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二年生
彼女は色がわからない
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おい、と肩を揺さぶられて起こされる。うう、カーテンの隙間から差し込む光が目に痛い。ぎゅっと目を瞑って毛布を頭まで被ってしまう。布団の中はぬくぬくしててあったかだ。まだ春も始まったばかりで肌寒いから、あったかい布団の中は余計に眠気を誘う。
「っいい加減起きろ、双葉」
「ぅあ、」
がばっと毛布をはがされて、真っ白い光が目に飛び込んできた。
「ひっ、い、ぃた、」
眼球を突き刺す光に固く目を瞑り、逃げるように目蓋の上から手のひらを当てる。
「双葉?」
「さ、佐之君、カーテン、カーテン閉めて」
痛みに気を取られて殆ど言葉にならなかったのをなんとか口に出せば、それだけで理解してくれた佐之君が俊敏な動作でカーテンを閉めてくれる。カーテンレールの滑る音がして、おそるおそる手を離して目を開ける。
「大丈夫か」
「うん、だいじょうぶ」
「またわからなくなったのか」
「……うん。ちょっとしたら慣れると思うから」
結局昨日は佐之君ちで晩御飯を頂き夜通しゲームをしてそのまま泊まらせてもらった。というか泊まっていけって引き留められちゃったら泊まらないわけがない。久しぶりのお泊りだ! とテンション上がったし、何より佐之君から誘ってくれたことがすごく嬉しかった。無口ってわけじゃないけど、寡黙で自分を主張する性格じゃないから、いつもは私から誘ってたから、だから「うちに来るか」と言われたときもすごく嬉しかった。
「何色が見えない?」
「ううん、ほとんど、かなぁ。モノクロに見える。から白がすごく目に痛い」
「……今日は休め。母さんに連絡してもらうよう頼んでくる」
「えっ、い、いいよ! 見えなくなっただけで、別に支障が出るわけじゃないし」
「……五時間目は美術だぞ」
う、と言葉に詰まった。無表情だけど、目は口程に物を言うってね。いつもつんと澄まして冷たい色をした瞳はとても心配そうに、不安に彩られている。優しいなぁ、と細めた目に映るのは白黒の世界だ。
時々、色が見えなくなることがある。ストレスとか、精神的なモノが原因らしい。自分ではそんなにメンタルが弱い方じゃないと思っているんだけど、こうして身体に現れちゃうと何も言えなくなってしまう。視えなくなる色はその時によって違うけれど、今回はちょっと重いなぁ。大体今までは赤だけとか、青だけとかだったから見るもの全部が白黒っていうのはなんだか新鮮である。
「俺も休む」
「はっ!? ますますダメでしょ! いいよ、私自分ち戻るから」
「知るか。俺も具合が悪い。熱っぽいな」
いや嘘でしょ。おばさんに言ってくるって部屋を出て行った不器用な幼馴染を見送って、溜め息を吐く。申し訳ない。私なんかのために休んでくれるなんてしなくてもいいのに。家に帰って大人しく読書でもしてるからいいのに、変に心配性なんだから。
後天的で、ストレス性の色盲なんだったらその原因を取り除けばいいんじゃないかと言われるけど、その原因てのが藤君なんだから仕方ないじゃない。藤君が彼女を作って、私に、私たちに紹介をしてくるたびに私は色を失う。心に傷を作って、ストレスとなって姿を現す。いっそのこと告白して、振られちゃえばいいのに、幼馴染という立場を失くしたくない我が儘で私は告白できずにいる。とんだ臆病者だ。
彼女ができた藤君は、朝になれば家まで迎えにいって、帰りは家まで送っていく。彼女がいなければ行きも帰りも幼馴染三人一緒の登下校だ。登下校だけは私たちの、幼馴染だけの時間だったのに。
私は我儘で臆病者だ。勝手に藤君を好きになって、勝手に嫉妬して、勝手に体を壊してそれを藤君のせいにしてる。告白もできない。幼馴染という立場で我慢することもできない。どうしたらいいのだろう。私には、わからない。
「ふぅ、起きてるか」
「……うん」
「母さんが学校に電話しておくって」
「……うん」
毛布を抱えて頷くしかしない私にそっと頭を撫でてくれる佐之君。
