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本編
艶めく竜が愛すは猫人伴侶・3
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「シルフイージス様、クロシュ様……本当にありがとうございます」
国王夫妻に何と言われてしまうのか、と戦々恐々としていたクロシュは、国王夫妻に頭を下げられ慌てた。
「頭をおあげ下さい、エ・クレール国王夫妻」
シルフィが悠々と片手をあげ、国王夫妻を制止した。
「私達がいくら言っても、あの子は国の為国の為と……私なんか役立たずだ、早く外に出て結婚しなければ、と言っていたのですが……」
「今までも、国外に行きたいと言われた事はありましたが、あんなに晴れやかに……前向きに、自分の為に、と言ったのは初めてで……」
王妃は、そこで涙ぐんで言葉を紡げなくなった。
昨日の夜、「着いていきたい」と言ったルベライトに対して、シルフィは「国王夫妻を説得出来たら」と言ったのだ。
起きたルベライトは、早速国王夫妻にお願いしたらしい。
今まではどうやら、「自分は役立たずだから、さっさと国外の竜人と国の為に子供を作る」というニュアンスだったのが、「自分の見聞を広めたいから、自分の為に竜人国に行ってみたい。旅もしてみたい」というニュアンスに変わった様だった。
前者の言い方だと、「何故そんな事を思うの、気にしなくていいのよ、この国にいてちょうだい」としか言えなかったが、後者の言い方だと返答も変わってくる。
まだ10歳とは言え、竜人は他の種族より優れている。
襲われても、命の危険はまずないだろうし、ルベライトは炎の属性が強いため、多少の相手ならば撃退出来る。
一人で旅に出す事は流石に出来ないが、シルフィ一行と同行するのであれば、安心である。
何より、初めてルベライトが「自分の為」と前向きな発言をしたのだ。この小さな芽を潰したくはない。
「可愛い子には旅をさせよと言いますしね」
「全力でルベライト様をお守り致します」
シルフィが言い、クロシュとガッシュが頭を下げて敬礼すれば、国王夫妻はお互いの顔を見ながら頷きあい、シルフィ一行に「ルベライトをどうかよろしくお願い致します」とまた頭を下げた。
最終日の夜会は身内のみながら、とても賑やかだった。
シルフィが竜人国の話をすれば、第一王女までが瞳を煌めかせて「ルベラってば羨ましいですわ!私も行ってみたかった」と、冗談半分で笑っている。
その夜会の最中、クロシュは「クロシュ様にお渡ししたいものがございますの」と王妃に誘われて、少し会を抜け出した。
シルフィに目配せをすれば頷かれたので、シルフィには先に話を通してあるらしい。
番の事に関して、先に竜人に許可を取る辺り、実に竜人らしい気配りだと変な関心をしながら王妃に着いていく。
王族相手の食事も緊張するが、一対一で一国の王妃のお相手をするのはクロシュの人生において初めての事だ。
王妃のお人柄はわかっているものの、失礼はないだろうかと気分がピリピリして勝手に精神が疲弊していく。
黒猫耳と尻尾が、クロシュの意思とは関係なしにピクピク動いている。
王妃の近衛兵が直ぐ後を着いてきているとは言え、曲者があらわれたら一番に動ける様にと神経を研ぎ澄まそうとするのは職業病かもしれない。
帯刀すらしていないのに。
「こちらです」
王妃が指したのは、荘厳な扉だった。
その扉にたどり着くまでの廊下では、計6名の衛兵が所々で左右に待機している。
王妃が、その扉の両隣にいる衛兵に扉の鍵を渡し、開けさせた。
クロシュは、ここまで厳重な扱いがされる部屋に、何となく心当たりがあったが、自分がそこへ案内される意味がわからない。
国賓であろうとも、案内される事がない部屋だからだ。
そんな訳ない、と思いながら足を踏み入れたが、クロシュは本当にその部屋だった事に心底驚く。
━━宝物庫。
部屋の中には近衛兵すら入れない様で、扉の外で待機している。
慌ててクロシュは回れ右をしたが、王妃に「こちらへ」と声を掛けられ、戸惑いながらも部屋の真ん中まで足を運んだ。
部屋の真ん中には台座があり、その台座の上には一振りの短剣が飾られている。
どうやら、部屋の奥にあるドアの向こうに恐らく宝が鎮座していて、クロシュのいる部屋はその中の目的のものだけを御披露目する場所らしい。
普通に考えて、御披露目されるのが王族でなくクロシュだという点だけは、違和感しかなかったが。
王妃はその短剣に向かって一礼し、そっと両手で大事そうに持ち上げ、クロシュに向かって差し出す。
クロシュが目を見開いて固まっていると、王妃が言った。
