狗蛇羅王

水野緑刀

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妖怪捕獲屋

触手♡愛好家団体

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「あ、あん♡ああ♡!はあん!あああん♡はあ♡!」
ある日、教会で蛇妖怪カップルが結婚式を上げ、黒い蛇がいやらしいウエディングドレスを着せた水色の蛇を激しく犯していた。
水色の蛇は白銀の髪に龍の角、金の瞳、魚のヒレに似た耳、手足と背中は水色の鱗、手のひらは水かき、腰に蹴爪、太く逞しい水色の蛇の尻尾で美しい少女の姿をした妖怪。
名を『水蛇神海梨(みずへびかみかいり)』だ。
海梨は『夫』の二つの男根で秘部と菊門を責められていた。
対する黒い蛇は妖怪になったばかりの若い少女、、、
『狗蛇羅(くだら)』だ。
黒髪に水牛の角に似た黒光りの角、金の瞳、黒い魚のヒレに似た耳、鴉の翼、手足と背中は漆のような黒い鱗、黒鶏の尾羽、腰に蹴爪、太くて逞しい黒い蛇の尻尾、そして、色鮮やかな紅い模様の蛇だ。
二人は『龍蛇(りゅうだ)』と言って、二匹しか確認されていない珍しい妖怪だ。
夫、、、狗蛇羅は花嫁の海梨の肉欲を『調教』していた。
「あぁ!あんっ♡!もっと♡もっと突いて下さいぃんっ♡♡!」
海梨は四つん這いにさせられ、狗蛇羅に後ろから激しく犯されながら甘い声でねだった。
(ああ、、姉さんが私を犯しているっ♡)
「ふふ♪可愛いわね♪本当に♪」
狗蛇羅はそう言うと海梨を仰向けにして押し倒した。そして再び激しく責め立て始める。
ズプッ!ズプッ!ヌチュッ! 海梨の下半身から淫らな水音が聞こえてくる。
「あぁんっ♡!姉さんっ♡好きっ♡大好きぃっ♡♡♡♡」
(気持ちいいっ♡♡♡)
狗蛇羅は激しくピストンを繰り返し、海梨は快感に蕩けた声をあげた。
(、、、、なあ、、リリスさん、、、あれ、本当に『早苗』なの、、、(汗)?)
(わ、、わかりません、、、私も何が何だが、、、)
桜とリリスは狗蛇羅、、、『早苗(さなえ)』の豹変ぶりにドン引きしていた。
「どうかしら?海梨?気持ちいい?」
「は、はい♡!最高ですっ♡♡!!」
(うわ~、、海梨さん、完全に堕ちてるよ~)
普通、桜達は宴会やら式典などで『乱交パーティー』をやるのだが、『人妖退治屋』のお偉いさんが新米妖怪に犯されている光景はさすがの桜達は戸惑って、エッチな参加を出来ずにいた。
「桜ー!リリスー!お前らも参加するんだよー!」
沼狼鬼は相変わらず酒を飲んで酔っ払っている。
「、あ、あの~?ショウロウキさん?」
リリスが戸惑いながら沼狼鬼に話しかける。
「ん?なんだよ?」
「一体お二人は何があったのですか?さっきからカイリさんがサナエさんを『ねえさん、ねえさん♡』と甘えていましたけど、、」
「あー、まあな、、、。式典が終わったら狗蛇、、、早苗が教えてくれるから、、」
沼狼鬼はそう言ってビールを飲み干した。
、、、、式典が終わり、狗蛇羅は神社で沼狼鬼達と『人妖退治屋』の会議室に集まった。
「さてと、何から話そうかしら?」
狗蛇羅は黒いふんどし姿でどっしりと座っている。ちなみに海梨は絶頂で気絶してしまったのでお留守番だ。
「お前、、、早苗よな、、、?なんで『人格』が変わったの?、、、前は恥ずかし屋さんだったのに?」
「それについて、今から話すわ。私の『前世』について、、、、」
狗蛇羅は語り始めた、、、、。
元は『人妖退治屋』の人間の巫女で人造妖怪達を皆殺しをする仕事をしていたこと、、、人間だった双子の妹の海梨がゆだんして人妖の『蛇男』の罠で瀕死になったこと、、、そして自らの命を使って、海梨を救い、妖怪にしたこと、、、。
そして、転生し『波風早苗』として生まれ変わり、海梨と再会して『花嫁』になったこと、、、。
「、、、そして、、現在に至る、、、」
「「、、、、、、、、」」
桜とリリスはようやく全てが理解出来た。
「、、、じゃあ、さな、、、じゃなくて狗蛇羅、、、さんはこの世に転生してまた人妖退治屋になるのか?」
「『早苗』と呼んでいいわ♡。、、、そうよ、私は人妖退治屋として生き続ける」
狗蛇羅は酒を飲みながら、桜に言った。
「、、、だからこそ、今の人間界の情報が知りたいわ、、、。人間達の動きや、人妖、、どんな事件が起こっているのか、、。」
「なるほど、、分かりました」
リリスは資料を出して、人間達の動向を狗蛇羅に説明した。
「これが現在の現状です」
リリスは資料や写真を狗蛇羅に説明した。
「、なるほどね、、」
狗蛇羅は資料を見ながら呟いた。
ー✖️✖️✖️✖️年、、、世界戦争は激化していた、、。
ドイツ軍は吸血鬼の遺伝子を組み込んだ人造妖怪達を造り、生物兵器として世に送った。
対するアメリカ軍は西洋妖怪の遺伝子で『キメラ』を造り、人造妖怪達と戦わせた。
続けてロシア軍はドイツ軍の極秘情報を盗み、新たな人造妖怪達を造り、中国軍も同じく『蠱毒』で造った新たな人造妖怪を造り、人妖達は互いに軍を送り込み、戦争をした。
そして勝利したのは日本軍だった、、、、。
日本軍は触手人妖や触手生物兵器を造り、奇襲戦法で敵の人妖や敵軍を皆殺しをした。
そして日本軍は世界平和条約を締結し、世界平和を維持しながらも、政府達は人妖を造り続けた。
現在、人間達は裏で人造妖怪を鑑賞商品をしたり、闘技場でお互い作った人妖同士で殺し合いさせたり、楽しんでいる。
「なるほど、、」
狗蛇羅は資料を見終わると、ため息をついた、、、、。
「、、、海梨が人間を見限る理由が分かったわ、、私でも、妖怪に酷いことをする人間は大嫌いだわ」
「まあな、、だが俺達妖怪がいくら叫んでも人間は変わらないだろうよ。」
沼狼鬼はビールを飲みながら吐き捨てるように言った。
「、クダラさん、、これからどうするのですか?」
「、、、そうね、、、そろそろ方針を決めた方が良いわね、、、。愚かな人間達に『天罰』を、、、、」
狗蛇羅は妖艶な笑みで沼狼鬼達に笑いかけた。
つられて沼狼鬼もリリスも桜もニヤリと笑った。
「、、、とりあえず、✖️✖️✖️✖️はどうなったの?出来れば『廃れて』欲しいと願っているけど、、、、」
「ああ、残念ながらげんなりするほど繁盛してるぜ。『名前』を変えてな、、、」
「『名前』?どんな名前の組織なの?」
「『触手♡愛好家団体』だ」
「、、、、、、は?」
「だから『触手♡愛好家団体』だ」
沼狼鬼の言葉に狗蛇羅は信じられない様子で聞いた。
「、、、ちなみに念のために聞くけど、どんな組織なの?」
「『触手♡愛好家団体』はその名の通り、触手と女の子を愛する人の集まりだ」
沼狼鬼は真顔で説明した。
「『メイドモンスター』を造ったり、加えて無駄に可愛い女の子人妖を戦闘特化にしたり、エロ~い触手人妖を造って、商品開発したり、、、今では世界大富豪達のオカズになっているぜ」
リリスと桜は顔を赤くした。
、、、、正直エロい。
狗蛇羅は額に手を当ててため息をついた。
どうやら人間界はとんでもない世界になっているようだ、、。
「、、、ところで、、、『メイドモンスター』って何?、、なんだか嫌な予感がするけど、、、(汗)?」
「、、、『カタログ』を見るか?」
沼狼鬼は狗蛇羅にカタログを見せた。
「!?、、、か、、完成度たかっ(汗)!?」
狗蛇羅はカタログを見て驚いた。
カタログには様々な人妖や人外が載っていた。
