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四章
二百八十七話 討伐隊Ⅰ
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という訳で、今日も元気に金稼ぎに行きましょうかね……と組合へ足を運んだ訳だが
「あるじ様、組合の方からお仕事の依頼が来てるのですけど……」
「組合の方から? 珍しいな」
別途依頼を受けに行っていたイブリスが戻ってきたと思ったら、唐突にそんな話が。
そろそろ仕事を初めて一週間。結構金がたまって来たし、そろそろ仕事の量を絞って旅の準備を……と思ってたんだが、このタイミングで組合側からの依頼とは。
協会の仕事と違って、傭兵稼業では基本的に組合は仲介者でしかなく、実際の仕事は紹介された依頼者と直接交渉というのが普通だ。だから、組合からの直接依頼というのは今回が初めての話だな。
「うーん? どういう仕事か知らんけど、金ランクは参加義務とかは無いんだよな?」
「はい、なので参加要請ではなく仕事の斡旋という形ですわね。白金を中心とした討伐隊への参加が同行という話だった筈ですわ」
斡旋か。
正直な話、現状で既に最低限の金は稼ぎ終わっていると言っていい。わざわざ今このタイミングでリスクを負ってまで上のランクにまで手を伸ばして金を稼ぐ必要は無い。
だけど、白金ランクの傭兵の実力や仕事の難易度を自分の目で見られるってのはちょっと惹かれるな。色々参考にできそうだ。
「ですわね。ここは受けてみるのが良いのではないですか?」
「そうだな。せっかくだから社会勉強って形で一つ受けてみようか」
最近は金ランクの合同依頼では、何故か経歴も短く一番規模の小さい俺やイブリスが仕切り役を任されることが多かったから、もうワンランク上の大手の仕切りの手際とかも見てみたいとは思ってたんだよな。
一応、本来のパーティでも何故か俺がリーダーって扱いになってるからな。パーティリーダーとしての勉強に少しは役立つかもしれない。
……正直、一番レベルが高いチェリーさんがリーダーやるべきだと思うんだがなぁ。
「まぁいいや。どのみち仕事は受けるつもりだったから、ちょっと話を聞いてみるか」
「そうですわね。ではこちらへ」
イブリスに連れて行かれたのは、個室ではなく組合の奥にある大テーブルだった。
既に結構な人数が集まってるな。結構大きなテーブルで、椅子の数もかなりあるのに、それでも椅子が足りてない。腰掛けている人の後ろに数人控えてるみたいだし、席に付いてるのは多分傭兵団の団長とかなんだろうけど、それでも足りてないってことは、相当な数が集められてるみたいだな。よく見ると顔なじみも何人か居る。
まぁ俺らはどうせ二人だけだし、隅っこで大人しくしていよう。
「さて、予定よりも早いが、今回声をかけた傭兵団全てが揃っているようなので、会議を始めたいと思う」
取り仕切ってるのは、格好から見て組合の職員か。初めて見る顔だけど、普段は現場には降りてこない組合組織のお偉いさんって所かね。
「今回集まってもらったのは、南の峡谷に現れた魔物討伐の参加者を募るためだ」
魔物が出たのか。
そういえばコッチに来てから一度も出会ってないな。最後に見たのはクフタリアの地下で戦って以来になるか。
「先日の土砂崩れで一部崩落した峡谷の調査に出ていた白金の傭兵団二つが、魔物の襲撃によって壊滅した。恐らく崩落した峡谷の奥から出てきてしまったのだろう。調査用の装備であったとしても、白金クラスを二つも潰すだけの戦力だ。準備を整えたとしても白金単体で挑むべき相手ではないと組合は判断し、複数団による共闘討伐依頼を出すことに決まった」
まぁ、妥当な判断だな。いくら調査目的だったとしても、街から離れた峡谷だ。獣の襲撃なんかにも備えていただろうし戦闘装備が無かったとは思えない。それが2団纏めて潰されたとなれば、慎重に動くのは当然のことだ。
「討伐目標は峡谷で発見された魔物。数は1。大型の奇形タイプで、不死型という情報を得ている」
その言葉を聞いた途端、周囲の空気がハッキリと変わった。
「よりによって不死型の魔物だと……」
「討伐と言うが、不死型魔物の討伐なんて可能なのか?」
不死型というとアンデッド……まぁようするにゾンビとかスケルトンとかそういうタイプの事だよな。
そういやこのゲーム始めて、まだ一度もアンデッドには遭遇してないが、ここまで恐れられるような存在なのか?
『不死型の魔物は、躯屍蟲のような寄生群体等によって身体を食い荒らされ侵食されたモノのことを指しますわ。不死型は基本的に外傷によって死亡することが有りません。たとえ頭や心臓を吹き飛ばされても、群体によって形成されているためすぐに再生してしまいます。滅ぼすには群体が内包している養分を全て枯渇させるほどに殺し尽くすか、再生を許さぬほどの高火力によって一瞬で消し飛ばすくらいしか方法はありませんわ』
流石イブえもん。俺の疑問に心を読んですかさず答えを提示してくれる。しかも気を利かせて脳内でこっそり答えてくれる心づくし。
ってまぁ、それは良いんだが
『思ってた以上にエグそうだなそれ』
『あるじ様が思い浮かべるようなグールのような寄生型の屍肉喰らいは、脳に本体が寄生することが多いため、頭を潰せば倒すことが出来る分そこまで脅威では有りません。しかし不死型は全身の細胞一つ一つが何百万という躯屍蟲という小さな生き物で形作られた、集合体ですの。捕食した獲物に擬態して、別の獲物を襲うという厄介な危険生物なんですの』
『ファンタジーなホラーかと思ったら、バイオなハザードを起こしそうな化け物だった……』
ようするに魔物の形をしてはいるが、実際は虫の群れが群がって魔物っぽい形に擬態してるって事だろう?
想像するだけで気持ち悪そうで嫌になるんだが……
「むろん、討伐目標と呼称しているが、実際には封印を目標とする。討伐は不可能と思われるため可能な限り身体を切り分け、こちらの用意した鋼の檻に詰め込んで欲しい。後に本部から金剛製の封匣が届くので、到着次第そちらへ移し替え、首都で宮廷術士達が処理する手筈になっている」
あぁ、一応対処法みたいなのは考えられてるのか。
普通にやっても倒せないから、小さく切り分けて閉じ込めた後に火葬場までご案内って感じか。
「ここに集まってもらった者は全員ランクは金以上だ。つまりこの仕事は複数の白金の傭兵団を中心に金以上の傭兵団限定の合同依頼という訳だ。本隊を白金等級の傭兵団に、援護を金等級に頼む予定だ」
既に白金等級の団が二つ潰されているという話だから、この割り振りは当然だろう。ただの援護だろうと、銀等級のような根無し草では信用の問題でも実力的な問題でも任せるには不安があると言うことだ。
「援護と言っても安全な仕事ではない。この辺りで魔物が現れたのはおおよそ30年ぶりだ。諸君の殆どが魔物と戦ったことがないだろう。だからコレは経験者として忠告になるが魔物に関わる依頼は後方支援も常に命の危険と隣り合わせだと思って欲しい。しかも今回は不死型だ。可能であれば霊銀等級も呼びたかったほどだ。白金の団が複数居るとはいえ、それでも大きな被害がでる可能性もある。依頼を受けるかどうかは十分考えて決めて欲しい」
「ま、ウチは迷うことなく参加だな。拠点の街の近くでそんな化け物をのさばらせておく訳にはいかんだろうよ」
「ウチは身軽な団だからね。拠点がどうとか気にするつもりはないけど、成功報酬が魅力的すぎるのよね」
「報酬が報酬だからな、無視できねぇわな。最近懐事情が良くなかったんだ。俺らも参加するぜ」
色々理由があるようだが、皆殆ど迷った素振りもなく参加を決めていく。特に白金の連中は同格の団が潰された相手と正面切って戦おうという依頼にも関わらず、ほぼ迷いというものは見せなかった。こう言う判断の速さも団長に求められる要素の一つということか。
しかし、やっぱり参加を決める要素の一つは報酬みたいだな。金等級の依頼報酬からしてみれば、この仕事一つの報酬が普段の仕事の10倍に匹敵する大金だ。しかも前線で戦うわけではなく、後方支援でそれだけの金が払われるのだから、リスクと報酬を天秤にかけるのは十分だと言うことだろう。
白金等級の団の反応を見るに、今回の報酬は白金からしてみてもかなりの高額報酬だと見て取れる。
逆に言うと、それだけ重要度の高い……危険な任務ということになるが、そんな事で尻込みするほど傭兵連中が小心者かと問われれば、答えはノーだろう。
結局、この場にいる全ての傭兵団が参加を表明することになった。
ちなみにウチもこっそりと挙手して参加側に表明しておいた。
