離縁前提の結婚ですが、冷徹上司に甘く不埒に愛でられています

みなつき菫

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【R18】afterStory happy honeymoon〜

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「お互い、隅々まで綺麗にしないと……」

 口を開く前に、自らの手に泡を乗せた千秋さんの手のひらが私の体を滑らか這う。
 首筋から肩、腕を伝って背中をぬるぬると撫で回す。
 骨張った手の感触と、彼と擦れ合う肌の感触に、呼吸が震えて体温が上がる。

「ぁ……自分で、あらえる――あぁッ」
「いいから。あなたは、俺のことを洗って下さい」

 強請られて、頑張ってスポンジを千秋さんの首や肩に這わせるけども、
 彼の手が控えめな私の胸を包み込み、ヤワヤワと揉みしだいた。
 感覚が胸に集中して、頭がぼんやりしてくる。
 足の間には、さっきから彼の熱が擦れたりなんかもして――
 ゾクゾクして、呼吸が震える。

「ふあぁ……む、むりい……」

 ――い、いじわるぅうう……!

「だったら、先に進めないな……」
「そ、そんなぁ」
 
 さらなる意地悪に猥りがましい声をあげると、ものすごく楽しそうな千秋さんに、ピンと乳首を弾かれる。

「ひゃん!」と仰け反ると、そのままクニクニと石鹸で滑らせながら何度も弾いて翻弄され、もうどうしたらいいのかわからない。

 何度も悶え大きくなりそうな声をキスで塞がれ、胸からお尻、腿、そして足の爪先まで時間をかけて念入りに洗われる。

 私も何度も手を止めながら、どうにか千秋さんの上半体に泡を纏まわせることが出来た。

「ここは、洗ってくれないんですか……?」
「――っ」

 だけど、どうしてもソコから先に進めずにいると、妖しく囁いた千秋さんが、泡まみれの私の手からスポンジを落とし、そっと取ってきた。
 そして、大きく硬くなった彼のモノに導かれ、包むように握らされる。

「ぁ……」
「桜のせいで、もうこんなになってるのに」
 
 何度触れても慣れない……熱くて、長くて、私の手じゃ回りきらない。いつも私のナカを掻き乱す大きな熱の槍。
 もう一度「洗って?」と妖しく強請られ、包み込むように添えられ手をゆっくりと上下に動かされる。
 くちゅくちゅと音を立てて、白い泡が纏わりつく。先端から、泡ではない……じわりと精の蜜が滲むのを見つけると、私もナカから愛液が漏れてくるのを感じた。

「ぁ……」

 そうして千秋さんの口から微かな吐息が聞こえドキリとしていると、彼の長い指も私の敏感な場所を捉えた。
 
「あなたのもよく洗ってあげる」
「私は、充分――ああっ」

 洗ってもらったという前に、ぐぷぐぷっと指が蜜口のナカに滑り込んできた。

「ぁ、あぁ……ゃあ……んぅ――はぁ……」

 さっき撫でるように表面を洗った指が、蜜道を掻き分けて奥へ奥へ入ってくる。
 指の付け根が入り口に押し付けられ、じいんと脳が麻痺したみたいになる。

「やだ? 悦さそうな声なのに……嘘はよくないな」
「ぁ……ちがあ、きもち……よくて」

 子宮に甘い疼きが行き渡り、蜜が滴るのを感じた。もう、頭がぼーっとして、彼への奉仕の手が止まってしまう。

「こんなにドロドロに蕩けたところに挿れたら、我を忘れて腰を振りたくりそうだ」
 
 この後を想像させる言葉にゾクゾクする。
 私を煽るように、指の動きがぐぷっ、ぐぷっ、と突き立てるように出入りをはじめた。
 いつも私ばかり乱されて悔しい一方で、普段冷静な彼が私にだけ向けてくれる激しい欲情が嬉しくて仕方ない。
 じきに、堪らなくなった私は、千秋さんの首に抱きつき腰を浮かてしまう。

「ああっ……ちあきさ……っ」

 自分から強請るなんてはしたないってわかっているのに、もうそんなこと考えられない。一刻も早く繋がって、この疼いて疼いて仕方ない熱を、ふたりで分け合って解消したい。
 
 ――もっと、もっと、彼が欲しい。

 ぎゅうっとしがみ付いて強請ると、耳元でクスっと微笑む気配がする。

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