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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食
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「あ、ははははははははは」
体半分を失った男が高笑いをしている。
砲弾は正確に男の半身を潰した。翼から羽がこぼれ落ちてあたりに散らばっていた。だが、痛みを感じていないように笑っている。
「俺を殺すにはそれではなりねえぞ、くそども。俺は死んだりしない。首を落とされようと、圧死させられようともなあ」
「――死なないか」
「卵の中の卵の中の卵の中。坂を転がった先にある坂を転がった先にある坂。御伽噺のおもちゃの家。――王宮が動くところ、みせてやるよ」
地鳴りのように、がたがたと地面が揺れる。立っていられなくなり、地面にへたり込む。
「なあ、王宮の塔の上に男がいやがるな。呪術師か? 室内に入り込んだら、俺を侵入者とみなして排斥する、そんなとこだろうがなァ。お前らの魔力と俺の魔力は違うんだよ」
地面がぼこぼこと泡立つように上下を繰り返す。木々が一瞬で枯れ、葉を落とす。石畳が割れて、耳を劈くほどの嘶きが聞こえた。
頭の上に影が出来る。仰ぎ見ると、太陽を隠すように、それは頭上を占拠していた。
こちらをまるで覗き込むようなその姿は――王宮の壁に違いない。塔が手足のように伸びて、太陽を掴むように空へと広がる。まるで枝葉を茂らせる巨木のように。
――王宮が一人でに動いている。
そう気がつくまで、何時間もかかったような気がした。
「何、これ」
呆気に取られたままずっと視線は上を向いたままになってしまう。
「死体を動かしてる。この爺さん、どっから運ばれてきたもんだか。前の城はこんなやつじゃなかったぞ」
「死体?」
「サンジェルマン卿と同じだ」
手を広げて、男はへらへらと笑った。さっき大砲で失ったはずの手が生えて、服まで元通りになっている。
「こいつは屋敷系のヒト。元々、ヒトはヒトの中に住んでた。――お前はすっかり忘れちまったみたいだけどな」
あて擦られたのも気にならないほど驚いた。――なんだって?
「ヒトってのは多様性の生き物だ。形も、姿も天でばらばら。そのなかでもこいつらは一二を争うぐらい大きく育つ。死骸まで役に立つ。便利だろ?」
「便利……」
「その点人型は土に還るしか脳がねえ。そりゃあ、その腐肉で花は育つだろうがな。なにせ、死は花に活力を与える」
訳が分からないことを喋っている。頭から言葉がぽろぽろこぼれていくようだった。
ただ、私達を覗き込む巨体は本物だった。私の体をすっぽりと覆う巨影も。
「あづい、あづいぃぃぃ。どうにがしでよ、もう耐えらんない」
くるくる、靴音を響かせながら、鼠が私の肩を掴んで揺さぶった。カラミティー・ジェーンと呼ばれていた鼠だ。
何が起こっている? 童話の世界に飛び込んだみたいだ。いや、怪奇小説のなかに迷い込んだみたい。いよいよ狂ったのだろうか。
「あづいのよぉぉおお。がわっでよ。がわっでよおぉぉ」
「触んな」
手を弾いて、男は冷ややかな瞳で鼠を見下した。
「偉そうにしてんじゃねえよ、クソ鼠。お前、何勘違いしてんだよ」
「あ、あんたこそぉ、いまざらおぞいのよ」
「あ?」
ちらりと巨大な王宮に視線を向けて――それでも鼠は不敵に笑ってみせた。
「あんたば、もうじんだの。だっで、ごごに、よみがえっだ理由、もう忘れちゃっだ?」
「知らねえよ。俺は、カルディアを守る。こいつのためにいる」
「違うわよ、ちがう! だっで、姫様ば、もうじんじゃっだもの」
嘲るように、靴が鳴っている。血で赤く染まって、やがて黒くなっていく。皮膚が爛れて、靴からはみ出していた。膨張した皮膚がでろんと靴の上に乗っている。
それでも、鼠は口を吊り上げて笑った。
「お兄様、お兄様、こっちに来で。わたくじのだめに」
地面がどくりと脈打つ。
顔を顰めた男は、私の肩に手を回して、抱き寄せると飛び上がった。
瞬きを、した。
すると視界が一辺した。遮られていたはずの太陽が、頭の後ろ側を燦燦と照らしているのが分かる。私達は空中に浮いていた。透明な階段でもあるみたいに、足をつけて、空に立っている。
私達を覗き込んでいた王宮の後ろ姿がいまではしっかり見える。どうやら、今度は私達が王宮を覗き込むような立ち位置にいるらしい。
ぐちゃりと曲がった背中には、窓がいくつもあって、そのなかで使用人達がどたばたと動いているのが見える。本当に、さっきまで地面に足をつけていた王宮が動いたのだと、改めて理解する。
下で、ユリウスの悲鳴が聞こえた。
チュウ、チュウと動物の鳴き声がする。
「相変わらず、気持ち悪いな」
私の肩を抱えながら、男がぽつりと呟く。
「鼠は増えるから厄介だよな。俺は嫌いだ。チュウチュウ、齧って何でも噛んでもだめにしちまう」
巨人が膝をつく。いや、違う。これは。
王宮の地面との接地面が白く覆われていた。カビのように見えるそれは、徐々に大きくなり、上へ上へと昇ってくる。よく見れば、さっきまで私がいたはずの中庭は真っ白に染まっていた。それがゆさりゆさり、綿毛のように揺れている。
――鼠だ。
地面から、大量の鼠が地上に溢れていた。水のように広がり、逃げ場所を求めるように、侵略を繰り広げる兵士のように、城へ駆けあがってくる。
巨人の背中に見える窓を開けて、侍女の一人が飛び降りた。そのまま、地面に頭を打ち付けて、ぴくぴくと痙攣したあと動かなくなる。
けれど、次々と人が窓から外へ飛び出ていく。どちゅりどちゅりと鈍い音が何度も続いて、そして、やがて死体の山で衝撃を殺して走って逃げていく侍女達が出てきた。
それを、私は見ていることしかできなかった。声を上げても、地面へ落ちていく彼女達には声が聞こえない。
やがて、窓から人間も落ちなくなった。白い塊が窓の外へ獲物を探すように這い出てくる。ところどころ、毛が血で濡れていた。ぞっとした。
クロードや国王陛下は? ユリウスやヴィクター・フォン・ロドリゲスは?
もしかして、もうこの鼠達に食われてしまった?
じゃあ、あの血も彼らのものなのか?
ありえない。頭のなかは否定でいっぱいになった。
男の肩を力をこめて押す。あの城のなかに行きたい。あの鼠に食われてもいい。亡骸を見つけ出さないと。河に流さないと。
――違う、死んでなんかいない。クロードは、死んでない。
男は私から決して手を離したりしなかった。つねろうが、叩こうがびくともしない。視線を私に向けることすらしなかった。私の抵抗の一つ一つが意味がないものだと言われたようだった。
「ん?」
突然、男が城から距離を取る。元々、近くにいたわけではないけれど、もう一段飛び上がって、下の死体の山と血の区別がつかなくなった。ごくりと唾を飲み込んだ瞬間、窓からあふれ出してきていた鼠達は、体の中から出てきた鼠に食われて、血を撒き散らして落っこちていく。
「え……」
鼠の中から、鼠が出てきた。しかも明らかに捕食していた。腹を突き破ってきたその鼠は明らかにその出てきた鼠より大きい。子供が母の腹を突き破って出てきたというわけではなさそうだ。
……なんだ、これ。
「あ? なんだ、これ」
男の眉を顰めるような反応から、これがこの男の仕掛けでないことは分かる。だが、それ以上のことは全く分からなかった。
「呪術師の術か?」
そのとき。
王宮の塔に、蹲った男が見えた。真っ白な服束を真っ赤に染めている。体には、真っ白な生き物が覆いかぶさる。
あ、あ、あ、あ。
頭の中から、空気が消えていく。白んだ思考のなかで、彼が誰かを思い出す。
トーマ。
――トーマ?
そんな名前の人間を知っていただろうか。
――清族のトーマ。ギスランの従兄弟だ。
純白の服から折れそうな細い指が現れた。こちらに、私に向かって指が伸びている。
頭の上で男が舌打ちをこぼした。
「ごっ、ほっ」
苦しそうな咳とともに、男の腹の中からそれが這い出てきた。
チュウチュウと嬉しそうに鳴く。
――鼠だ。
体半分を失った男が高笑いをしている。
砲弾は正確に男の半身を潰した。翼から羽がこぼれ落ちてあたりに散らばっていた。だが、痛みを感じていないように笑っている。
「俺を殺すにはそれではなりねえぞ、くそども。俺は死んだりしない。首を落とされようと、圧死させられようともなあ」
「――死なないか」
「卵の中の卵の中の卵の中。坂を転がった先にある坂を転がった先にある坂。御伽噺のおもちゃの家。――王宮が動くところ、みせてやるよ」
地鳴りのように、がたがたと地面が揺れる。立っていられなくなり、地面にへたり込む。
「なあ、王宮の塔の上に男がいやがるな。呪術師か? 室内に入り込んだら、俺を侵入者とみなして排斥する、そんなとこだろうがなァ。お前らの魔力と俺の魔力は違うんだよ」
地面がぼこぼこと泡立つように上下を繰り返す。木々が一瞬で枯れ、葉を落とす。石畳が割れて、耳を劈くほどの嘶きが聞こえた。
頭の上に影が出来る。仰ぎ見ると、太陽を隠すように、それは頭上を占拠していた。
こちらをまるで覗き込むようなその姿は――王宮の壁に違いない。塔が手足のように伸びて、太陽を掴むように空へと広がる。まるで枝葉を茂らせる巨木のように。
――王宮が一人でに動いている。
そう気がつくまで、何時間もかかったような気がした。
「何、これ」
呆気に取られたままずっと視線は上を向いたままになってしまう。
「死体を動かしてる。この爺さん、どっから運ばれてきたもんだか。前の城はこんなやつじゃなかったぞ」
「死体?」
「サンジェルマン卿と同じだ」
手を広げて、男はへらへらと笑った。さっき大砲で失ったはずの手が生えて、服まで元通りになっている。
「こいつは屋敷系のヒト。元々、ヒトはヒトの中に住んでた。――お前はすっかり忘れちまったみたいだけどな」
あて擦られたのも気にならないほど驚いた。――なんだって?
「ヒトってのは多様性の生き物だ。形も、姿も天でばらばら。そのなかでもこいつらは一二を争うぐらい大きく育つ。死骸まで役に立つ。便利だろ?」
「便利……」
「その点人型は土に還るしか脳がねえ。そりゃあ、その腐肉で花は育つだろうがな。なにせ、死は花に活力を与える」
訳が分からないことを喋っている。頭から言葉がぽろぽろこぼれていくようだった。
ただ、私達を覗き込む巨体は本物だった。私の体をすっぽりと覆う巨影も。
「あづい、あづいぃぃぃ。どうにがしでよ、もう耐えらんない」
くるくる、靴音を響かせながら、鼠が私の肩を掴んで揺さぶった。カラミティー・ジェーンと呼ばれていた鼠だ。
何が起こっている? 童話の世界に飛び込んだみたいだ。いや、怪奇小説のなかに迷い込んだみたい。いよいよ狂ったのだろうか。
「あづいのよぉぉおお。がわっでよ。がわっでよおぉぉ」
「触んな」
手を弾いて、男は冷ややかな瞳で鼠を見下した。
「偉そうにしてんじゃねえよ、クソ鼠。お前、何勘違いしてんだよ」
「あ、あんたこそぉ、いまざらおぞいのよ」
「あ?」
ちらりと巨大な王宮に視線を向けて――それでも鼠は不敵に笑ってみせた。
「あんたば、もうじんだの。だっで、ごごに、よみがえっだ理由、もう忘れちゃっだ?」
「知らねえよ。俺は、カルディアを守る。こいつのためにいる」
「違うわよ、ちがう! だっで、姫様ば、もうじんじゃっだもの」
嘲るように、靴が鳴っている。血で赤く染まって、やがて黒くなっていく。皮膚が爛れて、靴からはみ出していた。膨張した皮膚がでろんと靴の上に乗っている。
それでも、鼠は口を吊り上げて笑った。
「お兄様、お兄様、こっちに来で。わたくじのだめに」
地面がどくりと脈打つ。
顔を顰めた男は、私の肩に手を回して、抱き寄せると飛び上がった。
瞬きを、した。
