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1章
26話 束の間の休戦
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「ノノー!」
覇王龍の手の元に着いた2人は握られているノノを助けるべく奮闘していた
「こ…この指!デカすぎるー!軽く客船くらいの大きさがあるじゃん!私達じゃどうこうできないよ!ヒアラ~、指ごと吹き飛ばしちゃってもいいかな~?」
「えぇ!?ノノがいるのにそんなことしていいわけないでしょ!?」
「大丈夫大丈夫!ギリギリ指だけ無くなるように調整するからさ!それにあれじゃない?マホロさんの壁があるから当たらないでしょ」
「あー、なら多少は大丈夫なのかな…?一応気をつけてね!?」
「おっけい!任せてよ!装備のおかげで魔力操作も上がってるんだよ?」
「確かに…覇王龍の流れ弾も怖いし早く済ましちゃって!」
2人は今呑気な話をしているが、覇王龍のすぐ下にいるのだ。
「精霊パワー!!とてつもないパンチ炸裂ぅー!!」
そういうとキュアーは拳になにか燃えたぎるようなオーラを纏い覇王龍の親指を殴る。すると消し飛ぶ、とまでは行かないものの大きく弾かれるように動き、一部が灰になった。空いた指の隙間から奥に入ると、指の中なのに中は洞窟のようになっていた
「手の中の規模じゃないってこれ…」
「まぁでもそろそろでしょ!マホロさんが守ってたんだから心配無いよ!」
「そうだといいけど…」
20mくらい歩いただろうか?奥の方から何かを叩くような音と人の声が聞こえてきた
「あ!ノノー!!」
一足先に気づいたキュアーが奥の方に入っていくとそこにはうっすらガラスのような箱に閉じ込められているノノと2人の探索者がいた
「ノノ!!」
「ヒアラ!キュアー!良かった!助けてくれ…!ちょっと出られなくて…」
「無事そうでよかった…!マホロさんの壁は硬すぎるのも難点ね…。今連絡してみる!」
スマホを取りだし、以前カフェの時に貰っていた連絡先からマホロに電話をかける
「…」
「あ!マホロさーん!ノノの無事が確認できました!マホロさんの壁に閉じ込められてるみたいなので解除お願いします!」
「…良かった。解除する。上からなにか崩れてこないか気をつけて。」
「はい!ありがとうございます!」
マホロさんって無口な雰囲気だけど大事なことはちゃんと言葉で伝えてくれるし、気配りがすごいんだよなぁ…まぁ、誰かを守る盾なんて相当周りが見えてないとダメなんだろうけど
電話を切って直ぐに壁は解除されてノノと2人の探索者は助けられた。
腕から抜け出し2人の探索者をマホロとスズハのところに避難させた3人は再び覇王龍を見据える
「ヒアラ。俺はもう自分を隠すのはやめた。」
「え?なにか隠してたの?」
「その…少し恥ずかしいんだけどな…笑わないか?」
「…このシリアスな状況にあんまりふざけたこと言ったらむしろ怒るかも?」
「ぐっ…お、俺は!忍者になる!クールなかっこいい忍者になるんだ!」
突然のカミングアウトに少し驚いたが、むしろそんなしょうもないことで悩んでたのか…と思った2人は少し笑ってからムスッとした顔でノノを見る
「これは怒り案件です。」
「私より戦果あげなかったら忍者失格だからねー!」
「えぇ!?」
「ふふっ…冗談だよ!さぁ行こう!ノノ!新しい力も手にしたんでしょ?何があったかは知らないけど、感じるよ。私たちに見せてね。覇王龍に決着をつけよう!」
「やっぱ気づいてたか…じゃあ見せるぜ!俺の新スキルと能力をな!」
肩を並べた3人は覇王龍に向かって大きく
踏み出した
アカネさん…ドーズさん…みんな!今行きます!
覇王龍の手の元に着いた2人は握られているノノを助けるべく奮闘していた
「こ…この指!デカすぎるー!軽く客船くらいの大きさがあるじゃん!私達じゃどうこうできないよ!ヒアラ~、指ごと吹き飛ばしちゃってもいいかな~?」
「えぇ!?ノノがいるのにそんなことしていいわけないでしょ!?」
「大丈夫大丈夫!ギリギリ指だけ無くなるように調整するからさ!それにあれじゃない?マホロさんの壁があるから当たらないでしょ」
「あー、なら多少は大丈夫なのかな…?一応気をつけてね!?」
「おっけい!任せてよ!装備のおかげで魔力操作も上がってるんだよ?」
「確かに…覇王龍の流れ弾も怖いし早く済ましちゃって!」
2人は今呑気な話をしているが、覇王龍のすぐ下にいるのだ。
「精霊パワー!!とてつもないパンチ炸裂ぅー!!」
そういうとキュアーは拳になにか燃えたぎるようなオーラを纏い覇王龍の親指を殴る。すると消し飛ぶ、とまでは行かないものの大きく弾かれるように動き、一部が灰になった。空いた指の隙間から奥に入ると、指の中なのに中は洞窟のようになっていた
「手の中の規模じゃないってこれ…」
「まぁでもそろそろでしょ!マホロさんが守ってたんだから心配無いよ!」
「そうだといいけど…」
20mくらい歩いただろうか?奥の方から何かを叩くような音と人の声が聞こえてきた
「あ!ノノー!!」
一足先に気づいたキュアーが奥の方に入っていくとそこにはうっすらガラスのような箱に閉じ込められているノノと2人の探索者がいた
「ノノ!!」
「ヒアラ!キュアー!良かった!助けてくれ…!ちょっと出られなくて…」
「無事そうでよかった…!マホロさんの壁は硬すぎるのも難点ね…。今連絡してみる!」
スマホを取りだし、以前カフェの時に貰っていた連絡先からマホロに電話をかける
「…」
「あ!マホロさーん!ノノの無事が確認できました!マホロさんの壁に閉じ込められてるみたいなので解除お願いします!」
「…良かった。解除する。上からなにか崩れてこないか気をつけて。」
「はい!ありがとうございます!」
マホロさんって無口な雰囲気だけど大事なことはちゃんと言葉で伝えてくれるし、気配りがすごいんだよなぁ…まぁ、誰かを守る盾なんて相当周りが見えてないとダメなんだろうけど
電話を切って直ぐに壁は解除されてノノと2人の探索者は助けられた。
腕から抜け出し2人の探索者をマホロとスズハのところに避難させた3人は再び覇王龍を見据える
「ヒアラ。俺はもう自分を隠すのはやめた。」
「え?なにか隠してたの?」
「その…少し恥ずかしいんだけどな…笑わないか?」
「…このシリアスな状況にあんまりふざけたこと言ったらむしろ怒るかも?」
「ぐっ…お、俺は!忍者になる!クールなかっこいい忍者になるんだ!」
突然のカミングアウトに少し驚いたが、むしろそんなしょうもないことで悩んでたのか…と思った2人は少し笑ってからムスッとした顔でノノを見る
「これは怒り案件です。」
「私より戦果あげなかったら忍者失格だからねー!」
「えぇ!?」
「ふふっ…冗談だよ!さぁ行こう!ノノ!新しい力も手にしたんでしょ?何があったかは知らないけど、感じるよ。私たちに見せてね。覇王龍に決着をつけよう!」
「やっぱ気づいてたか…じゃあ見せるぜ!俺の新スキルと能力をな!」
肩を並べた3人は覇王龍に向かって大きく
踏み出した
アカネさん…ドーズさん…みんな!今行きます!
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