「これを貴女に……クロシュ様。私達の大事な宝、ルベライトの心を開いて下さり、本当にありがとうございました。これは砂漠国の王族に伝わる護身用の短剣なのですが……私達には王女しかおりませんので、この部屋に眠っておりました。クロシュ様は女性ですが、我が国の者ではございませんので、この短剣も扱えましょう」
「……そんな畏れ多い物は、受け取れません」
「どうか、お受け取りになって下さい」
「ルベライト様が、いつまでも私達と旅を供にされるのか、現時点でわかりません。竜人国に着いた後もし別々になれば、私がこれを使ってルベライト様を守れる事はなくなります。ルベライト様付きの護衛の方にこれを……それか、シルフイージスに……」
「いいえ、クロシュ様。ルベライトの話を聞いて、ルベライトに殻を破かせ突き動かしたのは、貴女である事が良くわかったのです」
クロシュは迷った。
ただ、わかった事はひとつある。
国王夫妻はルベライトを心から愛し、その自己肯定感の低さに胸を痛めていた。
ルベライトは、国宝ひとつをたった二週間滞在しただけの赤の他人に差し出しても良いと思える程、国王夫妻の宝なのだ。
それを、恐らくクロシュにでもシルフィにでもない、ルベライト自身にわかって貰いたいと思い、こうして今、国宝を手放そうとしていた。
クロシュがこれを受け取らない事は、国王夫妻の想いをルベライトに伝えない、という事に繋がる。
「……では、条件付きでお預かり致します。あくまでこの短剣は、ルベライト様とご同行させて頂いている期間のみに限り、預からせて頂きます。ルベライト様が、自らの道を歩もうとされた時は、ルベライト様が指示した騎士に預けます。……それでもよろしければ」
クロシュの返事を聞いた王妃は、口元に手をあてて思わず、といった様子で笑った。
「シルフイージス様に先にお話した時、貴女ならそうおっしゃってから受け取るでしょうって言われたの。素敵なご夫婦ですわね、本当に」
クロシュが王妃様からその短剣を受け取ると、握った柄が温かく感じて驚いた。
「……少し、抜いてみても?」
「えぇ、勿論。是非」
王妃の許可を得てスルリと鞘から刀身を抜けば、それは見た事のない素材だった。
見た感じ、象牙を磨いてつくられた様な輝きだ。
手に馴染みやすく、振りやすい。
重くも軽くもない、非常にしっくりとくる短剣だった。
「……とても、良い品ですね」
試し切りをしていなくても、クロシュはついそう呟いた。
☆☆☆
━━砂漠国出立の日。
国王夫妻はわざわざ城壁の外門のところまでお見送りに来て下さった。
ルベライトが同行する事になって、さぞかし大所帯になるのかと思えば目に見える衛兵は3名のみだった。
シルフィ一行の動きやすさを考慮しての事だ。
他に、「影」と呼ばれる者がルベライトを見守っているらしいが、その人数までは明かされない。
しかし、国王夫妻が安心出来る人数がついているのは間違いない。
それが、どんな人数であるのかはクロシュが知る日は来ないであろうが。
「お父様、お母様。お元気で。私、この目で世界を見て来ますわ!」
ルベライトが満面の笑みで、両親に抱き付く。
対する国王も王妃も、今にも零れ落ちそうな涙を懸命に瞳に留めながら、愛娘の感触をしっかりと抱き締め返して味わった。
「気を付けて行くんだぞ。シルフイージス様と、クロシュ様の言う事には従いなさい。他の者達にも、迷惑を掛けぬ様にな」
「砂漠国の気候しか知らないから、体調管理には十分気を付けてね?」
「ルベライト、お土産楽しみに待ってるわね」
「はい、お父様、お母様。行って来ます!お姉様、お土産は任せて!行く先々で買って送りますわ♪」
俺は行くぜ!とやる気満々のアシクルルに乗って、一行は砂漠国を後にした。
国王夫妻は、ルベライトの姿が見えなくなるまで、いつまでも手を振り無事を祈りながら見送った。
砂漠国から竜人国へ行くには、元来た国々を通って戻る(南海周り)か、行きに通過しなかった国々を通る(北山脈周り)かのどちらかだった。
ルベライトはクロシュの出身国であるハスラー王国にも行きたがったが、蛇国の一件で来た道は戻らない方が良いというシルフィ一行の案に砂漠国の衛兵達も理解を示し、結局北山脈周りのルートを取る事になった。
少しだけ残念がっていたルベライトも、生まれてから一度も見た事のない山脈と、竜人国の祖である黒竜の番が産まれた国(当時の国は近くの帝国に300年前に円満に吸収され、国名は変わったらしい)も立ち寄るという事で、直ぐに気を取り直した。
砂漠国周りの砂漠は、北山脈周りルートの場合、どんなに急いでも3日は掛かる(シルフィの万能薬なしだと、10日は掛かる)。
シルフィとガッシュが、「3日か……」と(違う意味で)遠い目をしていたのをスルーしながら、クロシュはルベライトの様子を伺っていた。
野宿なんて初めてだろうに、ルベライトは何でも興味津々でニコニコ楽しそうで、ホッとする。
簡易テントを張る時にも「やってみたいですわ!」と言って「そんな事やらせる訳には行きません!」と護衛を困らせ、クロシュが「やらせてあげて下さい」とお願いして倍の時間を掛けてテントを張っていた。
しかし、ルベライトが「もっと簡単かと思ったわ。やってみないとわからないものね」「骨組みをしっかりさせないと、布を巻いた時に形が崩れるのね」「あんなに重いと思わなかったわ。確かに風で飛ばされちゃうものね」と、見ているだけではわからない感想を言った為、護衛達はハッとした様だった。
また、砂漠国の護衛達は砂漠の中では、非常食ではなく砂漠特有の生き物を狩り、食糧とするらしかった。
これには、ガッシュやクロシュも興味津々でルベライトと共に「やってみたい!」とお願いした。
護衛は笑いながら、「ルベライト様は刃や弓を持つ事は許されないので、罠作りをお願い出来ますか?クロシュ様とガッシュ殿は、追い込みでも弓でも罠でも、お好きなところにどうぞ」と快諾してくれる。
最初は護衛に、狩りのお手本を見せて頂く。
次に、クロシュとガッシュとルベライトでやってみたが、後少し!というところで逃げられた。
逃げられても、楽しかった。
ルベライトは「悔しいですわ!」と言いながら心から笑っていた。
クロシュは、弓を担いだガッシュを見て、フと思い至り、ルベライトに言った。
「……ルベラ、もしかしてルベラは、火を放つ事が出来るのか?」
ルベライトはキョトンとした顔で返事をする。
「勿論、出来ますわ」
「では、試しにあの獲物を狙ってみたらどうだ?」
そう言われて、ルベライトもピンと来たらしい。
念のため人を遠ざけ、獲物に向かって火を放つ。
俊敏な動きで、逃げられてしまった。
クロシュが指示を出す間もなく、ルベライトは火の大きさを調整してみたり、放った火で獲物を追跡してみたり、放つ速度を速めたり、火の数を増やしたりしてみたがどれも野生の勘には負けていた。
しばらく見守っていたクロシュだが、ルベライトにもう一度声を掛ける。
「ルベラ、火を放つ、のではなく……思った場所に火をおこせるか?」
ルベライトは直ぐに意味を理解した。
「やってみた事はございませんが……やってみますわ」
ルベラは、獲物に集中して両手を翳した。
額にじわりじわりと汗が浮かぶ。
クロシュもガッシュも護衛も、そして気付けばシルフィもその様子を見守っていた。
━━ボワッ!!
獲物が、火に焼かれる。
ガッシュが素早くその場で飛び跳ねていた獲物の首を落とした。
「……やった」
「ルベラ、凄いな!!仕留めたぞ!!」
ルベライトは、しばらく自らの両手を見つめ、ガッシュが引き摺ってきた獲物を見て……嬉しそうに、笑った。
「私の能力は、役立たず」そう言っていたルベライトが、消えた瞬間だった。
☆☆☆
「……3日ですよ、長かった……」
砂漠国のメンバーを迎え、行きの砂漠とはまた違った経験をしながら賑やかに砂漠を無事渡り終えた一行が着いたのは、北山脈がある国よりひとつ手前(南)にある衣料や縫製、それに伴う虫や動植物の飼育で有名な国だった。
有名な大国の服は勿論、砂漠国で着られる服も当然この国で作られており、ルベライトは自国のものだと思っていた衣装に衝撃を受けながら、初めて見る他国の衣類にキョロキョロして夢中で見ている。
キャラバンロードが街の中心を横切る国でもあり、その道の両端にはところ狭しと小さな露店がいくつも並び、それは終わりが見えない程であった。
ルベライトの為に、一行はこのキャラバンロードから一本入った道にある高級旅館に部屋を取った。
ルベライトは荷物を置いて直ぐに護衛とキャラバンロードに繰り出し、クロシュも慌てて後を追おうとして、シルフィに腕をひかれ、反動の勢いでその胸に飛び込む。
「3日ですよ、3日。クロシュも辛かったのではありませんか?」
シルフィの艶やかでありながら挑戦的に見つめられ、クロシュは自らの膣がうねって、中に埋まるディルドを締め上げたのを感じる。
行きと同じく、野外での営みをシルフィは我慢した。
しかし、行きとは違って砂漠国から付いてくる男達を警戒したのか何なのか、クロシュに貞操帯の装着を義務づけた。
3日間、膣は埋められ花豆は刺激され、クロシュの下半身はドロドロだった。
膣から蜜が溢れればシルフィから咎められる為、常に下半身に力を入れていなければならない。
けれども、力を入れれば入れる程、ディルドがその存在感を増すのだ。
知られざるクロシュの甘すぎる苦痛は、シルフィを自ら求めるのには十分で。
「ルベラなら、ガッシュをつけましたから……影もいますし、大丈夫ですよ」
唯一の気掛かりを、簡単に取り払われて。
「……シル、フィ……欲し、い……」
顔を赤くしたクロシュが、シルフィに俯きながらおねだりするまで、さほど時間はかからなかった。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぺろっ……
クロシュは、シルフィの男根にむしゃぶりついていた。
「私が欲しいのであれば……3日も我慢していたこれに、少しのご褒美を頂けませんか?」
と言うなり、シルフィが前を寛げ、二本の極太ペニスをクロシュの目の前につきだしたからである。
凹凸のあるペニスは、先走りを引きのばしながら根本から両手で握り、カリが当たるところまで上下に動かして扱き、もう一本のペニスはバキバキに浮かび上がった脈をなぞる様に、竿を横に咥えて舌で唾液をまぶしながら左右に口を動かした。
先端にぷくりと大量の先走りが現れば、パクリと亀頭にかぶりついて、舌で優しく先端を舐め回した。
「……も、欲しい、にゃあん……っ」
クロシュの体内に媚薬が回り、貞操帯に守られた下半身をシルフィに見せつける様に淫らに揺らす。
貞操帯の革から、クロシュの愛液がぽた、ぽたと垂れる程、濡れに濡れている。
「ふふ……いやらしいですね、クロシュは」
「ぅん……だってね、シルフィが早く入れてくれにゃいからぁ……」
「良いですよ、お尻をこちらへ」
シルフィの言葉と同時に、クロシュはちゅぽんっとペニスから口だけを離して下半身をシルフィに向けた。
「ああ、貴女の良い匂いで充満してますね……堪りません」
シルフィは、貞操帯の紐を外しながらクロシュのジュースでべとべとになった下半身を舐め上げる。
「抜きますよ……」
「ふにゃあん……っ」
シルフィは殊更ゆっくりゆっくりと、貞操帯に取り付けられた二本のディルドを脱いだ。
「ひくひく動いて……何時見ても、可愛らしい穴達ですね?」
ディルドに着いた愛液をも舐め回してから、クロシュの膣に長い舌をにゅるりと差し入れた。
刺激を欲しがる肉壁が、きゅきゅきゅ、とシルフィの舌をも扱き上げようとする。
「シ、シルフィ……」
「ん……もう少し、味あわせて下さい……」
早くシルフィのモノで埋めて欲しいのを、お尻をプルプルさせながらクロシュは待った。
「は、はやくしてにゃあん……っ!」
尻穴を広げて舌を差し入れた時点で我慢出来なくなったクロシュが、自らの指で膨れ上がったクリトリスを弄りだし、更に尻尾の先端を自らの膣に埋めようと試みる。
「クロシュ、それは反則です」
シルフィが苦笑しながらクロシュの尻尾の付け根をぎゅむ、と掴めば、クロシュは「ふにゃ!!」と愛液を溢れさせて軽くイく。
「ふふ、まだ入れてもいないのにそれでは……身が持ちませんよ?」
まぁ、クロシュが気を失っても、明日までは続けますがね?シルフィはそう言いながら、まだピクピク痙攣して動けないクロシュを抱え上げて、今まで何度も愛した双穴を難なく狙い通りに突き刺した。
「うにゃあああんっっ!!にゃ、にゃあんっっ!!」
ただ揺さぶられるだけで精一杯のクロシュを、凶悪な二本の槍で思う存分に蹂躙していく。
ミチミチと広がった膣とアナルは、壊されない様にと自己防衛の為の粘液を大量に作り出す。
ぬちゃ!ぬちゃ!ぬちゃ!ぬちゃ!
ずっぷ、ずっぷ、ずちょ!ずちょ!!
粘液によって勢いをつけたペニスは、既に下がりきっている子宮口目掛けて突入し、クロシュのポルチオ地帯は亀頭がリズミカルにキスを繰り返す。
「ふ、ふにゃあ━━━━━っっっ!!」
ぷしゃ━━━━━━━っっ………………
激しい営みに耐えきれなくなったクロシュは早々に潮を吹かされ、それでもまだやまない猛攻に、ぷしゃ、ぷしゃ、と断続的な潮吹きを命じられた。
「しるひ、ぃ、も、やす、ましぇてぇ、…………にゃ…………」
朦朧とした意識の中で、クロシュはシルフィの慈悲を乞おうとするが、シルフィはそれに対してニコリと美しい笑みを返し、尻尾の付け根と猫耳の付け根を同時に両手で鷲掴みという暴挙に出た。
「ひぃっっ…………、……………」
秘豆と同じ位の快楽を流し込む弱点を狙われ、クロシュは息が止まる。
同時に、膣とお尻の蕾がぎゅう━━っとすぼまった。
「ああ、良い具合ですね、最高ですよクロシュ…………!!」
シルフィはその締め付けとともに、熱い迸りをクロシュの中に叩き込む。
「………、ふぅ……、クロシュ、大丈夫ですか?」
「……」
クロシュは、何も話せないまま尻尾を持ち上げ、一度だけパタリと敷布に足らした。
「そうですか、まだまだイけそうですね」
クロシュの尻尾を都合の良い様に解釈して、シルフィは少し唇を噛み、血の滲んだ唾液をクロシュにキスして流し込む。
「……ん、ぁ……」
