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01. リースベットの事情
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今から十八年前、リースベットはここ『ルーカリオス王国』のエイムズ伯爵家の長女として生を受けた。
父と母はなかなか子に恵まれず、結婚から四年目でようやく出来た子どもがリースベットだった。
政略結婚だった父と母は、結婚当初から義務的な関係であったらしい。
リースベットが生まれたことで、これで義務は果たしたと言わんばかりの父は、それまで以上に必要最低限しか屋敷に寄り付かなくなった。
この頃から父はリースベットに関心がなく、自分の娘として愛情を向けてはいなかった。
リースベットの幼い頃の記憶に、父の姿は一切ない。
一方、母からは惜しみない愛情を与えられ、リースベットは心身ともに健やかに育ち、心優しい少女へと成長していった。
しかし、八歳になった頃。
リースベットの人生に大きな転機が訪れる。
最初のきっかけは、体の弱かった母が風邪を拗らせて亡くなったことだった。
それと同時に、これ幸いとでも言うように父は、ある三人を屋敷に迎え入れた。
リースベットにとって義母、異母兄、異母姉となる三人だ。
後妻として伯爵夫人となった義母は、父が母と政略結婚する前から愛人だった女性だった。
愛し合っていた父と義母だったが、義母が平民であったことが婚姻の障害となった。
家同士の利害関係上、伯爵令嬢であった母との婚姻を断れず、仕方なく父は結婚することにしたという。
つまり、義母からすると、父との関係に後から割って入ってきたのは母という認識だ。
その娘であるリースベットの存在を疎ましく思うのは自然な流れであっただろう。
「あの女が死んで、ようやく本来あるべき状態に戻ったわ」
これがリースベットに対面した時の、義母の第一声である。
「約十二年もの間、私はこの場所をあの女に奪われていたのよ? 本当に忌々しい。私の息子と娘だって同じよ。あの子たちが本来得るはずだった立場も、環境も、財産も、すべてお前が盗んでいたのよ。分かる?」
憎しみがありありと浮かぶ瞳で睨みつけた義母は、リースベットが持つ全てを否応なく取り上げた。
部屋から追い出されて、与えられたのは屋敷の裏庭に建つ小屋。
雨風を凌ぐことはできるものの、とても部屋とは言えない場所だった。
憎々しいリースベットとは、同じ屋敷の中で、同じ空気すら吸いたくないという。
それを聞いて自分への恨みの深さをリースベットはひしひしと感じ取った。
「今日からここがお前の部屋よ。盗人にはお似合いだわ。ああ、そうそう。今まで盗んできた分はきっちり働いて返しなさい」
義母の言う通りなのかもしれない。
恵まれた環境で過ごしてきた自分は、今まで幸せだった分を、不当な扱いを受けたという義母や異母兄姉に向けて返却すべきなのだろう。
直接的な悪意に晒されたことのない、純粋無垢、素直で優しいリースベットは八歳の幼心でそう思った。
この日から、リースベットは伯爵令嬢とは名ばかり、実態は伯爵家の使用人という立場になった。
慣れないうちは、労働は大変だった。
少しでも失敗すれば義母の叱責が飛ぶ。
ミスなく、迅速かつ丁寧に。
義母の怒りに触れないようにリースベットは誠心誠意努力した。
ただ、どんなに完璧な働きぶりを発揮しても、気分によっては理不尽に当たられることもしばしばだった。
そして義母と同様に、時には義母以上に、リースベットを困らせたのは異母兄姉――二歳年上の異母兄セシリオと、一歳年上の異母姉アメリアである。
二人は父と義母の間に生まれた子どもだ。
つまり父は結婚後、母と子どもができない期間に外で婚外子を設けていたのである。
おそらく二人は幼い頃からずっとリースベットのことを盗人だと言い聞かせられてきたのであろう。
義母の洗脳教育を受け、見事にその才能を開花させていた。
「髪の色も、瞳の色も、ホント地味ね~」
「その醜い顔でこっちを見るな!」
地味だ、醜いだと容姿を貶めるのはご挨拶代わり。
「あ~ら、ごめんなさい? 手が滑っちゃったぁ」
「ほら、汚れてるだろ。綺麗に洗い直せよ」
バケツに汲んだ水をリースベットにかぶせたり、洗い終わった洗濯物を汚したり、仕事の邪魔をされるのはお約束。
「あははは! 転けるなんて無様ね」
「トロいんだよ。押してやるから早く行けって!」
わざと足を引っ掛けて転ばせたり、無理やり背中を押されたり、暴力には及ばないものの、怪我に繋がるイタズラも頻繁だった。
異母兄姉は年齢が近いからこそ容赦がない。
リースベットも最初は「やめて」と懇願したり、抵抗したりしていたのだが、それが余計に相手の行動を加速させることに気がついた。
次第に、一番被害が少なくて済むよう、口ごたえせず、過ぎ去るまでじっと耐え忍ぶようになった。
リースベットが相手の顔色を窺ったり、言いたい言葉を呑み込む癖は、こういった経験からきている。
そんな子ども時代を過ごしたリースベットも、今や十八歳。
すっかり妙齢の女性へと成長したわけだが、生活は今もなお変わっていない。
八歳の頃に与えられたあの小屋で、使用人として慎ましく日々を送っている。
ただ、この十年でいくつか変化もあった。
まずその一つが、エイムズ伯爵家の財政状況である。
エイムズ伯爵家は、中位貴族ではあるものの、建国初期から存在する歴史ある家の一つだ。
堅実な領地運営と、巧みな婚姻外交で、厳しい貴族社会を生き残ってきた。
その長い歴史の中で、エイムズ家出身の女性は子宝にも恵まれる傾向があり、真実か否かはさておき、社交界では多産の血筋としても知られている。
そんなエイムズ伯爵家は、ここ十年で急速に財政状況が悪化。
多額の借金を抱えて、資金繰りに頭を悩ませる貧乏伯爵家へと落ちぶれつつある。
その原因は、収入以上の散財であった。
元平民である義母、異母兄姉の三人は、伯爵家の人間になった途端、これまでの鬱憤を晴らすかのように贅沢の限りを尽くすようになったのだ。
義母と異母姉は、ドレスやアクセサリー、宝石など身につけるものを始め、屋敷内の家具、食器などの生活用品、絵画や酒などの趣向品まで幅広い物に対して湯水のように金を使う。
異母兄は、娼館通いや賭け事に費やしているようだ。
父は他の三人と違って度を越した散財はしないものの、酒に入り浸りがちで、領地運営を疎かにするようになり減収が続いている。
当然のことだが、お金は使えば無くなっていく。
領地の収益が減っている中、出費を抑えることもせず、貯蓄も食い潰し、結果借金を抱える状況となっているのだ。
この事態は、リースベットにも影響を及ぼした。
というのも、使用人を雇う資金が足りない伯爵家では、給与の未払いが度々発生するようになり、見切りをつけた者たちが一人、また一人と徐々に屋敷を去っていったのだ。
今や残っている使用人は昔の三分の一だ。
辞めた人たちがいるからといって、仕事がなくなるわけではない。
そのため、その分の仕事がリースベットの肩にものしかかることとなった。
大人になって以前よりも手早く仕事をこなせるようになったものの、仕事量の多さは如何ともしがたい。
屋敷や庭の掃除、服やリネンの洗濯、風呂の準備や清掃、調理補助、備品の補充……内容も多岐に渡る。
それをいかに効率良く、なおかつダメ出しを受けない品質で、遂行できるかを考えながら、リースベットは朝から晩まで忙しく毎日動き回っていた。
そして、もう一つの変化。
それは、本来の立場である伯爵令嬢に、リースベットが時折戻るようになったことだった。
父と母はなかなか子に恵まれず、結婚から四年目でようやく出来た子どもがリースベットだった。
政略結婚だった父と母は、結婚当初から義務的な関係であったらしい。
リースベットが生まれたことで、これで義務は果たしたと言わんばかりの父は、それまで以上に必要最低限しか屋敷に寄り付かなくなった。
この頃から父はリースベットに関心がなく、自分の娘として愛情を向けてはいなかった。
リースベットの幼い頃の記憶に、父の姿は一切ない。
一方、母からは惜しみない愛情を与えられ、リースベットは心身ともに健やかに育ち、心優しい少女へと成長していった。
しかし、八歳になった頃。
リースベットの人生に大きな転機が訪れる。
最初のきっかけは、体の弱かった母が風邪を拗らせて亡くなったことだった。
それと同時に、これ幸いとでも言うように父は、ある三人を屋敷に迎え入れた。
リースベットにとって義母、異母兄、異母姉となる三人だ。
後妻として伯爵夫人となった義母は、父が母と政略結婚する前から愛人だった女性だった。
愛し合っていた父と義母だったが、義母が平民であったことが婚姻の障害となった。
家同士の利害関係上、伯爵令嬢であった母との婚姻を断れず、仕方なく父は結婚することにしたという。
つまり、義母からすると、父との関係に後から割って入ってきたのは母という認識だ。
その娘であるリースベットの存在を疎ましく思うのは自然な流れであっただろう。
「あの女が死んで、ようやく本来あるべき状態に戻ったわ」
これがリースベットに対面した時の、義母の第一声である。
「約十二年もの間、私はこの場所をあの女に奪われていたのよ? 本当に忌々しい。私の息子と娘だって同じよ。あの子たちが本来得るはずだった立場も、環境も、財産も、すべてお前が盗んでいたのよ。分かる?」
憎しみがありありと浮かぶ瞳で睨みつけた義母は、リースベットが持つ全てを否応なく取り上げた。
部屋から追い出されて、与えられたのは屋敷の裏庭に建つ小屋。
雨風を凌ぐことはできるものの、とても部屋とは言えない場所だった。
憎々しいリースベットとは、同じ屋敷の中で、同じ空気すら吸いたくないという。
それを聞いて自分への恨みの深さをリースベットはひしひしと感じ取った。
