光のもとで1

葉野りるは

文字の大きさ
334 / 1,060
Side View Story 07

33 Side 唯 01話

しおりを挟む
「ほら、起きろっ!」
 誰の声って……蔵元さん、だよなぁ……。
「……は?」
 なんで蔵元さんに起こされてるわけ?
 身体を起こそうとしたら、身体中が痛かった。
「痛ぇ……」
「当たり前だ。床に一晩寝たら痛くもなるだろ?」
 真顔で俺を覗き込んでいるのはやっぱり蔵元さんで……。
「ほら、蒼樹さんも起きてください」
 あんちゃんはうつ伏せのまま目を開けてきょとんとしていた。
 直後、ばっと起き上がり蔵元さんを見てびっくりしている模様。
 そして、はっとしたような顔でリィが寝ていたベッドを振り返った。
 そこにはすでにリィの姿はない。
「翠葉お嬢様はすでに登校されました」
「……おはようございます」
 あんちゃん、一連の行動と今の間は何?
「十階、静様のご自宅に朝食のご用意が整っています。身なりを整えたら上がってきてください。唯、着替えはそこに置いてある」
「あざーっす」
 リィの寝ていたベッドに洋服一式が置かれていた。
 トランクスもあることからシャワーくらい浴びてこい、ということだろうか。
 微妙な体勢で転がっていると、
「俺、先にシャワー行ってもいい?」
 さっき変な寝起きを見せた人はしっかりと覚醒したようで、動きが寝起きの人じゃなくなった。
「どうぞ」
「んじゃ行ってくる」
 あんちゃんはきちんと着替えを持って部屋を出た。
 俺なら風呂上りはバスタオル一丁だけどな、などとどうでもいいことを考えてみるも、
「あぁ、そっか……」
 さすがに年ごろの女の子がいる家ではそんなことはできないか、という考えに落ち着いた。
 うちはセリが家にいることがほとんどなくて、だいたいが入院だったからあまりそういうことを考えたことがなかった。
 父さんも母さんも、仕事じゃないときはいつだって病院に行っていたし。
 家ではほとんどひとりだったから、誰に気を遣うって考えはなかったんだよね。
「家に人がいるってなんか新鮮……」
 いい加減床からは離脱……。
 さっきまであんちゃんが寝ていたベッドに寝転がる。
 さて、今日はどうしようかな。いや、どうしようじゃなくて仕事が待ってるか……。
 昨夜やらなかった分があるうえに、どんどん振られてくるであろう仕事たち。どうするもこうするもない。
 しかし、俺の頭の中はまだあまり片付いていない。
 この際、自分が異常者でもいいとして、この気持ちのやり場っていうのはどうしたらいいものか……。
 両思いでした、はい終わり――
 いや、実際にそれ以外のルートはないし、それ以上に進展もしようがないんだけど。
 今、俺が冷静でいられていることがすでに異常なわけで……。
「あぁ、秋斗さんにも連絡しないといけないんだろうな」
 そんなことをぼーっと考えていると、ジョーズのテーマ曲が俺を呼んだ。
 この着信音は秋斗さん……。
「俺、心配されたりするのかな……?」
 通話に応じると、
『若槻、翠葉ちゃんはっ!?』
 通話相手は秋斗さん。だが、よく状況がわからない。
「リィなら登校したそうですが?」
『血圧はいつもとそんなに変わらないんだけど、さっきから心拍が微妙な動きしてて――』
 秋斗さんがうろたえている状態がありありと伝わってくる。
 パソコンを立ち上げると、確かに秋斗さんが言うような状態にあった。
「でも、学校ってことはこの時間教室か湊さんとこでしょ?」
『あ、そうなの? なら心配いらないかな……』
「何かあれば帰ってくるだろうし、そしたら連絡入れますよ」
『助かる……』
「で、俺、なんだかとっても冷静なんですよねぇ……」
『あ? ……あぁ、そうだな?』
「ねぇ、リィのことに気取られて俺のこと忘れてたでしょ?」
『……少しだけね』
「はいはい、少しだけ、ね。ま、蔵元さんから連絡くらいは入ってたんでしょうけど……」
『ま、そんなとこ』
「……答えは出てません。でも、きっと俺は大丈夫です」
『若槻が大変なときに側にいてやれなくて悪い』
「人は心だけでつながれると思いますか?」
『は?』
「もしそうだとしたら、絶対的に必要な人たちは、いつも俺の周りにいるんだと思います」
『なんだそれ……』
「俺が出したひとつの答え」
『そっか』
「そうです」
 通話はそれで切った。