好きにならなきゃよかった、なんて今さら。佐之君を好きになりたかった、ていうのも今さら。
藤君が彼女をとっかえひっかえしはじめたのは高一の夏休みが終わったあとくらいから。それまではいつもと変わらない、優しい優しい幼馴染だった。中学でもモテていたし、告白もされていたみたいだけど彼女を作ることはなかった。まぁ、ちょっとグレてた時期でもあったからそれもあるのかな。思春期というのか反抗期というのか、あの時のふたりはとても怖かった。ふたりとはもちろん、藤君と佐之君のことだ。どっちかって言うと、佐之君のが荒れてたかな。どっこいどっこい団栗の背比べだけどさ。私は年がら年中反抗期みたいなものだから棚の上に置いといていいのだ。今は藤君のお話し。
思い返してみても、何がきっかけなのかわからない。夏休みが終わって始業式が終わって、帰宅ってなったときに彼女を紹介された。しかも「今日からこの子と帰るね。朝も一緒に行けないや」とか、ぶっちゃけ泣いた。いやぁ、あの時は若かったね。藤君が彼女の話題を出すたびに佐之君が庇ってくれるくらいには精神ガタガタだった。たぶん、佐之君には今にも死んでしまいそうに見えたんじゃないかな。それがあるから、佐之君は時折藤君よりも私に過保護だ。わかってるから優しくしてくれる佐之君を拒めない。
彼女と別れて、隣に藤君がいることに安心している自分が気持ち悪い。ほんとは高校も別のところに行こうと思った。隣の県の、寮があるところ。でもそれはおかあさんが許してくれなかった。寮なんてお金がかかるからダメなんだって。そう言われると思って、奨学制度もあるって言ったのに、頑として頷いてくれなかった。だから、大学は遠いところに行くって決めてる。大学に行くための資金も、来週からカフェのバイトを始めるから貯めるんだ。今までに貰ってたお小遣いとかお年玉も貯めてあるからきっとだいじょうぶ。
「もうすこし眠れ。無駄に考え込むな」
「……ありがと、佐之君」
「礼なら、明日一日俺に付き合え」
「? いつもと変わらない気がするけど」
顔を上げれば、いいから、と枕に押さえつけられた。ふむ、どうやら今日はとことん甘やかしてくれる日らしい。
「水族館。行きたがってただろ」
「え!」
ちょっと前にCMで見て「いいなー」くらいの感じでもらしてたの、聞いてたんだ。ついがばっと頭を上げれば「馬鹿」と言われて頭をぐしゃぐしゃにされる。どうせ寝癖だらけだからどうってことない。
「で、行かないのか」
「行く! むしろ行かないわけがないじゃないか!」
「わかったから、今は寝ろ。昼には起こしに来る」
毛布を引き上げて佐之君が立ち上がる。一緒に寝てくれないのか。ちょっとしょほんってなる。
「……はぁ。お前、いい歳して一緒に寝ようとか」
「あれ? 口に出てた?」
「顔に書いてる。そも、時頃の女が一緒に寝ようとか誘うもんじゃないだろ」
「誰彼構わず誘ってないし」
「知ってる。友達いないもんな、ふぅは」
三人はいるし! と抗議の声を上げても「はいはい」とスルーされた。酷い。三人いれば十分じゃん。ぼっちにならなければ友達いないにはならないんだから。
「結局寝てくれないの?」
「…………はぁぁ。母さんにどやされんの俺なんだぞ」
お前が眠るまでだからな、と隣に潜り込んでくる。佐之君は体温高めだから布団の中がさらにぽかぽかだ。大満足である。よきかなよきかな。
ベッドから枕を引き寄せて、隣に並べた佐之君は私の頭の下に腕を差し込んだ。腕枕ですね。眠ってる人の頭とか重いだろうに、一緒に寝るときは佐之君も藤君も腕枕をしてくれる。抱きこむようにすると私がよく眠れるってわかってるからかな。私が眠るまで、とか言いながら腕枕をしてくれる佐之君。顔が見れないのが酷く残念だ。
お医者さんは、私の心の持ちようで相貌失認症は治ると言っていた。けど今のままで満足している。だって、顔が見えちゃったらもっと我が儘で欲深くなってしまうのが目に見えてる。
「ふふふ、佐之君は優しいなぁ」
「……知るか」
「照れなくてもいいんだよ」
「照れてない。おら、さっさと寝ろ」
頭を胸に押さえつけられて呻き声が出た。色気ない声、とかぼやかれるけどお前のせいだからな。
