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四章
二百五十五話 次の街へ
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結局、お城潜入という一大イベントで手に入れたのは経験一つ。
宝も、情報も、イベントフラグも何も得られなかったな。まぁ、最後のやつは今は要らないけど。
宿に戻り一晩開けて、結局は予定通りこの国を発つ事になった。
そもそも、この首都は中継点で、辺に貴族とのゴタゴタに巻き込まれないようにさっさと立ち去るつもりだった。
そこにシアが待ったをかけただけで、そのシアの用事が済んだ以上この国に留まる理由は完全になくなったという訳だ。
出来るだけさっさと通り過ぎようとしてただけあって、今まで滞在した都市の中で一、二を争う大都市だったけど事件の少ない滞在期間だったな。クーデターに巻き込まれたりなんて、そうそうあってたまるかって話なんだが。
……いや、まて。そうじゃない。門で貴族に絡まれて、何事もなかったとはいえ城へ忍び込んだだけでも十分大イベントだわ。
一般人はそもそも貴族と関わらん。
田舎の人間が都会に旅行に行っても、いろいろな所で観光を楽しんでも、事件に巻き込まれたりはめったにしないのと同じだ。
ゲームだから何も起こらないことに物足りなさを感じるだけで、本来海外旅行ともなれば何も起きなくてよかったと考えるのが普通だろうに。
やべぇ、このゲーム始めて早々に王様と知り合ったせいで感覚が麻痺してやがるな。
「で、アンタ等も結局ついてくるのか」
「えぇまぁ。昨日師匠に言われた事は気になるんスけどね」
昨日言われた事。要するに内外の権力者からの干渉についての話だな。
あの後、四人共思うことがあったようで、宿に戻った後も色々と話し込んでいたようだったが……
「ただまぁ、師匠たちについていけば、自然とこの街から離れることになるから、面倒な貴族共から距離を取ることが出来るっしょ?」
「それに、変に潜まずに堂々とアルシェから国外に出ておいたほうが、周辺国のアタシらへの警戒が緩くなる可能性もあるでしょう?」
「……まぁ、接触してきて面倒になる可能性もありますがね。最初から排除に動かれるよりはマシかも知れません」
「なるほど、一応そのあたりは考えた上なのな」
そりゃそうか。そういう事も考えられなきゃ国のトップランクになんて立てやしないわな。
今から攻め滅ぼそうとしている国の中に名の知れた実力者が籠もっているよりも、国外に出ていて貰えたほうが周辺国にとっては厄介ごとの種が減るというわけだ。
そんな状態であれば、スカウトを持ちかけられることはあっても、わざわざ侵略前に少しでも兵力を損耗するようなリスクを犯してまで喧嘩を売ってくる可能性は減ると考えている訳だな。
「それに、無理言って同行頼み込んで、修行までつけてもらっておいて、こっちの都合で途中離脱なんてのは、流石に筋が通らないッスから」
「そうか」
まぁ、確かに今回エレクたちが俺達と同行することになった経由を考えると、途中で抜けるのは流石に心が咎めるか。
「だそうだ。シアもこのままで問題ないよな?」
「ん? ……ああ、そうじゃな。修行もまだ半端なことじゃしな」
一方のシアは、城に忍び込んだ後から色々考え込むことが多くなった。
何も得るものは無かったということだったが、それはそれとして何かしら問題があったんだろうか?