「今日からここがお前の部屋よ。盗人にはお似合いだわ。ああ、そうそう。今まで盗んできた分はきっちり働いて返しなさい」
義母の言う通りなのかもしれない。
恵まれた環境で過ごしてきた自分は、今まで幸せだった分を、不当な扱いを受けたという義母や異母兄姉に向けて返却すべきなのだろう。
直接的な悪意に晒されたことのない、純粋無垢、素直で優しいリースベットは八歳の幼心でそう思った。
この日から、リースベットは伯爵令嬢とは名ばかり、実態は伯爵家の使用人という立場になった。
慣れないうちは、労働は大変だった。
少しでも失敗すれば義母の叱責が飛ぶ。
ミスなく、迅速かつ丁寧に。
義母の怒りに触れないようにリースベットは誠心誠意努力した。
ただ、どんなに完璧な働きぶりを発揮しても、気分によっては理不尽に当たられることもしばしばだった。
そして義母と同様に、時には義母以上に、リースベットを困らせたのは異母兄姉――二歳年上の異母兄セシリオと、一歳年上の異母姉アメリアである。
二人は父と義母の間に生まれた子どもだ。
つまり父は結婚後、母と子どもができない期間に外で婚外子を設けていたのである。
おそらく二人は幼い頃からずっとリースベットのことを盗人だと言い聞かせられてきたのであろう。
義母の洗脳教育を受け、見事にその才能を開花させていた。
「髪の色も、瞳の色も、ホント地味ね~」
「その醜い顔でこっちを見るな!」
地味だ、醜いだと容姿を貶めるのはご挨拶代わり。
「あ~ら、ごめんなさい? 手が滑っちゃったぁ」
「ほら、汚れてるだろ。綺麗に洗い直せよ」
バケツに汲んだ水をリースベットにかぶせたり、洗い終わった洗濯物を汚したり、仕事の邪魔をされるのはお約束。
「あははは! 転けるなんて無様ね」
「トロいんだよ。押してやるから早く行けって!」
わざと足を引っ掛けて転ばせたり、無理やり背中を押されたり、暴力には及ばないものの、怪我に繋がるイタズラも頻繁だった。
異母兄姉は年齢が近いからこそ容赦がない。
リースベットも最初は「やめて」と懇願したり、抵抗したりしていたのだが、それが余計に相手の行動を加速させることに気がついた。
次第に、一番被害が少なくて済むよう、口ごたえせず、過ぎ去るまでじっと耐え忍ぶようになった。
リースベットが相手の顔色を窺ったり、言いたい言葉を呑み込む癖は、こういった経験からきている。
そんな子ども時代を過ごしたリースベットも、今や十八歳。
すっかり妙齢の女性へと成長したわけだが、生活は今もなお変わっていない。
八歳の頃に与えられたあの小屋で、使用人として慎ましく日々を送っている。
ただ、この十年でいくつか変化もあった。
まずその一つが、エイムズ伯爵家の財政状況である。
エイムズ伯爵家は、中位貴族ではあるものの、建国初期から存在する歴史ある家の一つだ。
堅実な領地運営と、巧みな婚姻外交で、厳しい貴族社会を生き残ってきた。
その長い歴史の中で、エイムズ家出身の女性は子宝にも恵まれる傾向があり、真実か否かはさておき、社交界では多産の血筋としても知られている。
そんなエイムズ伯爵家は、ここ十年で急速に財政状況が悪化。
多額の借金を抱えて、資金繰りに頭を悩ませる貧乏伯爵家へと落ちぶれつつある。
その原因は、収入以上の散財であった。
元平民である義母、異母兄姉の三人は、伯爵家の人間になった途端、これまでの鬱憤を晴らすかのように贅沢の限りを尽くすようになったのだ。
義母と異母姉は、ドレスやアクセサリー、宝石など身につけるものを始め、屋敷内の家具、食器などの生活用品、絵画や酒などの趣向品まで幅広い物に対して湯水のように金を使う。
異母兄は、娼館通いや賭け事に費やしているようだ。
父は他の三人と違って度を越した散財はしないものの、酒に入り浸りがちで、領地運営を疎かにするようになり減収が続いている。
当然のことだが、お金は使えば無くなっていく。
領地の収益が減っている中、出費を抑えることもせず、貯蓄も食い潰し、結果借金を抱える状況となっているのだ。
この事態は、リースベットにも影響を及ぼした。
というのも、使用人を雇う資金が足りない伯爵家では、給与の未払いが度々発生するようになり、見切りをつけた者たちが一人、また一人と徐々に屋敷を去っていったのだ。
今や残っている使用人は昔の三分の一だ。
辞めた人たちがいるからといって、仕事がなくなるわけではない。
そのため、その分の仕事がリースベットの肩にものしかかることとなった。
大人になって以前よりも手早く仕事をこなせるようになったものの、仕事量の多さは如何ともしがたい。
屋敷や庭の掃除、服やリネンの洗濯、風呂の準備や清掃、調理補助、備品の補充……内容も多岐に渡る。
それをいかに効率良く、なおかつダメ出しを受けない品質で、遂行できるかを考えながら、リースベットは朝から晩まで忙しく毎日動き回っていた。
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