どくんどくん、と心臓の音が聞こえる。あったかくて、だんだん目蓋が重たくなる。起きた時に佐之君がいなくなってなかったらいいな、そう思って目を閉じた。
「っいい加減起きろ、双葉」
「ぅあ、」
がばっと毛布をはがされて、真っ白い光が目に飛び込んできた。
「ひっ、い、ぃた、」
眼球を突き刺す光に固く目を瞑り、逃げるように目蓋の上から手のひらを当てる。
「双葉?」
「さ、佐之君、カーテン、カーテン閉めて」
痛みに気を取られて殆ど言葉にならなかったのをなんとか口に出せば、それだけで理解してくれた佐之君が俊敏な動作でカーテンを閉めてくれる。カーテンレールの滑る音がして、おそるおそる手を離して目を開ける。
「大丈夫か」
「うん、だいじょうぶ」
「またわからなくなったのか」
「……うん。ちょっとしたら慣れると思うから」
結局昨日は佐之君ちで晩御飯を頂き夜通しゲームをしてそのまま泊まらせてもらった。というか泊まっていけって引き留められちゃったら泊まらないわけがない。久しぶりのお泊りだ! とテンション上がったし、何より佐之君から誘ってくれたことがすごく嬉しかった。無口ってわけじゃないけど、寡黙で自分を主張する性格じゃないから、いつもは私から誘ってたから、だから「うちに来るか」と言われたときもすごく嬉しかった。
「何色が見えない?」
「ううん、ほとんど、かなぁ。モノクロに見える。から白がすごく目に痛い」
「……今日は休め。母さんに連絡してもらうよう頼んでくる」
「えっ、い、いいよ! 見えなくなっただけで、別に支障が出るわけじゃないし」
「……五時間目は美術だぞ」
う、と言葉に詰まった。無表情だけど、目は口程に物を言うってね。いつもつんと澄まして冷たい色をした瞳はとても心配そうに、不安に彩られている。優しいなぁ、と細めた目に映るのは白黒の世界だ。
時々、色が見えなくなることがある。ストレスとか、精神的なモノが原因らしい。自分ではそんなにメンタルが弱い方じゃないと思っているんだけど、こうして身体に現れちゃうと何も言えなくなってしまう。視えなくなる色はその時によって違うけれど、今回はちょっと重いなぁ。大体今までは赤だけとか、青だけとかだったから見るもの全部が白黒っていうのはなんだか新鮮である。
「俺も休む」
「はっ!? ますますダメでしょ! いいよ、私自分ち戻るから」
「知るか。俺も具合が悪い。熱っぽいな」
いや嘘でしょ。おばさんに言ってくるって部屋を出て行った不器用な幼馴染を見送って、溜め息を吐く。申し訳ない。私なんかのために休んでくれるなんてしなくてもいいのに。家に帰って大人しく読書でもしてるからいいのに、変に心配性なんだから。
後天的で、ストレス性の色盲なんだったらその原因を取り除けばいいんじゃないかと言われるけど、その原因てのが藤君なんだから仕方ないじゃない。藤君が彼女を作って、私に、私たちに紹介をしてくるたびに私は色を失う。心に傷を作って、ストレスとなって姿を現す。いっそのこと告白して、振られちゃえばいいのに、幼馴染という立場を失くしたくない我が儘で私は告白できずにいる。とんだ臆病者だ。
彼女ができた藤君は、朝になれば家まで迎えにいって、帰りは家まで送っていく。彼女がいなければ行きも帰りも幼馴染三人一緒の登下校だ。登下校だけは私たちの、幼馴染だけの時間だったのに。
私は我儘で臆病者だ。勝手に藤君を好きになって、勝手に嫉妬して、勝手に体を壊してそれを藤君のせいにしてる。告白もできない。幼馴染という立場で我慢することもできない。どうしたらいいのだろう。私には、わからない。
「ふぅ、起きてるか」
「……うん」
「母さんが学校に電話しておくって」
「……うん」
毛布を抱えて頷くしかしない私にそっと頭を撫でてくれる佐之君。
好きにならなきゃよかった、なんて今さら。佐之君を好きになりたかった、ていうのも今さら。
