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第2章
第18話
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大男はスキンヘッドで、全身のあちこちに戦傷なのか多数の傷跡が残っている。
その背には、大型の戦斧がくくり付けられていた。
「あ、あんたは……いったい……!?」
ルシアはその大男の威圧感だけで、へたり込んでしまいそうになる。
──こいつには、自分一人ではどうやっても勝てない。
そう悟りながらも、ルシアは街中であることも無視して、半ば反射的に腰の【破邪の戦鎚】をつかもうとして──
だが、それすらも叶わなかった。
大男に気を取られていたうちに、ルシアは背後から近付いていたチンピラ男の一人に、羽交い絞めにされてしまったのだ。
「おおっと! 街中で武器振り回そうってのか? 怖ぇ【プリースト】だぜ」
「なっ……!? 何するっすか、放せっすよ……!」
「おっ、なんだこいつ! あのときと違って、ずいぶん力が強くなってんぞ!?」
「おいおいマジかよ。じゃあ二人掛かりで取り押さえるか?」
「さすがにそこまでじゃねぇけどよ」
(くっ……! ダメっす、うちの力じゃ……!)
ルシアも四日前と比べると大幅にレベルアップをして、【筋力】も増加している。
だがそれでも、職業適性の問題もあって、ルシアを取り押さえているチンピラ冒険者の羽交い絞めを振りほどくことはできない。
それにどうにか振りほどくことができたとしても、逃げ道はどこにもない。
またすぐに捕まるだけだ。
こうなったら──
「誰かぁあああっ! たすけっ、むぐっ……!」
大声を出そうとしたが、口をふさがれた。
これでもう、打つ手はない。
しかも──
「このガキ、騒ごうとしてんじゃ──ねぇよっ!」
「──ふぐっ!」
腹部に一発、正面の男から拳を入れられる。
ルシアのお腹に、鈍い衝撃が伝わる。
だが、それでよりダメージを受けたのは、殴った相手の方だった。
「痛ってぇえええっ! な、なんだこいつ、何か着込んでやがる! 鎖帷子かよ!?」
(ははっ……ざまぁ見ろっすよ。兄貴のくれた【ミスリルの鎖帷子】が、うちを護ってくれたっす)
ルシアは殴りつけた男を、強気に睨みつける。
彼女はローブの下に【ミスリルの鎖帷子】を装備していたのだ。
柔軟性のある防具なので衝撃のすべてを防ぐことはできないが、生身で受けるよりは何倍もマシだし、殴る側のダメージにもなる。
「ハハハッ、何やってんだよバーカ。屈服させるどころか、睨まれてんじゃねぇか」
「くそっ……! ──ガキが、舐めてんじゃねぇぞ!」
だが男は、今度はルシアの頬を平手で引っぱたいてきた。
パンッという乾いた音が響いて、ルシアの頬に痛みが走る。
さらにルシアの顎を男の手がつかみ、無理やりに持ち上げてくる。
男はルシアの目の前まで、顔を近づけてくる。
「……おうガキ、自分の立場ってものがよく分かってねぇようだな。これからテメェは俺たちの手でたっぷりと嬲られるんだよ。今のうちから媚売っとけ、ボケが」
「…………」
ルシアはそっとまぶたを閉じる。
そして、自分をあきらめた。
ああもう、どうとでもなれだ。
きっと何か、運が悪かったのだ。
クリードと出会ったあたりで、幸運を使い果たしてしまったらしい。
だが、そのとき──
ふいに、低く野太い声が聞こえた。
「……おい。誰が顔を傷つけていいと言った」
「は……?」
間の抜けた声をあげたのは、目の前でルシアを虐待していたチンピラ冒険者。
そして野太い声を発したのは、その向こうに控えていたスキンヘッドの男だ。
ルシアはおそるおそる目を開く。
目の前のチンピラ冒険者が、うろたえていた。
「え、いや……ゴンザレスさん、これは……こいつがちょっと生意気なんで、シメてやろうと……」
だがチンピラ冒険者が言い訳をしても、スキンヘッドの男はずんずんと歩み寄ってきて──
拳を握ったかと思うと、チンピラ冒険者の顔面を、ものすごい勢いで殴りつけた。
「ぐあっ……!」
チンピラ冒険者は吹き飛び、路上へと転がる。
折れた歯が飛び散り、男の顔は鼻血と口を切った血とで赤色に染まった。
「あがっ……あ、あっ……」
「……おうテメェ、分かってねぇんじゃねぇのか、ああ? その女はこれから俺が犯すんだろうがよ。そのときテメェごときに痛めつけられた顔が見えたら、興醒めだろうが! 舐めてんのかオラァッ!」
スキンヘッドの男は、倒れてうずくまったチンピラ男の腹部を、何度も蹴りつける。
鈍い音が、路上に幾度も響きわたる。
「うぶっ、げほっ……! す、すいません、ゴンザレスさん……許して……おげぇっ!」
「チッ……。しょうがねぇ、このぐらいにしといてやるよ。以後わきまえろ、いいな」
「は、はい……すみませんでした……げほっ、げほっ……」
そうしてルシアを引っぱたいたチンピラ冒険者を服従させると、スキンヘッドの男は怯えるルシアの前にやってくる。
怯えているのはルシアばかりではない。
ほかの二人のチンピラ冒険者たちもまた、震えていた。
スキンヘッドの男は、ルシアへと歪んだ笑顔を見せる。
「なあ、お前もそう思うよな、可愛い嬢ちゃん。その可愛い顔を傷つけたらダメだよなあ? だから、鎖帷子を着ていようが何だろうが──」
男は拳を握り、それでルシアの腹部を、思いきり殴りつけた。
「──うぶっ! ……か、はっ……!」
「殴るなら腹だよなぁ。そうだろう?」
今度はチンピラ男が殴りつけたときの比ではなかった。
男の拳は深々と、ルシアの腹部へと突き刺さっていた。
無論【ミスリルの鎖帷子】が貫かれたりちぎれたりすることはなかったが、防具越しに強引に叩き込まれた拳の衝撃力は、今のルシアの【耐久力】で耐えきれるものではなかった。
(あ、兄貴……助け……)
ルシアはついに、羽交い絞めにされたままがくりと力を失い、意識を失った。
スキンヘッドの男は、チンピラ冒険者たちに指示する。
「よし、運べ。丁重にな。この女で遊ぶのは、お前らの言う野郎を片付けて、もう二人の女も手に入れてからのお楽しみだ。それまで俺の許可なく勝手に嬲るんじゃねぇぞ。その野郎に招待状も出しとけ。いいな」
「「は、はい、分かりました」」
スキンヘッドの男に怯えたチンピラ冒険者たちは、【プリースト】の少女をロープで縛り、麻袋に入れて運んでいく……。
***
「──ルシアが帰ってこない?」
第一迷宮のゲートキーパーを撃破した日の、夜のことだ。
俺は酒場で、ユキとセシリーからそんな相談を受けていた。
「はい。貧民街に行くって言って出ていったきり、帰ってこないんです。夕方までには戻るって言っていたんですけど」
「貧民街? なんでまたそんなところに」
「よく分からないですけど、『慈愛の聖女として、ルシアちゃんの愛をあまねくばら撒きに行くっすよ』とか言ってました」
貧民街に、愛をばら撒きにねぇ……。
相変わらず、あいつの言うことはよく分からんな。
「まあでも、もう少ししたら戻ってくるんじゃないか? 先に始めて待っていればいいだろ。食い意地の張ったルシアのことだ、俺のおごりで食えるタダ飯のチャンスを逃すとは思えない」
「私もそう思うんだけど……どうしてか、胸騒ぎがするのよ。我ながら、心配のしすぎだとは思うけれど……」
セシリーもまた、ユキと同じく心配そうな顔をしていた。
そう言われると、俺も少しは気になってくる。
ま、無駄足だったら、無駄足でもいいか。
「分かった。じゃあ、貧民街まで様子を見に行くか」
俺がそう言って、席から立ち上がろうとしたときだ。
酒場の入り口の扉が開いて、一人の身なりの悪い子供が酒場に入ってきた。
子供はきょろきょろと酒場中を見回し、俺のことを見つけると、こちらに駆け寄ってきた。
子供は俺に向かって、声をかけてくる。
「なあお兄さん。クリードって人、知らない?」
「俺がクリードだが」
「やっぱり! じゃあこれ、お兄さんに。ちゃんと渡したからな」
子供は一枚の紙を俺に渡すと、立ち去っていった。
この段階で、俺の頭の中で嫌な筋書きができあがっていた。
身寄りのない貧しい子供に小銭を渡してメッセンジャーボーイに仕立てるのは、裏社会の人間がよく使う常套手段だ。
俺は雑にロウ付けされた四つ折りのメモを開き、そこに書かれている文面に目を通す。
「……『【プリースト】の娘は預かった。女を助けにくる度胸があるなら、ほかの二人の女も連れて、街の外にある東の森の広場まで来い。リベンジマッチをしよう』──か」
「……っ!? 先輩、それって……!?」
俺の言葉を聞いたユキが、血相を変える。
セシリーもまた、目を丸くしてから驚いてから、次には怒りの形相を浮かべていた。
「『リベンジマッチ』ということは、あのときのチンピラ冒険者たちよね」
「だろうな。人質を取れば勝てると思ったか、あるいは何か別の手があるのか知らないが──あいつら、もう救えねぇよ」
俺はメモを握りつぶすと、ユキ、セシリーの二人を連れて酒場を出た。
その背には、大型の戦斧がくくり付けられていた。
「あ、あんたは……いったい……!?」
ルシアはその大男の威圧感だけで、へたり込んでしまいそうになる。
──こいつには、自分一人ではどうやっても勝てない。
そう悟りながらも、ルシアは街中であることも無視して、半ば反射的に腰の【破邪の戦鎚】をつかもうとして──
だが、それすらも叶わなかった。
大男に気を取られていたうちに、ルシアは背後から近付いていたチンピラ男の一人に、羽交い絞めにされてしまったのだ。
「おおっと! 街中で武器振り回そうってのか? 怖ぇ【プリースト】だぜ」
「なっ……!? 何するっすか、放せっすよ……!」
「おっ、なんだこいつ! あのときと違って、ずいぶん力が強くなってんぞ!?」
「おいおいマジかよ。じゃあ二人掛かりで取り押さえるか?」
「さすがにそこまでじゃねぇけどよ」
(くっ……! ダメっす、うちの力じゃ……!)
ルシアも四日前と比べると大幅にレベルアップをして、【筋力】も増加している。
だがそれでも、職業適性の問題もあって、ルシアを取り押さえているチンピラ冒険者の羽交い絞めを振りほどくことはできない。
それにどうにか振りほどくことができたとしても、逃げ道はどこにもない。
またすぐに捕まるだけだ。
こうなったら──
「誰かぁあああっ! たすけっ、むぐっ……!」
大声を出そうとしたが、口をふさがれた。
これでもう、打つ手はない。
しかも──
「このガキ、騒ごうとしてんじゃ──ねぇよっ!」
「──ふぐっ!」
腹部に一発、正面の男から拳を入れられる。
ルシアのお腹に、鈍い衝撃が伝わる。
だが、それでよりダメージを受けたのは、殴った相手の方だった。
「痛ってぇえええっ! な、なんだこいつ、何か着込んでやがる! 鎖帷子かよ!?」
(ははっ……ざまぁ見ろっすよ。兄貴のくれた【ミスリルの鎖帷子】が、うちを護ってくれたっす)
ルシアは殴りつけた男を、強気に睨みつける。
彼女はローブの下に【ミスリルの鎖帷子】を装備していたのだ。
柔軟性のある防具なので衝撃のすべてを防ぐことはできないが、生身で受けるよりは何倍もマシだし、殴る側のダメージにもなる。
「ハハハッ、何やってんだよバーカ。屈服させるどころか、睨まれてんじゃねぇか」
「くそっ……! ──ガキが、舐めてんじゃねぇぞ!」
だが男は、今度はルシアの頬を平手で引っぱたいてきた。
パンッという乾いた音が響いて、ルシアの頬に痛みが走る。
さらにルシアの顎を男の手がつかみ、無理やりに持ち上げてくる。
男はルシアの目の前まで、顔を近づけてくる。
「……おうガキ、自分の立場ってものがよく分かってねぇようだな。これからテメェは俺たちの手でたっぷりと嬲られるんだよ。今のうちから媚売っとけ、ボケが」
「…………」
ルシアはそっとまぶたを閉じる。
そして、自分をあきらめた。
ああもう、どうとでもなれだ。
きっと何か、運が悪かったのだ。
クリードと出会ったあたりで、幸運を使い果たしてしまったらしい。
だが、そのとき──
ふいに、低く野太い声が聞こえた。
「……おい。誰が顔を傷つけていいと言った」
「は……?」
間の抜けた声をあげたのは、目の前でルシアを虐待していたチンピラ冒険者。
そして野太い声を発したのは、その向こうに控えていたスキンヘッドの男だ。
ルシアはおそるおそる目を開く。
目の前のチンピラ冒険者が、うろたえていた。
「え、いや……ゴンザレスさん、これは……こいつがちょっと生意気なんで、シメてやろうと……」
だがチンピラ冒険者が言い訳をしても、スキンヘッドの男はずんずんと歩み寄ってきて──
拳を握ったかと思うと、チンピラ冒険者の顔面を、ものすごい勢いで殴りつけた。
「ぐあっ……!」
チンピラ冒険者は吹き飛び、路上へと転がる。
折れた歯が飛び散り、男の顔は鼻血と口を切った血とで赤色に染まった。
「あがっ……あ、あっ……」
「……おうテメェ、分かってねぇんじゃねぇのか、ああ? その女はこれから俺が犯すんだろうがよ。そのときテメェごときに痛めつけられた顔が見えたら、興醒めだろうが! 舐めてんのかオラァッ!」
スキンヘッドの男は、倒れてうずくまったチンピラ男の腹部を、何度も蹴りつける。
鈍い音が、路上に幾度も響きわたる。
「うぶっ、げほっ……! す、すいません、ゴンザレスさん……許して……おげぇっ!」
「チッ……。しょうがねぇ、このぐらいにしといてやるよ。以後わきまえろ、いいな」
「は、はい……すみませんでした……げほっ、げほっ……」
そうしてルシアを引っぱたいたチンピラ冒険者を服従させると、スキンヘッドの男は怯えるルシアの前にやってくる。
怯えているのはルシアばかりではない。
ほかの二人のチンピラ冒険者たちもまた、震えていた。
スキンヘッドの男は、ルシアへと歪んだ笑顔を見せる。
「なあ、お前もそう思うよな、可愛い嬢ちゃん。その可愛い顔を傷つけたらダメだよなあ? だから、鎖帷子を着ていようが何だろうが──」
男は拳を握り、それでルシアの腹部を、思いきり殴りつけた。
「──うぶっ! ……か、はっ……!」
「殴るなら腹だよなぁ。そうだろう?」
今度はチンピラ男が殴りつけたときの比ではなかった。
男の拳は深々と、ルシアの腹部へと突き刺さっていた。
無論【ミスリルの鎖帷子】が貫かれたりちぎれたりすることはなかったが、防具越しに強引に叩き込まれた拳の衝撃力は、今のルシアの【耐久力】で耐えきれるものではなかった。
(あ、兄貴……助け……)
ルシアはついに、羽交い絞めにされたままがくりと力を失い、意識を失った。
スキンヘッドの男は、チンピラ冒険者たちに指示する。
「よし、運べ。丁重にな。この女で遊ぶのは、お前らの言う野郎を片付けて、もう二人の女も手に入れてからのお楽しみだ。それまで俺の許可なく勝手に嬲るんじゃねぇぞ。その野郎に招待状も出しとけ。いいな」
「「は、はい、分かりました」」
スキンヘッドの男に怯えたチンピラ冒険者たちは、【プリースト】の少女をロープで縛り、麻袋に入れて運んでいく……。
***
「──ルシアが帰ってこない?」
第一迷宮のゲートキーパーを撃破した日の、夜のことだ。
俺は酒場で、ユキとセシリーからそんな相談を受けていた。
「はい。貧民街に行くって言って出ていったきり、帰ってこないんです。夕方までには戻るって言っていたんですけど」
「貧民街? なんでまたそんなところに」
「よく分からないですけど、『慈愛の聖女として、ルシアちゃんの愛をあまねくばら撒きに行くっすよ』とか言ってました」
貧民街に、愛をばら撒きにねぇ……。
相変わらず、あいつの言うことはよく分からんな。
「まあでも、もう少ししたら戻ってくるんじゃないか? 先に始めて待っていればいいだろ。食い意地の張ったルシアのことだ、俺のおごりで食えるタダ飯のチャンスを逃すとは思えない」
「私もそう思うんだけど……どうしてか、胸騒ぎがするのよ。我ながら、心配のしすぎだとは思うけれど……」
セシリーもまた、ユキと同じく心配そうな顔をしていた。
そう言われると、俺も少しは気になってくる。
ま、無駄足だったら、無駄足でもいいか。
「分かった。じゃあ、貧民街まで様子を見に行くか」
俺がそう言って、席から立ち上がろうとしたときだ。
酒場の入り口の扉が開いて、一人の身なりの悪い子供が酒場に入ってきた。
子供はきょろきょろと酒場中を見回し、俺のことを見つけると、こちらに駆け寄ってきた。
子供は俺に向かって、声をかけてくる。
「なあお兄さん。クリードって人、知らない?」
「俺がクリードだが」
「やっぱり! じゃあこれ、お兄さんに。ちゃんと渡したからな」
子供は一枚の紙を俺に渡すと、立ち去っていった。
この段階で、俺の頭の中で嫌な筋書きができあがっていた。
身寄りのない貧しい子供に小銭を渡してメッセンジャーボーイに仕立てるのは、裏社会の人間がよく使う常套手段だ。
俺は雑にロウ付けされた四つ折りのメモを開き、そこに書かれている文面に目を通す。
「……『【プリースト】の娘は預かった。女を助けにくる度胸があるなら、ほかの二人の女も連れて、街の外にある東の森の広場まで来い。リベンジマッチをしよう』──か」
「……っ!? 先輩、それって……!?」
俺の言葉を聞いたユキが、血相を変える。
セシリーもまた、目を丸くしてから驚いてから、次には怒りの形相を浮かべていた。
「『リベンジマッチ』ということは、あのときのチンピラ冒険者たちよね」
「だろうな。人質を取れば勝てると思ったか、あるいは何か別の手があるのか知らないが──あいつら、もう救えねぇよ」
俺はメモを握りつぶすと、ユキ、セシリーの二人を連れて酒場を出た。
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