3 / 10
三話 想い
しおりを挟む
(あれ、なんで俺はアニメ店『羅針盤』にいるんだろう……)
(ああ、勢いで神崎くんを羅針盤に連れてきてしまったわ。『なんでもするから!』って言ってたし、仕方ないわよね!?)
「あの、東雲さん?なんで羅針盤なの?」
「え?ああ、ここはね私が放課後毎日のようにいく店なの。そう毎日のようにね!」
(これで神崎くんに私がアニメオタクだとわかってもらえるわよね。よしこのまま神崎くんとお買い物に誘ってお話しするわよ)
(東雲さんがアニメオタクなのはコミック少女の件で分かっていたんだけど……。こんな店に毎日通っているのかぁ)
「神崎くんはさっき『なんでもする』って言ったわよね?」
「え?ああ、うん。確かに言ったけど……」
「今から私と一緒にデートしなさい!」
「え?」
「え?」
(デ、デート!?学校一の美少女の東雲さんが陰キャの俺とデ、デート!?も、もしかして東雲さんって俺のことが……、いやまて。それは早とちりだ。陰キャだからって調子に乗りすぎだ)
(デ、デート!?なに言ってるのよ私!一緒にお買い物するはずだったのにデートって言っちゃった……。神崎くん困っているようだし……。ああ、もう私なにやってんのおおおおおお!)
「ち、違うの!デ、デートじゃなくて!その……」
「そ、そうだよね!東雲さんが俺とデ、デートだなんてね!あははは」
(本当はデートしたいのに……)
(あれだな。買い物を言い間違えたんだよな)
「あ、あれでしょ?買い物をしに来たんでしょ?」
「そ、そう!ただの買い物よ!」
(やっぱり。東雲さんが陰キャとデートなんかできるわけないのさ)
(買い物でもこれってデートみたいなものよね!?だったら結果オーライじゃないかしら?フフフ……)
「じゃぁ行きましょう。神崎くん」
「え?ああ、うん。行こうか……」
(フフフ♪神崎くんとデート♪)
(あれ、なんで東雲さんうれしそうなんだ?)
数十分後……
(はぁ~楽しかったわ♪神崎くんとおそろいのキーホルダーも買えたし)
(東雲さん俺と同じアニメのキーホルダー買ってたけど大丈夫かな?あれおっさん向けのアニメなんだけどなぁ)
(あ、神崎君は私がアニオタなの知らないんだったわ。このままだと神崎くんは疑問に思ったままになってしまうわね。今は学校の友達は誰もいないし、もう正直に伝えようかしらね)
「あの、神崎くん。あなたに言いたいことがあるの」
「え?な、なんだい?」
「あのね、私ね神崎くんが好きよ」
「は?」
「え?」
(ええええええ?学校一の美少女の東雲さんが!あの東雲さんが俺のことをす、すすすす……!え?でもそんなはずが、そ、そうだ東雲さんはなにか言い間違えたんだろう。きっとそうに違いない)
(私は何をしているのおおおおおおおお!『私神崎くんとおなじでアニメが好きよ』っていうつもりだったのに!は、早く言い直さないと!神崎くんが困惑しているわ!)
「か、神崎くん!こ、これは違うの!これは言い間違いで……」
「ゑ?ああ、そうだよね!言い間違いだよね!お、おれもそうだとおもていたんだ!あれでしょ、『アニメが好きよ』って言いたかったんでしょ!?」
「そ、そうよ!その通りよ!」
(あ、あぶねぇ。アドリブでしゃべったけどあってたぁ。そうだ。東雲さんが陰キャの俺を好きになるとかそういうのはないんだ。俺はこれからも影らしく生きていこう)
(なんで神崎くん私がアニメ好きってわかっているの!?で、でもこれで誤解が解けたわけだし。で、でもこれで神崎くんには私が神崎くんに興味ないって思われたかしら……。もっと誘わないと)
「か、神崎くん。ほ、ほかにも一緒に来てほしいところがあるんだけど……一緒に来てもらえるかしら?」
(ああ、勢いで神崎くんを羅針盤に連れてきてしまったわ。『なんでもするから!』って言ってたし、仕方ないわよね!?)
「あの、東雲さん?なんで羅針盤なの?」
「え?ああ、ここはね私が放課後毎日のようにいく店なの。そう毎日のようにね!」
(これで神崎くんに私がアニメオタクだとわかってもらえるわよね。よしこのまま神崎くんとお買い物に誘ってお話しするわよ)
(東雲さんがアニメオタクなのはコミック少女の件で分かっていたんだけど……。こんな店に毎日通っているのかぁ)
「神崎くんはさっき『なんでもする』って言ったわよね?」
「え?ああ、うん。確かに言ったけど……」
「今から私と一緒にデートしなさい!」
「え?」
「え?」
(デ、デート!?学校一の美少女の東雲さんが陰キャの俺とデ、デート!?も、もしかして東雲さんって俺のことが……、いやまて。それは早とちりだ。陰キャだからって調子に乗りすぎだ)
(デ、デート!?なに言ってるのよ私!一緒にお買い物するはずだったのにデートって言っちゃった……。神崎くん困っているようだし……。ああ、もう私なにやってんのおおおおおお!)
「ち、違うの!デ、デートじゃなくて!その……」
「そ、そうだよね!東雲さんが俺とデ、デートだなんてね!あははは」
(本当はデートしたいのに……)
(あれだな。買い物を言い間違えたんだよな)
「あ、あれでしょ?買い物をしに来たんでしょ?」
「そ、そう!ただの買い物よ!」
(やっぱり。東雲さんが陰キャとデートなんかできるわけないのさ)
(買い物でもこれってデートみたいなものよね!?だったら結果オーライじゃないかしら?フフフ……)
「じゃぁ行きましょう。神崎くん」
「え?ああ、うん。行こうか……」
(フフフ♪神崎くんとデート♪)
(あれ、なんで東雲さんうれしそうなんだ?)
数十分後……
(はぁ~楽しかったわ♪神崎くんとおそろいのキーホルダーも買えたし)
(東雲さん俺と同じアニメのキーホルダー買ってたけど大丈夫かな?あれおっさん向けのアニメなんだけどなぁ)
(あ、神崎君は私がアニオタなの知らないんだったわ。このままだと神崎くんは疑問に思ったままになってしまうわね。今は学校の友達は誰もいないし、もう正直に伝えようかしらね)
「あの、神崎くん。あなたに言いたいことがあるの」
「え?な、なんだい?」
「あのね、私ね神崎くんが好きよ」
「は?」
「え?」
(ええええええ?学校一の美少女の東雲さんが!あの東雲さんが俺のことをす、すすすす……!え?でもそんなはずが、そ、そうだ東雲さんはなにか言い間違えたんだろう。きっとそうに違いない)
(私は何をしているのおおおおおおおお!『私神崎くんとおなじでアニメが好きよ』っていうつもりだったのに!は、早く言い直さないと!神崎くんが困惑しているわ!)
「か、神崎くん!こ、これは違うの!これは言い間違いで……」
「ゑ?ああ、そうだよね!言い間違いだよね!お、おれもそうだとおもていたんだ!あれでしょ、『アニメが好きよ』って言いたかったんでしょ!?」
「そ、そうよ!その通りよ!」
(あ、あぶねぇ。アドリブでしゃべったけどあってたぁ。そうだ。東雲さんが陰キャの俺を好きになるとかそういうのはないんだ。俺はこれからも影らしく生きていこう)
(なんで神崎くん私がアニメ好きってわかっているの!?で、でもこれで誤解が解けたわけだし。で、でもこれで神崎くんには私が神崎くんに興味ないって思われたかしら……。もっと誘わないと)
「か、神崎くん。ほ、ほかにも一緒に来てほしいところがあるんだけど……一緒に来てもらえるかしら?」
0
あなたにおすすめの小説
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
入学初日に告白してきた美少女には、『好き』がないらしい。~欠けた感情を追い求めて~
true177
恋愛
怠惰に流されて底辺校に入った龍太郎(りゅうたろう)は、差出人不明の手紙で屋上に呼び出される。
待っていたのは、見違えるような美少女。
『キミのことが好きです!』
これはもらった、と興奮するのもつかの間、彼女の様子が見るからにおかしいことに気付く。テンプレートしか話さないのだ。
荒ぶる少女と、それに付き合う龍太郎。一緒に行動する間にも、龍太郎の疑問は積み重なっていく。
そして、違和感が耐えきれなくなった日。彼女が告げた言葉。
「『好き』って、なんだろう……」
この言葉をきっかけにして、彼女の『好き』を探す旅が始まる……。
※完結まで毎日連載です。内部では既に完結しています。
※小説家になろう、ハーメルン、pixivにも同一作品を投稿しています。
俺にだけツンツンする学園一の美少女が、最近ちょっとデレてきた件。
甘酢ニノ
恋愛
彼女いない歴=年齢の高校生・相沢蓮。
平凡な日々を送る彼の前に立ちはだかるのは──
学園一の美少女・黒瀬葵。
なぜか彼女は、俺にだけやたらとツンツンしてくる。
冷たくて、意地っ張りで、でも時々見せるその“素”が、どうしようもなく気になる。
最初はただの勘違いだったはずの関係。
けれど、小さな出来事の積み重ねが、少しずつ2人の距離を変えていく。
ツンデレな彼女と、不器用な俺がすれ違いながら少しずつ近づく、
焦れったくて甘酸っぱい、青春ラブコメディ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる