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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食
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しおりを挟む「というわけでお前の名前が出たというわけよ」
「俺のこと、従者にしてくれる気になったんだね。嬉しいな」
「……そうは言っていないでしょう」
聖堂の中央に設置されたパイプオルガンは、髪の毛のように天にパイプを伸ばしている。
規則正しく階段状に切られたそれらは、さっきまで至高の音を鳴らしていた。
イヴァンはくるりと回転し、私と向き合うと興味深そうに前屈みになる。
「でも俺をもの扱いしただろう? なら、遅いか早いかの違いだと思うけど」
「分かったような口をきくのね」
「カルディアが独占欲強いのは分かっているから。ちなみに俺は重たい愛は好きな方だよ?」
「訊いていないことを勝手に答えないでくれる?」
思ったよりもずっと長い足が私の方へ伸びてくる。
「お前達は私を誰でも受け入れる軽い女だと思い込んでいるでしょう」
「そういうわけではないけど、カルディアは懐に入れた人間は可愛がるほうだろう?」
無邪気に尋ねられ、押し黙る。そんなの知らないと突っぱねたくなった。
体格が恵まれているとは決して言えない男なのに、私と比較すると体は大きく、背も高い。
襲われたらひとたまりもないなと思いながら、聖堂の壁に寄りかかるイルを盗み見る。眠そうに欠伸しながらも、警戒を怠っていない様子を確認すると、気負っていた心が少しだけ安らいだ。
「……それで? 私はお前を懐に入れた人間だと判断していいのかしら」
「それだとまるで俺が危険人物みたいだ」
「言っておくけど、燃え盛る屋敷から出られたのは奇跡に他ならないのよ。普通ならお前に嫌疑の目が注がれて然るべきなのだからね」
「俺がカルディアを焼き殺そうとしたって言いたいわけだね? ……それに関しては謝るしかない。すまなかった」
足に顔がつきそうなぐらい顔を下げられ、まごついてしまう。私は別に、こいつに謝らせたかったわけではないのだ。
「別に、謝ってほしいわけじゃ……」
「だろうね。経緯を詳しく話そう」
イヴァンは簡単にサンジェルマンと出会った馴れ初めを教えてくれた。
何でも、ヴァイオリンを片手に王都中を練り歩いていたら、使用人の一人に呼び止められたらしい。
主人の退屈を癒して欲しいと請われ、面白そうだからとついて行ったのが縁だと言う。
「……何をやっているの、お前。どうしてヴァイオリンで王都を練り歩いたりしたのよ」
「ピアノだと練り歩けないだろう?」
「そうではなくて! というかお前ヴァイオリンも弾けたのね!?」
「凡人の域を出ないけれど、ね」
それでも、王都で使用人の目に留まるほどだ。かなりの腕なのだろう。
「市政を周り、見聞を広めたくてね。音楽家というのは閉じこもって、殻にこもるからいけない。人のいない家には亡霊が棲みつく。恐ろしい家に人は集まりはしない。廃れ、いずれ老いるのが人間ならば、才能も、音楽性も、いずれは老いるものだ。流行りというのは次の日には飽きられ、廃れる。ぽいと塵芥のように捨てられるものと相場が決まっているからね」
「……ん。市場調査ってこと?」
「もっと正確言うならば、自分と世界のあいだを隔たるずれを調律していた、かな。天才は得てして孤独なものだからね」
流行りが廃れる、か。なんだか変な話だ。まだ若いイヴァンの悩みとは思えない。老成した音楽家の悩みのようだった。
ともかく、出会いはそんな些細なことだったわけだ。
「サンジェルマンが『カリオストロ』の司祭だと知っていたの?」
「半分は、かな。異形の人間で、もともと人間は八面六臂だと言って憚らなかったから。でも、女神排斥の過激派だとは知らなかった。『カリオストロ』も、武力集団だと知ったのはカルディアが狙われてからだ」
「……お前は、何のために私とサンジェルマンを引き合わせたの?」
イヴァンは前屈みになった姿のまま、ゆっくりと頬杖をつく。
「カルディア達の姿を慮っての純粋な行為だったんだけどね。サンジェルマンは異形に変じる行為を聖変と呼び、望まない相手には薬をやるとも言っていた」
「……! お前っ、前からサンジェルマンが信者達を勧誘していたことを知っていたの?!」
「勧誘か。なんだか可愛らしい表現だね。実態は君達が体感した通り、とてもじゃないが友好的なものとは言えない」
……?
イヴァンの物言いは変だ。まるで、自分も体感したことがあると言わんばかりだ。
しばらく固まって、そして答えを出す。
「お前も、なの?」
「おや、流石にばれてしまったか。隠す気はなかったのだけどね」
「どうしてそのことを言わなかったのよ! そもそも、どうしてお前が……」
「お遊び半分で『カリオストロ』を開いちゃってね。それ以来、薬を服用しているよ。どんな姿かはあまり口にしたくないな。人と呼ぶにはあまりにも人外めいていてね」
好奇心の手痛い仕返しを食らったのか。同じ境遇の男が目の前にいると思うと、言いようもない怒りが体を襲う。
なぜ『カリオストロ』なんてものがあるのだろうか?
ユリウスはもともとは異形である方が普通だったと言っていた。
彼の言葉がどれほど正しいかは分からないが、本当だとしても今はそうではない。時代は移り、人は変化した。
進化した、はずなのだ。
懐古は必要ない。『カリオストロ』の呪いにより異形が増えたところで、この国の大半は普通の人間だ。それは変わることのない事実だ。
海に毒を垂らすような無意味なことをなぜする。なぜ増やす。
増やして、どうする?
「言えなかったのは口止めされていたからだ。俺の奥さんが浪費家だと言う話はしたっけ? そのせいで家に金がなくてね。清族の知り合いは少ないし、そもそも知り合いからだと尾ひれがついた流言が伝播されそうだと思ったんだ。そうなると今後の活動にも影響が出る」
金がないと困ったことになると、微笑みながら、イヴァンは言ってのける。
だが、彼の手だけが、彼の本心を示すように震えていた。
「サンジェルマンから薬を分けて貰っていたんだよ。演奏をする代わりに無料でね。言う気になれなかったのは、薬の元を断たれては困るから。――それに、俺自身が弱いから、だよ」
「弱い」
「欲にも金にも愛にも弱い。芸術家は皆そうだなんて、他人を貶めることはしないよ。ただ、俺はそうだ。人として生きたかったし、カルディアに会いたかった」
――私に?
「新聞で叩かれていただろう? それを読んで、慰めたいと思った。だって、こんな小さな女の子に何が出来る? 学校中にいる生徒を殺して回れると? 生徒を殺し回った怪物と武器を持って戦えと?」
「イヴァン、お前……」
「皆、妄想力が高くて驚いてしまう。何もしなかったことを責められるならば、誰もが責められるべきだ」
心臓を鷲掴みにするような言葉だった。もう散々悩んで解決したはずの問題なのに、心が揺さぶられる。
「でもカルディアにとっては、俺は酒場で呑んだくれていた酔っ払いか。あれは嫌なところを見られたな。妻に浮気されて、上手くいかないし、君に会えるわけもないし。ただ、腐っていたんだ」
酒場で会ったとき、こいつは私を妻と誤解していた。
情欲では飽きる。俺が恋情を捧げると熱っぽく語ってきた。
その熱の瞳が間違いなく私に向けられている。怯えと優越感がごちゃごちゃになり、頭がふやけてしまいそうだ。
「そこに君が現れた。女神の気まぐれか、あるいは運命か。そんなことはどうでもいい。君に、会えた」
すっとイヴァンが立ち上がる。私はどうしてか、後ろへ下がった。彼に気圧された。
彼が浮かべるのはギスランと同じーーそれ以上に澄んだ、恋情だ。
「覚えていないだろうけれど、カルディア」
何かに挑む騎士のような、厳粛とした顔をして、イヴァンは言った。
「俺の初恋の人は、君だ」
「音楽家になると誓った。なったら、君と結婚してあげると言っただろう? 俺は今でも忘れていない」
覚えていたのか!
昔の、遠いと言っていいほど昔のことなのに。
幼い頃、パーティーに参加していた。父王が来るまでと留まっていたのだ。彼は父親と来ていて、隅で退屈そうに貴族達を眺めていた。
私だけが覚えているものだとばかり思っていた。
「婚約者がいることも、身分違いで結ばれないことも知っている。カルディアが俺のことをなんとも思っていないことも」
その言葉は本当に言葉通りの意味でしかなかった。
熱はあるのに、穏やかで、答えを知っている問題を解くように予定調和だった。
「だから、俺が人として、カルディアに会いたいと思ったのは、初めて会った時と同じ姿で君に会いたいと思ったのは」
シャツと乗馬用のズボンに似たすっきりとした脚衣を着ていた。いつもより少しだけ若く見えた。
ゆっくりと手が伸びてくる。だが、頬に触れる前に、ぴたりと止まる。
イヴァンはゆっくりと口角を上げた。
「俺の弱さでしかない」
笑顔は歪で、見ていられなかった。
「君に会いたかった。だから、音楽家としての名誉を貶めるわけにはいかなかった。薬をやめることも、出来なかった。異形の姿を君の前に晒したくなかった」
「イヴァン、私は……。お前が音楽家でなくとも、よかったのに」
「これは意地の問題だよ。カルディア。それに、事は個人的な問題を越えてしまった」
「ノアが、粛清を始めたから?」
こくりとイヴァンは頷いた。
「彼の手に俺もかかる日が来るかもしれない。覚悟はしているよ。我が身可愛さで誰にも訴えなかったのだからね」
「……お前以外にも、巻き込まれた奴はいるでしょう。ノアはいちいちお前達を殺したりはしないわよ」
たぶんと後ろにつくことになるが。あいつがどう出るのか、予測がつかないのが本当のところだ。
関係者皆殺しか、それとも温情を与えるのか。
でも皆殺しは流石のノアでも難しいはず。それに、顔見知りならば少しは手を抜いてくれると思いたい。
「いざとなれば国外に逃がしてあげるわ。ハルには出来なかったけれど、一応あてならばあるしね」
「……そこまで考えてくれるのは嬉しいけれど、国を出るつもりはないよ。この国のこと案外気にいっているしね。それに、『カリオストロ』のオペラの曲を書かなくちゃいけなくなったようだし」
「む。それはもういいわよ。サンジェルマンは燃えてしまったのだし」
約束はしたが、本人不在のため消えた。そういうことで勘弁して欲しい。
「サンジェルマンが死んでいれば、だけどね」
「まるで死んでいないような言い方ね」
「さて。ただ、俺は少しばかり彼らに精通しているからね」
「生きているとでも?」
「死んでいない可能性もあると思った方がいい。特にサンジェルマンは何百年と生きてきた。老獪な彼が生き残っている確率はあるよ」
「生存する可能性を出さないで……」
そういう話があると、あとあと出てくるのが人生のお約束だ。嫌な者が生き残る原理と同じ。
「そんなに歌うのが嫌?」
「笑われると分かっていて歌うバカもいないでしょう。いっておくけど、私の歌を聞いた人間は片手で数えられるほどしかいないわよ」
「どうしてそんなに誇らしげなんだ?」
馬鹿。むしろ、自嘲だ。
「どんなに練習しても変わらない酷い歌声なのよね。家庭教師からは匙を投げられたわ。遺伝だと教えてもらった。レオン兄様もフィリップ兄様も瀕死の虫のような声だと」
「……その喩えをして、よく死なかったね、その家庭教師」
「特殊な人だったのよ」
詳しく言うとその言葉を言ったのは叔父だ。学校に入ってからの少しの間だけ彼が音楽の授業を受け持ってくれていた。
兄姉達の全員の歌を聞いて回った猛者でもある。少し不思議な人だ。藤の花好きで、優秀な騎士を持っていた理想的な主君だと言う話だが、よく知っていると言えるほど交流が深いわけでもない。
ヨハンーー騎士の英雄は彼のことを理想の君主と言ったというが、果たして。
「そんなわけで、酷い歌を歌いたくはないのよね」
「なにがそんなわけなのか理解に苦しむけど、分かった、分かった。でもオペラは書くよ?」
融通の利かない男……!
音楽家の癖に律儀だ。
サンジェルマンがそれほど恐ろしいのか?
「それにこの頃、作曲の意欲が湧くんだよね。どんな曲も作れる気がする」
「それって寝てないことからくる全能感なんじゃ……。ねえ、よく見ればくまを白粉で誤魔化していない?」
「気のせいだよ」
いや、気のせいじゃない。この男、化粧で誤魔化しているが、肌が荒れ、目が充血している!
「こんなところで演奏していないで、早く寝なさいよ!」
「いや、寝るのは嫌だ。二度と起き上がってこれなくなりそうで」
「そんなわけないから。このまま寝ない方が恐ろしいわよ」
ぴしゃりと言い切ると、イヴァンは拗ねたように膨れっ面になる。
「少しは俺を思いやってくれても構わないだろうに」
「思い遣って言っているわよ。寝ないと人は駄目になるの。ほら、移動するわよ。客室があったはずだから……」
ぐいっと腕を掴んで引っ張る。
イヴァンはすぐに頬を緩ませた。
「カルディア、来週ここで大掛かりなコンサートをする予定なんだ。一番いい席は、サガル様のものだが、二番目の席はカルディアのものになるよ」
「……コンサートって、何を?」
「気が滅入ることがこの頃多いからね。楽しくなるような華やかな曲を。オーケストラも入って、より楽しいものにするつもりだ」
気分転換か。
そう言われると参加しないわけにはいかない。
なにせ、この男の男の曲も、演奏も素晴らしいものなのだ。それこそ天上の歌という言葉が相応しい。
イヴァンの怖いところはそれだけではない。酒場のときのように切り替えることが出来るところだ。高尚な音楽も大衆向けの音楽も、彼は素晴らしいものに変えてしまう。心をとらえて離さない。
「じゃあそのコンサートのためにも寝なさい」
少しだけ楽しみになりながら、イヴァンの重たい体を引っ張る。
繊細な音を紡ぐ指先は長い棒のようだった。
イヴァンが寝るまでに一悶着があったが、詳しくは語らないでおこう。
膝枕はしなかったとだけ言っておく。
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