427 / 1,060
第九章 化学反応
35話
しおりを挟む
頭の中に散らばるクエスチョンマークを放置して、座ったまま手早く着替えて車椅子に乗った。でも、身体を起こすのはまだ早かったみたい。
車椅子に乗るなり前かがみになり、
「藤原さん、横になりたい……」
「じゃ、病室へ戻りましょう」
私たちはドライヤーを持って病室へ戻った。
身体を起こしていると血の気が下がる、というのは典型的な起立性低血圧の症状。ショック症状ではないので、治療はない。ただ、横になって数値が安定するのを待つだけ。
転がりこむようにベッドへ横になると、藤原さんは点滴を再開すべく作業に移る。私は点滴のルートが接続されるのをぼーっと見ていた。
「横になったまま髪の毛を乾かしましょう」
「お願いします」
ドライヤーの温風は、熱いというよりも首をあたためられている感じがして心地いい。私は目を瞑りながら、雑音のようにも聞こえるドライヤーの音を聴いていた。
髪の毛を乾かし終わっても、まだ身体を起こせる状態にはなく、ご飯を食べるのは無理そうだった。そんな折、
「さて、御園生さんの疑問に答えましょうか?」
藤原さんに微笑まれて、再確認する。
きれいな人だとは思っていたけれど、本当に隙のない美人さんだった。
「何が知りたい?」
「えぇと……」
今まで、誰に言われたわけでもないのに、思い込んでいたことがある。
私は藤原さんが藤宮の人だと思い込んでいた。けれども、宮川さんが甥ということは、私の認識が間違っているのか、宮川さんも藤宮の人ということになるのか――
「……藤原さんは藤宮の人ですか?」
「半分正解で半分不正解」
半分正解で半分不正解……? 藤宮の人であって、藤宮の人ではないということ?
「藤原は藤宮の分家よ。でも、私には藤宮の血も分家の血も流れてはいない」
……それはどういうことだろう。 結婚して藤原姓になったということ……?
考えて首を捻る。
どうしてか、「結婚」という言葉が藤原さんにしっくりとこないのだ。
病院に寝泊りをしていると聞いたときから、藤原さんは独身だと思っていた。でも、結婚以外に苗字が変わる出来事なんてないだろうし……。
「……結婚して藤原さんになったんですか?」
「あら、私が結婚しているように見える? 自慢じゃないけど、家庭がある人間に見られたことは一度もないの」
にこりと微笑まれ、たじろいでしまう。
結婚じゃないのなら何……? それに、何をどうしたら宮川さんが半分甥になるのか……。
「私、苗字が二回変わっているの。最初が関水、次が桜森、今が藤原」
藤原さん自身が結婚していないのなら、考えられるのはご両親の離婚と再婚……?
「両親に育児放棄されて、父と父の前妻との間に生まれた異母姉に引き取られて桜森になったの。そののち、紆余曲折あって藤宮の分家に養子入りしたのよ。蓮は異母姉の息子なの。だから、半分甥」
とても明快な説明だったため、苗字が二回変わったいきさつは理解できた。けれども、「育児放棄」という言葉があまりにも強烈で、どう会話を続けたらいいのかがわからなくなる。
そこへ、
「何がどうして身の上話になってんですか?」
頭を掻きながら病室へ入ってきたのは昇さんだった。
「あら、寝なかったの?」
「一時間くらいは寝ましたよ」
昇さんは、「ありがとうございます」と腰を折る。
「翠葉ちゃん、この人おっかねーんだぜ? 養子とはいえ、年配の医師陣も一目置いているくらいだ」
「……でも、藤原さんは病院に籍はあるけど普段は違う仕事をしてるって……」
昇さんなら教えてくれるかな、と思った。けれども、昇さんが口を滑らせることはなく、
「ってことは、翠葉ちゃんはまだ聞いてないんだな?」
「……はい。どなたかの専属医師であることしか聞いていません」
「じゃ、それは俺から言うべきことじゃない」
昇さんはごまかすように笑ってから、「飯食ってくるー」と病室を出ていってしまった。
「私が誰の専属なのか、そんなに気になる?」
「……気になります。だって、藤原さんが私についてくれているのはその方のお口添えがあってのことなのでしょう? それなら、お礼が言いたいです……」
「きっといつか会えるわ」
