カタブツ図書館司書は不埒な腰掛け館長に溺れる

白野よつは(白詰よつは)

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■1.それは耐えがたい専属契約

<1>

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 今から二ヵ月ほど前。まだ薫風香る五月下旬のこと。
 その日、いつものようになんの特徴もない黒縁フレームの眼鏡と、長く伸びた黒髪を頭の真ん中あたりで団子にひっつめ、可もなく不可もない無難なグレーのスーツに袖を通して出勤した紗雪のもとに、耳を疑うような話が飛び込んできた。
「あ、ねえ白坂さん、館長が急に体調を崩されたとかで、しばらく入院することになったらしいわよ。私もさっき聞いたばかりなんだけど、大丈夫かしら」
「え、どうして館長が……。だって昨日までお元気で……」
「そうなのよ。でも、ここのところ暑かったり寒かったり、気温の変化が激しかったから。その疲れも出たんじゃないかしらね。ほら、うちのおばあちゃんも去年の五月に急に他界しちゃったし、知らず知らずのうちに身体に影響が出ちゃうのかもね」
「そう……ですか」
 朝の挨拶もそこそこに、そう言ったのは、一足先に出勤していたらしいパートの主婦、住吉すみよしさんだった。誰かに話したくてウズウズしていたのだろう、彼女はロッカーに荷物を置きに更衣室に入った紗雪の姿を見るや否や、仕入れたばかりの話を伝言する。
 そういえば住吉さんの義母が亡くなったのは、ちょうど去年の今頃だった。御年九十歳の大往生だった義母は、最期まで自分のことは自分でし、よく食べ、介護も必要なかったそうだ。それでも去年の今頃も寒暖の差が激しく、本人の知らないところで体に負荷がかかっていたようだ。具合を悪くして病院へ運ばれた翌早朝には息を引き取ったらしい。
 館長は大丈夫だろうかと紗雪は青柳あおやぎ館長の顔を思い浮かべる。館長はまだ八十歳だが、去年の冬も風邪をこじらせてしばらく顔を見ない日が続いたので、とても心配だ。
「なあに辛気臭い顔してるのよ。館長にはまだまだ現役でいてもらわなくっちゃ!」
 すると、住吉さんにバシリと背中を叩かれ、紗雪は少々むせる。彼女の底抜けの明るさには紗雪も尊敬の念を抱いているものの、体格がいいぶん力も強い。手加減をしてくれてはいるのだろうけれど、不意打ちで景気づけされると、その痛さが身に染みる。
「それより、急遽、館長のお孫さんとかいう人が代理をなさるとかで、さっそく今日から来るそうなのよ。これもちらっと聞いた話なんだけど、三十歳くらいのイケメンで、普段はフリーでSEの仕事をなさっているんですって。インテリよね~」
「はあ……」
 うっとり。表情をとろけさせながら宙を見上げる住吉さんに、しかし紗雪はなんとも言えない生返事をする。館長のお孫さんだかなんだか知らないけれど、噂でしかないのにイケメンに決めつけてしまう乙女発想には、なかなかついていけないのが現状だ。
 SEとは、システムエンジニアのことだ。紗雪は根っからの文系なので詳しくは知らないけれど、システムの設計や開発、テストを手がける職種のことを指すのだということくらいは、なんとなく一般知識として頭に入っている。それにしても、フリーでやっているということは相当技術力が高いのだろうか。一人でも十分にやっていける実力と経験値を備えているのだとしたら、わざわざ会社員にならなくても十分に食べていけるはずだ。
「なによう、気のない返事ねぇ。白坂さんはまだ若いんだから、そんな地味な格好なんてしてないでお孫さんに言い寄るくらいしなきゃ、そのうち枯れちゃうわよ。身長だってスラッとしてるし、スタイルもいいのに、そんなんじゃもったいないわ」
「いえ、私はそんな……」
 今度は二の腕を激励され、そこを押さえながら苦笑する。住吉さんは明るく、仕事もよくしてくれるし、とてもいい人なのだけれど、このとおり少々お節介気味なのが玉にキズだ。紗雪はできるだけ静かに何事もなく過ごしたい。この職場では目立たず平穏に、周囲の人間とも波風立てずに平和に過ごせれば、紗雪はそれだけで満足なのである。
「まあ、そういうことだから。じゃあ、私は先に行くわね」
「あ、はい。今日も一日、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくね」
 そうして住吉さんはエプロンを付けると更衣室をあとにしていった。紗雪の反応が期待していたものではなくてガッカリしたのか、少しだけ面白くなさそうな顔をして。
「でも、だってしょうがないじゃん……」
 一人になった更衣室で脱いだスーツの上着をハンガーに掛けながら、紗雪はたまらず独り言ちた。
 身長が平均より高いのもコンプレックスだし、学生の頃は「見返りブス」なんて陰口を叩かれもした。そういう経験は社会人になっても相変わらずで、前の職場だった違う図書館でも、特に女性職員の間で陰でコソコソと同じようなことを言われていたのも知っている。陰湿ないじめもあった。
 そんな職場に耐えきれなくなり退職し、現在の青柳館長務める『ひたちのもり図書館』に拾われたのが、つい二年ほど前のことだ。毎朝、鏡の前で自分と向き合うたび、自分では見られないような顔ではないと紗雪は密かに思うのだけれど、この顔でずっと生きてきたからそう思うだけなのかもしれないとも思う。
 とにかく、職員の人たちに嫌われないためには地味に振る舞うしかない、というのが紗雪の出した結論だった。三年頑張ってみる、という新社会人の暗黙のルール的なものもまともに守れなかった紗雪を『ちょうど司書が欲しいところだった』と拾ってくれた青柳館長のためにも、ここで長く勤めなければ、恩を仇で返すことになってしまい兼ねない。
 地味で目立たず、けれど仕事はそつなくきっちりこなす。そうやって二十四歳の頃から二年、ここで仕事をしていると、いつの間にか〝カタブツ司書〟なんて言われるようにはなってしまったけれど。でも、いわれのない陰口や嫌がらせを受けることはなくなったので、それとなく不名誉だなとは思いつつも、それなりに満足もしている。
「よし。昼休みは、手に入れたばかりの新刊でも読みながらゆっくりご飯を食べよう」
 最後にエプロンを腰の後ろでややきつめに結び、紗雪は、昨夜通販で届いたばかりの新刊を入れてきたバッグを見やる。オーガニックコットン素材の手触りのいいブックカバーにくるまれた中身は、けれど外のシンプルかつ可愛らしいものとは正反対のTL小説だ。
 紗雪は、二十六歳にして恋人いない歴が年齢とイコールの処女だ。
 先のとおり、学生の頃から現在に至るまで、なぜか同性に嫌われてしまうおかげか、男性と付き合ったことはない。たまに言い寄ってくる物好きな男性は現れるものの、返事を考えている間に手のひらを返したように冷たくなってしまうのだ。
 そんな紗雪の心身ともに慰めになってくれたのが、ヒロインが身も心もヒーローに溺愛されるTL――ティーンズラブ小説だった。
 一番初めに手に取ったときは、中身のあまりの過激さに一人赤面したものだけれど、そこには確かにヒロインを想うヒーローの姿があり、ヒロインもヒーローを想い、その身体を差し出し与えられる快感に可愛らしく声を上げて応えていた。セックスってこういうふうにするんだと学んだのもTL小説からだ。
 処女でありながら、紗雪だってどうしようもなく身体の寂しい夜はある。そんなときはヒロインになりきって作中に登場するヒーローの指使いを真似て自分の体を愛撫する。
 いつか、こんな私にも心から愛してくれる人が現れたら――。
 夢のまた夢だと分かっていても、紗雪は一人、そうやって寂しさを紛らわせるのだ。
「んっ……なんか、じんわりしてきちゃった」
 就寝前に途中まで読んだ小説の中身を思い出し、ストッキングの繋ぎ目部分に当たっている淫芽がわずかに疼く。けしてわざとそうしようと思って脚を通したわけではなかったけれど、おろしたてなので締め付けもいくぶん強い。それに、いくら朝の職場とはいえ、一人だとわかっている空間では多少なりとも淫猥な妄想だってしてしまう。
 昨夜読んだ小説は、冒頭部分から非常に厭らしいセックスの描写ではじまった。現代ものも異世界ものもTL小説なら区別なく嗜むのだけれど、今回の話は現代ものだ。
 あらすじによると、相手を童貞だとばかり思い込んでいて、酔った勢いの冗談で後輩の男性社員を「もらってあげてもいいよ」と誘ったOLが、ベッドの上では逆に服従させられ、彼から離れられない身体にさせられてしまう、というストーリーらしい。
 ヒーローは学生の頃、お金がなくてAVに出演していた経験を持っている。彼のテクニックは折り紙付きのうえ、シチュエーションや設定も様々で、官能的なシーンになると紗雪も胸が期待にドキドキしたし、ヒーローが辿る指の動きを真似て自分でもそこを弄ってみたりと、昨夜もまた、寂しさに疼く身体を慰めるのに一役買ってもらった。
 しおりを挟んだ部分では、そんなヒーローにAV復帰の話が持ち上がっているところだった。ヒロインは仕事だとしてもほかの女性を抱いてほしくないと思い、その感情が恋愛感情だということにそこで初めて気づく。気持ちいいセックスができればそれで満足していたはずが、いつの間にかヒーローに溺れてしまっていた、というわけである。
 本のボリューム的には半分に少し足りないあたりのところでしおりを挟んだので、中盤から後半部分にかけてもう一波乱あるだろう。新刊は特に早く先を読みたくて職場にまで持ってきてしまう。こんなところでこんなものを、と後ろめたい気持ちで本を開いたり、何食わぬ顔を装って脳内で厭らしい妄想を搔き立てるのが、紗雪はたまらなく楽しい。
 もちん普段は司書らしく文芸書を持ち歩いている。けれどTL小説の新刊を手に入れたときだけは、こうしていつものブックカバーのこっそり中身を変えるのだ。
 誰かに見つかったらマズいなとは思うものの、今まで一度も肝を冷やすような目に遭ったことはないし、TL小説好きを隠しているということ自体が、逆に快感でもある。とはいえ念には念を入れておくに越したことはない。これからも決して気は緩めないつもりだ。
「あ、白坂さん、おはよう」
「おはようございます」
 更衣室に別の女性職員が入ってきたため、紗雪はいつものようにペコリと頭を下げて軽く挨拶を交わす。ふと腕時計を見ると、もうすぐ朝礼がはじまる時間だった。昨夜の小説の続きを期待するあまり、じんわりと秘部を濡らしている場合ではない。
 ロッカーからエプロンを取り出している彼女に「先に行ってますね」と一声かけ、紗雪はまだ開館前の静謐な雰囲気さえ漂う絨毯張りの図書館内にコツコツと踵の音を鳴らして向かった。
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