当てにしていた情報源が役に立たなかったというのは、それで十分大問題ではあるんだが、シアのそれは少し違う気がする。ただの勘だが。
そこまで長い間一緒に居た訳じゃないから、シアがどういう事を考えているかまでは察することは出来ないが、まぁ多分は大昔のことに関することなんだろう。俺が今理由を聞いた所で何も良い方向には転がりそうにない。
なら、なにか問題が起こるまでは今のところはスルーでいいだろう。
「それで、この街を出て北を目指すんだっけか?」
「北というと、次に目指すべきは国境沿いのアルシェッスかね」
「そうじゃ。アルシェを経由してこの国を出て、北の山脈を超える」
「なるほど、だから急いでたんっスね。あの山脈は乾期以外で超えるのは少々危険過ぎる」
「ま、それも理由の一つであることは間違いないの。一番の理由はクーデター直後の大都市なんてトラブルの火種に長期間居座りたくなかっただけなんじゃがな」
まぁ、目的があって北を目指してるわけだからな。
中継地点で足止めなんてされたくないのは当然の話しだ。そこを折ってまで潜入を試みたって事は、王城での情報というのに期待があったんだろうな。
それにしても、季節によっては侵入するだけで危険な山か。
冬の富士山みたいなもんか? 夏場以外は積雪とかで危険ってことだろうな。それだけ険しい雪山となると、冬じゃなくてもしんどそうだな……リアルでも登山なんてしようとも思わなかったから、ネットで情報を調べるような機会はなかったからな。ろくな知識を持ち合わせていない。
こちらの世界でも今まで森や海は渡ったことあるが、山となるとあの精霊達の島にあった山くらいしか無い。冬の間の立入禁止されるような山となると比にならないくらいの高山だろうしあんな山越え経験は参考にはならんだろうな。
「北側はクーデターに参加しなかった中立派の貴族が治めている地域が多いから。よっぽど目立った真似をしなければトラブルに巻き込まれることはないはずっスね」
「中立……ってのは、勝った側からしてみれば日和見で参加しなかった邪魔な奴等……的な扱いになったりはしないのか?」
「今回のクーデターに関しては、革新派側が前もって参戦しないように釘を差した形なんで、強く出ることが出来ないんでさぁ」
「あー……その上で泥沼の消耗戦をしでかしてたから、中立派が参戦してたら自分達は負けてたかも知れないからか」
変に威圧しても、そこを指摘されると簡単に立場が逆転しちまうから迂闊にその件に触れられないんだな。勝つためとはいえ面倒な負債を背負い込んだもんだ。たとえ戦に勝っても先見の明がなければこうやって余計な柵に足を引っ張られるわけだ。
これじゃ一体誰が勝者なんだかね。漁夫の利……とまでは行かないまでも、結局は戦に参加してない第三勢力にガッツリ弱みを握られちまって。
しっかり……っていうのも変な話だが他国と戦争しようって奴らは、こういう事まで考えて色々暗闘してんのかね? 俺には絶対ムリな話だわ。
まぁ国に就職する予定もないし、今後も俺には関係ない話だがな。
「まぁ、そんな訳で、残党狩りなんかも北側では鳴りを潜めてるらしいんで、この首都なんかよりもよっぽど安全なのは間違いねぇっス」
「そうか。であれば、このまま予定通り真っ直ぐアルシェの街とやらを目指すとしよう」
「ウィッス。それが良いかと」
確かアルシュって国境沿いにあるって話だったな。
国防的に考えて、流石に首都が国境近くにあるとは思えんし、この首都からティンガルと同じくらいの距離が離れていると考えると、また1~2週間ほど竜車に揺られることになるか。
休憩中に軽い運動を挟んでも、10日も車で揺られてると、結構身体のあちこちにガタが来るんだよな。
まぁ、エレクたちの所有する竜車はかなり質が良いもので、揺れなんかもかなり抑えられた一級品って話だから、あまり贅沢を言うもんじゃないんだが……
「社畜時代は時折『たまには旅行とか行って羽根を伸ばしてぇな』……とか思ったりしたもんだけど、実際長旅を何度も経験してると、家でゆっくりしてぇなぁって思うようになるのは、単なる隣の芝は……って奴なんかねぇ」
「兄貴? なんか言ったッスか?」
「いや、何でもないよ」
おっと、思わず口に出してたか。なんか、こっちで暮らしてるうちに、リアルに比べて独り言を口に出す事が多くなったか……?