クロシュの生気が少しだけその目元に戻ってくると、シルフィは埋めたままの二本の竿が再びその固さを取り戻した事を感じて、瞳を細めて喜んだ。
国王夫妻に何と言われてしまうのか、と戦々恐々としていたクロシュは、国王夫妻に頭を下げられ慌てた。
「頭をおあげ下さい、エ・クレール国王夫妻」
シルフィが悠々と片手をあげ、国王夫妻を制止した。
「私達がいくら言っても、あの子は国の為国の為と……私なんか役立たずだ、早く外に出て結婚しなければ、と言っていたのですが……」
「今までも、国外に行きたいと言われた事はありましたが、あんなに晴れやかに……前向きに、自分の為に、と言ったのは初めてで……」
王妃は、そこで涙ぐんで言葉を紡げなくなった。
昨日の夜、「着いていきたい」と言ったルベライトに対して、シルフィは「国王夫妻を説得出来たら」と言ったのだ。
起きたルベライトは、早速国王夫妻にお願いしたらしい。
今まではどうやら、「自分は役立たずだから、さっさと国外の竜人と国の為に子供を作る」というニュアンスだったのが、「自分の見聞を広めたいから、自分の為に竜人国に行ってみたい。旅もしてみたい」というニュアンスに変わった様だった。
前者の言い方だと、「何故そんな事を思うの、気にしなくていいのよ、この国にいてちょうだい」としか言えなかったが、後者の言い方だと返答も変わってくる。
まだ10歳とは言え、竜人は他の種族より優れている。
襲われても、命の危険はまずないだろうし、ルベライトは炎の属性が強いため、多少の相手ならば撃退出来る。
一人で旅に出す事は流石に出来ないが、シルフィ一行と同行するのであれば、安心である。
何より、初めてルベライトが「自分の為」と前向きな発言をしたのだ。この小さな芽を潰したくはない。
「可愛い子には旅をさせよと言いますしね」
「全力でルベライト様をお守り致します」
シルフィが言い、クロシュとガッシュが頭を下げて敬礼すれば、国王夫妻はお互いの顔を見ながら頷きあい、シルフィ一行に「ルベライトをどうかよろしくお願い致します」とまた頭を下げた。
最終日の夜会は身内のみながら、とても賑やかだった。
シルフィが竜人国の話をすれば、第一王女までが瞳を煌めかせて「ルベラってば羨ましいですわ!私も行ってみたかった」と、冗談半分で笑っている。
その夜会の最中、クロシュは「クロシュ様にお渡ししたいものがございますの」と王妃に誘われて、少し会を抜け出した。
シルフィに目配せをすれば頷かれたので、シルフィには先に話を通してあるらしい。
番の事に関して、先に竜人に許可を取る辺り、実に竜人らしい気配りだと変な関心をしながら王妃に着いていく。
王族相手の食事も緊張するが、一対一で一国の王妃のお相手をするのはクロシュの人生において初めての事だ。
王妃のお人柄はわかっているものの、失礼はないだろうかと気分がピリピリして勝手に精神が疲弊していく。
黒猫耳と尻尾が、クロシュの意思とは関係なしにピクピク動いている。
王妃の近衛兵が直ぐ後を着いてきているとは言え、曲者があらわれたら一番に動ける様にと神経を研ぎ澄まそうとするのは職業病かもしれない。
帯刀すらしていないのに。
「こちらです」
王妃が指したのは、荘厳な扉だった。
その扉にたどり着くまでの廊下では、計6名の衛兵が所々で左右に待機している。
王妃が、その扉の両隣にいる衛兵に扉の鍵を渡し、開けさせた。
クロシュは、ここまで厳重な扱いがされる部屋に、何となく心当たりがあったが、自分がそこへ案内される意味がわからない。
国賓であろうとも、案内される事がない部屋だからだ。
そんな訳ない、と思いながら足を踏み入れたが、クロシュは本当にその部屋だった事に心底驚く。
━━宝物庫。
部屋の中には近衛兵すら入れない様で、扉の外で待機している。
慌ててクロシュは回れ右をしたが、王妃に「こちらへ」と声を掛けられ、戸惑いながらも部屋の真ん中まで足を運んだ。
部屋の真ん中には台座があり、その台座の上には一振りの短剣が飾られている。
どうやら、部屋の奥にあるドアの向こうに恐らく宝が鎮座していて、クロシュのいる部屋はその中の目的のものだけを御披露目する場所らしい。
普通に考えて、御披露目されるのが王族でなくクロシュだという点だけは、違和感しかなかったが。
王妃はその短剣に向かって一礼し、そっと両手で大事そうに持ち上げ、クロシュに向かって差し出す。
クロシュが目を見開いて固まっていると、王妃が言った。
「これを貴女に……クロシュ様。私達の大事な宝、ルベライトの心を開いて下さり、本当にありがとうございました。これは砂漠国の王族に伝わる護身用の短剣なのですが……私達には王女しかおりませんので、この部屋に眠っておりました。クロシュ様は女性ですが、我が国の者ではございませんので、この短剣も扱えましょう」
