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四章
二百七話 訪問者
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「ふぅ……」
ようやくひと段落といった所か。
この地を治めるライラール伯爵家当主の責務とはいえ、ここまでくると流石に嫌になってくるという物だ。
「やれやれ……実の無い会談ほど疲れるものは無いね。徒労感ですべて投げ出したくなる」
「お疲れさまでした閣下。連合の商隊との予定もすべて消化しましたし今日の予定はこれで……と言いたいところなのですが」
「……何か?」
「もう一件、個別の予定が入ってます」
はて……? 昨夜予定を確認した時にはそんな予定は入ってなかった筈。
となると午前中に追加で決まった話か? いかんな。遺跡探索の協力者達と会うための時間を作ることを優先するあまり、認識と確認が甘くなっておったか。
「で、その次の予定は?」
「はい、この後小休憩を挟んでからの予定ですが、お相手の方はいらっしゃっております。繰り上げることは可能ですが如何しますか?」
「では、呼んでくれ。この際だ、さっさと済ませてしまおう」
「は、それではすぐにお連れします」
さっさと対談などと言う面倒ごとは済ませて、遺跡の一時調査結果を待ちたいものだね。
知りたいこと、やりたいことに手を付けることが出来るようになる、その直前の待ち遠しさこそが何より楽しいのだ。
「お客人をお連れ致しました」
「よろしい、お連れしろ」
さて、お楽しみの前。最後のお仕事の時間だ。
「お初にお目にかかります、わたくしサルヴァ法国にて司教を務めておりますヨアヒム・シャイデマンと申します」
「これはこれは。ライラール伯エルヴィンコーナードです。如何なるご用向きでしょうか?」
「この度はこの街で発見されたという、遺跡の調査に同行させて戴きたく思い参りました次第です」
「ふむ……」
確かサルヴァ法国は旧時代の女神を崇める関係上、遺跡や遺物の所有権を主張しているのだったか。
という事は、今回の遺跡に関しても所有権を……?
しかし、それならこのように正面切って交渉する必要はない筈。さて一体どういう思惑なのやら……?
こういう時は知識のあるカインの助言があると助かるのだが……まぁ居ないものは仕方あるまい。
「ご懸念は想像できます。こちらが今回発見された遺跡の所有権を主張するとお思いなのではないですか?」
「ははは、中々直接的に物を申す方の様ですな」
「実際、大変遺憾ながらそういう強引な手法で遺跡を占有しようとする不届きな者が居るのも確かなのです」
「ふむ……」
確か協会の方からそんな話が上がってきていたな。警戒するようにとの事だったがその件についての話か?
だが、根回しを行おうとするだけの頭があるのであれば、この街の協会でそのような真似をすれば私に伝わることは想定できる筈。であれば別口か? 或いは……
「それで、同行したいとの事ですが、目的は何でしょうか?」
「遺跡が本当に我が国の報じる女神の時代のものと同一のものかどうかの確認。もし同一の物であればどの程度の規模でどういった目的の建造物なのかを知りたいのです」
「それを知ることであなた方にとってどういった利があるのでしょうか?」
「利……というよりも、どちらかというと学術的な確認です。発掘された遺跡の場所や規模と、我々の聖典によって伝わる伝承と照らし合わせることで、当時の文化様式や伝承の真意などを正確に読み解くことで、深く教えを読み解くことが出来るという訳です」
「学術、ですか……」
「ええ、遺物を譲って欲しいなどと言うつもりはありません。そもそも法国では遺跡で発掘される物よりも発展した品が幾つも製造可能です。もちろん失われた技術という物もありますが、現状の法国ではそういった古い技術に出来るだけ頼らず、己の力で豊かな暮らしを作り上げるという風潮ですから」
ふむ……確かにここ10年程で法国からの特殊商品の輸入量は目に見えて減っているのは確かだ。
ただのハッタリで最大の収入源であった主要産業を引き絞るとは到底思えん。という事はこの者の言う言葉も全て嘘という訳ではないようだ。
とはいえ、すべて信用するには協会からの情報が不穏すぎる。さて、どう判断するべきか……
コンコンコン
何だ? 来客中に……?