「では行くかの。道中は任せるぞ」
「ウッス。任せてくださいッス!」
「ま、竜車の手綱はエレクではなく私が握るんですがね」
「言わしときゃいいのよ。エレクはいつもああでしょ?」
「お前ら、そこはもうちょっとリーダーを立てる素振りとかをだな……」
「良いからさっさとリーダーは乗り込んだら? アンタが乗らなきゃいつまで経っても出発できないっしょ」
「お、おう……」
完全に手綱を握られてんな。アレでリーダーなんて務まるのか? と思わないでもないが、常に前に立とうとするああいう性格こそがリーダーに向いてるんじゃないかって、彼らと一緒に過ごして少し思うようになったんだよなぁ。
まぁ、何にせよ次の目的地は決まった。
あとは、粛々と目的地に進むだけだ。
残してきたエリスたちがどうなってるのかも気掛かりだ。シアの目指してる場所とやらに何があるのかわからないが、どうにかして帰還の目処が立てば良いんだが……
宝も、情報も、イベントフラグも何も得られなかったな。まぁ、最後のやつは今は要らないけど。
宿に戻り一晩開けて、結局は予定通りこの国を発つ事になった。
そもそも、この首都は中継点で、辺に貴族とのゴタゴタに巻き込まれないようにさっさと立ち去るつもりだった。
そこにシアが待ったをかけただけで、そのシアの用事が済んだ以上この国に留まる理由は完全になくなったという訳だ。
出来るだけさっさと通り過ぎようとしてただけあって、今まで滞在した都市の中で一、二を争う大都市だったけど事件の少ない滞在期間だったな。クーデターに巻き込まれたりなんて、そうそうあってたまるかって話なんだが。
……いや、まて。そうじゃない。門で貴族に絡まれて、何事もなかったとはいえ城へ忍び込んだだけでも十分大イベントだわ。
一般人はそもそも貴族と関わらん。
田舎の人間が都会に旅行に行っても、いろいろな所で観光を楽しんでも、事件に巻き込まれたりはめったにしないのと同じだ。
ゲームだから何も起こらないことに物足りなさを感じるだけで、本来海外旅行ともなれば何も起きなくてよかったと考えるのが普通だろうに。
やべぇ、このゲーム始めて早々に王様と知り合ったせいで感覚が麻痺してやがるな。
「で、アンタ等も結局ついてくるのか」
「えぇまぁ。昨日師匠に言われた事は気になるんスけどね」
昨日言われた事。要するに内外の権力者からの干渉についての話だな。
あの後、四人共思うことがあったようで、宿に戻った後も色々と話し込んでいたようだったが……
「ただまぁ、師匠たちについていけば、自然とこの街から離れることになるから、面倒な貴族共から距離を取ることが出来るっしょ?」
「それに、変に潜まずに堂々とアルシェから国外に出ておいたほうが、周辺国のアタシらへの警戒が緩くなる可能性もあるでしょう?」
「……まぁ、接触してきて面倒になる可能性もありますがね。最初から排除に動かれるよりはマシかも知れません」
「なるほど、一応そのあたりは考えた上なのな」
そりゃそうか。そういう事も考えられなきゃ国のトップランクになんて立てやしないわな。
今から攻め滅ぼそうとしている国の中に名の知れた実力者が籠もっているよりも、国外に出ていて貰えたほうが周辺国にとっては厄介ごとの種が減るというわけだ。
そんな状態であれば、スカウトを持ちかけられることはあっても、わざわざ侵略前に少しでも兵力を損耗するようなリスクを犯してまで喧嘩を売ってくる可能性は減ると考えている訳だな。
「それに、無理言って同行頼み込んで、修行までつけてもらっておいて、こっちの都合で途中離脱なんてのは、流石に筋が通らないッスから」
「そうか」
まぁ、確かに今回エレクたちが俺達と同行することになった経由を考えると、途中で抜けるのは流石に心が咎めるか。
「だそうだ。シアもこのままで問題ないよな?」
「ん? ……ああ、そうじゃな。修行もまだ半端なことじゃしな」
一方のシアは、城に忍び込んだ後から色々考え込むことが多くなった。
何も得るものは無かったということだったが、それはそれとして何かしら問題があったんだろうか?
