異世界転生~筋肉フェチの元女子高生がやらかす物話

アカヤシ

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16歳~幸運の黒ウサギ編

第10話 帝都を包囲するが・・・

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前線視察から5日後に帝都到着!

東西南北の全ての門がフルオープン!

・・・・罠じゃないよな?

ハピネス幸国軍が一万人の軍勢で帝都を包囲した。

しかし抵抗するどころか門は開放されており見張りすらいない。

「えっと、もうこれは降伏するってことでいいんですかね・・・ははは、は?陛下?」

「静か過ぎないか?帝都には数万人の民衆がいるはずだ。しかも帝国軍は無傷だった筈だ。なのに帝都からは何も聞こえてこない・・・まるで誰もいないかのように」

確かに帝都から物音が全く聞こえない。何故?まさか逃げ出した?そんな訳がない。皇族や帝国の上層部やらは逃げ出しても納得できるが民衆が逃げ出す必要なんてないんだから。

「しかも我々は帝都を包囲するように進軍してきたがそれらしい報告は一切来ていない。なら、!」

ハピネス幸国は進軍を停止させる。

やはり帝国側に全く反応がない。

「ベレーザ、各指揮官を至急集めろ。嫌な予感がする」

「分かりました!陛下!門から何かが・・・あれは?キマイラ?一匹だけ?何故?」

帝都から一匹のキマイラがこちらにゆっくりと近づいてくる。しかも血だらけで。

「キマイラか?まさか一匹でこちらの相手をさせる気か?しかも死にかけているあれが?」

キマイラは確かに強い。
しかし一万の軍勢を相手できる程の強さではない。

キマイラは冒険者ギルドが定める脅威度はランク4。
人間の格(ランク)のようなもので。
ちなみにこの脅威度はダンジョン基準で。

第01階層~第19階層が、ランク1

第21階層~第29階層が、ランク2

第31階層~第39階層が、ランク3

第41階層~第49階層が、ランク4

第51階層~第59階層が、ランク5

第61階層~第69階層が、ランク6

第71階層~第79階層が、ランク7

第81階層~第89階層が、ランク8

第91から階層主しかいない部屋が続き100層にはダンジョンマスターがいると言われている。

最初に出現したダンジョンのダンジョンマスターが100層あると言っていたらしい。まあ大昔なんで定かではないけど。

つまりキマイラは個体差はあれど平均ランク4。

「されど油断はせん。団長達に討伐させろ。ベレーザお前も行って、」

「今すぐ退却させろ!!」

バニーさんが大声を上げる。いたんですか!さっきから静かだったから気付かなかった。

「今すぐ全員逃げろ!!今すぐにだ!!」

こんな慌てるバニーさんは見たことがない。

「どういうことだ?」

「あいつは『アルティメット・ギガント・エレガント・キマイラ』だ!」

「「「「はははははははは」」」」

その名を聞いた陛下の周りにいた貴族や隊長格、兵士達が爆笑する!

「なんすか、それ!」

「だっさ!!くそだせーー!!」

「ウサミー先輩マジウケる!」

「くくく、いや失礼!ふはははははは!」

腹を抱えて笑いだしたが、

「バカ野郎ども!!死にてえのか!!あのモンスターは『アルティメットシリーズ』!ダンジョン90階層以降にしか出ない階層主だぞ!!」

「「「「「はははははは、は?」」」」」

『アルティメットシリーズ』とは第90階層以降にしか現れない階層主モンスターの全ての名にアルティメット『究極』がついているからそうは呼ばれるので。
知らないのも仕方がない。
この大陸に存在するダンジョンはとある一人の人物しか攻略したという記録はなく、その他の冒険者の記録は全ダンジョン中最高到達階層は第68階層なのだから。
そしてテティは知っている。
この世界を管理する神はテティを暇潰しで殺し、その後の処理は他人に任せるほど身勝手な神だ。
ネーミングセンスがないくらい不思議ではない。
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