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四章
二百八十四話 帰還?Ⅳ
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「予想以上に簡単だったな……」
「まぁ、あるじ様の記憶でいうところの小学校というところの低学年向けくらいの難易度でしたから。でも、それはあるじ様の生まれた国の教育レベルが高いだけで、この世界全体から見れば、今回の試験内容は簡単過ぎるという内容ではありませんわよ」
「まぁ、そうなんだろうな」
計算は簡単な足し算引き算。語学も、俺がハイナのおばちゃん達に習って覚えたので十分通じる内容だった。
まぁ、日本の教育が世界的に見ればかなり高い水準だってのは何となく判ってるし、この世界は特に現代から数百年くらい遡った西洋レベルぐらいに考えれば、要求される知識量がそこまで高くないのは、まぁそういうもんだろう。
「まぁ、何だかんだで金ランクの傭兵団のタグも手に入ったし、これで金を稼ぐ為の下準備は済んだな」
「ですわね。いくつか仕事をこなして、当面の活動費を確保しましょう。銀等級であの程度であれば、金等級の依頼難易度もリスクと呼べるほど高いものではないでしょうから、妙な対人トラブルを避けるためにも討伐系に絞ってみてはいかがですか?」
「そうだな。変に人が関わるよりも単純な討伐が一番いいか」
イブリスの言う通り、多分金の依頼難易度だとその対人トラブルが最大のリスクになりそうだからな。標的を倒してハイおしまい、の討伐が一番安定しそうだ。
「という訳で、幾つか依頼を取っておきました」
「え、いつの間に!?」
「ついさっきですわ。試験が終わってすぐに」
やべぇ、イブリス超有能なんだが。俺なんかよりも遥かに賢いと言うか有能と言うか……
未だにこいつがなんで俺にこんなに懐いてるのかよく分からんのだよな。一目惚れみたいなものだという話だけど、俺のアバターはイケメンって感じはないというか、俺に結構似せてるからむしろゴリ系なんだが。精霊の感性はよく分からんな。
「せっかく依頼を受けてきてくれたんだし、手っ取り早くそれで金稼ぎするか」
「それがよろしいかと。私は兎も角、あるじ様は活動資金がないと動くに動けないでしょうし」
「うーん……」
今更ながらちょっと気になってるんだが……イブリスって有能ってだけじゃなくて、色々と知識がありすぎるように感じるんだよなぁ。
これってもしかして……
「あのさ、実はイブリスも実は管理者側だったりする?」
「いえ、私はそういった特権は何も。この世界が仮想の中で作られた箱庭であるとか、ヒトとNPCの違いだとか、そういう知識は人脈のせいと言うか、聞いても居ないのに情報が流れてくるので把握してはいますが、さて、どう説明すれば良いでしょうかね? 立場的にはシーシアマータやあるじ様の記憶にある黒兎……ハティに近いですわね。NPCともプレイヤーとも違うので説明が難しいですが……」
ありゃ、管理者側……中身が居るって訳じゃないのか。テスターである俺にそこを伏せる理由も思い当たらんし、イブリスの言う通りなんだろうな。実際、シアとは面識が合ったみたいだし、人脈で情報が入ってくるっていうと、あの男とは別に管理者側の誰かとパイプがあるのかもしれないな。
……にしても、イブリスもハティのことを黒兎って呼ぶのか。
確かに耳は長いしモフモフだけど、やっぱりどう見ても狼にしか見えないと思うんだがなぁ。俺の慣性がおかしいのか?
いや、でも王様とか村長達は月狼だってひと目で言い当ててたしな……そういやハティを兎って呼ぶのは女性陣だけだよな? 何か男女で見え方が変わってくるのか……? って、今はそこはどうでも良いか。
「ハティやシアと同じタイプでNPCでもないというと、モンスター枠?」
「モンスターと言われると少々思うところがありますが、まぁカテゴリとして人とは違うという意味では間違いないですわね。狼のエネミーは他に居ても、そのハティの様に対話可能な狼はそう居ないでしょう? ヒト種とは別の対話可能なモノだと思っていただければ」
シアは何かオンリーワンっぽい感じ出してたけど、ハティにしろイブリスにしろ、月狼や精霊っていう同種のモンスターが居る上で、その上位というか特殊存在みたいな感じだよな。
ファンタジーモノでは喋る狼とか喋るドラゴンとか結構メジャーだったりするし、多少メタい知識を持っているけど、モンスターアバターにNPC用の対話AIが入ったレアタイプだと思えば良いのか?