当てにしていた情報源が役に立たなかったというのは、それで十分大問題ではあるんだが、シアのそれは少し違う気がする。ただの勘だが。
そこまで長い間一緒に居た訳じゃないから、シアがどういう事を考えているかまでは察することは出来ないが、まぁ多分は大昔のことに関することなんだろう。俺が今理由を聞いた所で何も良い方向には転がりそうにない。
なら、なにか問題が起こるまでは今のところはスルーでいいだろう。
「それで、この街を出て北を目指すんだっけか?」
「北というと、次に目指すべきは国境沿いのアルシェッスかね」
「そうじゃ。アルシェを経由してこの国を出て、北の山脈を超える」
「なるほど、だから急いでたんっスね。あの山脈は乾期以外で超えるのは少々危険過ぎる」
「ま、それも理由の一つであることは間違いないの。一番の理由はクーデター直後の大都市なんてトラブルの火種に長期間居座りたくなかっただけなんじゃがな」
まぁ、目的があって北を目指してるわけだからな。
中継地点で足止めなんてされたくないのは当然の話しだ。そこを折ってまで潜入を試みたって事は、王城での情報というのに期待があったんだろうな。
それにしても、季節によっては侵入するだけで危険な山か。
冬の富士山みたいなもんか? 夏場以外は積雪とかで危険ってことだろうな。それだけ険しい雪山となると、冬じゃなくてもしんどそうだな……リアルでも登山なんてしようとも思わなかったから、ネットで情報を調べるような機会はなかったからな。ろくな知識を持ち合わせていない。
こちらの世界でも今まで森や海は渡ったことあるが、山となるとあの精霊達の島にあった山くらいしか無い。冬の間の立入禁止されるような山となると比にならないくらいの高山だろうしあんな山越え経験は参考にはならんだろうな。
「北側はクーデターに参加しなかった中立派の貴族が治めている地域が多いから。よっぽど目立った真似をしなければトラブルに巻き込まれることはないはずっスね」
「中立……ってのは、勝った側からしてみれば日和見で参加しなかった邪魔な奴等……的な扱いになったりはしないのか?」
「今回のクーデターに関しては、革新派側が前もって参戦しないように釘を差した形なんで、強く出ることが出来ないんでさぁ」
「あー……その上で泥沼の消耗戦をしでかしてたから、中立派が参戦してたら自分達は負けてたかも知れないからか」
変に威圧しても、そこを指摘されると簡単に立場が逆転しちまうから迂闊にその件に触れられないんだな。勝つためとはいえ面倒な負債を背負い込んだもんだ。たとえ戦に勝っても先見の明がなければこうやって余計な柵に足を引っ張られるわけだ。
これじゃ一体誰が勝者なんだかね。漁夫の利……とまでは行かないまでも、結局は戦に参加してない第三勢力にガッツリ弱みを握られちまって。
しっかり……っていうのも変な話だが他国と戦争しようって奴らは、こういう事まで考えて色々暗闘してんのかね? 俺には絶対ムリな話だわ。
まぁ国に就職する予定もないし、今後も俺には関係ない話だがな。
「まぁ、そんな訳で、残党狩りなんかも北側では鳴りを潜めてるらしいんで、この首都なんかよりもよっぽど安全なのは間違いねぇっス」
「そうか。であれば、このまま予定通り真っ直ぐアルシェの街とやらを目指すとしよう」
「ウィッス。それが良いかと」
確かアルシュって国境沿いにあるって話だったな。
国防的に考えて、流石に首都が国境近くにあるとは思えんし、この首都からティンガルと同じくらいの距離が離れていると考えると、また1~2週間ほど竜車に揺られることになるか。
休憩中に軽い運動を挟んでも、10日も車で揺られてると、結構身体のあちこちにガタが来るんだよな。
まぁ、エレクたちの所有する竜車はかなり質が良いもので、揺れなんかもかなり抑えられた一級品って話だから、あまり贅沢を言うもんじゃないんだが……
「社畜時代は時折『たまには旅行とか行って羽根を伸ばしてぇな』……とか思ったりしたもんだけど、実際長旅を何度も経験してると、家でゆっくりしてぇなぁって思うようになるのは、単なる隣の芝は……って奴なんかねぇ」
「兄貴? なんか言ったッスか?」
「いや、何でもないよ」
おっと、思わず口に出してたか。なんか、こっちで暮らしてるうちに、リアルに比べて独り言を口に出す事が多くなったか……?
「では行くかの。道中は任せるぞ」
「ウッス。任せてくださいッス!」
「ま、竜車の手綱はエレクではなく私が握るんですがね」
「言わしときゃいいのよ。エレクはいつもああでしょ?」
「お前ら、そこはもうちょっとリーダーを立てる素振りとかをだな……」
「良いからさっさとリーダーは乗り込んだら? アンタが乗らなきゃいつまで経っても出発できないっしょ」
「お、おう……」
完全に手綱を握られてんな。アレでリーダーなんて務まるのか? と思わないでもないが、常に前に立とうとするああいう性格こそがリーダーに向いてるんじゃないかって、彼らと一緒に過ごして少し思うようになったんだよなぁ。
まぁ、何にせよ次の目的地は決まった。
あとは、粛々と目的地に進むだけだ。
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