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思いがけない叱咤
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オスカーが護衛に就いてから一週間が経ちました。相変わらず彼とは最低限の会話だけで、彼から返ってくる言葉は「はい」か「いいえ」が殆どで、未だに二文節の会話が出来ていません。マーゴは元より口数が少ないから気にするなと言いますが……
その日も書庫から出てきたところでイデリーナさんとすれ違いました。
「やぁね、出涸らしのくせに護衛なんて付けて」
相変わらず私への嫌味は健在です。どうやら王都での噂もご存じのようで、最近ではそれに絡んだ嫌味も増えました。
「あら、オスカー」
「イデリーナか。ウィル様に用事か?」
「そうなの。色々お願いされちゃって。でもウィル様のお手伝いが出来るなんて光栄よ。働かざる者食うべからずって言うしね」
私とは真逆に、イデリーナは愛想よくオスカーに話しかけました。二人が顔見知りなのは知っていましたが思った以上に親しいようで、オスカーも気さくに返事をしています。オスカー、普通に話せたのですね。
オスカーの態度に驚いていると、イデリーナさんは私をちらっと見ると口の端をゆっくりとあげました。ウィル様ともオスカーとも親しいのだと言いたいのでしょうか。その後も二人の会話が途切れなかったので二人を残して部屋に戻りました。
「あら、奥方様。オスカーは?」
「ああ、イデリーナさんと話し始めたから置いてきたの」
「ええ? 何やってんのよ、護衛のくせに……」
マーゴが何やらブツブツ言っていますが、オスカーは待てとも言わなかったので問題ないでしょう。護衛が対象者の側を離れるのはどうかと思いますが、正直言って離れてくれた方がホッとします。
マーゴが入れてくれたお茶の香りに癒されましたが、ふとイデリーナさんの表情が思い出されて苦々しい想いが胸に広がりました。口の端を上げて勝ち誇ったように見下ろす様は、お姉様そっくりです。
『あんたなんか、何の役にも立たないのよ』
お姉様に何度も言われ続けてきた言葉が蘇って、胸が痛くなりました。離れてもお姉様の言葉は呪いのように私を縛りつけてきます。これが呪いだったらどんなにいいでしょう。解除すればなくなるのですから。
「おい!」
染み付いた痛みをこらえていると、突然大きな声がしてビックリしてしまいました。何事かと思えば、部屋の入口にオスカーが立っていました。
「オスカー! 奥方様の部屋に勝手に入らないで頂戴!」
マーゴが鋭くオスカーを嗜めましたが、オスカーは気にすることなく私の前までやってきました。何でしょう。置いて行ったことを怒っているのでしょうか。
「あんた、プライドはねぇのかよ!?」
「……え?」
「オスカー!」
突然そう言われても、何のことかわからずポカンとオスカーを見上げてしまいました。どういう意味でしょうか?
「あんた、下の者にあんなこと言われて何で黙っているんだ?」
「……な、何を……」
「それだけじゃねぇ。今までだって何度も嫌がらせ受けているのに、何で黙っているんだ?」
「オスカー! いい加減に……!」
「お前もだ、マーゴ。イデリーナに嫌味言われてるの、気付いてなかったのかよ?」
「何ですってぇ!! お、奥方様、そうなのですかっ!?」
さっきまで一緒に責められていたマーゴにまで責められてしまいましたが、一体何が起きているのでしょう? 怒りを向けられた私は今にも心臓が止まりそうで、震える手をもう片方の手できつく抑えましたが止まりそうもありません。
「奥方様に、よくもあの女……っ!」
「あ、あのっ……」
マーゴの怒りはどうやら別方向に向いたようですが、それでもオスカーは私を睨みつけたままです。何か言わないといけないと思うのに、情けないことに怖くて声が出てきません。
「……っ、も、申し訳、ございません……」
出てきたのは情けないほどに掠れた謝罪の言葉でした。私が至らないからこうなっているのだということは間違いないのですから。
「謝ってほしいんじゃねぇよ、ったく!」
「も、もうしわ……」
「謝るな!」
「は、はいっ!」
思わず背が伸びて、勢いよく返事をしてしまいました。何故かそうしないといけない気がしたからです。
「あんたは公爵夫人だろう?」
「あ、あの、それには事情が……」
「事情なんぞどうでもいいんだよ。あんたは公爵夫人、それは紛れもない事実だ。なのにへらへらしやがって。あんた見ているとイライラするんだよ! 何で言い返さないんだ!?」