私はそれを待っていればいいのかな……。
思いながら、少し前の話題に意識を戻す。
「苗字のお話、立ち入ったことを訊いてしまってごめんなさい……」
「おかしな子ね? 最初に蓮が半分甥って言ったのは私よ」
「でも……」
「ま、少し驚きはしたけれど……。蓮が甥であることよりも、私が藤宮の人間であるのかを先に訊いてくるあたり、御園生さんのセンサーって侮れないわね」
「……すみません」
「そんなに気にする必要はないわ。私、自分が不幸な生い立ちだとは思っていないの。むしろ、あのまま両親のもとにいたほうがひどい人生を歩んでいたかもしれないわ。そのくらい、桜森での暮らしは幸せだったし、藤原に移って現在に至るまで、何不自由なくやらせてもらってる」
藤原さんがそう言うのだからそうなのだろう。でも、何ひとつ家庭に問題がない自分からしてみたら、ひどく壮絶な人生に思えた。
「ほら、そんな顔しているほうが失礼よ?」
「っ……ごめんなさいっ」
藤原さんは故意的ににこりと笑みを浮かべ、
「御園生さんは表情が豊かね」
言われて両手で頬を押さえる。
「ほかに訊きたいことは?」
ほか――?
「あのっ、すごく変なことを訊いてもいいですか?」
「何かしら?」
「藤原さんが幸せを感じるときはどんなとき?」
「……また突発的ね」
「ごめんなさい……。でも、藤原さんは自分の足で立っている人に見えたから……」
「自分の足で……っていうのは、仕事に就いているってことかしら?」
「……そうかもしれません。私には自立した格好いい人に見えます」
「格好いい、か。たぶん御園生さんは私のことを勘違いしているのよ」
「勘違い、ですか?」
「私、人を信じることができないの。ここまで誰のことも頼ってこなかったとは言わない。でも、自分でできるなら全部自分でどうにかしたい。そう考えてきた人間。だから、人よりも自立心は強かっただろうし、そういうのが現れているのかもしれないわ」
「どうして……」
「これといった理由はないわね。……もしかしたら、両親がどうしようもない人たちだったからかもしれない。両親に育てられた記憶はないし、私を引き取ってくれた異母姉とはいい関係を築いてきたと思ってる。でも、何かしら欠如しているんでしょうね。それが結婚しない理由かも」
「……え?」
「人に期待ができないし、人を信じることができないから結婚しない。早い話、伴侶と呼べるようなパートナーが作れないの」
すごく衝撃的な話に私は呑まれていた。
「さ、そろそろ身体を起こせるかしら?」
ゆっくりと身体を起こしてみると、吐き気も眩暈も襲ってはこなかった。
「大丈夫みたいね。じゃ、朝食をあたためなおして持ってくるわ」
藤原さんの背中を見送り、ひとりになった病室でポツリ、と口にする。
「藤原さん……人を信じられないのに、どうして人を救う仕事をしているの?」
私には、とてもちぐはぐしているように思えた。
人を信じられる信じられない、というのは、人を好きか嫌いかという問題とは別なのだろうか。
でも、私は知っている。
信じたくても信じられない気持ちや、人を信じるということが、どれだけ勇気が必要で怖いことなのかも……。それでも信じたくて――その狭間にいるのがどれだけつらいことなのかは知っている。
藤原さんは、本当はどこに立っているのかな……。
車椅子に乗るなり前かがみになり、
「藤原さん、横になりたい……」
「じゃ、病室へ戻りましょう」
私たちはドライヤーを持って病室へ戻った。
身体を起こしていると血の気が下がる、というのは典型的な起立性低血圧の症状。ショック症状ではないので、治療はない。ただ、横になって数値が安定するのを待つだけ。
転がりこむようにベッドへ横になると、藤原さんは点滴を再開すべく作業に移る。私は点滴のルートが接続されるのをぼーっと見ていた。
「横になったまま髪の毛を乾かしましょう」
「お願いします」
ドライヤーの温風は、熱いというよりも首をあたためられている感じがして心地いい。私は目を瞑りながら、雑音のようにも聞こえるドライヤーの音を聴いていた。
髪の毛を乾かし終わっても、まだ身体を起こせる状態にはなく、ご飯を食べるのは無理そうだった。そんな折、
「さて、御園生さんの疑問に答えましょうか?」
藤原さんに微笑まれて、再確認する。
きれいな人だとは思っていたけれど、本当に隙のない美人さんだった。
「何が知りたい?」
「えぇと……」
今まで、誰に言われたわけでもないのに、思い込んでいたことがある。
私は藤原さんが藤宮の人だと思い込んでいた。けれども、宮川さんが甥ということは、私の認識が間違っているのか、宮川さんも藤宮の人ということになるのか――
「……藤原さんは藤宮の人ですか?」
「半分正解で半分不正解」
半分正解で半分不正解……? 藤宮の人であって、藤宮の人ではないということ?
「藤原は藤宮の分家よ。でも、私には藤宮の血も分家の血も流れてはいない」
……それはどういうことだろう。 結婚して藤原姓になったということ……?
考えて首を捻る。
どうしてか、「結婚」という言葉が藤原さんにしっくりとこないのだ。
病院に寝泊りをしていると聞いたときから、藤原さんは独身だと思っていた。でも、結婚以外に苗字が変わる出来事なんてないだろうし……。
「……結婚して藤原さんになったんですか?」
「あら、私が結婚しているように見える? 自慢じゃないけど、家庭がある人間に見られたことは一度もないの」
にこりと微笑まれ、たじろいでしまう。
結婚じゃないのなら何……? それに、何をどうしたら宮川さんが半分甥になるのか……。
「私、苗字が二回変わっているの。最初が関水、次が桜森、今が藤原」
藤原さん自身が結婚していないのなら、考えられるのはご両親の離婚と再婚……?
「両親に育児放棄されて、父と父の前妻との間に生まれた異母姉に引き取られて桜森になったの。そののち、紆余曲折あって藤宮の分家に養子入りしたのよ。蓮は異母姉の息子なの。だから、半分甥」
とても明快な説明だったため、苗字が二回変わったいきさつは理解できた。けれども、「育児放棄」という言葉があまりにも強烈で、どう会話を続けたらいいのかがわからなくなる。
そこへ、
「何がどうして身の上話になってんですか?」
頭を掻きながら病室へ入ってきたのは昇さんだった。
「あら、寝なかったの?」
「一時間くらいは寝ましたよ」
昇さんは、「ありがとうございます」と腰を折る。
「翠葉ちゃん、この人おっかねーんだぜ? 養子とはいえ、年配の医師陣も一目置いているくらいだ」
「……でも、藤原さんは病院に籍はあるけど普段は違う仕事をしてるって……」
昇さんなら教えてくれるかな、と思った。けれども、昇さんが口を滑らせることはなく、
「ってことは、翠葉ちゃんはまだ聞いてないんだな?」
「……はい。どなたかの専属医師であることしか聞いていません」
「じゃ、それは俺から言うべきことじゃない」
昇さんはごまかすように笑ってから、「飯食ってくるー」と病室を出ていってしまった。
「私が誰の専属なのか、そんなに気になる?」
「……気になります。だって、藤原さんが私についてくれているのはその方のお口添えがあってのことなのでしょう? それなら、お礼が言いたいです……」
「きっといつか会えるわ」
私はそれを待っていればいいのかな……。
思いながら、少し前の話題に意識を戻す。
「苗字のお話、立ち入ったことを訊いてしまってごめんなさい……」
「おかしな子ね? 最初に蓮が半分甥って言ったのは私よ」
「でも……」
「ま、少し驚きはしたけれど……。蓮が甥であることよりも、私が藤宮の人間であるのかを先に訊いてくるあたり、御園生さんのセンサーって侮れないわね」
「……すみません」
「そんなに気にする必要はないわ。私、自分が不幸な生い立ちだとは思っていないの。むしろ、あのまま両親のもとにいたほうがひどい人生を歩んでいたかもしれないわ。そのくらい、桜森での暮らしは幸せだったし、藤原に移って現在に至るまで、何不自由なくやらせてもらってる」
藤原さんがそう言うのだからそうなのだろう。でも、何ひとつ家庭に問題がない自分からしてみたら、ひどく壮絶な人生に思えた。
「ほら、そんな顔しているほうが失礼よ?」
「っ……ごめんなさいっ」
藤原さんは故意的ににこりと笑みを浮かべ、
「御園生さんは表情が豊かね」
言われて両手で頬を押さえる。
「ほかに訊きたいことは?」
ほか――?