「今はお客人と対談中だ。要件なら後程……」
「ご歓談の所大変失礼いたします! 危急の知らせとの事でヨアヒム殿への使いの者がいらしておりますが、如何致しましょうか?」
「む……?」
向こうに何か問題が? 来訪中にも拘らずそれを押してという事であれば、かなりの大事があったか。
「すいませぬ。どうやら私への言伝の様子。宜しければ通していただいても良いですか?」
「……良い。通せ」
「ありがとうございます」
「宜しければ部屋を用意しますが?」
「いえ、そこまでお手間を取らせる訳にはいきませんので」
一切迷わなかったな……隠し立てする必要は無い程度と最初から想定しているという事か。
なら、自分の口から伝えにくい内容をの話を間接的に聞かせるつもりか……? 城では何度か見た手ではあるが、まさか聖職者がこんな手口を心得ているとはな。如何に宗教とはいえ国ともなればどこも似たようなことになるという事か。
使いの者とやらは……確かこの街の教会を任されている助祭だったか。この街に来た時に会いに来た気がするな。
「……なんですって?」
「……?」
予想に反して声を潜めての会話だったため詳しい内容は聞き取れなかったが、一瞬司教の瞳孔が開いた。アレは何かに強く動揺した者が顔に出すまいとした時に見せる表情だ。
もしあの反応が演技なのだとしたら大したタマだ。化かし合いで私ですらも手玉に取られてしまうだろうな。
「……有難うございます。よくぞ伝えてくれました。貴方はすぐに協会に戻り警戒を」
「はっ……それでは、失礼します」
警戒……とは穏やかではないな。一体何があった?
「申し訳ありません、お時間をお取りしました」
「それは良いのですが、大丈夫なのですか?」
「大丈夫……とは言い難いですね。申し訳ありません。先ほどの話は無かった事にしていただきたい」
「……と、申しますと?」
「大変申し上げにくいのですが……今しがたの報告は、先日この街で無法を働き、謹慎させていた我が法国の手の者が我らに許された唯一の武装を持ち出して行方をくらませたというものでした」
「危険人物がこの街に武器を手に解き放たれたと? それは流石にそちらの管理責任を問わない訳にはいきませんぞ」
「恐らくですが、街に被害が出る可能性はそこまで高くはないと思われます。ただ……」
「ただ、なんですかな?」
「その者は先ほど話した、遺跡を始めとした古代遺物は全てが法国の所有物と信じて疑わないという思想の持ち物なのです。謹慎の理由も協会でその手の暴言を吐いたからだったのです」
協会からの警告はその者の暴挙によるもので間違いないな。だがそれが一体……いや待て、その思考の持ち主が武装して脱走した? そして今当家が何の依頼を出している?
「まさか……」
「遺跡の探索が行われる前に、その遺跡へと侵入しようとしている可能性がございます。すぐにでも兵士を向けるべきかと」
「いや、今は先行調査隊がその遺跡のマッピングに出ておる。協会登録の護衛も二隊付けているから一人で飛び込むような真似はすまいよ」
「いえ……協会から持ち出された物は非常に危険なものでして、決して油断して良いものではありません。それに外に逃がさぬためにも遺跡の出口は固める必要があるでしょう。そちらがよろしければ我々も協力いたします」
「ずいぶんと協力的ですね? あなた方の身内なのでしょう?」
「謹慎中にも拘らず脱走、司教以上の者の許しなく聖遺物の無断持ち出し。これだけでも重罪ですが、重ねて他国の私有地への無断侵入などが重なれば、もはや弁明の余地すら与えられないでしょうな。彼の行いは我が国の立場を危ううさせる……つまり祖国の攻撃に他なりません」
確かに、それだけの事を他国でやらかせば、外交で一体どれだけの無理難題を吹っ掛けられるか分かったものではないだろう。大義名分がある分下手な言い逃れも出来ぬし、場合によっては関係ない第三国が尻馬に乗ってむしり取りにかかってもおかしくない。
それをここで自供するという事は、そうせざるを得ない、この者にとっても想定外の出来事という事か。
状況を見ても、この者にとっては私との駆け引きで何とか遺跡探索の同行の許可を得ようとしていたというのに、それを全てご破算にされたようなものだ。
恥を晒してでも協力を申し出てきたのは、外交的な弱みを少しでも打ち消す為……か。
「なるほど。まずは詳しい話を聞かせて貰おう。差し当たってその脱走者とその者の持ち出した武装とやらからだな」
ようやくひと段落といった所か。
この地を治めるライラール伯爵家当主の責務とはいえ、ここまでくると流石に嫌になってくるという物だ。
「やれやれ……実の無い会談ほど疲れるものは無いね。徒労感ですべて投げ出したくなる」
「お疲れさまでした閣下。連合の商隊との予定もすべて消化しましたし今日の予定はこれで……と言いたいところなのですが」
「……何か?」
「もう一件、個別の予定が入ってます」
はて……? 昨夜予定を確認した時にはそんな予定は入ってなかった筈。
となると午前中に追加で決まった話か? いかんな。遺跡探索の協力者達と会うための時間を作ることを優先するあまり、認識と確認が甘くなっておったか。
「で、その次の予定は?」
「はい、この後小休憩を挟んでからの予定ですが、お相手の方はいらっしゃっております。繰り上げることは可能ですが如何しますか?」
「では、呼んでくれ。この際だ、さっさと済ませてしまおう」
「は、それではすぐにお連れします」
さっさと対談などと言う面倒ごとは済ませて、遺跡の一時調査結果を待ちたいものだね。
知りたいこと、やりたいことに手を付けることが出来るようになる、その直前の待ち遠しさこそが何より楽しいのだ。
「お客人をお連れ致しました」
「よろしい、お連れしろ」
さて、お楽しみの前。最後のお仕事の時間だ。
「お初にお目にかかります、わたくしサルヴァ法国にて司教を務めておりますヨアヒム・シャイデマンと申します」
「これはこれは。ライラール伯エルヴィンコーナードです。如何なるご用向きでしょうか?」
「この度はこの街で発見されたという、遺跡の調査に同行させて戴きたく思い参りました次第です」
「ふむ……」
確かサルヴァ法国は旧時代の女神を崇める関係上、遺跡や遺物の所有権を主張しているのだったか。
という事は、今回の遺跡に関しても所有権を……?
しかし、それならこのように正面切って交渉する必要はない筈。さて一体どういう思惑なのやら……?
こういう時は知識のあるカインの助言があると助かるのだが……まぁ居ないものは仕方あるまい。
「ご懸念は想像できます。こちらが今回発見された遺跡の所有権を主張するとお思いなのではないですか?」
「ははは、中々直接的に物を申す方の様ですな」
「実際、大変遺憾ながらそういう強引な手法で遺跡を占有しようとする不届きな者が居るのも確かなのです」
「ふむ……」
確か協会の方からそんな話が上がってきていたな。警戒するようにとの事だったがその件についての話か?
だが、根回しを行おうとするだけの頭があるのであれば、この街の協会でそのような真似をすれば私に伝わることは想定できる筈。であれば別口か? 或いは……
「それで、同行したいとの事ですが、目的は何でしょうか?」
「遺跡が本当に我が国の報じる女神の時代のものと同一のものかどうかの確認。もし同一の物であればどの程度の規模でどういった目的の建造物なのかを知りたいのです」
「それを知ることであなた方にとってどういった利があるのでしょうか?」
「利……というよりも、どちらかというと学術的な確認です。発掘された遺跡の場所や規模と、我々の聖典によって伝わる伝承と照らし合わせることで、当時の文化様式や伝承の真意などを正確に読み解くことで、深く教えを読み解くことが出来るという訳です」
「学術、ですか……」
「ええ、遺物を譲って欲しいなどと言うつもりはありません。そもそも法国では遺跡で発掘される物よりも発展した品が幾つも製造可能です。もちろん失われた技術という物もありますが、現状の法国ではそういった古い技術に出来るだけ頼らず、己の力で豊かな暮らしを作り上げるという風潮ですから」
ふむ……確かにここ10年程で法国からの特殊商品の輸入量は目に見えて減っているのは確かだ。
ただのハッタリで最大の収入源であった主要産業を引き絞るとは到底思えん。という事はこの者の言う言葉も全て嘘という訳ではないようだ。
とはいえ、すべて信用するには協会からの情報が不穏すぎる。さて、どう判断するべきか……
コンコンコン
何だ? 来客中に……?
「今はお客人と対談中だ。要件なら後程……」
「ご歓談の所大変失礼いたします! 危急の知らせとの事でヨアヒム殿への使いの者がいらしておりますが、如何致しましょうか?」
「む……?」
向こうに何か問題が? 来訪中にも拘らずそれを押してという事であれば、かなりの大事があったか。
「すいませぬ。どうやら私への言伝の様子。宜しければ通していただいても良いですか?」
「……良い。通せ」
「ありがとうございます」
「宜しければ部屋を用意しますが?」
「いえ、そこまでお手間を取らせる訳にはいきませんので」
一切迷わなかったな……隠し立てする必要は無い程度と最初から想定しているという事か。
なら、自分の口から伝えにくい内容をの話を間接的に聞かせるつもりか……? 城では何度か見た手ではあるが、まさか聖職者がこんな手口を心得ているとはな。如何に宗教とはいえ国ともなればどこも似たようなことになるという事か。
使いの者とやらは……確かこの街の教会を任されている助祭だったか。この街に来た時に会いに来た気がするな。
「……なんですって?」
「……?」
予想に反して声を潜めての会話だったため詳しい内容は聞き取れなかったが、一瞬司教の瞳孔が開いた。アレは何かに強く動揺した者が顔に出すまいとした時に見せる表情だ。
もしあの反応が演技なのだとしたら大したタマだ。化かし合いで私ですらも手玉に取られてしまうだろうな。
「……有難うございます。よくぞ伝えてくれました。貴方はすぐに協会に戻り警戒を」
「はっ……それでは、失礼します」
警戒……とは穏やかではないな。一体何があった?
「申し訳ありません、お時間をお取りしました」
「それは良いのですが、大丈夫なのですか?」
「大丈夫……とは言い難いですね。申し訳ありません。先ほどの話は無かった事にしていただきたい」
「……と、申しますと?」
「大変申し上げにくいのですが……今しがたの報告は、先日この街で無法を働き、謹慎させていた我が法国の手の者が我らに許された唯一の武装を持ち出して行方をくらませたというものでした」
「危険人物がこの街に武器を手に解き放たれたと? それは流石にそちらの管理責任を問わない訳にはいきませんぞ」
「恐らくですが、街に被害が出る可能性はそこまで高くはないと思われます。ただ……」
「ただ、なんですかな?」
「その者は先ほど話した、遺跡を始めとした古代遺物は全てが法国の所有物と信じて疑わないという思想の持ち物なのです。謹慎の理由も協会でその手の暴言を吐いたからだったのです」
協会からの警告はその者の暴挙によるもので間違いないな。だがそれが一体……いや待て、その思考の持ち主が武装して脱走した? そして今当家が何の依頼を出している?
「まさか……」
「遺跡の探索が行われる前に、その遺跡へと侵入しようとしている可能性がございます。すぐにでも兵士を向けるべきかと」
「いや、今は先行調査隊がその遺跡のマッピングに出ておる。協会登録の護衛も二隊付けているから一人で飛び込むような真似はすまいよ」
「いえ……協会から持ち出された物は非常に危険なものでして、決して油断して良いものではありません。それに外に逃がさぬためにも遺跡の出口は固める必要があるでしょう。そちらがよろしければ我々も協力いたします」
「ずいぶんと協力的ですね? あなた方の身内なのでしょう?」
「謹慎中にも拘らず脱走、司教以上の者の許しなく聖遺物の無断持ち出し。これだけでも重罪ですが、重ねて他国の私有地への無断侵入などが重なれば、もはや弁明の余地すら与えられないでしょうな。彼の行いは我が国の立場を危ううさせる……つまり祖国の攻撃に他なりません」
確かに、それだけの事を他国でやらかせば、外交で一体どれだけの無理難題を吹っ掛けられるか分かったものではないだろう。大義名分がある分下手な言い逃れも出来ぬし、場合によっては関係ない第三国が尻馬に乗ってむしり取りにかかってもおかしくない。
それをここで自供するという事は、そうせざるを得ない、この者にとっても想定外の出来事という事か。
状況を見ても、この者にとっては私との駆け引きで何とか遺跡探索の同行の許可を得ようとしていたというのに、それを全てご破算にされたようなものだ。
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