 あんちゃんがサッパリした身なりで部屋に戻ってきて、「お先」と口にする。
「俺もサッパリしてくる」
 昨日の今日で、心にしこりはあるものの身体が軽い。身体中痛いのに、なんだか変な感じ。
 気分がハイっていうのとも少し違う。でも、この不思議な感じは癖になりそうだ。
 風呂から上がりあんちゃんと一緒に十階へ行くと、オーナーと蔵元さんがコーヒーを飲んでいた。
「簡単なブレックファーストです」
 と蔵元さんが席を立ち、あらかじめキッチンに容易してあったらしきものを運んでくる。
 毎日食べていたので見ただけでもわかる。
「ホテルブレッドじゃないですか……。これ、オーナーが買ってきたんですか?」
 オーナーがホテルブレッドを持って帰ってくる様がまったく思い浮かばない……。
「湊からの留守電に、ホテルブレッドを買ってこないと殺すと入っていたからな」
 オーナーにそんなことが言える人間そうそういねぇ……。やっぱ湊さんってツワモノだと思う。
 ほかにはサラダとスクランブルエッグとコーヒー。
 食べ始めようとしたそのとき、かわいい音色、鈴のような音がした。
 これが鳴るのは二度目。リィからの着信音だ。
 でも、鳴り始めてすぐに切れた。
「……ワン切り?」
 いやいやいや……。リィがそんなことをするわけがないだろう。
 不思議に思ってかけなおしてみた。
 三コール目で通話状態になったものの、通話状態になっただけ。一向にリィの声が聞こえてこない。
 そこで自分から声をかけてみることにした。
「リィ……? どうかした?」
 リィの声は数秒してから聞こえてきた。
『……唯兄、元気? ……唯兄、今、マンション?』
 とてもとても小さな声で尋ねられる。
 しかも、どうしたことか片言チック。
「マンションだよ。十階のオーナーの部屋で朝食食べてる。あんちゃんもいるけど代わる?」
『うん……』
 明らかに不安を抱えた声だった。
 こんなときは俺じゃなくてあんちゃんのほうが落ち着くだろう。
 そう思ってあんちゃんに携帯を渡した。
「翠葉? どうした?」
 テーブルのコーヒーカップを見ていた視線が俺に移る。
「……唯のことを気にしているのか?」
 俺のこと……?
「……そんなんじゃ授業受けても意味なさそうだな。湊さんに代わって?」
 リィは何を考えて俺に連絡をしてきたんだろう……。
「今日、翠葉を早退させようと思うんですけど」
 え? リィ、さっき登校したばかりでしょ? 何? やっぱ具合悪いのっ!?
「たぶん、初めての出来事なんです。人を失うかもしれないっていう恐怖は……。だから、少しそれと向き合わせるのもいい経験になるんじゃないかと思って……」
 あんちゃんと湊さんはなんの話をしているんだろう……。
「蒼樹くん、相手は湊だろ? ちょっと代わってくれないか?」
 オーナーが手を出し、携帯をよこせって素振りをする。
「今、静さんに代わってほしいと言われたので代わりますね」
 あんちゃんは素直に携帯を渡した。
「あぁ、私だ。翠葉ちゃんが歩けるようなら私が迎えに行く。ここのところ外をのんびり歩くなんてことはしてないんでね。――かわいい子のお出迎えなら大歓迎だ。もし歩けないようなら車で行くが?」
 この人が人の出迎えに行く? しかも女子高生の?
 ホテルの従業員が聞いたら卒倒するな。
 もっとも、澤村さんや園田さんあたりはリィの重要性を認知しているから不思議には思わないんだろうけれど……。
 それにしても不思議な組み合わせだ。藤宮のナンバーツーと女子高生……。
「若槻、面白そうな顔をしているな」
 電話を切りにやり、とこちらを見るオーナーは笑みを深めた。
 超怖えええええっ。
「考えてみれば、私だって彼女くらいの娘がいてもおかしくない年だ」
 なんて言葉を残し、「迎えに行ってくる」と席を立った。
 一番呆然としていたのはあんちゃんかもしれない。
 たぶん、あんちゃんの心の声的には、「それ、俺の役目なんですが……」かな。
「蒼樹さんはまず朝食を召し上がられてください」
 蔵元さんの言葉にあんちゃんは「ぐ」と言葉を呑み込んだ。
 ……で、元を正せばなんでリィが早退することになったんだろうか。
「あんちゃん、リィ、具合悪いの?」
「いや、唯のことが心配で仕方がないみたい」
「……俺?」
 寝耳に水状態だ。俺、かなりサッパリしてるけど……。
 わけがわからないって俺の心境を察したらしく、あんちゃんが補足説明をしてくれた。
「たぶんね、翠葉は唯を失うかもしれないって、どこかで思ってるんだ。……失うっていうのはさ、いなくなっちゃうっていうことと、死んじゃうっていうことと両方」
 またなんで――あ、でもそうか……。
 オルゴールが見つかったらあとはどうでもいいって気持ちは確かにあった。
 それが原因で俺は何度となく自殺未遂を繰り返していた時期があるし、自殺願望はあったから。
 でも、そんなことはリィが知るわけなくて――
「湊様でしょう。あの方なら当時の唯がどんな状況だったかはご存知ですし、何も知らせずお嬢様にオルゴールを唯に渡させるような真似はなさらないでしょうから」
 なるほどね……。しっかし、俺、申し訳ないほどに気持ち的には結構安定してるわけで……。なのに、あんなに不安そうな声で電話に出た。
「あんちゃん、俺、わからないんだよね。どうしてリィはそんなに俺のことを気にかけてくれるのかな」
 はっきり言って、俺たちは出逢ってからそう何日も日が経っているわけじゃないし、お互いのことをよく知っているわけでもない。
 ただ、間にセリって人間がひとり関わっていただけで、兄妹ごっこだって早い話が架空だ。
 実際に血なんてつながっていない。
 ごっこ遊びとは言わないけど、そこまで心配される間柄ではないと思う。