「そ、それは、言い返したらもっと酷いことを……」
「そんなわけねぇだろ! あんたはここの女主人、言い返したら誰も文句なんか言わえねぇよ。そうやって逃げているからあの馬鹿どもが調子に乗るんだろうが!」
そ、そういうものなのでしょうか? でも実家では間違いを指摘しようとしただけでも叱られて、益々責められるだけでした。黙って受け流していた方が被害も少なくて済むのでそうしていたのですが……
「これからは謝るの禁止な」
「へ?」
「ちょっと、オスカー!」
「何だよマーゴ。お前だってそう思っているんだろうが」
「そ、それは……」
オスカーの指摘に、マーゴが視線を彷徨わせてしまいましたが……
(……マーゴもそんな風に思っていたのね……)
怒鳴られたことよりも、マーゴがそう思っていることの方がショックでした。
「あんたはこの家の女主人、ウィル様と対等な存在だ。そのあんたが馬鹿にされるってことはウィル様が馬鹿にされるってことだ。俺たちはウィル様のために命を張っている。そのウィル様を貶めるようなことは絶対に許せない」
「で、ですが……」
「そういう訳で、今後嫌味を言われたら倍になって言い返せ! いいな?」
「ええっ!?」
「いいな? 返事は!?」
「は、はいっ!」
凄まれてしまえばそれ以外の返事など出来る筈もなく、また返事をしてしまいました。それを聞くとオスカーは部屋を出て行ってしまい、残された私は彼の姿が消えたドアを呆然と眺めるしか出来ませんでした。
「奥方様、申し訳ございません」
程なくして、マーゴが恐る恐ると言った風に謝ってきましたが……
「マーゴが謝ることじゃないわ。それに……オスカーの言うこともわかるもの。マーゴも、そう思っていたのでしょう?」
「そ、それは……」
「私、間違っていたのね……」
「お、奥方様のせいじゃありませんわ。嫌がらせをする方が問題ですもの」
「そうかもしれないわ。でも、私の弱さのせいで不愉快に思う人もいたのね」
実家にいた時のように黙って耐えていればいいと思っていましたが、どうやらそれではだめだったようです。
その日も書庫から出てきたところでイデリーナさんとすれ違いました。
「やぁね、出涸らしのくせに護衛なんて付けて」
相変わらず私への嫌味は健在です。どうやら王都での噂もご存じのようで、最近ではそれに絡んだ嫌味も増えました。
「あら、オスカー」
「イデリーナか。ウィル様に用事か?」
「そうなの。色々お願いされちゃって。でもウィル様のお手伝いが出来るなんて光栄よ。働かざる者食うべからずって言うしね」
私とは真逆に、イデリーナは愛想よくオスカーに話しかけました。二人が顔見知りなのは知っていましたが思った以上に親しいようで、オスカーも気さくに返事をしています。オスカー、普通に話せたのですね。
オスカーの態度に驚いていると、イデリーナさんは私をちらっと見ると口の端をゆっくりとあげました。ウィル様ともオスカーとも親しいのだと言いたいのでしょうか。その後も二人の会話が途切れなかったので二人を残して部屋に戻りました。
「あら、奥方様。オスカーは?」
「ああ、イデリーナさんと話し始めたから置いてきたの」
「ええ? 何やってんのよ、護衛のくせに……」
マーゴが何やらブツブツ言っていますが、オスカーは待てとも言わなかったので問題ないでしょう。護衛が対象者の側を離れるのはどうかと思いますが、正直言って離れてくれた方がホッとします。
マーゴが入れてくれたお茶の香りに癒されましたが、ふとイデリーナさんの表情が思い出されて苦々しい想いが胸に広がりました。口の端を上げて勝ち誇ったように見下ろす様は、お姉様そっくりです。
『あんたなんか、何の役にも立たないのよ』
お姉様に何度も言われ続けてきた言葉が蘇って、胸が痛くなりました。離れてもお姉様の言葉は呪いのように私を縛りつけてきます。これが呪いだったらどんなにいいでしょう。解除すればなくなるのですから。
「おい!」
染み付いた痛みをこらえていると、突然大きな声がしてビックリしてしまいました。何事かと思えば、部屋の入口にオスカーが立っていました。
「オスカー! 奥方様の部屋に勝手に入らないで頂戴!」
マーゴが鋭くオスカーを嗜めましたが、オスカーは気にすることなく私の前までやってきました。何でしょう。置いて行ったことを怒っているのでしょうか。
「あんた、プライドはねぇのかよ!?」
「……え?」
「オスカー!」
突然そう言われても、何のことかわからずポカンとオスカーを見上げてしまいました。どういう意味でしょうか?
