異世界転生~筋肉フェチの元女子高生がやらかす物話

アカヤシ

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17歳~新人冒険者編

第6話 進展(とある貴族視点)

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「ゴーネル様大変です!!奴隷の保管庫が襲撃にあったそうです」

またあの冒険者の使いの報告が来たと言うので聞いてみれば悪い報告だった。

「何!奴隷達はどうした!」

「奴隷達は一人も残っておりません!それどころか保管庫の金も奪われておりました!」

「ちょっと待て!なら一銭すら残っていないのか!くそっ!誰が!おい、どこの奴隷庫だ!」

「え?全てですけど?」

「は?全て?全てと言ったのか貴様!」

「は、はい!我が子爵領及びガリュウス侯爵領にあった奴隷庫全ての奴隷と金が奪われていました!」

はああああああああ!!誰が?どこの手の者だ?

「それが、文字通り全滅させられていて目撃情報はありません!全ての保管箇所が事後報告です!」

くそっ!いや今はそれどころじゃない!

「なら麻薬庫の金と麻薬を全て売り払って、」

「麻薬製造工場も壊滅させられ、麻薬畑も焼き払われ、そこに保管されていた金ももうございません!」

なら何が残っているのだ!

くそっ!良い知らせはないのか!!

「あ、あと秘宝の残りが発見されました!!」

キタアアアアアアアアア!!待っていました!!

「そういう良い報告を待っていたのだ!!!」

「え?良い報告はこれだけですよ?」

え?これだけ?

「はい、発見したのは新人冒険者なのですが、」

「は?まさか最下層以外の場所で見つかったのか?」

登録して間もない者が最下層に到達出来る筈がない。

「いえ、新人が最下層まで到達して発見したそうです!」

「で?秘宝は!秘宝はどうなっているのだ?」

まずは秘宝だ!秘宝さえあれば!

「殺して奪おうとしたのですが返り討ちにあったりと、」

「なら金だ!金で!」

「そのお金はどこにあるのですか?」

「奴は秘宝の価値を知らないのだ!いや、あれが秘宝なんて知りもしないはず!安く手に入れる事だって出来る筈だ!」

「そもそも、その冒険者はソロで潜っているんですよ?なぜ知っているのか問われられるかもしれませんよ?それに売りにも出していないし誰にも報告していない。なら価値を知っているのか?あるいはガリュウス侯爵家の手の者かも知れません?」

ぐぬぬぬぬ!くそっ!いやそれならまずい!早く手を打たないと!

「それとギルドマスターが3日以内には帰って来るそうです。転移魔法で、」

はああああああああ!くそっ!いや、秘宝は全て見つかっているのだ!問題ない!筈がないだろ!!ああ、でも!くそっ!どうすれば良い!最善最善最良最良最善最良!!何か良い方法は!!

「そうだ!!今すぐ『あの冒険者』にギルドの職員を抱き抱えろ!!とな」

「はい?」

「その職員に新人冒険者のデタラメな違法を報告して秘宝を没収させろ!ついでに投獄しろ!そして秘宝の二つはここにある!ギルドマスターは最下層に捜索に出る筈だ!そこで『儀式』を行う!今すぐ出立準備をしろ!ガリュウスに報告は不要だ!」

「ではどの職員を?」

スタトルックの職員名簿を見て、

「こいつだ!この『ユキネ』という女職員はどうだ?両親を失い借金で家すら奪われたのだ!しかも新人で給金が少ないだろ?金には困っているだろ?金を掴ませれば、」

「分かりました。そう指示しておきます」

部下が早々に部屋を出ていった。

くははははははははは!さあ、ようやく叶う!悲願が!!

やった!やった!よし!よし!よし!

私は気分が高まり踊り出してしまった。

わっしょい!わっしょい!わっしょい!

コン、コン!!

「よし!よし!よし!よし!よし!」

「失礼します。お飲み物をお持ち・・・」

飲み物を持ってきたメイドと訳の分からない踊りを踊っている私が目が合う。

「失礼しました!よし、聞こえたので!いや、私は何も見ていませんんんんんんん!!」

メイドは走り去ってしまった。

「・・・・さて、ガリュウス領に行く準備でもするか」
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