ー、メイドモンスターとはその名の通り、可愛い妖怪を模した女性型人妖である。
メイド服(ゴスロリ)を着ていて、萌え要素満載である。
主に戦闘や奉仕を仕事にしている人造妖怪だ。
主人の性的欲求を満たし、癒してくれる。
主人に尽くすことが最大の喜びである。
彼女の料理はどれも絶品で主人好みの味になるようプログラムされている。
戦闘は主に格闘術などで妖術主体とした武術でエロ攻撃を得意としている。バニーガールや看護服を着て奉仕する人妖もいるらしいー
狗蛇羅は顔をひきつらせたままページをめくる。
そして彼女は凍りついた。
ーちなみに妖怪達もこっそり『メイドモンスター』を購入して夜な夜な、、(笑)ー
「ざけんなああああああ(ブチギレ)」
狗蛇羅はカタログを破り捨て、大声で怒鳴った。
「何考えているの!?✖️✖️✖️✖️は!あと、妖怪共は何を考えているの!?メイドモンスターって何よ!?」
狗蛇羅は怒りのあまりイノシシ牙をむき出しにし、人相の悪い顔になった。
「仕方ねえだろ。オレだって、危うく『メイドモンスター』を何度も購入しかけて、、、」
「お前は何、誘惑にかられてんのよ!?(怒)」
沼狼鬼は狗蛇羅に胸ぐらをつかまれ揺さぶられた。
「これが現実だぜ、、狗蛇羅、、」
沼狼鬼はため息をついた。
ちなみに沼狼鬼が購入しようと思ったメイドモンスターは露出度高めのチャイナドレスと猫耳メイド服を着た黒髪の巨乳美少女だったとか。
リリスと桜は呆れてものが言えなかった。
「、、と、とりあえず分かったわ、、、メイドモンスターを購入した妖怪達の『処罰』も考えないと、、、、」
狗蛇羅はこれから人妖退治屋として生きて行けるか不安に思った。
、、こうして狗蛇羅と沼狼鬼達の人妖退治屋としての生活が始まったのだ。
ー人間界『触手♡愛好家団体』の施設ー
「あんあんあん♡♡!あっあん♡ああ!ああ♡!」
『ミスター.クッボア山本』は商品のメイドモンスターの身体の点検をする。
メイドモンスターは甘い声を上げ、気持ち良さそうに身体を震わせる。
クッボアは無表情でメイドモンスターの下半身をいじる。
、、すると
ぶしゅ!びゅーー! 
メイドモンスターは秘部から大量の潮と尿が吹き出し、絶頂して気絶した、、、、、。
「、、、ふむ、感度も良好、、、問題ない。」
クッボアはメモをとりながらメイドモンスターの秘部を見た。
「クッボア様、、、、」
秘書のカエデがクッボアに声をかけた。
「そろそろ✖️✖️✖️の富豪が来ます。準備をお願いします」
「そんな時間か、、、分かった」
クッボアは書類に書き込みをすると、メイドモンスターの調教部屋から出て行った。
、、、、、、この施設では人妖が製造されている。
クッボア達が作った人造妖怪を金持ちに高値で売っていたのだ。
もちろん生物兵器も製造している。
、、人妖も生物兵器もいずれ人間達の争いの火種になるのは間違いないだろう。
だが、そんな事はクッボアにとってどうでもいいことだ。
、、ただ自分の作りたい人妖と生物兵器を作るだけ、それだけの事だ。
神の領域にすら踏み込んだ人造妖怪と生物兵器、、そのおぞましくも美しい製造技術は未来永劫人々から恐れられ、語り継がれるだろう。
クッボアは人から『人妖』へ変わった。
、、、コブラに似た紫色の身体で背中に虎の入れ墨を彫った、右腕の傷跡がある蛇男だった。
クッボアはサングラスをかけ、にやりと蛇舌で唇を舐めながら、カエデと共に施設を出る。
「、、今日来る金持ちはどんな人妖を注文するのだろうか、、、楽しみだ、、」
クッボアはカエデと車に乗り込みながら次の仕事について考えるのであった。
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