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第6部 なろう小説の特徴とテンプレ展開・テンプレ設定

3 不自然なテンプレ設定

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 ここでは、不自然な(思考停止で利用される)設定について列挙する。

勇者パーティ
勇者を中心とした数人の少数チームが魔王攻略に当たる。


ダンジョン
 元来は西洋の城の構造物を意味し、次第に地下牢、地下迷宮と意味が変遷していったようであるが、その不自然さについて言及する作品は少ない。すなわち、なぜ魔物が湧いているのか、勇者学院などの学生が戦闘練習等のために入れる程度なのになぜ軍隊ないし消防等が魔物が住み着かないように対処しないのか、元々は何のための建物だったのか・なぜ使用廃止されたのか。要するに、建設目的も廃止理由も不明なほどの建造物であるならそれは遺跡であり、魔物が住み着くのは入り口に見張りを常設していないか、内部に抜け穴があるからであって、遺跡すなわち文化財保護のためには保全措置を採るべきなのに採らない理由を一切説明していない。


「教会」
 通常、どの作品世界にもいろいろな宗派があるはずであるが、何教の教会かを明示している作品は少ない。単に「教会」で通じてしまう。そして、治癒魔法の使い手が所属しており、聖なる力と強大な権力を持っている。しかし、聖なる力を持っているわりには治癒「魔法」が使えるという矛盾がある。

「契約」
神霊など相手方が契約締結に応じる動機・必要性・合理性がなかったり、作品世界の描写からろくに法制度が整っていなさそうだったりするのにやたら契約が重視されている。「契約がある」ということで思考停止していて、強制力(執行力)についての合理的説明が見られない作品が少なくない。錯誤や解釈不一致などについて検討したものも見られない。
 思うに、魔法契約は執行力があることから、公正証書による契約に類似するものの、公証人のような法律家(例えば日本の公証人は元裁判官などがなっている)を介することがなく、当事者の魔力によって法律上及び事実上の強制力が付与され直ちに執行されうるため、錯誤や強行法規違反、解釈上の食い違い等があった場合であっても異議申立てをする間もなく強制的に履行させられてしまうのではないかが問題となる。
 この問題に関連して、強制力の魔力学的説明についても問題があり、魔法契約が強制執行力を有するということは何らかの魔力の流れつまり魔力供給が必要である(電気がなければ電化製品は動作しないのと同様)が、それは、①魔法契約に双方が魔力を付与することで独立の存在(魔法体?)として両者に強制力を持たせるのか(両当事者⇒契約型)、②執行の委託を受けた精霊などが執行するのか(両当事者⇒精霊型)、③各当事者が自らにかけた呪いのようなものとして自身を束縛するのか(各当事者⇒自己束縛型)、④債権者が債務者に対し債務執行について魔力を供給するのか(債権者⇒債務者束縛型)のいずれ、あるいはこれら以外の類型であるのかによっても、契約の有効性や解釈についての問題が解決されるまで執行を停止できるかに影響してくると考えられる。(※「⇒」は魔力の供給者から供給先を表している)。②であれば、執行受託者に対して錯誤取消を主張したり解釈上の疑義がある旨申立てすることにより執行停止させることができそうであるし、③であれば、自己の解釈(錯誤を含めて)通りの執行がなされると考えられるから、問題はなさそうに思える。そこで、①又は④の場合について以後検討する。
 魔法契約であっても、契約である以上、法令つまり強行法規に違反する内容の条項は無効であるし、公序良俗などの法の一般原則違反も無効となるし、表示の錯誤や動機の錯誤(表示されていたものに限る)も当然ありえるし、仮に国の法令が未整備でこれらによっては無効にならないにしても、両当事者のする条文の解釈が一致しないこと(解釈上の疑義)が後から判明することも十分ありえる。無効であるにもかかわらず執行されそうな場合や解釈不一致の場合に、究極的には裁判所等の判断を受けられるかどうかが重要であるが、民事訴訟法典あるいは個別魔法契約中の合意管轄裁判所等の条項が存在しない場合に問題となる。仮に、国の法令等の整備状況等が十分でないとすると、国際法に準じて検討するべきかもしれない。なお、強行法規等の概念は日本法に限らず比較的一般的ななので、異世界でも通用力があると考える。
 では、魔法契約と強行法規違反及び公序良俗違反の関係について検討する。魔法契約が当事者間の合意のみで強制執行力を有するものである以上、これらの無効を認めないとすると、法体系とは別個の存在として、少なくともそれらの例外として魔法契約という類型を認めるべきであろうか。私的自治原則又は契約自由原則が強い世界なのだろうか。魔法契約に関する当該異世界各国の法制度如何次第ではあるのだが、それについて描写した作品は管見の限り見られないのであるから、仮に原則的法令には縛られないとする。その場合、例えば、魔法契約違反のペナルティとして違反者死亡を要求する条項があった場合、これに対して公序良俗違反による無効を認められないというのは、一般的感覚からかなり乖離するのではないだろうか。
 一方で、異議申立てをする間もなく強制執行されうることから、司法的救済を現実に期待できないという特質があるため、無効な魔法契約から自動的に強制力を喪失させる方法が必要となる。しかし、法令の拘束力を域内全域に魔力によって及ぼすということが可能であるような作品は存在しない。これについては、魔力供給量に限度があるため事実上不可能という事情が十分に認められるし、強制法規違反とか公序良俗違反とかに該当するか否かは結局自動的判断はできず個別的に検討せざるをえないのであるから、それ自体は致し方がないといえるため、法令による魔力的強制はできないといってよい。
 奴隷契約というのもおかしな話。奴隷は所有権の対象たる客体、主人の所有物であって法的主体ではありえないから、契約主体にもなれない。したがって、主人と奴隷とを当事者とする隷属を目的とする奴隷契約などというものもありえない。

戦闘力主義人事評価制度
魔王の配下や騎士団は高級幹部ほど戦闘力が強い。

魔王国の内政担当者不在
魔王国は、軍事独裁政権であり、文官や内政担当がいる様子がない。
なろうでよくある、このような設定は論理関係が破綻しておりリアリティがない。

古代文明礼賛
 言うまでもなく現実世界において、古代文明は現代文明よりも遙かに発展段階は低い。しかし、なぜかなろう等のライトノベルでの古代文明は大概、かなり発展していて、それが衰退して現代に至るという、古代文明の方が現代文明より遙かに凄かったという設定であり、これを作者と読者の暗黙の了解としているかのような作品が散見される。滅亡した高度な古代文明という設定をするならば、まず、どの程度凄かったことが現代に伝わっているかを明らかにする必要があるし、なぜ滅亡したのかがわかっているのかいないのか、わかっているなら語り部キャラが知りうる程度には説明する必要があるし、繋がっていないとするならば、繋がっていないことを明らかにすべきである。しかし、どのような種族が文明の担い手で、いつ頃、何が原因で滅亡したのか、について明らかにする作品は少ない。
古代魔法礼賛
 古代魔法礼賛については、現代まで伝わっていないとか難易度が高すぎて現代に使い手がいないことについての説明が説得的でない作品が散見される。しかし、単に難易度が高かったとすると、天才的な素質のある者があまり間隔を置かずに少なくない数で出現するのが世の常であるから、使い手がなくて失伝したということは想定しにくい。難易度が高いのであれば、古代当時の使い手達が現代人とは種族的にかなり異なり相当な能力者達であったとか、要するに神代であったが、その世界ないし地域を遠く離れたり死滅して、記録だけが遺ったとか、あるいは、発明者又は特定の使用者のための属人的なものであったとか、実用的でなかったとか、より簡易な代替魔法・代替技術が発明されたとか、必要性がなくなったとか、改良されたため、当時のものが使われなくなったなどというのであれば、説得的であり、そのような説明が必要である。
古代魔族最強
 古代魔族最強設定は、多くの作品で見られるが、老化しない設定とか長く生きるほど強くなるとかの説明を欠く作品も時たま見られ、そのような作品の場合は作者の怠慢である。

学院
王都又は学園都市にある研究・教育機関。固有名詞がないことが多い。
主人公及びライバルの周囲の者は入学して教えを請う必要がないようなレベルにある。
学徒動員は普通に行われる。

学院長
 単なる研究教育機関の長であるにも関わらず、国家の中枢レベルの権力者であり、なぜか国政上強い権力(発言力)があることが多い。

魔王城の中にある魔王学院
作品のメイン舞台となる学校だからか、魔王城の中にあるという設定にしている作品が散見されるが、よほどの理由付けがない限り、不自然極まりない。

平気で学徒動員
冒険者ギルド同様、総力戦段階でも何でもないのに、主人公が在学しているというだけで出動。

大陸の東の島国、皇国
 なぜか日本ぽい国があり、「将軍」「ショーグン」が統治し、侍がいる。

冒険者ギルド
ギルドは職業組合つまり民間団体であるはずなのに、なぜか公的機関のような強制権や調査権・捜査権、騎士団への協力義務を負っており、通常軍隊(騎士団)が出動・対処すべきものに動員をかけたりする。
 その一方で、各国に支部を持っている国際機関のような設定でもある。同一作品内で、国の機関であり、国際機関でもあるというような矛盾した設定がなされている。

Sランク等のランク付け
 冒険者の強さのランク付け。将棋・囲碁の段位とかに近いようである。
 通常、登録すると、いかに実力が強くても、ドブさらいしかできない最下級から始まり、実務経験期間や昇格試験の受験を受けなければならない。また、冒険者の仕事は、薬草採取・魔物討伐(狩猟)と護衛に大別されるが、そういった専門化はなされていない。
 なお、高ランク冒険者には国家的責任などが付随するというような設定の作品が散見されるが、軍隊が別に存在しており、かつ、冒険者という職業の性質が個人事業主かつ自由業であることから、そのような国家的責任があるとする設定には説得力が欠ける。軍隊内で最強の者よりもSランク冒険者の方が強いとしても、軍隊は国家の統制下にある集団であり、冒険者は個人事業主として法的に誰の指揮命令にも服さない以上、総合的な戦力からいって軍隊全体の方が強いはずであるし、いずれにせよ国家的責任は生じようがない。仮に法的に責任が生じる制度が存在すると設定したとしても、それは形式論に過ぎず、なぜそのような責任が生じるのかの実質的理由付けを合理的に説明できなければ、頭の弱い読者しか納得しないだろう。
 弁護士を例にすれば、冒険者ギルドのように弁護士会に所属してはいるが、あくまで個人事業主(弁護士法人もこの文脈では同じ)であり、いかに常勝弁護士であったとしても、訟務官に代わって国が当事者となる訴訟を遂行する責任はないし、(弁護士ポストが4席ある)最高裁判所裁判官に就任すべき義務もないのと同様である。あるいは、資金力がNo1であるからといって、国家に貢献するべき責任が生じないこともまた明らかであり、これとも同じである。1人ないしパーティーを構成する数人の戦力が強いからといって、国家的責任が生じるとするのはおかしい。

その他のギルド
商人ギルド(商業ギルド)、鍛冶師ギルド、盗賊ギルド、暗殺ギルド、建築ギルド,
魔術師ギルドなど。ギルドとは本来「組合」であるはずであり、実質的に「会社」形態のように描かれている。業界により要否が異なるはずだが不要そうな業界にまである作品もある。

東方の島国
江戸風の文化の国。「ヤマト国」という国名であることが多い。統治者は「ショーグン」という職名であることが多い。

王宮魔術師
近衛兵であったり雑務担当侍従であったり。

「最強」などの銘打った設定のごり押し
「最強スキル」などと銘打って、「主人公は最強だから○○もできる」とか「最強な○○でさえ△△できなかったのだから、××だ」というような、レッテルから演繹して/レッテルを理由にして能力の内容・程度を説明する作品が散見される。
 文芸作家であるなら、「美しい」という表現を使わずに、その物の美しさを読者に感得させられなければ、五流である。「『美しい』と記載してあるのだから、それは美しいものなのだという前提で読んでくれ」というような態度は、作家としての力量不足を読者に責任転嫁しているようなものである。なぜなら、美的感覚は人それぞれであり、同じ物を見て美しいと感じるかは人それぞれだから、美しいと断定されていても、そう思わない人もいるのではないかと読者は疑問に思うからである。もちろん、直接的な表現を用いるべき場面もあるものの、そうするならば、それに見合った描き方、つまり読者が納得できるだけの描写が必要である。
 それでも、「最強なら、とにかく一番強いということで伝わるのでは?」という声もあるだろう。では、次の例ではどうだろうか。主人公は「非常に頭が良く、聡明である」という設定を明示しているのにもかかわらず、この主人公はバカだとしか読者が思えないようなエピソードが延々描かれ続け、にもかかわらずエピソード中では他キャラが「主人公はさすがだ。頭が切れる」などとことある毎に評していた場合、設定をごり押ししていると言わざるを得ないだろう。作家自身の知能が低すぎて、作家自身はこの程度で頭が良いと思えてしまうのかもしれないが、
 「彼は老獪な古狸政治家といっていい。そのような彼に感心されたのだ。俺の作戦は、なかなかの奇策だったのだろう」などという記述があった場合、読者としては「古狸なら感心したように演じている可能性もあるのでは?」と考えるだろうし、さらに、作者的には大した政治家であるつもりで描いたものの、読者からは大穴だらけの権謀術数を張り巡らせていたようにしか読めない場合、読者としては「この程度/このアホさ加減で老獪な古狸政治家という評価はおかしいのでは?」と、いずれにせよ納得できない。つまり、作者としては「老獪な古狸政治家」設定でごり押しできると思っているが、読者は設定の穴が気になって納得できないという構造がライトノベル小説で頻繁に見られる(頭の弱い読者は気にしないかもしれないが、作家としては文芸作品としての質が低くてよいと考えるのはおかしい)。もし、「老獪な古狸政治家」という設定でやりたいならば、読者が納得できるだけの描き方をしなければならない。
 作者としては「最強」と言っておけば説明として十分であり、読者も納得するだろう、通用するだろうと考えているのかもしれないが、読者としてはいまいち腑に落ちない。人から評価が付く過程は、あくまで諸事情の総合考慮の結果として評価が付くのであるから、小説内のキャラクターであっても同様に、作品世界の中や読者の心中で、諸事情を総合考慮した結果として、「最強」などの評価が付くに過ぎない。したがって、どうしてそのような評価が付いたのか、独立してエピソードを作れとまでは言わないが、説得力ある描写が必要である。

「レベル」「スキル」「スキル選択」「ジョブ」
 なぜか脳内あるいは周囲にディスプレイ的に表示される。ゲーム内世界的異世界とかゲーム型異世界というべき世界で見られる。ファンタジー世界においてもリアリティがかなり低い~無いといえる設定である。
 職種によって能力が規定される。ある職種に就くと、その職種の標準的な能力が得られる一方、その職種に要する能力以外の能力が失われたり、その職種に直接要しない能力は覚えられなくなったり、限界ができたりする。転職は基本的に不可。副業は、スキルを得られればできるという設定のものもある。「戦士だから魔法が使えない・覚えられない」というような設定がごり押しされる。⇔普通に考えれば、言うまでもなく、選んだ職種とは直接関係しない能力を有していたり、それが高度であってもおかしくない。戦士を職種にしているが魔法もいろいろ使えるとか、魔術師だが体術・剣術もイケる・体力もかなりある、どちらも十分イケるので特定の職種を名乗ってはいない、などということは十分ありえる。もちろん、魔法が苦手だから戦士になった、体力トレーニングが苦手なので魔術師になったということも十分ありえるし、一般的にそのような傾向があるなどというのであれば納得できる。

「戦士」
戦士という謎の職種がある。剣士や魔術師、槍使いなども戦闘を職にしている以上、広義の戦士に含まれるが、では狭義の戦士とは何かというと、特に定義が定まっていない。

騎士団
騎士団には、王に所属する王国騎士団ないし近衛騎士団のみがある場合と、各貴族に属する貴族領騎士団もある場合がある。騎士団の役職階級は、団長と副団長のみ登場する場合が多く、爵位を持つとする作品と明記しない作品が多数。騎士団の構成は、王国騎士団の場合は複数の騎士団に分かれているか第一部隊などの複数の部隊によって構成されているが、貴族領騎士団の場合は単一であることがほとんどである。国軍という名称であることは稀。

「商人に恨まれる」
 手持ちのアイテム・商品を強気な価格設定で販売・卸売することを、「商人に恨まれる」という不可解な理由で断念し、適正価格で販売することにする。ほとんどの場合、適正価格について主人公は判断できない。

血統と家系
 血統は生物学的・遺伝的なものであり、社会的な区切りである家系とか嫡流とかとは関係なく、遺伝子は受け継がれていく。仮にある家族にのみ代々発現する特性のようなものがあるとしたら、それは先天的なものではなく、生育環境や教育による後天的なものである。
 なろう作品における王侯貴族の婚姻動態については、近い身分の者が婚姻するのが通常とされ、王族であれば公爵や外国の王族と結婚するし、侯爵であれば、公爵や伯爵・子爵あたりの家族と結婚する。そうすると、建国・叙爵から相当の年数が経過すれば、男爵や騎士といった下級貴族であっても、先祖つまり直系尊属には国王がいてもおかしくない。
 以上を前提とすると、例えば、王家の血を引く者が触れれば開く、封印された扉があるなどという設定においては、大概の貴族、もしかしたら平民ですら王家の血を引く限り、それを開くことができることになる。
 しかし、なろう作品では、現在王族として登場人物や作者に認識されている者に限って開くことができるとされる。そうすると、王家の血を引くかどうか(生物学的・遺伝的・先天的)ではなく、どの家系の者か(社会的・後天的)が封印の解除条件となっていることになり、明記した設定と実際の条件が矛盾するが、多くの作者・読者は気にならないようである。
 家系を何らかの条件にするならば、「◯家の血を引くこと」を条件として記載してはならないし、誰のどのような認識が作用するとか(例えば苗字についての自己認識など)、それを条件とする魔法であるとか、あるいは婿入り・嫁入り・分家・王籍離脱すると遺伝的特性を喪失するなどの設定をはっきり説明しなければ、しっかり読む読者は納得しないだろう。
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