「あのっ、すごく変なことを訊いてもいいですか?」
「何かしら?」
「藤原さんが幸せを感じるときはどんなとき?」
「……また突発的ね」
「ごめんなさい……。でも、藤原さんは自分の足で立っている人に見えたから……」
「自分の足で……っていうのは、仕事に就いているってことかしら?」
「……そうかもしれません。私には自立した格好いい人に見えます」
「格好いい、か。たぶん御園生さんは私のことを勘違いしているのよ」
「勘違い、ですか?」
「私、人を信じることができないの。ここまで誰のことも頼ってこなかったとは言わない。でも、自分でできるなら全部自分でどうにかしたい。そう考えてきた人間。だから、人よりも自立心は強かっただろうし、そういうのが現れているのかもしれないわ」
「どうして……」
「これといった理由はないわね。……もしかしたら、両親がどうしようもない人たちだったからかもしれない。両親に育てられた記憶はないし、私を引き取ってくれた異母姉とはいい関係を築いてきたと思ってる。でも、何かしら欠如しているんでしょうね。それが結婚しない理由かも」
「……え?」
「人に期待ができないし、人を信じることができないから結婚しない。早い話、伴侶と呼べるようなパートナーが作れないの」
すごく衝撃的な話に私は呑まれていた。
「さ、そろそろ身体を起こせるかしら?」
ゆっくりと身体を起こしてみると、吐き気も眩暈も襲ってはこなかった。
「大丈夫みたいね。じゃ、朝食をあたためなおして持ってくるわ」
藤原さんの背中を見送り、ひとりになった病室でポツリ、と口にする。
「藤原さん……人を信じられないのに、どうして人を救う仕事をしているの?」
私には、とてもちぐはぐしているように思えた。
人を信じられる信じられない、というのは、人を好きか嫌いかという問題とは別なのだろうか。
でも、私は知っている。
信じたくても信じられない気持ちや、人を信じるということが、どれだけ勇気が必要で怖いことなのかも……。それでも信じたくて――その狭間にいるのがどれだけつらいことなのかは知っている。
藤原さんは、本当はどこに立っているのかな……。
5
あなたにおすすめの小説
光のもとで2
葉野りるは
青春
一年の療養を経て高校へ入学した翠葉は「高校一年」という濃厚な時間を過ごし、
新たな気持ちで新学期を迎える。
好きな人と両思いにはなれたけれど、だからといって順風満帆にいくわけではないみたい。
少し環境が変わっただけで会う機会は減ってしまったし、気持ちがすれ違うことも多々。
それでも、同じ時間を過ごし共に歩めることに感謝を……。
この世界には当たり前のことなどひとつもなく、あるのは光のような奇跡だけだから。
何か問題が起きたとしても、一つひとつ乗り越えて行きたい――
(10万文字を一冊として、文庫本10冊ほどの長さです)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる