陰キャの俺に美少女が話しかけてきた件~忙しい人向けのラブコメ~

kzk_nekomimi

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四話 イラストレーター

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「さ、さぁ着いたわよ神崎くん」

 「あ、うん」

 (なんで文房具屋なんだ?そうか東雲さんの成績って結構いいし、勉強するための買い物かな?)

 (昨日、イラスト描いてたらペンのインク切れちゃったから補充しなきゃ)

 「じゃぁ、ついてきてくれる?」 

 「う、うん。いいよ」

 (よしこのまま神崎くんに選んでもらおうかしら)

 (あれ、なんで東雲さん画材コーナーに進んでるんだろう……。あ、そうかお絵かきも趣味なんだな。だから今日の美術の授業のときの似顔絵が上手だったんだ)

 「フフフ♪どれにしようかしら♪」

 「し、東雲さんは絵とか描いたりするの?」

 「え、ええ。私絵が大好きよ。だからアニメとかも大好き」

 「美術のときの絵とか上手だったもんね。将来はイラストレイターとか?」

 「大丈夫よ。私、イラストレーターだから!」

 「え?」

 「え?」

 (え?東雲さんイラストレーターなの!? え? かっけぇ! でもなんか負けた気がして悔しいぞ。よし、俺もラノベ作家だということをアピールするんだ!)

 (さ、さっき神崎くん『え?』って言ってたけど、引いちゃったのかな……?)

 「東雲さん。俺もこの後行きたいところがあるんだけど」

 「え?あ、うん。じゃぁ私の後にいこ?」

 ((気まずい……))

 (東雲さんの『いこ?』ってめっちゃ可愛い……)

 (神崎くんの行きたいことろってどこかしら?)






 「神崎くん!このペンはどうかしら!?」

 「う、うん。別にいいと思うよ。でもこっちの形のほうが描きやすそうだ」

 「そ、そうかしら。でも私はこちのメーカーのほうがペン先もそうだけど色も鮮やかだよ。試し書きしてみれば?」

 「おお、これはいいな」 

「でしょ!じゃぁ、私これ買うね」

 「うん。じゃぁ店の前で待ってる」

 「うんわかった」

(やっぱ、東雲さんの笑顔可愛いなぁ)

(神崎くんと普通に会話出来ている!これよ!私の求めていたものは!)

「買い終わったわよ。じゃぁ神崎くんの行きたい場所に行きましょう」

「う、うん。悪いね」

「い、いいのよ。別になんとも思っていないんだから」


(さ、さて。俺がラノベ作家ということをアピールするか)

(神崎くんどこに行くんだろう? もしかして前のメールとか関係あるのかな?)

「よ、よし。行こうか。ここから少し歩くけど大丈夫?」

「全然平気よ!だって神崎くんだもの」

(え?お、俺だから?や、やっぱり東雲さんって俺のことが・・・・・・。いやそんなわけないか)

(神崎くんとお出かけ・・・・・・フフフ♪)
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