6 / 96
14歳~男装王子編
第2話 え?聞いてないんですけど?
しおりを挟む
「隊長しっかりしてください!!」
只今緊急治療中です。原因は私だけど。
鎧を着た集団が魔法やら回復薬をかけ必死に呼び掛けている。まあHPゲージなんてあったなら間違いなくあと1くらいしか残ってなかっただろう。
「くっはっ!!ごほっ!ごほっ!」
お!息を吹き返した。
鎧を着た集団が次に剣を抜き私を取り囲む。
確かにやりすぎはしたけど、そっちが悪いよね。見知らぬおっさんがいきなり抱きつこうとすれば殴ったって仕方ないと思うよ。
「貴様、自分が何をしたかわかってるのか?貴様が殴り飛ばしたのはペルディーダ侯爵家次男のマルクス=ペルディーダ様だぞ」
「よせ!私が感極まって抱きつこうとしたのが悪いのだ。君も本当にすまない事をした」
意識が戻ったマルクスが騎士達を下がらせる。
「君に聞きたい!君の母親はルーエル。ルーエル=ペルディーダではないか!」
確かに母の名前はルーエル=ペルディーダだけどはたして本当の事を言うべきか?私の答えは、
「違うよ。私の母親は死んだよ。とっくの昔に」
とりあえず嘘をついて誤魔化す。
「・・・そうか。すまない、君が私の妹にそっくりだったのでな」
コイツ私が嘘をついてるとわかってるな。あとで調べる気か?
「まあ、私もやりすぎたし詫びにあなたの指名依頼を受けるよ」
「依頼?」
ありゃ?違ったか?
「アンタらじゃないの?65層までの案内を依頼したの?」
「君がクラスAの冒険者『狂乱麗舞』のテティ!!」
うわっ、その通り名王都まで広まってんの。
「今からでも行けるけどどうする?」
「我々は今しがた町についたばかりなので明日でいいか?」
「じゃあ、時間あるよね?聞くけど私が65階層まで行って採ってくるじゃ駄目なの?」
私が聞くとマルクスは正直に答えてくれた。
なんでもゴーレムから採取できる宝石は『星占い』という占いに適した物だったらしくその宝石を使うと的中率が格段に上がるらしい。そして第2王子はその占いで自分の結婚相手を探そうとしていたらしく。
乙女か!とツッコミたいが我慢する。
実は1ヶ月前に騙されて偽物を掴まされてとうとう自分で宝石を取りに行くと言い出したらしい。
バカなのかその王子は?
周りの人間の言葉も聞き入れずここまで来てしまったらしい。
大変だったんですね色々と。
まあ、事情はわかった。別に依頼を断るほどの理由でもなかったから受けることにした。
「テティさん。お時間があるのでしたらもう少し話をしませんか?」
まあ、へんに付きまとわれると嫌なので話を聞くことにした。
15年前に妹がドワーフと駆け落ちした。
簡単に言えばそれだけ。
・・・言い訳できねー!!
私の顔や髪色に名前にマルクスさんの話を聞くに父親と母親と外見の特徴が一致している。ちょっと調べられたら完全にアウトでしょコレ。ていうか隠す気があるのと問いたいくらいなんですけど!
ポンポンと後ろから肩を叩かれたので後ろを振り返るとお母さんが立っていた。
「テティちゃん、お弁当忘れて行ってたわよ。はい、コレ。」
わざわざ届けてくれたんだ。
ありがとうお母さん・・・じゃないよ!なんでこのタイミングで出てくるかなー。ほら、マルクスさんが唖然としてるよ。おーい!再起しろー!
お母さんがマルクスさんに気づいた。
「あら、マルクス兄さん。お久しぶりですね」
かっる!軽いよお母さん。約15年ぶりにあったお兄さんにまるで昨日会ったかのような軽い挨拶で済ますって。
「ルーエルなのか?」
「はい、そうですよ?」
母との感情の温度差が激しくて戸惑っているマルクスさん。
お母さんにさっきの話を聞かせるとクスクス笑いながら答えてくれた。
お母さんは母とは今でも手紙のやりとりはやっていると知らないのは男連中だけだと。
「隠し事するより堂々としていた方が案外見つからないものよ。実際に15年間見つからなかったわ。まあお母様の助けがあってこそだけどね。それに近々実家に帰省しようとは思ってたけどね」
え?私、聞いてないんですけど?
まあ、よかったねマルクスさん問題解決じゃん。
「何言ってるのテティちゃんも行くのよ」
私も?聞いてないんですけど?
「だってお母様が貴方に会いたいって」
まあ、私は別にいいけどマルクスさんや他の家族は?
「え?私が行くのは知らないわよ。だってお母様に会いに行くだけだから」
もう少し言葉を選んであげて。マルクスさん涙目になってるよ。
「いいわよ。だってお父様や兄さん達は嫌いだもの」
マルクスさんが凄い勢いで倒れこんだよ!!
しっかりしてマルクスさーん!
返事がないただの屍のようだ。
ショックのあまり屍と化したマルクスであった。
「プライベートの事は当人同士で話つけてよとりあえず、マルクスさん明日の朝一にギルドに来て。依頼の確認と準備をして階層までの予定を決めよう。今のマルクスさんじゃあ冷静な判断ができないだろうし今日は解散と言うことで」
この家族問題は私には解決不可能。
「ほら、お母さん家に帰ろ!」
お母さんをこの場に置いていくのは心配なのでお母さんを連れてギルドをあとにした。
只今緊急治療中です。原因は私だけど。
鎧を着た集団が魔法やら回復薬をかけ必死に呼び掛けている。まあHPゲージなんてあったなら間違いなくあと1くらいしか残ってなかっただろう。
「くっはっ!!ごほっ!ごほっ!」
お!息を吹き返した。
鎧を着た集団が次に剣を抜き私を取り囲む。
確かにやりすぎはしたけど、そっちが悪いよね。見知らぬおっさんがいきなり抱きつこうとすれば殴ったって仕方ないと思うよ。
「貴様、自分が何をしたかわかってるのか?貴様が殴り飛ばしたのはペルディーダ侯爵家次男のマルクス=ペルディーダ様だぞ」
「よせ!私が感極まって抱きつこうとしたのが悪いのだ。君も本当にすまない事をした」
意識が戻ったマルクスが騎士達を下がらせる。
「君に聞きたい!君の母親はルーエル。ルーエル=ペルディーダではないか!」
確かに母の名前はルーエル=ペルディーダだけどはたして本当の事を言うべきか?私の答えは、
「違うよ。私の母親は死んだよ。とっくの昔に」
とりあえず嘘をついて誤魔化す。
「・・・そうか。すまない、君が私の妹にそっくりだったのでな」
コイツ私が嘘をついてるとわかってるな。あとで調べる気か?
「まあ、私もやりすぎたし詫びにあなたの指名依頼を受けるよ」
「依頼?」
ありゃ?違ったか?
「アンタらじゃないの?65層までの案内を依頼したの?」
「君がクラスAの冒険者『狂乱麗舞』のテティ!!」
うわっ、その通り名王都まで広まってんの。
「今からでも行けるけどどうする?」
「我々は今しがた町についたばかりなので明日でいいか?」
「じゃあ、時間あるよね?聞くけど私が65階層まで行って採ってくるじゃ駄目なの?」
私が聞くとマルクスは正直に答えてくれた。
なんでもゴーレムから採取できる宝石は『星占い』という占いに適した物だったらしくその宝石を使うと的中率が格段に上がるらしい。そして第2王子はその占いで自分の結婚相手を探そうとしていたらしく。
乙女か!とツッコミたいが我慢する。
実は1ヶ月前に騙されて偽物を掴まされてとうとう自分で宝石を取りに行くと言い出したらしい。
バカなのかその王子は?
周りの人間の言葉も聞き入れずここまで来てしまったらしい。
大変だったんですね色々と。
まあ、事情はわかった。別に依頼を断るほどの理由でもなかったから受けることにした。
「テティさん。お時間があるのでしたらもう少し話をしませんか?」
まあ、へんに付きまとわれると嫌なので話を聞くことにした。
15年前に妹がドワーフと駆け落ちした。
簡単に言えばそれだけ。
・・・言い訳できねー!!
私の顔や髪色に名前にマルクスさんの話を聞くに父親と母親と外見の特徴が一致している。ちょっと調べられたら完全にアウトでしょコレ。ていうか隠す気があるのと問いたいくらいなんですけど!
ポンポンと後ろから肩を叩かれたので後ろを振り返るとお母さんが立っていた。
「テティちゃん、お弁当忘れて行ってたわよ。はい、コレ。」
わざわざ届けてくれたんだ。
ありがとうお母さん・・・じゃないよ!なんでこのタイミングで出てくるかなー。ほら、マルクスさんが唖然としてるよ。おーい!再起しろー!
お母さんがマルクスさんに気づいた。
「あら、マルクス兄さん。お久しぶりですね」
かっる!軽いよお母さん。約15年ぶりにあったお兄さんにまるで昨日会ったかのような軽い挨拶で済ますって。
「ルーエルなのか?」
「はい、そうですよ?」
母との感情の温度差が激しくて戸惑っているマルクスさん。
お母さんにさっきの話を聞かせるとクスクス笑いながら答えてくれた。
お母さんは母とは今でも手紙のやりとりはやっていると知らないのは男連中だけだと。
「隠し事するより堂々としていた方が案外見つからないものよ。実際に15年間見つからなかったわ。まあお母様の助けがあってこそだけどね。それに近々実家に帰省しようとは思ってたけどね」
え?私、聞いてないんですけど?
まあ、よかったねマルクスさん問題解決じゃん。
「何言ってるのテティちゃんも行くのよ」
私も?聞いてないんですけど?
「だってお母様が貴方に会いたいって」
まあ、私は別にいいけどマルクスさんや他の家族は?
「え?私が行くのは知らないわよ。だってお母様に会いに行くだけだから」
もう少し言葉を選んであげて。マルクスさん涙目になってるよ。
「いいわよ。だってお父様や兄さん達は嫌いだもの」
マルクスさんが凄い勢いで倒れこんだよ!!
しっかりしてマルクスさーん!
返事がないただの屍のようだ。
ショックのあまり屍と化したマルクスであった。
「プライベートの事は当人同士で話つけてよとりあえず、マルクスさん明日の朝一にギルドに来て。依頼の確認と準備をして階層までの予定を決めよう。今のマルクスさんじゃあ冷静な判断ができないだろうし今日は解散と言うことで」
この家族問題は私には解決不可能。
「ほら、お母さん家に帰ろ!」
お母さんをこの場に置いていくのは心配なのでお母さんを連れてギルドをあとにした。
0
あなたにおすすめの小説
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で
重田いの
ファンタジー
悪役令嬢が処刑されたあとの世界で、人々の間に静かな困惑が広がる。
魔術師は事態を把握するため使用人に聞き取りを始める。
案外、普段踏まれている側の人々の方が真実を理解しているものである。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる