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ちゃんと恥ずかしくない生き方を。
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あれから2年………。
慌ただしく過ぎた日々も
最近は落ち着きと余裕をもって
過ごせることが増えてきた。
僕とまぁくんは最初に借りた
1DKのマンションで
同棲生活を続けている。
予想以上にまぁくんのシフトは
きつく3交代制で夜勤もある。
それに加えて国家試験の勉強
仕事の勉強、とかなり大変そうだ。
僕はできるだけ健康面や
栄養面、精神面を
サポートしたい、と思っている。
多忙な中でそれを精一杯がんばって
なおかつ僕を気遣って声をかけ
できるだけ一緒にいてくれようと
してくれるまぁくんは
心底、尊敬できる愛しい人だと思う。
僕は、といえば今はアンティパストを
任されていて。
前菜を作り食材の管理をし
肉や魚の下ごしらえなどもしている。
責任は重いけれど来店されたお客様に
最初にお出しする料理が
アンティパストミストだから
とても誇らしく生き甲斐を感じていた。
パスタのレパートリーもかなり増え
ドルチェの勉強も始めている。
まぁくんのシフトは僕の休みに
あわせてくれる日が多く
そんな日は決まって抱き合って眠り
ゆっくりと朝から夜までの時間を
過ごしていた。
「紅李翔…。お腹すいた…。」
愛おしい腕が体に絡みついてきて
うとうとと微睡んでいた僕を
待ちかねたように起こされる。
「…ふふふ。まぁくんったら…。
子供じゃないんだから…。」
「ねぇー…。くーちゃん~…ん~
なんか作って~」
甘えてくるのも可愛いな、なんて
思いつつ僕はちゅ、とキスをして
起き上がる。
パンを焼きコーヒーをいれサラダを
作ってベーコンエッグを焼いて。
簡単な朝食だけれど
パンはいつもお手製だ。
米粉のパン。
「ん~いい匂い!うまそ~!」
くーちゃんが作ってくれた
パン食べてから買ったやつ
食べれなくなっちゃったよ、と
嘆きつつ美味しそうにパクつく
まぁくんに微笑みかける。
「まぁくん、今日はどうする?」
「もちろん…。紅李翔と
イチャイチャすんだ…。
もうどれだけしてないか…。」
「まぁくん!………。もう…。
…………13日ぶりだよ?」
「うん……。って!数えてたんかーい!
あはははは!」
「ふふふ!………だって…ね?」
まぁくんが僕にキスをする。
まだベーコンの味がする
そのあたたかい舌が僕の口中を
這いまわる。
「んぅ…まぁく…んっ………。
片付けていろいろ…んぁ…。
してから、ね…んぅ…もぅ………。」
「…待てない…………。」
「無理なのわかるよね…?」
「ん~…うん…。」
まぁくんは熱を覚ますように
フラフラとベランダへと出ていった。
僕が片付けと準備を終えて
ベランダに行くと眩しそうに空を
仰ぎみているまぁくん。
飛行機が飛んでいて…。
その優しい笑みに僕は熱くなった。
「…僕と飛行機どっちが大事?」
「紅李翔!」
「!!そ、そんな即答しちゃうの?」
僕は自分が思わず言ってしまった
愚問であろう質問に
即答したまぁくんを見る。
「あはは…じゃあくーちゃんは
俺とイタリアンどっちが大事?」
「まぁくんに決まってるよ!
…っ、あ………。」
あはははは!と笑い僕を抱きしめる
その腕に力がこもる。
「お互いが1番大事。決まってるじゃん。」
「ふふふ…。わかってる。
………つい、ね…。まぁくんが
優しい顔で飛行機見てたから
口に出ちゃったんだよね。…ごめん。」
「謝らなくていいよ…。
紅李翔。そろそろちゃんとしなきゃ、な。」
「…?ちゃん、と?」
「カミングアウト。」
「まぁ、く、ん?」
「俺…こうちゃんに聞いたんだけど…
紅李翔イタリアで修行の話が
あるんだって?」
「え…あ、うん…。」
「行かなくていいの?」
「………。僕は前も言ったけど
まぁくんと一緒にいることをとる。」
「でも………。行きたい、は
行きたいんでしょ?」
「……………。」
「俺くーちゃんに夢叶えて欲しいんだよ。
くーちゃんが俺の夢を応援したいって
言ってくれてるのと同じように
俺もくーちゃんを応援したい。」
「まぁくん………。」
「ほら、さ。2年なんて
あっという間だよ。今は海外とでも
リモートで話せるし、さ。」
「………。でもっ…。僕っ…。
離れたくないっ!」
「紅李翔…。」
まぁくんはキスをしようとした
僕を制した。
「俺、ちゃんとしたいと思ってる。
今住んでいるこの住所では
パートナーシップの制度が
まだない。
かといってここを俺は動けない。
だから俺の養子になって
同じ姓を名乗ってほしい。
そのことを両方の親に
了解してもらいに行くつもりだ。
俺は勘当されても筋を通したい。」
「え………。」
「紅李翔はどう思ってる?
カミングアウトのことは。」
「…………。僕は………………。
僕もいつかちゃんと家族には
話したい、とは思ってたけど…。
養子とかは考えもしてなかった。」
「俺さ。一生くーちゃんと
過ごしたいんだよね。
心が離れるなんて絶対にない。
職場にもちゃんと伝えて
先のこと考えたら早く整理して
おいたほうがいいんじゃないか、って。」
「まぁくん、そこまで…。
ちゃんと考えててくれたの?」
「当たり前じゃないか。
その上でくーちゃんには
のびのびと夢を追って欲しい。
俺もがんばりたい。
お互いに人としても成長して
いきたいんだ。
それがこの…この2人の愛の意味だと
思うんだ。」
「愛の、意味………。」
「俺らは世間一般的に言う
普通、ではないけど…
間違いなく愛し合い幸せに
生活してる。」
「うん。」
「でも、さ………………。
それを認めない人だっている。
差別していろいろ言う人だっている。
俺たちの親だってどう言うか
わからない。」
「…………………。」
「だからこそ…だからこそ。
ちゃんと恥ずかしくない生き方を
しなきゃ。ちゃんと愛し合って
ちゃんと社会人として仕事して
ちゃんと………。ちゃんと幸せに
人生全うしないと。
ね。くーちゃん。」
「まぁくん………。そうだね…。
うん。そうだね…。ぅぅ…グズッ…。
うん…うん………。んぅ………。」
まぁくんは僕の涙を舐め取り
キスをして横抱きに抱えた。
「紅李翔…しよ…。」
ベッドにそっと降ろし
覆い被さってくる。
「真仁…。あ…んっ…。」
「キスマークつけちゃった…。ここ…。」
「ちょ!嘘でしょ?隠せないじゃん!
…っ、あ…ぁぁんっ…。」
「隠さなくて…いい、よ…もう…」
「………………。じゃあ。
僕もつけちゃおう…。」
「あっ…っう…あ…紅李翔…。」
僕たちは愛し合い夜になるまで
愛撫しあった。
「………まぁくん。…もう真っ暗。」
「…ん……………。ぁぁ…ちょっと
うとうとしてた…。
幸せな休みだなぁ…。」
「お風呂、入る?」
「うん。」
僕はバスルームに向かい
お湯をためてシャワーをする。
あとからまぁくんも入ってきて
一緒にシャワーを浴びた。
湯船に浸かり向かい合って
微笑むと真剣な顔をするまぁくん。
「まぁ、くん?」
「紅李翔…さっきの話
ちゃんと考えてほしい。」
「…………。うん。
カミングアウトしよう。
僕も覚悟決まった。
ただ、イタリアへは行かない。
日本でも修行はできる。
僕、ね。高級なリストランテより
高級感は残しつつカジュアルな
お店にしたいんだよね。
自分のお店は。
確かにイタリアに行くことは
勉強になることは間違いないけど
僕のなかでまぁくんと
天秤にかけるほどじゃない。
まぁくんと一緒にいることを
一ミリの迷いもなくとるよ。」
「紅李翔………。」
抱きしめられる。
その体が少し震えている。
「真仁…。僕は離れない。
何があっても。」
「紅李翔…くーちゃん………ありがとう…。」
ぎゅっと抱きしめていると
まぁくんの震えがとまって
とくとくと愛おしい鼓動が
僕の体に響く。
「まぁくんの心臓の音
なんか落ち着くんだ…。」
「俺も紅李翔の心臓の音、好き…。」
どちらからともなく啄むような
キスを繰り返す。
「ふふふ…ん、まぁ、ん…くん。」
「ん、んー…なに?」
「ありがとう…僕ほんとに幸せだよ。
まぁくんといることができて。
愛してる。」
「俺もだよ…。
本当に紅李翔を愛してる。」
バスルームから出て冷たい水を飲んで
一息ついた僕たちは次の休みに
互いの両親に会いに行くことを決めた。
慌ただしく過ぎた日々も
最近は落ち着きと余裕をもって
過ごせることが増えてきた。
僕とまぁくんは最初に借りた
1DKのマンションで
同棲生活を続けている。
予想以上にまぁくんのシフトは
きつく3交代制で夜勤もある。
それに加えて国家試験の勉強
仕事の勉強、とかなり大変そうだ。
僕はできるだけ健康面や
栄養面、精神面を
サポートしたい、と思っている。
多忙な中でそれを精一杯がんばって
なおかつ僕を気遣って声をかけ
できるだけ一緒にいてくれようと
してくれるまぁくんは
心底、尊敬できる愛しい人だと思う。
僕は、といえば今はアンティパストを
任されていて。
前菜を作り食材の管理をし
肉や魚の下ごしらえなどもしている。
責任は重いけれど来店されたお客様に
最初にお出しする料理が
アンティパストミストだから
とても誇らしく生き甲斐を感じていた。
パスタのレパートリーもかなり増え
ドルチェの勉強も始めている。
まぁくんのシフトは僕の休みに
あわせてくれる日が多く
そんな日は決まって抱き合って眠り
ゆっくりと朝から夜までの時間を
過ごしていた。
「紅李翔…。お腹すいた…。」
愛おしい腕が体に絡みついてきて
うとうとと微睡んでいた僕を
待ちかねたように起こされる。
「…ふふふ。まぁくんったら…。
子供じゃないんだから…。」
「ねぇー…。くーちゃん~…ん~
なんか作って~」
甘えてくるのも可愛いな、なんて
思いつつ僕はちゅ、とキスをして
起き上がる。
パンを焼きコーヒーをいれサラダを
作ってベーコンエッグを焼いて。
簡単な朝食だけれど
パンはいつもお手製だ。
米粉のパン。
「ん~いい匂い!うまそ~!」
くーちゃんが作ってくれた
パン食べてから買ったやつ
食べれなくなっちゃったよ、と
嘆きつつ美味しそうにパクつく
まぁくんに微笑みかける。
「まぁくん、今日はどうする?」
「もちろん…。紅李翔と
イチャイチャすんだ…。
もうどれだけしてないか…。」
「まぁくん!………。もう…。
…………13日ぶりだよ?」
「うん……。って!数えてたんかーい!
あはははは!」
「ふふふ!………だって…ね?」
まぁくんが僕にキスをする。
まだベーコンの味がする
そのあたたかい舌が僕の口中を
這いまわる。
「んぅ…まぁく…んっ………。
片付けていろいろ…んぁ…。
してから、ね…んぅ…もぅ………。」
「…待てない…………。」
「無理なのわかるよね…?」
「ん~…うん…。」
まぁくんは熱を覚ますように
フラフラとベランダへと出ていった。
僕が片付けと準備を終えて
ベランダに行くと眩しそうに空を
仰ぎみているまぁくん。
飛行機が飛んでいて…。
その優しい笑みに僕は熱くなった。
「…僕と飛行機どっちが大事?」
「紅李翔!」
「!!そ、そんな即答しちゃうの?」
僕は自分が思わず言ってしまった
愚問であろう質問に
即答したまぁくんを見る。
「あはは…じゃあくーちゃんは
俺とイタリアンどっちが大事?」
「まぁくんに決まってるよ!
…っ、あ………。」
あはははは!と笑い僕を抱きしめる
その腕に力がこもる。
「お互いが1番大事。決まってるじゃん。」
「ふふふ…。わかってる。
………つい、ね…。まぁくんが
優しい顔で飛行機見てたから
口に出ちゃったんだよね。…ごめん。」
「謝らなくていいよ…。
紅李翔。そろそろちゃんとしなきゃ、な。」
「…?ちゃん、と?」
「カミングアウト。」
「まぁ、く、ん?」
「俺…こうちゃんに聞いたんだけど…
紅李翔イタリアで修行の話が
あるんだって?」
「え…あ、うん…。」
「行かなくていいの?」
「………。僕は前も言ったけど
まぁくんと一緒にいることをとる。」
「でも………。行きたい、は
行きたいんでしょ?」
「……………。」
「俺くーちゃんに夢叶えて欲しいんだよ。
くーちゃんが俺の夢を応援したいって
言ってくれてるのと同じように
俺もくーちゃんを応援したい。」
「まぁくん………。」
「ほら、さ。2年なんて
あっという間だよ。今は海外とでも
リモートで話せるし、さ。」
「………。でもっ…。僕っ…。
離れたくないっ!」
「紅李翔…。」
まぁくんはキスをしようとした
僕を制した。
「俺、ちゃんとしたいと思ってる。
今住んでいるこの住所では
パートナーシップの制度が
まだない。
かといってここを俺は動けない。
だから俺の養子になって
同じ姓を名乗ってほしい。
そのことを両方の親に
了解してもらいに行くつもりだ。
俺は勘当されても筋を通したい。」
「え………。」
「紅李翔はどう思ってる?