「違いを細かく説明しても、恐らく理解するのは難しいと思いますし、概ねそんな理解で問題ないと思いますわ」
説明が面倒臭い……というよりも、する意味が無さそうな雰囲気だな。まぁ、知ってどうなるかと言えばどうなるわけでもないしな。
まぁ本人の了承が得られた訳だし、そういうモンだと思っておこう。
「そんな事よりも、さっさと活動資金を確保しましょう。最低でも宿代は確保しないと、またあの裏路地で野宿することになりますわよ?」
「それは勘弁だな」
日本のような治安の良い訳ではないこの世界で街中での野宿はゾッとしない。それならいっそ街の外で野宿したほうが安全な気すらする。
「それに、着るものも何とかしないと問題がありますわね」
「確かに服とかもなんとかしたいな。生まれる前のNPCアバターだっていうから装備とかも初期装備なんだろうと勝手に思ってたんだけど、まさかホームレススタートで、服までズタボロだとは……」
リアリティに死ぬほど拘ってるから、てっきりNPCは全部赤ん坊スタートしてるもんだと思ってたんだが、こういう中途スタートのNPCも存在するんだな。
でもよく考えれば、異世界転生よろしく赤ん坊の体に俺の意識押し込められたらエリスたちと合流するどころじゃないからな。少し考えればそういうNPCが存在するんだとあの男と喋った時点で気付くべきだったんだよな。
いうても普段からそこまで注意深く物事考えてないから、その『少し考えれば』というのが出来ないわけなんだが。
「あまりこういう事は言いたくありませんけど、正直あるじ様でなければ近くを歩きたくない有様ですわね」
「そこまでか……って、まぁ自覚はあるんだけどな。自分の体から汗の匂いをハッキリ感じるくらいだからなぁ」
妙に俺のことをヨイショしてくるイブリスですらこう言うって事は、そこまで俺の身なりは悲惨だってことか。
自分の体臭って何だかんだで匂いが分からんもんだけど、自覚出来るほど臭うって相当だからな……
「じゃぁ、まずは宿代と食費、あと俺の身だしなみをなんとかするところからか」
「そうですわね。装備に関しては受けられる仕事のランクを考えれば、今の所今の武器があればしばらくは大丈夫でしょうし、生活の質を上げるところから始めましょう。3つ依頼をほど受けましたが、いずれも街のすぐ近く。対象が潜んでいる訳では無さそうなので、早ければ今日中に終わらせることが出来るかもしれませんわ
「そりゃ良い。野宿しなくて良いならそれに越したことはないしな」
やることは協会のときと同じで、至ってシンプルだ。標的を倒して標的と判断できる体の一部を持ち帰るだけ。
標的の強さも大したことはない。なら、さっさと済ませてしまうとしようか。
「まぁ、あるじ様の記憶でいうところの小学校というところの低学年向けくらいの難易度でしたから。でも、それはあるじ様の生まれた国の教育レベルが高いだけで、この世界全体から見れば、今回の試験内容は簡単過ぎるという内容ではありませんわよ」
「まぁ、そうなんだろうな」
計算は簡単な足し算引き算。語学も、俺がハイナのおばちゃん達に習って覚えたので十分通じる内容だった。
まぁ、日本の教育が世界的に見ればかなり高い水準だってのは何となく判ってるし、この世界は特に現代から数百年くらい遡った西洋レベルぐらいに考えれば、要求される知識量がそこまで高くないのは、まぁそういうもんだろう。
「まぁ、何だかんだで金ランクの傭兵団のタグも手に入ったし、これで金を稼ぐ為の下準備は済んだな」
「ですわね。いくつか仕事をこなして、当面の活動費を確保しましょう。銀等級であの程度であれば、金等級の依頼難易度もリスクと呼べるほど高いものではないでしょうから、妙な対人トラブルを避けるためにも討伐系に絞ってみてはいかがですか?」
「そうだな。変に人が関わるよりも単純な討伐が一番いいか」
イブリスの言う通り、多分金の依頼難易度だとその対人トラブルが最大のリスクになりそうだからな。標的を倒してハイおしまい、の討伐が一番安定しそうだ。
「という訳で、幾つか依頼を取っておきました」
「え、いつの間に!?」
「ついさっきですわ。試験が終わってすぐに」
やべぇ、イブリス超有能なんだが。俺なんかよりも遥かに賢いと言うか有能と言うか……
未だにこいつがなんで俺にこんなに懐いてるのかよく分からんのだよな。一目惚れみたいなものだという話だけど、俺のアバターはイケメンって感じはないというか、俺に結構似せてるからむしろゴリ系なんだが。精霊の感性はよく分からんな。
「せっかく依頼を受けてきてくれたんだし、手っ取り早くそれで金稼ぎするか」
「それがよろしいかと。私は兎も角、あるじ様は活動資金がないと動くに動けないでしょうし」
「うーん……」
今更ながらちょっと気になってるんだが……イブリスって有能ってだけじゃなくて、色々と知識がありすぎるように感じるんだよなぁ。
これってもしかして……
「あのさ、実はイブリスも実は管理者側だったりする?」
「いえ、私はそういった特権は何も。この世界が仮想の中で作られた箱庭であるとか、ヒトとNPCの違いだとか、そういう知識は人脈のせいと言うか、聞いても居ないのに情報が流れてくるので把握してはいますが、さて、どう説明すれば良いでしょうかね? 立場的にはシーシアマータやあるじ様の記憶にある黒兎……ハティに近いですわね。NPCともプレイヤーとも違うので説明が難しいですが……」
ありゃ、管理者側……中身が居るって訳じゃないのか。テスターである俺にそこを伏せる理由も思い当たらんし、イブリスの言う通りなんだろうな。実際、シアとは面識が合ったみたいだし、人脈で情報が入ってくるっていうと、あの男とは別に管理者側の誰かとパイプがあるのかもしれないな。
……にしても、イブリスもハティのことを黒兎って呼ぶのか。
確かに耳は長いしモフモフだけど、やっぱりどう見ても狼にしか見えないと思うんだがなぁ。俺の慣性がおかしいのか?
