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??~復活編
第8話 ドワーフの国『カザドヒム国』
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ドワーフの国『カザドヒム国』
ベレゴスト=ドゥーリンと大臣が集まり会議を行っていた。
「まさかイクロードの娘がドワーフの秘術を習得していようとは!」
「まったく国から逃げ出したバカ者が!」
「王よ!一刻も早くイクロードをカザドヒムに呼び戻すべきです!これ以上外のドワーフの秘技が漏れるのを防ぐ為に!」
「待たれよ皆の衆!そんな事をすれば外に出たドワーフ全員を呼び戻す気か!」
「王族のイクロードだけで良かろう?奴には密書を届けたのだろう?返事は?」
「『知るか!』だそうです」
「なっ!奴め!きっとベレゴスト様から王位を奪うべく何やら企んでいるかもしれません!」
大臣達が騒ぐなかベレゴストは会議そっちのけであの戦いの映像を何度も見直していた。
この世界には『世界の小窓』と呼ばれる現象が起こる。
遠隔地で起きた事象が上空に映し出されるという現象だ。
現在、何故起きるのかは未だに解明されておらず、映し出される映像に干渉する事は出来ないが記録する技術は開発されている。人族の国ではこの映像を記録する装置を大量生産して各地の貴族達に記録・報告を義務付けている。ドワーフの国でも同じだ。
そしてベレゴスト王が報告とその記録映像を見た時に一番始めに感じた物は、
『美しい』だった。
彼女の容姿もだが、何より彼女の作り出す。
武具が、防具が、装飾品の数々が!
死と隣り合わせにありながら細部にまで拘りあの完成度!現在のカザドヒム国でこの領域の物を作れる者はいまい。
更にこの女の生き様と死に様は実に見事と言うしかないだろう!
それは『我刃転生』によって生まれた剣が物語っている!
「美しい」
「王よ!聞いておられるのか!」
「ん?ああ、はいはい、あー、なんだったか?」
「イクロードをカザドヒムに呼び戻すべきという話をですね!」
「あー、はいはい、いや、せんでいい」
「はい?今なんと言いましたか?」
「呼び戻さなくて良いと言ったのだ!そもそもアイツは逃げ出したのではなくお前らが追い払ったんだろうが!今更どの面下げてそんな事を言っている!」
昔のイクロード、俺の弟は寡黙な男で人付き合いが悪く幼い頃から王族として生まれても鍛治師を目指し鐵を打っていた。
異性と話すのが苦手で見合い話も全く耳を貸さなかった。
暫くして心配になった両親が無理矢理結婚させる計画が持ち上がりそうになった時、
大事件が起きた!
なんと彼女いない歴=年齢のイクロードが!
俺が知りうる限り異性と手を握った事すらないイクロードが!
あの!あの!イクロードが、
『惚れた女がいる。俺はこいつと結婚する』と言って人族の女性を連れてきた。
俺の両親はそれが嬉しくて連日連夜どんちゃん騒ぎ。
あの!あの!イクロードがこんなべっぴんさんを連れて来るなんてと両親は泣いて喜んでいた。
そして国内に発表したが、否定的な意見が大多数だった。
原因は俺だろうな。
俺には当時二人の子供がいた。
しかし、両方ともドワーフの秘術を習得していなかった。
王族は本来ドワーフの秘術を生まれながらに習得している確率が高いはずが、何代にも渡って秘術の習得者は生まれず、ドワーフの秘術を使える者が途切れてしまっていた。
それを更に人族の血が混じれば益々ドワーフの秘術の習得者は産まれないんじゃあないかと騒がれていた。
日に日に否定的な意見が多くなっていった。
イクロードはそれが嫌になって、この国を出て行き、そしてアイツの子供が神に選ばれたというだけの話だ。
騒ぐ事の話ではない。
結局、現在俺の三人の息子はドワーフの秘術を習得する事はできなかった。
それをよりにもよって追い出した俺の弟の、しかも『ハーフドワーフ』が習得したのだ。
その事実を初めて知った大臣達のの阿鼻叫喚ぶりときたら今でも思い出して笑ってしまう。
それに連れてくると色々面倒そうだからな。
特に両親が・・・
「とにかくイクロードは帰ってこない。こちらから接触することは禁じる!いいな!」
「失礼します!緊急の報告が!」
突然会議室の扉が開き1人の男が入ってきた。
「なんだ騒々しい今の議題以外に騒ぐ事なんてないだろ。で、どういう要件だ」
俺は手元においていた水を口に含む。
「テティ=ペルディーダ様が復活の予兆あり!との連絡が!」
ぶほっ!げほっ!げほっ!げほっ!げほっ!
あぶねえな!吹き出しかけた!
えっ?今なんて言った?
「テティ=ペルディーダ様の復活の予兆あり!との事です!」
・・・・・あ~、なんで今、言ったんだよ!!
大臣達聞いちゃったよ!
ほら~、せっかく締め括ったのに!
目をギラギラさせて会議が延長しちまうじゃねーか!
ベレゴスト=ドゥーリンと大臣が集まり会議を行っていた。
「まさかイクロードの娘がドワーフの秘術を習得していようとは!」
「まったく国から逃げ出したバカ者が!」
「王よ!一刻も早くイクロードをカザドヒムに呼び戻すべきです!これ以上外のドワーフの秘技が漏れるのを防ぐ為に!」
「待たれよ皆の衆!そんな事をすれば外に出たドワーフ全員を呼び戻す気か!」
「王族のイクロードだけで良かろう?奴には密書を届けたのだろう?返事は?」
「『知るか!』だそうです」
「なっ!奴め!きっとベレゴスト様から王位を奪うべく何やら企んでいるかもしれません!」
大臣達が騒ぐなかベレゴストは会議そっちのけであの戦いの映像を何度も見直していた。
この世界には『世界の小窓』と呼ばれる現象が起こる。
遠隔地で起きた事象が上空に映し出されるという現象だ。
現在、何故起きるのかは未だに解明されておらず、映し出される映像に干渉する事は出来ないが記録する技術は開発されている。人族の国ではこの映像を記録する装置を大量生産して各地の貴族達に記録・報告を義務付けている。ドワーフの国でも同じだ。
そしてベレゴスト王が報告とその記録映像を見た時に一番始めに感じた物は、
『美しい』だった。
彼女の容姿もだが、何より彼女の作り出す。
武具が、防具が、装飾品の数々が!
死と隣り合わせにありながら細部にまで拘りあの完成度!現在のカザドヒム国でこの領域の物を作れる者はいまい。
更にこの女の生き様と死に様は実に見事と言うしかないだろう!
それは『我刃転生』によって生まれた剣が物語っている!
「美しい」
「王よ!聞いておられるのか!」
「ん?ああ、はいはい、あー、なんだったか?」
「イクロードをカザドヒムに呼び戻すべきという話をですね!」
「あー、はいはい、いや、せんでいい」
「はい?今なんと言いましたか?」
「呼び戻さなくて良いと言ったのだ!そもそもアイツは逃げ出したのではなくお前らが追い払ったんだろうが!今更どの面下げてそんな事を言っている!」
昔のイクロード、俺の弟は寡黙な男で人付き合いが悪く幼い頃から王族として生まれても鍛治師を目指し鐵を打っていた。
異性と話すのが苦手で見合い話も全く耳を貸さなかった。
暫くして心配になった両親が無理矢理結婚させる計画が持ち上がりそうになった時、
大事件が起きた!
なんと彼女いない歴=年齢のイクロードが!
俺が知りうる限り異性と手を握った事すらないイクロードが!
あの!あの!イクロードが、
『惚れた女がいる。俺はこいつと結婚する』と言って人族の女性を連れてきた。
俺の両親はそれが嬉しくて連日連夜どんちゃん騒ぎ。
あの!あの!イクロードがこんなべっぴんさんを連れて来るなんてと両親は泣いて喜んでいた。
そして国内に発表したが、否定的な意見が大多数だった。
原因は俺だろうな。
俺には当時二人の子供がいた。
しかし、両方ともドワーフの秘術を習得していなかった。
王族は本来ドワーフの秘術を生まれながらに習得している確率が高いはずが、何代にも渡って秘術の習得者は生まれず、ドワーフの秘術を使える者が途切れてしまっていた。
それを更に人族の血が混じれば益々ドワーフの秘術の習得者は産まれないんじゃあないかと騒がれていた。
日に日に否定的な意見が多くなっていった。
イクロードはそれが嫌になって、この国を出て行き、そしてアイツの子供が神に選ばれたというだけの話だ。
騒ぐ事の話ではない。
結局、現在俺の三人の息子はドワーフの秘術を習得する事はできなかった。
それをよりにもよって追い出した俺の弟の、しかも『ハーフドワーフ』が習得したのだ。
その事実を初めて知った大臣達のの阿鼻叫喚ぶりときたら今でも思い出して笑ってしまう。
それに連れてくると色々面倒そうだからな。
特に両親が・・・
「とにかくイクロードは帰ってこない。こちらから接触することは禁じる!いいな!」
「失礼します!緊急の報告が!」
突然会議室の扉が開き1人の男が入ってきた。
「なんだ騒々しい今の議題以外に騒ぐ事なんてないだろ。で、どういう要件だ」
俺は手元においていた水を口に含む。
「テティ=ペルディーダ様が復活の予兆あり!との連絡が!」
ぶほっ!げほっ!げほっ!げほっ!げほっ!
あぶねえな!吹き出しかけた!
えっ?今なんて言った?
「テティ=ペルディーダ様の復活の予兆あり!との事です!」
・・・・・あ~、なんで今、言ったんだよ!!
大臣達聞いちゃったよ!
ほら~、せっかく締め括ったのに!
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