく晴柊を抱くことが多い。セックス時間がそもそも長くとろとろにされるため不満という不満はなかった。しかし、この間の1週間の監禁生活で晴柊は思い出される。以前のように激しく滅茶苦茶に虐げられるようなセックスを自分は求めている。


酒の勢いに任せて、とてつもなく激しいお願いをする晴柊。


「病みつきになってるんだ。お望み通りやってやるよ。普通のセックスじゃ物足りなくなってんだもんな?」

「あ、あんま言わないで……恥ずかしくて死にそうだから……」

「気付いてやれなくて悪かったな、晴柊。生憎玩具やら道具はもってきてねえけど……まあ、十分楽しませてやるよ。」


琳太郎は晴柊の浴衣の帯を外し晴柊の腕を拘束する。浴衣の前がはだけ、晴柊の身体が露になる。琳太郎が晴柊の下着を脱がし、最早晴柊に纏っているのは浴衣一枚。


「お前がそんなに変態プレイが好きだとは思わなかったけど。」

「琳太郎のせいだよ、っ、ぁん……ん、あ……!」

「最初から素質はありまくりだったよ。」


琳太郎は自分の足の間に晴柊を座らせ、後ろから扱き始める。拘束した腕は晴柊の胸元の位置で固定させるように指示し、片方の手で晴柊の乳首を擦るように弄った。期待したように膨らんだそこに爪を立て、晴柊の様子を伺う。


「もうイきそう?」

「あ、ん……ぅ、ん……あと、ちょっと……ぁっ……」


琳太郎が手のひらで晴柊のモノの先端を磨くように擦り上げる。敏感なソコを集中的に弄られれば、晴柊の腰が震える。しかし晴柊の射精感を察知すると琳太郎はすっと手を離す。晴柊の腰が切なそうに揺れた。


「腰揺れてる。物足りなくてたまらないよな。」


琳太郎が晴柊のモノをきゅっと握り込む。しかし晴柊が求めるような快感は与えられない。ただ動かすでもなく、晴柊のモノを握り込むだけで琳太郎は晴柊の腰に手を添え誘う。


「ん、はぁ、……ぁ……」

「お前は手も使えない。俺も動かない。じゃぁどうする?」


晴柊が耳元で煽られる。晴柊は琳太郎の手の中で自分のモノを動かすように腰をカクカクと振り始める。外から見れば滑稽な光景である。


「俺の手をオナホだと思って。そう、上手。気持ちいな。頑張れ、もう少しでイきそうなんだろ?」

「ひ、ぁあ、ん……あ゛、っ…ん……」


羞恥より快感を求める気持ちが大きくなった時、晴柊は自分の姿がどう映るかなんてどうでも良くなったとでも言うようにはしたない姿を見せる。自傷行為のように琳太郎の手の中で腰を振り、悪戯に彼の指が先端を掠めた時、ぴゅるっと射精してみせた。反射的に足を閉じ射精後の余韻に浸る晴柊に、琳太郎が晴柊の頬をぺちぺちと叩き呼び起こす。


「はぁ、っ……はぁ……ん……」

「おら、誰が脚閉じて良いって言った?イッた後もちゃんと「お座り」できないならここ弄ってやんねえぞ。」


琳太郎がつぷっとアナルに指を入れる。第一関節まで入れてすぐに抜き、入口をくるくるとなぞる様に煽る。


晴柊は正しい姿勢でのお座りをするために脚を自ら開き膝を立てる。


「ぁ、や、だ……ちゃんと、する……ぁ、から……ん……」

「から、何?」

「ぅ、っ……晴柊のお尻、ぐちゃぐちゃにしてぇ……♡」


晴柊のアナの入り口に這わせていた琳太郎の指をまるで誘うようにヒクヒクさせる蕾。今にでも飲み込みたいとわんばかりのその様子に、琳太郎は今すぐにぐちゃぐちゃに搔きまわしたい衝動を抑え込みまずは1本、ゆっくりと埋め込んでいった。


「今日一段と淫らなのは、酒のせいか?それとも、旅行だから?」

「んっ……どっちも、だよ……ぁ、あっ…」


一口しか吞んでないのに、と琳太郎は揶揄いたくなったが晴柊の下戸体質は今に見た話ではないのでとどめておく。自分の目の届くところ以外では酒は飲ませないでおこうと決心すると、琳太郎の指が晴柊の前立腺をくすぐるように擦った。


晴柊は琳太郎の肩に手を伸ばし、なんとか座る姿勢を維持するが、腰当たりに感じる熱を持った琳太郎のモノを感じ入れて欲しくてたまらない、というような視線で後ろを振り返りナカの指をきゅんっと締め付けた。
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