いや、でも王様とか村長達は月狼だってひと目で言い当ててたしな……そういやハティを兎って呼ぶのは女性陣だけだよな? 何か男女で見え方が変わってくるのか……? って、今はそこはどうでも良いか。
「ハティやシアと同じタイプでNPCでもないというと、モンスター枠?」
「モンスターと言われると少々思うところがありますが、まぁカテゴリとして人とは違うという意味では間違いないですわね。狼のエネミーは他に居ても、そのハティの様に対話可能な狼はそう居ないでしょう? ヒト種とは別の対話可能なモノだと思っていただければ」
シアは何かオンリーワンっぽい感じ出してたけど、ハティにしろイブリスにしろ、月狼や精霊っていう同種のモンスターが居る上で、その上位というか特殊存在みたいな感じだよな。
ファンタジーモノでは喋る狼とか喋るドラゴンとか結構メジャーだったりするし、多少メタい知識を持っているけど、モンスターアバターにNPC用の対話AIが入ったレアタイプだと思えば良いのか?
「違いを細かく説明しても、恐らく理解するのは難しいと思いますし、概ねそんな理解で問題ないと思いますわ」
説明が面倒臭い……というよりも、する意味が無さそうな雰囲気だな。まぁ、知ってどうなるかと言えばどうなるわけでもないしな。
まぁ本人の了承が得られた訳だし、そういうモンだと思っておこう。
「そんな事よりも、さっさと活動資金を確保しましょう。最低でも宿代は確保しないと、またあの裏路地で野宿することになりますわよ?」
「それは勘弁だな」
日本のような治安の良い訳ではないこの世界で街中での野宿はゾッとしない。それならいっそ街の外で野宿したほうが安全な気すらする。
「それに、着るものも何とかしないと問題がありますわね」
「確かに服とかもなんとかしたいな。生まれる前のNPCアバターだっていうから装備とかも初期装備なんだろうと勝手に思ってたんだけど、まさかホームレススタートで、服までズタボロだとは……」
リアリティに死ぬほど拘ってるから、てっきりNPCは全部赤ん坊スタートしてるもんだと思ってたんだが、こういう中途スタートのNPCも存在するんだな。
でもよく考えれば、異世界転生よろしく赤ん坊の体に俺の意識押し込められたらエリスたちと合流するどころじゃないからな。少し考えればそういうNPCが存在するんだとあの男と喋った時点で気付くべきだったんだよな。
いうても普段からそこまで注意深く物事考えてないから、その『少し考えれば』というのが出来ないわけなんだが。
「あまりこういう事は言いたくありませんけど、正直あるじ様でなければ近くを歩きたくない有様ですわね」
「そこまでか……って、まぁ自覚はあるんだけどな。自分の体から汗の匂いをハッキリ感じるくらいだからなぁ」
妙に俺のことをヨイショしてくるイブリスですらこう言うって事は、そこまで俺の身なりは悲惨だってことか。
自分の体臭って何だかんだで匂いが分からんもんだけど、自覚出来るほど臭うって相当だからな……
「じゃぁ、まずは宿代と食費、あと俺の身だしなみをなんとかするところからか」
「そうですわね。装備に関しては受けられる仕事のランクを考えれば、今の所今の武器があればしばらくは大丈夫でしょうし、生活の質を上げるところから始めましょう。3つ依頼をほど受けましたが、いずれも街のすぐ近く。対象が潜んでいる訳では無さそうなので、早ければ今日中に終わらせることが出来るかもしれませんわ
「そりゃ良い。野宿しなくて良いならそれに越したことはないしな」
やることは協会のときと同じで、至ってシンプルだ。標的を倒して標的と判断できる体の一部を持ち帰るだけ。
標的の強さも大したことはない。なら、さっさと済ませてしまうとしようか。
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