カミングアウトのことは。」
「…………。僕は………………。
僕もいつかちゃんと家族には
話したい、とは思ってたけど…。
養子とかは考えもしてなかった。」
「俺さ。一生くーちゃんと
過ごしたいんだよね。
心が離れるなんて絶対にない。
職場にもちゃんと伝えて
先のこと考えたら早く整理して
おいたほうがいいんじゃないか、って。」
「まぁくん、そこまで…。
ちゃんと考えててくれたの?」
「当たり前じゃないか。
その上でくーちゃんには
のびのびと夢を追って欲しい。
俺もがんばりたい。
お互いに人としても成長して
いきたいんだ。
それがこの…この2人の愛の意味だと
思うんだ。」
「愛の、意味………。」
「俺らは世間一般的に言う
普通、ではないけど…
間違いなく愛し合い幸せに
生活してる。」
「うん。」
「でも、さ………………。
それを認めない人だっている。
差別していろいろ言う人だっている。
俺たちの親だってどう言うか
わからない。」
「…………………。」
「だからこそ…だからこそ。
ちゃんと恥ずかしくない生き方を
しなきゃ。ちゃんと愛し合って
ちゃんと社会人として仕事して
ちゃんと………。ちゃんと幸せに
人生全うしないと。
ね。くーちゃん。」
「まぁくん………。そうだね…。
うん。そうだね…。ぅぅ…グズッ…。
うん…うん………。んぅ………。」
まぁくんは僕の涙を舐め取り
キスをして横抱きに抱えた。
「紅李翔…しよ…。」
ベッドにそっと降ろし
覆い被さってくる。
「真仁…。あ…んっ…。」
「キスマークつけちゃった…。ここ…。」
「ちょ!嘘でしょ?隠せないじゃん!
…っ、あ…ぁぁんっ…。」
「隠さなくて…いい、よ…もう…」
「………………。じゃあ。
僕もつけちゃおう…。」
「あっ…っう…あ…紅李翔…。」
僕たちは愛し合い夜になるまで
愛撫しあった。
「………まぁくん。…もう真っ暗。」
「…ん……………。ぁぁ…ちょっと
うとうとしてた…。
幸せな休みだなぁ…。」
「お風呂、入る?」
「うん。」
僕はバスルームに向かい
お湯をためてシャワーをする。
あとからまぁくんも入ってきて
一緒にシャワーを浴びた。
湯船に浸かり向かい合って
微笑むと真剣な顔をするまぁくん。
「まぁ、くん?」
「紅李翔…さっきの話
ちゃんと考えてほしい。」
「…………。うん。
カミングアウトしよう。
僕も覚悟決まった。
ただ、イタリアへは行かない。
日本でも修行はできる。
僕、ね。高級なリストランテより
高級感は残しつつカジュアルな
お店にしたいんだよね。
自分のお店は。
確かにイタリアに行くことは
勉強になることは間違いないけど
僕のなかでまぁくんと
天秤にかけるほどじゃない。
まぁくんと一緒にいることを
一ミリの迷いもなくとるよ。」
「紅李翔………。」
抱きしめられる。
その体が少し震えている。
「真仁…。僕は離れない。
何があっても。」
「紅李翔…くーちゃん………ありがとう…。」
ぎゅっと抱きしめていると
まぁくんの震えがとまって
とくとくと愛おしい鼓動が
僕の体に響く。
「まぁくんの心臓の音
なんか落ち着くんだ…。」
「俺も紅李翔の心臓の音、好き…。」
どちらからともなく啄むような
キスを繰り返す。
「ふふふ…ん、まぁ、ん…くん。」
「ん、んー…なに?」
「ありがとう…僕ほんとに幸せだよ。
まぁくんといることができて。
愛してる。」
「俺もだよ…。
本当に紅李翔を愛してる。」
バスルームから出て冷たい水を飲んで
一息ついた僕たちは次の休みに
互いの両親に会いに行くことを決めた。
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