報酬は正直どうでも良かったが、不死型の魔物というのが気になったからだ。イブリスの話を聞くにかなり厄介な存在っぽいし、支援役という絶好の観戦席で不死型相手の戦い方なんかを確認できるというのが魅力的だったからな。
「あるじ様、組合の方からお仕事の依頼が来てるのですけど……」
「組合の方から? 珍しいな」
別途依頼を受けに行っていたイブリスが戻ってきたと思ったら、唐突にそんな話が。
そろそろ仕事を初めて一週間。結構金がたまって来たし、そろそろ仕事の量を絞って旅の準備を……と思ってたんだが、このタイミングで組合側からの依頼とは。
協会の仕事と違って、傭兵稼業では基本的に組合は仲介者でしかなく、実際の仕事は紹介された依頼者と直接交渉というのが普通だ。だから、組合からの直接依頼というのは今回が初めての話だな。
「うーん? どういう仕事か知らんけど、金ランクは参加義務とかは無いんだよな?」
「はい、なので参加要請ではなく仕事の斡旋という形ですわね。白金を中心とした討伐隊への参加が同行という話だった筈ですわ」
斡旋か。
正直な話、現状で既に最低限の金は稼ぎ終わっていると言っていい。わざわざ今このタイミングでリスクを負ってまで上のランクにまで手を伸ばして金を稼ぐ必要は無い。
だけど、白金ランクの傭兵の実力や仕事の難易度を自分の目で見られるってのはちょっと惹かれるな。色々参考にできそうだ。
「ですわね。ここは受けてみるのが良いのではないですか?」
「そうだな。せっかくだから社会勉強って形で一つ受けてみようか」
最近は金ランクの合同依頼では、何故か経歴も短く一番規模の小さい俺やイブリスが仕切り役を任されることが多かったから、もうワンランク上の大手の仕切りの手際とかも見てみたいとは思ってたんだよな。
一応、本来のパーティでも何故か俺がリーダーって扱いになってるからな。パーティリーダーとしての勉強に少しは役立つかもしれない。
……正直、一番レベルが高いチェリーさんがリーダーやるべきだと思うんだがなぁ。
「まぁいいや。どのみち仕事は受けるつもりだったから、ちょっと話を聞いてみるか」
「そうですわね。ではこちらへ」
イブリスに連れて行かれたのは、個室ではなく組合の奥にある大テーブルだった。
既に結構な人数が集まってるな。結構大きなテーブルで、椅子の数もかなりあるのに、それでも椅子が足りてない。腰掛けている人の後ろに数人控えてるみたいだし、席に付いてるのは多分傭兵団の団長とかなんだろうけど、それでも足りてないってことは、相当な数が集められてるみたいだな。よく見ると顔なじみも何人か居る。
まぁ俺らはどうせ二人だけだし、隅っこで大人しくしていよう。
「さて、予定よりも早いが、今回声をかけた傭兵団全てが揃っているようなので、会議を始めたいと思う」
取り仕切ってるのは、格好から見て組合の職員か。初めて見る顔だけど、普段は現場には降りてこない組合組織のお偉いさんって所かね。
「今回集まってもらったのは、南の峡谷に現れた魔物討伐の参加者を募るためだ」
魔物が出たのか。
そういえばコッチに来てから一度も出会ってないな。最後に見たのはクフタリアの地下で戦って以来になるか。
「先日の土砂崩れで一部崩落した峡谷の調査に出ていた白金の傭兵団二つが、魔物の襲撃によって壊滅した。恐らく崩落した峡谷の奥から出てきてしまったのだろう。調査用の装備であったとしても、白金クラスを二つも潰すだけの戦力だ。準備を整えたとしても白金単体で挑むべき相手ではないと組合は判断し、複数団による共闘討伐依頼を出すことに決まった」
まぁ、妥当な判断だな。いくら調査目的だったとしても、街から離れた峡谷だ。獣の襲撃なんかにも備えていただろうし戦闘装備が無かったとは思えない。それが2団纏めて潰されたとなれば、慎重に動くのは当然のことだ。
「討伐目標は峡谷で発見された魔物。数は1。大型の奇形タイプで、不死型という情報を得ている」
その言葉を聞いた途端、周囲の空気がハッキリと変わった。
「よりによって不死型の魔物だと……」
「討伐と言うが、不死型魔物の討伐なんて可能なのか?」
不死型というとアンデッド……まぁようするにゾンビとかスケルトンとかそういうタイプの事だよな。
そういやこのゲーム始めて、まだ一度もアンデッドには遭遇してないが、ここまで恐れられるような存在なのか?