「翠葉は人の死に直面したことがないんだ。まだ祖父母も健在だからね。だから、感じたことのない不安を抱えたんじゃないかな? それと、そんなに深い関わりがあるわけじゃないのに……ていう部分で言うなら、翠葉にとっては唯はすでに深く関わった人間のうちに入ってるんだ。翠葉が今関わっている人は全員、翠葉にとっては失いたくない人たちに含まれる」
 その答えに少し唖然とした。
「芹香ちゃんが亡くなったっていうのも、唯と絡んで初めて知ったことなんだ。だから余計に不安を煽る」
 ……そっか、そうなんだ。
「唯は翠葉がなんでバングルをしているのか聞いてる?」
「いや、理由までは知らないけど……」
「翠葉は人に迷惑をかけることを極端に恐れている。だから、親兄妹にも身体の不調をなかなか言わない。それで倒れて病院に運ばれた回数はもう数え切れない」
「なっ――だって、リィのは放っておいたら……」
「だから、そういうことなんだ。あれをつける以外の方法が今はない。でも、翠葉からしてみたら不調を口にしないことは意識してやっていることじゃないんだ」
「自殺願望じゃないってこと? でも、やってることはまるで――」
「周りにはそう見える。でも、翠葉自身にその意識はない。周りは何度となく翠葉を失いそうになる感覚を味わっているけど、翠葉自身がそういう経験をしたことはなくて、バングルをつけるとき、周りに与えている感情を知らされた。あいつ、よほど衝撃的だったんだろうな。……だから、バングルをつけることを了承した」
「そこまでは知らなかった……」
「今回のことで翠葉は逆の立場に立っているんだ。唯を失うかも知れないっていう局面にいる。それがただ姿を消すだけのものなのか、それとも死という別れなのか。わからないから、唯の側を離れているのが怖くてたまらないんだ。酷な感情ではあるけれど、いい機会だと思う」
 唖然とした。
 俺はもしかしたらひどく酷なたとえ話をリィにしたんじゃないだろうか。
 秋斗さんがプレゼントを誰かほかの人に託したとしたら……というのは、言葉にはしなかったけれど、秋斗さんがいなくなったら、っていうのとそう変わらない。
 最初は何でもないように答えていたけれど、設定を変えて自分と同じ状況に置き換えてみたら、という話をしたら、リィの表情は凍りついた。
「帰ってきても、翠葉は薬の効力ですぐに寝ることになると思う。その間、俺はちょっと大学に行って資料を集めてくるから、その間だけでも翠葉についていてもらえないか? 仕事はしていてかまわないから」
 そういうと、自分の部屋を提供すると言い出した。リィはベッドに寝かせておけばいいだけだと。
「戻ってきたら俺が見るから」
「あんちゃん、あのさ――今日は、今日は俺がリィについてる。ついていたい。だめ、かな……」
「え……あ、いや、全然だめじゃないし、そのほうが翠葉も安心できると思う。でも、おまえ仕事……」
 やばい、そうだった……。仕事は溜まりに溜まってる。
「唯、安心していい。彼の作る資料は無駄がない。秋斗様があのペースで仕事をできるのは、蒼樹さんが作る資料に秘密がある。だから、彼の作ってくれる資料で仕事をすればいつもよりも早くに仕事が上がる」
 そこまで言うと、蔵元さんはあんちゃんを見てにこりと微笑む。
「乗りかかった船も同然ですよね?」
「えぇ、秋斗先輩からも話はうかがっていますし……。こんな手伝いは今に始まったことでもないので」
 朝食を食べ終え仕事の話をするために一度九階へ下りた。そして、廊下に散らばっていたはずの資料がなくなっているな、などと思っていると、赤いファイルを差し出される。
「少々杜撰だけど、ひとつは資料ファイルが上がってる」
 手渡されたファイルをパラパラと見て脱帽する。
「こりゃさ、秋斗さんが欲しがるのわかるよ」
 無駄がない資料とはこのことを言うのだろう。俺の資料集めとは根本的に質が違う。
 しかも、この状態のファイルで「少々杜撰だけど」とか言ってましたよね……。これが杜撰だったら俺の作る資料はいったいなんなんだって話だ。
「あんちゃん、やっぱりうちの会社に入ろうよ」
 大真面目に言うと、
「秋斗さんの入院が翠葉にばれると強制的にそうなるらしいよ。洒落にならん……」
「おや、そうでしたか。では、翠葉お嬢様にばらしましょうかねぇ……」
 にこやかに会話に入ってきたのは蔵元さんで、
「マジで洒落になりませんからっ!」
 あんちゃんは全力で拒否を試みた。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

光のもとで2

葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、 新たな気持ちで新学期を迎える。 好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。 少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。 それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。 この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。 何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい―― (10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません

竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

処理中です...