すると視界が一辺した。遮られていたはずの太陽が、頭の後ろ側を燦燦と照らしているのが分かる。私達は空中に浮いていた。透明な階段でもあるみたいに、足をつけて、空に立っている。
私達を覗き込んでいた王宮の後ろ姿がいまではしっかり見える。どうやら、今度は私達が王宮を覗き込むような立ち位置にいるらしい。
ぐちゃりと曲がった背中には、窓がいくつもあって、そのなかで使用人達がどたばたと動いているのが見える。本当に、さっきまで地面に足をつけていた王宮が動いたのだと、改めて理解する。
下で、ユリウスの悲鳴が聞こえた。
チュウ、チュウと動物の鳴き声がする。
「相変わらず、気持ち悪いな」
私の肩を抱えながら、男がぽつりと呟く。
「鼠は増えるから厄介だよな。俺は嫌いだ。チュウチュウ、齧って何でも噛んでもだめにしちまう」
巨人が膝をつく。いや、違う。これは。
王宮の地面との接地面が白く覆われていた。カビのように見えるそれは、徐々に大きくなり、上へ上へと昇ってくる。よく見れば、さっきまで私がいたはずの中庭は真っ白に染まっていた。それがゆさりゆさり、綿毛のように揺れている。
――鼠だ。
地面から、大量の鼠が地上に溢れていた。水のように広がり、逃げ場所を求めるように、侵略を繰り広げる兵士のように、城へ駆けあがってくる。
巨人の背中に見える窓を開けて、侍女の一人が飛び降りた。そのまま、地面に頭を打ち付けて、ぴくぴくと痙攣したあと動かなくなる。
けれど、次々と人が窓から外へ飛び出ていく。どちゅりどちゅりと鈍い音が何度も続いて、そして、やがて死体の山で衝撃を殺して走って逃げていく侍女達が出てきた。
それを、私は見ていることしかできなかった。声を上げても、地面へ落ちていく彼女達には声が聞こえない。
やがて、窓から人間も落ちなくなった。白い塊が窓の外へ獲物を探すように這い出てくる。ところどころ、毛が血で濡れていた。ぞっとした。
クロードや国王陛下は? ユリウスやヴィクター・フォン・ロドリゲスは?
もしかして、もうこの鼠達に食われてしまった?
じゃあ、あの血も彼らのものなのか?
ありえない。頭のなかは否定でいっぱいになった。
男の肩を力をこめて押す。あの城のなかに行きたい。あの鼠に食われてもいい。亡骸を見つけ出さないと。河に流さないと。
――違う、死んでなんかいない。クロードは、死んでない。
男は私から決して手を離したりしなかった。つねろうが、叩こうがびくともしない。視線を私に向けることすらしなかった。私の抵抗の一つ一つが意味がないものだと言われたようだった。
「ん?」
突然、男が城から距離を取る。元々、近くにいたわけではないけれど、もう一段飛び上がって、下の死体の山と血の区別がつかなくなった。ごくりと唾を飲み込んだ瞬間、窓からあふれ出してきていた鼠達は、体の中から出てきた鼠に食われて、血を撒き散らして落っこちていく。
「え……」
鼠の中から、鼠が出てきた。しかも明らかに捕食していた。腹を突き破ってきたその鼠は明らかにその出てきた鼠より大きい。子供が母の腹を突き破って出てきたというわけではなさそうだ。
……なんだ、これ。
「あ? なんだ、これ」
男の眉を顰めるような反応から、これがこの男の仕掛けでないことは分かる。だが、それ以上のことは全く分からなかった。
「呪術師の術か?」
そのとき。
王宮の塔に、蹲った男が見えた。真っ白な服束を真っ赤に染めている。体には、真っ白な生き物が覆いかぶさる。
あ、あ、あ、あ。
頭の中から、空気が消えていく。白んだ思考のなかで、彼が誰かを思い出す。
トーマ。
――トーマ?
そんな名前の人間を知っていただろうか。
――清族のトーマ。ギスランの従兄弟だ。
純白の服から折れそうな細い指が現れた。こちらに、私に向かって指が伸びている。
頭の上で男が舌打ちをこぼした。
「ごっ、ほっ」
苦しそうな咳とともに、男の腹の中からそれが這い出てきた。
チュウチュウと嬉しそうに鳴く。
――鼠だ。
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