『不死型の魔物は、躯屍蟲のような寄生群体等によって身体を食い荒らされ侵食されたモノのことを指しますわ。不死型は基本的に外傷によって死亡することが有りません。たとえ頭や心臓を吹き飛ばされても、群体によって形成されているためすぐに再生してしまいます。滅ぼすには群体が内包している養分を全て枯渇させるほどに殺し尽くすか、再生を許さぬほどの高火力によって一瞬で消し飛ばすくらいしか方法はありませんわ』
流石イブえもん。俺の疑問に心を読んですかさず答えを提示してくれる。しかも気を利かせて脳内でこっそり答えてくれる心づくし。
ってまぁ、それは良いんだが
『思ってた以上にエグそうだなそれ』
『あるじ様が思い浮かべるようなグールのような寄生型の屍肉喰らいは、脳に本体が寄生することが多いため、頭を潰せば倒すことが出来る分そこまで脅威では有りません。しかし不死型は全身の細胞一つ一つが何百万という躯屍蟲という小さな生き物で形作られた、集合体ですの。捕食した獲物に擬態して、別の獲物を襲うという厄介な危険生物なんですの』
『ファンタジーなホラーかと思ったら、バイオなハザードを起こしそうな化け物だった……』
ようするに魔物の形をしてはいるが、実際は虫の群れが群がって魔物っぽい形に擬態してるって事だろう?
想像するだけで気持ち悪そうで嫌になるんだが……
「むろん、討伐目標と呼称しているが、実際には封印を目標とする。討伐は不可能と思われるため可能な限り身体を切り分け、こちらの用意した鋼の檻に詰め込んで欲しい。後に本部から金剛製の封匣が届くので、到着次第そちらへ移し替え、首都で宮廷術士達が処理する手筈になっている」
あぁ、一応対処法みたいなのは考えられてるのか。
普通にやっても倒せないから、小さく切り分けて閉じ込めた後に火葬場までご案内って感じか。
「ここに集まってもらった者は全員ランクは金以上だ。つまりこの仕事は複数の白金の傭兵団を中心に金以上の傭兵団限定の合同依頼という訳だ。本隊を白金等級の傭兵団に、援護を金等級に頼む予定だ」
既に白金等級の団が二つ潰されているという話だから、この割り振りは当然だろう。ただの援護だろうと、銀等級のような根無し草では信用の問題でも実力的な問題でも任せるには不安があると言うことだ。
「援護と言っても安全な仕事ではない。この辺りで魔物が現れたのはおおよそ30年ぶりだ。諸君の殆どが魔物と戦ったことがないだろう。だからコレは経験者として忠告になるが魔物に関わる依頼は後方支援も常に命の危険と隣り合わせだと思って欲しい。しかも今回は不死型だ。可能であれば霊銀等級も呼びたかったほどだ。白金の団が複数居るとはいえ、それでも大きな被害がでる可能性もある。依頼を受けるかどうかは十分考えて決めて欲しい」
「ま、ウチは迷うことなく参加だな。拠点の街の近くでそんな化け物をのさばらせておく訳にはいかんだろうよ」
「ウチは身軽な団だからね。拠点がどうとか気にするつもりはないけど、成功報酬が魅力的すぎるのよね」
「報酬が報酬だからな、無視できねぇわな。最近懐事情が良くなかったんだ。俺らも参加するぜ」
色々理由があるようだが、皆殆ど迷った素振りもなく参加を決めていく。特に白金の連中は同格の団が潰された相手と正面切って戦おうという依頼にも関わらず、ほぼ迷いというものは見せなかった。こう言う判断の速さも団長に求められる要素の一つということか。
しかし、やっぱり参加を決める要素の一つは報酬みたいだな。金等級の依頼報酬からしてみれば、この仕事一つの報酬が普段の仕事の10倍に匹敵する大金だ。しかも前線で戦うわけではなく、後方支援でそれだけの金が払われるのだから、リスクと報酬を天秤にかけるのは十分だと言うことだろう。
白金等級の団の反応を見るに、今回の報酬は白金からしてみてもかなりの高額報酬だと見て取れる。
逆に言うと、それだけ重要度の高い……危険な任務ということになるが、そんな事で尻込みするほど傭兵連中が小心者かと問われれば、答えはノーだろう。
結局、この場にいる全ての傭兵団が参加を表明することになった。
ちなみにウチもこっそりと挙手して参加側に表明しておいた。
報酬は正直どうでも良かったが、不死型の魔物というのが気になったからだ。イブリスの話を聞くにかなり厄介な存在っぽいし、支援役という絶好の観戦席で不死型相手の戦い方なんかを確認できるというのが魅力的だったからな。
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