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38.言質は取った!

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「今言質は取ったからな!!やっぱやめたは絶対なしだぞ!!!

やった!!!!!!

キュミ、昔みたいにセドって呼んで」

「やだ…………だってセド兄ちゃん意地悪だもん。ショーン兄ちゃん達みたく優しくしてくれないもん」

「ぐっ、それは…ごめん…………これからは優しくする………ように努力する」

「ふふっ。うそ、今のままで大丈夫。
でも…お願いがあるの、嘘はつかないでほしい。

それと……もし愛人ができたら……先に相談して?」

私が前の夫で1番嫌だったこと。
それはずっと嘘をつかれていたと言うこと。

リボンについて調べる気もなかった。いつからの付き合いだったのか。
怖くて調べる気もなかったから、究明まではしていないけど、だからこそどこからどこまでが真実でどこからどこまでが嘘だったのかすらわからない。

それともう一つ嫌だったこと。
それは相談の1つもなしに愛人を家に連れてきたこと。
相談があれば法律でも許していることだし、多少は許せたかもしれない。
それでも相談もなく今日からここに住まわせると連れてきた愛人のことを許せるはずがなかった。だから二度とそんなことあってほしくない。
そう思って口にしたことだった。

「キュミ、約束するよ。嘘はつかない。

それから愛人を連れてくるかどうかの相談だけど、しないよ。
だって愛人なんて絶対作らないからそんな相談しない。
だから変な心配をしてキュミの心を苦しめる必要なんてない。わかった?」

私の身体を抱きしめていた手を離し、また私の目を覗き込んで嘘はないと話してくれる。
ほんとに愛人を作らない自信があるみたいだ。。

子供の頃よく遊んでたお兄ちゃん達。

お兄ちゃん達の方がもちろんずっとずっと優しかったけど、何かあるときに守ってくれようとするのはセド兄ちゃんだった。

だからきっとこの人のことを信じて大丈夫……


こうして、私の2度目の婚約は決まった。


その後2人で公園を散歩して帰路についた。セドリックの両親には自分から話すから、明日にでも挨拶に行こうと言うことで別れた。

おじ様とおば様に会えるのは素直に嬉しい。
でも、やっぱり反対されるんじゃないかと思うと心臓が痛くなる。
全く見ず知らずの人にならどんなことを言われてもまだ耐えられるかもしれない。


でもおじ様とおば様は子供の頃から可愛がってくれていた。その人たちに反対をされるかもと思うと悲しい。
でもそれも仕方のないことだとわかっている。
世間では経歴に傷がある女なんて……
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