「あんた、下の者にあんなこと言われて何で黙っているんだ?」
「……な、何を……」
「それだけじゃねぇ。今までだって何度も嫌がらせ受けているのに、何で黙っているんだ?」
「オスカー! いい加減に……!」
「お前もだ、マーゴ。イデリーナに嫌味言われてるの、気付いてなかったのかよ?」
「何ですってぇ!! お、奥方様、そうなのですかっ!?」
さっきまで一緒に責められていたマーゴにまで責められてしまいましたが、一体何が起きているのでしょう? 怒りを向けられた私は今にも心臓が止まりそうで、震える手をもう片方の手できつく抑えましたが止まりそうもありません。
「奥方様に、よくもあの女……っ!」
「あ、あのっ……」
マーゴの怒りはどうやら別方向に向いたようですが、それでもオスカーは私を睨みつけたままです。何か言わないといけないと思うのに、情けないことに怖くて声が出てきません。
「……っ、も、申し訳、ございません……」
出てきたのは情けないほどに掠れた謝罪の言葉でした。私が至らないからこうなっているのだということは間違いないのですから。
「謝ってほしいんじゃねぇよ、ったく!」
「も、もうしわ……」
「謝るな!」
「は、はいっ!」
思わず背が伸びて、勢いよく返事をしてしまいました。何故かそうしないといけない気がしたからです。
「あんたは公爵夫人だろう?」
「あ、あの、それには事情が……」
「事情なんぞどうでもいいんだよ。あんたは公爵夫人、それは紛れもない事実だ。なのにへらへらしやがって。あんた見ているとイライラするんだよ! 何で言い返さないんだ!?」
「そ、それは、言い返したらもっと酷いことを……」
「そんなわけねぇだろ! あんたはここの女主人、言い返したら誰も文句なんか言わえねぇよ。そうやって逃げているからあの馬鹿どもが調子に乗るんだろうが!」
そ、そういうものなのでしょうか? でも実家では間違いを指摘しようとしただけでも叱られて、益々責められるだけでした。黙って受け流していた方が被害も少なくて済むのでそうしていたのですが……
「これからは謝るの禁止な」
「へ?」
「ちょっと、オスカー!」
「何だよマーゴ。お前だってそう思っているんだろうが」
「そ、それは……」
オスカーの指摘に、マーゴが視線を彷徨わせてしまいましたが……
(……マーゴもそんな風に思っていたのね……)
怒鳴られたことよりも、マーゴがそう思っていることの方がショックでした。
「あんたはこの家の女主人、ウィル様と対等な存在だ。そのあんたが馬鹿にされるってことはウィル様が馬鹿にされるってことだ。俺たちはウィル様のために命を張っている。そのウィル様を貶めるようなことは絶対に許せない」
「で、ですが……」
「そういう訳で、今後嫌味を言われたら倍になって言い返せ! いいな?」
「ええっ!?」
「いいな? 返事は!?」
「は、はいっ!」
凄まれてしまえばそれ以外の返事など出来る筈もなく、また返事をしてしまいました。それを聞くとオスカーは部屋を出て行ってしまい、残された私は彼の姿が消えたドアを呆然と眺めるしか出来ませんでした。
「奥方様、申し訳ございません」
程なくして、マーゴが恐る恐ると言った風に謝ってきましたが……
「マーゴが謝ることじゃないわ。それに……オスカーの言うこともわかるもの。マーゴも、そう思っていたのでしょう?」
「そ、それは……」
「私、間違っていたのね……」
「お、奥方様のせいじゃありませんわ。嫌がらせをする方が問題ですもの」
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実家にいた時のように黙って耐えていればいいと思っていましたが、どうやらそれではだめだったようです。
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2021/08/29
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