「……そんな畏れ多い物は、受け取れません」
「どうか、お受け取りになって下さい」
「ルベライト様が、いつまでも私達と旅を供にされるのか、現時点でわかりません。竜人国に着いた後もし別々になれば、私がこれを使ってルベライト様を守れる事はなくなります。ルベライト様付きの護衛の方にこれを……それか、シルフイージスに……」
「いいえ、クロシュ様。ルベライトの話を聞いて、ルベライトに殻を破かせ突き動かしたのは、貴女である事が良くわかったのです」
クロシュは迷った。
ただ、わかった事はひとつある。
国王夫妻はルベライトを心から愛し、その自己肯定感の低さに胸を痛めていた。
ルベライトは、国宝ひとつをたった二週間滞在しただけの赤の他人に差し出しても良いと思える程、国王夫妻の宝なのだ。
それを、恐らくクロシュにでもシルフィにでもない、ルベライト自身にわかって貰いたいと思い、こうして今、国宝を手放そうとしていた。
クロシュがこれを受け取らない事は、国王夫妻の想いをルベライトに伝えない、という事に繋がる。
「……では、条件付きでお預かり致します。あくまでこの短剣は、ルベライト様とご同行させて頂いている期間のみに限り、預からせて頂きます。ルベライト様が、自らの道を歩もうとされた時は、ルベライト様が指示した騎士に預けます。……それでもよろしければ」
クロシュの返事を聞いた王妃は、口元に手をあてて思わず、といった様子で笑った。
「シルフイージス様に先にお話した時、貴女ならそうおっしゃってから受け取るでしょうって言われたの。素敵なご夫婦ですわね、本当に」
クロシュが王妃様からその短剣を受け取ると、握った柄が温かく感じて驚いた。
「……少し、抜いてみても?」
「えぇ、勿論。是非」
王妃の許可を得てスルリと鞘から刀身を抜けば、それは見た事のない素材だった。
見た感じ、象牙を磨いてつくられた様な輝きだ。
手に馴染みやすく、振りやすい。
重くも軽くもない、非常にしっくりとくる短剣だった。
「……とても、良い品ですね」
試し切りをしていなくても、クロシュはついそう呟いた。
☆☆☆
━━砂漠国出立の日。
国王夫妻はわざわざ城壁の外門のところまでお見送りに来て下さった。
ルベライトが同行する事になって、さぞかし大所帯になるのかと思えば目に見える衛兵は3名のみだった。
シルフィ一行の動きやすさを考慮しての事だ。
他に、「影」と呼ばれる者がルベライトを見守っているらしいが、その人数までは明かされない。
しかし、国王夫妻が安心出来る人数がついているのは間違いない。
それが、どんな人数であるのかはクロシュが知る日は来ないであろうが。
「お父様、お母様。お元気で。私、この目で世界を見て来ますわ!」
ルベライトが満面の笑みで、両親に抱き付く。
対する国王も王妃も、今にも零れ落ちそうな涙を懸命に瞳に留めながら、愛娘の感触をしっかりと抱き締め返して味わった。
「気を付けて行くんだぞ。シルフイージス様と、クロシュ様の言う事には従いなさい。他の者達にも、迷惑を掛けぬ様にな」
「砂漠国の気候しか知らないから、体調管理には十分気を付けてね?」
「ルベライト、お土産楽しみに待ってるわね」
「はい、お父様、お母様。行って来ます!お姉様、お土産は任せて!行く先々で買って送りますわ♪」
俺は行くぜ!とやる気満々のアシクルルに乗って、一行は砂漠国を後にした。
国王夫妻は、ルベライトの姿が見えなくなるまで、いつまでも手を振り無事を祈りながら見送った。
砂漠国から竜人国へ行くには、元来た国々を通って戻る(南海周り)か、行きに通過しなかった国々を通る(北山脈周り)かのどちらかだった。
ルベライトはクロシュの出身国であるハスラー王国にも行きたがったが、蛇国の一件で来た道は戻らない方が良いというシルフィ一行の案に砂漠国の衛兵達も理解を示し、結局北山脈周りのルートを取る事になった。
少しだけ残念がっていたルベライトも、生まれてから一度も見た事のない山脈と、竜人国の祖である黒竜の番が産まれた国(当時の国は近くの帝国に300年前に円満に吸収され、国名は変わったらしい)も立ち寄るという事で、直ぐに気を取り直した。
砂漠国周りの砂漠は、北山脈周りルートの場合、どんなに急いでも3日は掛かる(シルフィの万能薬なしだと、10日は掛かる)。
シルフィとガッシュが、「3日か……」と(違う意味で)遠い目をしていたのをスルーしながら、クロシュはルベライトの様子を伺っていた。
野宿なんて初めてだろうに、ルベライトは何でも興味津々でニコニコ楽しそうで、ホッとする。
簡易テントを張る時にも「やってみたいですわ!」と言って「そんな事やらせる訳には行きません!」と護衛を困らせ、クロシュが「やらせてあげて下さい」とお願いして倍の時間を掛けてテントを張っていた。