藤君が彼女をとっかえひっかえしはじめたのは高一の夏休みが終わったあとくらいから。それまではいつもと変わらない、優しい優しい幼馴染だった。中学でもモテていたし、告白もされていたみたいだけど彼女を作ることはなかった。まぁ、ちょっとグレてた時期でもあったからそれもあるのかな。思春期というのか反抗期というのか、あの時のふたりはとても怖かった。ふたりとはもちろん、藤君と佐之君のことだ。どっちかって言うと、佐之君のが荒れてたかな。どっこいどっこい団栗の背比べだけどさ。私は年がら年中反抗期みたいなものだから棚の上に置いといていいのだ。今は藤君のお話し。
思い返してみても、何がきっかけなのかわからない。夏休みが終わって始業式が終わって、帰宅ってなったときに彼女を紹介された。しかも「今日からこの子と帰るね。朝も一緒に行けないや」とか、ぶっちゃけ泣いた。いやぁ、あの時は若かったね。藤君が彼女の話題を出すたびに佐之君が庇ってくれるくらいには精神ガタガタだった。たぶん、佐之君には今にも死んでしまいそうに見えたんじゃないかな。それがあるから、佐之君は時折藤君よりも私に過保護だ。わかってるから優しくしてくれる佐之君を拒めない。
彼女と別れて、隣に藤君がいることに安心している自分が気持ち悪い。ほんとは高校も別のところに行こうと思った。隣の県の、寮があるところ。でもそれはおかあさんが許してくれなかった。寮なんてお金がかかるからダメなんだって。そう言われると思って、奨学制度もあるって言ったのに、頑として頷いてくれなかった。だから、大学は遠いところに行くって決めてる。大学に行くための資金も、来週からカフェのバイトを始めるから貯めるんだ。今までに貰ってたお小遣いとかお年玉も貯めてあるからきっとだいじょうぶ。
「もうすこし眠れ。無駄に考え込むな」
「……ありがと、佐之君」
「礼なら、明日一日俺に付き合え」
「? いつもと変わらない気がするけど」
顔を上げれば、いいから、と枕に押さえつけられた。ふむ、どうやら今日はとことん甘やかしてくれる日らしい。
「水族館。行きたがってただろ」
「え!」
ちょっと前にCMで見て「いいなー」くらいの感じでもらしてたの、聞いてたんだ。ついがばっと頭を上げれば「馬鹿」と言われて頭をぐしゃぐしゃにされる。どうせ寝癖だらけだからどうってことない。
「で、行かないのか」
「行く! むしろ行かないわけがないじゃないか!」
「わかったから、今は寝ろ。昼には起こしに来る」
毛布を引き上げて佐之君が立ち上がる。一緒に寝てくれないのか。ちょっとしょほんってなる。
「……はぁ。お前、いい歳して一緒に寝ようとか」
「あれ? 口に出てた?」
「顔に書いてる。そも、時頃の女が一緒に寝ようとか誘うもんじゃないだろ」
「誰彼構わず誘ってないし」
「知ってる。友達いないもんな、ふぅは」
三人はいるし! と抗議の声を上げても「はいはい」とスルーされた。酷い。三人いれば十分じゃん。ぼっちにならなければ友達いないにはならないんだから。
「結局寝てくれないの?」
「…………はぁぁ。母さんにどやされんの俺なんだぞ」
お前が眠るまでだからな、と隣に潜り込んでくる。佐之君は体温高めだから布団の中がさらにぽかぽかだ。大満足である。よきかなよきかな。
ベッドから枕を引き寄せて、隣に並べた佐之君は私の頭の下に腕を差し込んだ。腕枕ですね。眠ってる人の頭とか重いだろうに、一緒に寝るときは佐之君も藤君も腕枕をしてくれる。抱きこむようにすると私がよく眠れるってわかってるからかな。私が眠るまで、とか言いながら腕枕をしてくれる佐之君。顔が見れないのが酷く残念だ。
お医者さんは、私の心の持ちようで相貌失認症は治ると言っていた。けど今のままで満足している。だって、顔が見えちゃったらもっと我が儘で欲深くなってしまうのが目に見えてる。
「ふふふ、佐之君は優しいなぁ」
「……知るか」
「照れなくてもいいんだよ」
「照れてない。おら、さっさと寝ろ」
頭を胸に押さえつけられて呻き声が出た。色気ない声、とかぼやかれるけどお前のせいだからな。
どくんどくん、と心臓の音が聞こえる。あったかくて、だんだん目蓋が重たくなる。起きた時に佐之君がいなくなってなかったらいいな、そう思って目を閉じた。
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