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―――――第4部―――――
6話「{ 結婚 = “幸せ” }= 共通認識 」②
しおりを挟むそして、大人数用の部屋に入り。
テーブルを挟んで男女で分かれ、
向かい合わせに座った。
「とりあえず順番に入れていこっか。」
大原が送信し、端末を、横の鈴木に回す。
「山中さん!俺とデュエットしようぜ!」
「ゆう、この前聴いてた曲歌いなよ。」
「あ、そうだね~。」
山中は、隣の井口と
ゆるやかに会話をしながら、
端末を操作する。
「大人数用の料理頼んで、みんなで
シェアしようよ。」
端に座る渡辺が、
テーブルの上にメニューを広げる。
「そうだな。
じゃあ、このカレーだな。」
「滝くん、明らかに1人用だよ。
全然そうだって思ってないよ。」
「このパーティープレートとか…。
あ、これ面白そうだな!」
すると、直己がキラキラと、
ロシアンたこ焼きを指さした。
「いいね。楽しそう。」
怖いもの好きな司が同意する。
「8個入りだから、2皿頼む?」
良太が穏やかに検討する。
「凪ー。
今日は国歌、誰とデュエットすんの?」
大原が話しかけてきた。
「…誰ともしない。」
「え、マジ?
この前は小春とデュエットして、
最高得点出してたじゃん。」
「…クリスマスパーティーで
国家は…さすがに…」
そうして、注文した料理が届き。
歌の順番が進んでいく。
「…あー辛かった…。」
隣で将人が、げんなりした声を出した。
「まさか、
2つともお前に当たるとはな…。」
「ほんとだぜ…
おまけに、からしとかだと思ったら、
ハバネロの実でガチ辛だし…。」
そして、
歌うのが3周目に入ろうとしたとき。
「後半はゲームしようよ!」
大原が、明るい声で言った。
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