しかし、ルベライトが「もっと簡単かと思ったわ。やってみないとわからないものね」「骨組みをしっかりさせないと、布を巻いた時に形が崩れるのね」「あんなに重いと思わなかったわ。確かに風で飛ばされちゃうものね」と、見ているだけではわからない感想を言った為、護衛達はハッとした様だった。
また、砂漠国の護衛達は砂漠の中では、非常食ではなく砂漠特有の生き物を狩り、食糧とするらしかった。
これには、ガッシュやクロシュも興味津々でルベライトと共に「やってみたい!」とお願いした。
護衛は笑いながら、「ルベライト様は刃や弓を持つ事は許されないので、罠作りをお願い出来ますか?クロシュ様とガッシュ殿は、追い込みでも弓でも罠でも、お好きなところにどうぞ」と快諾してくれる。
最初は護衛に、狩りのお手本を見せて頂く。
次に、クロシュとガッシュとルベライトでやってみたが、後少し!というところで逃げられた。
逃げられても、楽しかった。
ルベライトは「悔しいですわ!」と言いながら心から笑っていた。
クロシュは、弓を担いだガッシュを見て、フと思い至り、ルベライトに言った。
「……ルベラ、もしかしてルベラは、火を放つ事が出来るのか?」
ルベライトはキョトンとした顔で返事をする。
「勿論、出来ますわ」
「では、試しにあの獲物を狙ってみたらどうだ?」
そう言われて、ルベライトもピンと来たらしい。
念のため人を遠ざけ、獲物に向かって火を放つ。
俊敏な動きで、逃げられてしまった。
クロシュが指示を出す間もなく、ルベライトは火の大きさを調整してみたり、放った火で獲物を追跡してみたり、放つ速度を速めたり、火の数を増やしたりしてみたがどれも野生の勘には負けていた。
しばらく見守っていたクロシュだが、ルベライトにもう一度声を掛ける。
「ルベラ、火を放つ、のではなく……思った場所に火をおこせるか?」
ルベライトは直ぐに意味を理解した。
「やってみた事はございませんが……やってみますわ」
ルベラは、獲物に集中して両手を翳した。
額にじわりじわりと汗が浮かぶ。
クロシュもガッシュも護衛も、そして気付けばシルフィもその様子を見守っていた。
━━ボワッ!!
獲物が、火に焼かれる。
ガッシュが素早くその場で飛び跳ねていた獲物の首を落とした。
「……やった」
「ルベラ、凄いな!!仕留めたぞ!!」
ルベライトは、しばらく自らの両手を見つめ、ガッシュが引き摺ってきた獲物を見て……嬉しそうに、笑った。
「私の能力は、役立たず」そう言っていたルベライトが、消えた瞬間だった。
☆☆☆
「……3日ですよ、長かった……」
砂漠国のメンバーを迎え、行きの砂漠とはまた違った経験をしながら賑やかに砂漠を無事渡り終えた一行が着いたのは、北山脈がある国よりひとつ手前(南)にある衣料や縫製、それに伴う虫や動植物の飼育で有名な国だった。
有名な大国の服は勿論、砂漠国で着られる服も当然この国で作られており、ルベライトは自国のものだと思っていた衣装に衝撃を受けながら、初めて見る他国の衣類にキョロキョロして夢中で見ている。
キャラバンロードが街の中心を横切る国でもあり、その道の両端にはところ狭しと小さな露店がいくつも並び、それは終わりが見えない程であった。
ルベライトの為に、一行はこのキャラバンロードから一本入った道にある高級旅館に部屋を取った。
ルベライトは荷物を置いて直ぐに護衛とキャラバンロードに繰り出し、クロシュも慌てて後を追おうとして、シルフィに腕をひかれ、反動の勢いでその胸に飛び込む。
「3日ですよ、3日。クロシュも辛かったのではありませんか?」
シルフィの艶やかでありながら挑戦的に見つめられ、クロシュは自らの膣がうねって、中に埋まるディルドを締め上げたのを感じる。
行きと同じく、野外での営みをシルフィは我慢した。
しかし、行きとは違って砂漠国から付いてくる男達を警戒したのか何なのか、クロシュに貞操帯の装着を義務づけた。
3日間、膣は埋められ花豆は刺激され、クロシュの下半身はドロドロだった。
膣から蜜が溢れればシルフィから咎められる為、常に下半身に力を入れていなければならない。
けれども、力を入れれば入れる程、ディルドがその存在感を増すのだ。
知られざるクロシュの甘すぎる苦痛は、シルフィを自ら求めるのには十分で。
「ルベラなら、ガッシュをつけましたから……影もいますし、大丈夫ですよ」
唯一の気掛かりを、簡単に取り払われて。
「……シル、フィ……欲し、い……」
顔を赤くしたクロシュが、シルフィに俯きながらおねだりするまで、さほど時間はかからなかった。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぺろっ……
クロシュは、シルフィの男根にむしゃぶりついていた。
「私が欲しいのであれば……3日も我慢していたこれに、少しのご褒美を頂けませんか?」
と言うなり、シルフィが前を寛げ、二本の極太ペニスをクロシュの目の前につきだしたからである。
凹凸のあるペニスは、先走りを引きのばしながら根本から両手で握り、カリが当たるところまで上下に動かして扱き、もう一本のペニスはバキバキに浮かび上がった脈をなぞる様に、竿を横に咥えて舌で唾液をまぶしながら左右に口を動かした。
先端にぷくりと大量の先走りが現れば、パクリと亀頭にかぶりついて、舌で優しく先端を舐め回した。
「……も、欲しい、にゃあん……っ」
クロシュの体内に媚薬が回り、貞操帯に守られた下半身をシルフィに見せつける様に淫らに揺らす。
貞操帯の革から、クロシュの愛液がぽた、ぽたと垂れる程、濡れに濡れている。
「ふふ……いやらしいですね、クロシュは」
「ぅん……だってね、シルフィが早く入れてくれにゃいからぁ……」
「良いですよ、お尻をこちらへ」
シルフィの言葉と同時に、クロシュはちゅぽんっとペニスから口だけを離して下半身をシルフィに向けた。
「ああ、貴女の良い匂いで充満してますね……堪りません」
シルフィは、貞操帯の紐を外しながらクロシュのジュースでべとべとになった下半身を舐め上げる。
「抜きますよ……」
「ふにゃあん……っ」
シルフィは殊更ゆっくりゆっくりと、貞操帯に取り付けられた二本のディルドを脱いだ。
「ひくひく動いて……何時見ても、可愛らしい穴達ですね?」
ディルドに着いた愛液をも舐め回してから、クロシュの膣に長い舌をにゅるりと差し入れた。
刺激を欲しがる肉壁が、きゅきゅきゅ、とシルフィの舌をも扱き上げようとする。
「シ、シルフィ……」
「ん……もう少し、味あわせて下さい……」
早くシルフィのモノで埋めて欲しいのを、お尻をプルプルさせながらクロシュは待った。
「は、はやくしてにゃあん……っ!」
尻穴を広げて舌を差し入れた時点で我慢出来なくなったクロシュが、自らの指で膨れ上がったクリトリスを弄りだし、更に尻尾の先端を自らの膣に埋めようと試みる。
「クロシュ、それは反則です」
シルフィが苦笑しながらクロシュの尻尾の付け根をぎゅむ、と掴めば、クロシュは「ふにゃ!!」と愛液を溢れさせて軽くイく。
「ふふ、まだ入れてもいないのにそれでは……身が持ちませんよ?」
まぁ、クロシュが気を失っても、明日までは続けますがね?シルフィはそう言いながら、まだピクピク痙攣して動けないクロシュを抱え上げて、今まで何度も愛した双穴を難なく狙い通りに突き刺した。
「うにゃあああんっっ!!にゃ、にゃあんっっ!!」
ただ揺さぶられるだけで精一杯のクロシュを、凶悪な二本の槍で思う存分に蹂躙していく。
ミチミチと広がった膣とアナルは、壊されない様にと自己防衛の為の粘液を大量に作り出す。
ぬちゃ!ぬちゃ!ぬちゃ!ぬちゃ!
ずっぷ、ずっぷ、ずちょ!ずちょ!!
粘液によって勢いをつけたペニスは、既に下がりきっている子宮口目掛けて突入し、クロシュのポルチオ地帯は亀頭がリズミカルにキスを繰り返す。
「ふ、ふにゃあ━━━━━っっっ!!」
ぷしゃ━━━━━━━っっ………………
激しい営みに耐えきれなくなったクロシュは早々に潮を吹かされ、それでもまだやまない猛攻に、ぷしゃ、ぷしゃ、と断続的な潮吹きを命じられた。
「しるひ、ぃ、も、やす、ましぇてぇ、…………にゃ…………」
朦朧とした意識の中で、クロシュはシルフィの慈悲を乞おうとするが、シルフィはそれに対してニコリと美しい笑みを返し、尻尾の付け根と猫耳の付け根を同時に両手で鷲掴みという暴挙に出た。
「ひぃっっ…………、……………」
秘豆と同じ位の快楽を流し込む弱点を狙われ、クロシュは息が止まる。
同時に、膣とお尻の蕾がぎゅう━━っとすぼまった。
「ああ、良い具合ですね、最高ですよクロシュ…………!!」
シルフィはその締め付けとともに、熱い迸りをクロシュの中に叩き込む。
「………、ふぅ……、クロシュ、大丈夫ですか?」
「……」
クロシュは、何も話せないまま尻尾を持ち上げ、一度だけパタリと敷布に足らした。
「そうですか、まだまだイけそうですね」
クロシュの尻尾を都合の良い様に解釈して、シルフィは少し唇を噛み、血の滲んだ唾液をクロシュにキスして流し込む。
「……ん、ぁ……」
クロシュの生気が少しだけその目元に戻ってくると、シルフィは埋めたままの二本の竿が再びその固さを取り戻した事を感じて、瞳を細めて喜んだ。
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