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01.恐怖侯爵と激かわ娘。②
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私がむむうっと唸っていると、シャロットにドレスをくいくいっと引っ張られた。
「おねえちゃん、ブランコおしてほしいなぁ……いい?」
ズキューーンッ!
上目遣い! 末恐ろしい子……!
「もちろんいいわよ。気をつけて座ってね」
「わぁい、ありがとぉ!」
微笑んで頷いて見せると、シャロットは嬉しそうに笑ってブランコに駆け寄った。
大きな樫の木にロープを垂らして、木の板をくくり付けてある簡素なブランコは、シャロットのお気に入りだ。以前、誰が作ったのか聞いてみると、パパだという答えが返ってきた。ママがいなくなった時に、パパが作ってくれたんだって。
多分……イシドール様はシャロットに笑ってもらいたかったんじゃないかと、私は思ってる。
ブランコに座るシャロットの背中を、私は何度も何度もそっと押してあげた。
シャロットは嬉しそうに声を上げて、見事な金髪をたなびかせている。
「いつ見ても、シャロットの髪は綺麗ね」
「そうでしょお? ママとおんなじ、きんぱつなのよ!」
「そっかぁ。シャロットはママのこと、大好きね」
「うん、パパとおなじくらい、大好き」
両親のことが大好きだというシャロットは、きっとパパとママという存在に愛されて育ったからだ。
愛情たくさんでキラキラと輝いている。
だから、こんないい子に育ってるんだ……。
そう思うと、なぜだか私の目からほろっとなにかが滑り落ちた。
離縁されても戻ってくるなと言った、両親の顔が頭に浮かぶ。
「おねえちゃん? どうしたの?」
背中を押さなくなった私を不思議に思ったのか、シャロットは顔だけで振り向いた。瞬間、止める間もなくシャロットはブランコからぴょんっと飛び降りてしまう。
「あ、危ないわよ、シャロ……ッ」
「どうしたの、どこかいたいの?!」
ブランコを降りたシャロットは私の方に駆け寄って、心配そうに私のドレスをぎゅっと両手で掴んだ。
「違うの、ごめん、大丈夫よシャロット」
どうして泣いてしまったのか、自分でもよくわからない。ただ、なぜだか胸は傷んだままだ。
「パパにいじめられたの??」
「違うわ、あなたのパパはそんなことしないわよ」
「でも……パパのこと、こわいんでしょ?」
「それは……」
イシドール様から放たれる威圧感は、確かにたじろいでしまうことがある。
だけど、私がなにをしていても文句を言われたことはないし、あれをしろこれをしろだなんて命令口調で言われたこともない。
なにより、シャロットへの接し方を見ていれば、悪い人ではないということはわかっている。
「パパ、いっつもおねえちゃんにこわい顔してるもんね……」
「えっと……気にしてないわ」
「パパね、きんちょうしちゃうんだって。シャルが笑わないとダメだよって言っても治らないの」
必死に訴えてくるシャロットの顔は、嘘じゃないってわかる。
だけど、イシドール様がまさかの緊張!
実は人前が苦手ってこと?
だとすると、緊張しないでいられるのはシャロットの前でだけ?
それはすごく大変なことのような気がする。私の前で緊張なんて、する必要ないのに。
「そっかぁ。イシドール様も色々あるんだろうね」
「好きな人の前では、特にダメだって言ってたよ。パパ、おねえちゃんのこと大好きなんだね!」
「……へっ?」
予想外の発言に、私は目の玉が転げ落ちるほど瞼を広げた。
あ、ありえない……イシドール様が私のことを……好き?
ほとんど話もしてないし、『君を愛することはない』って宣言されてるし。
もちろんシャロットの話が本当なら嬉しいことだけど……愛し愛され家族が夢だから。
だけど、私はとてもじゃないけど好かれているとは思えない。
「それは、どうだろうね?」
「やっぱりおねえちゃんもパパのこときらいなの? だから泣いてたの?」
「私は──って、え……? “おねえちゃんも”って……」
驚いてシャロットを見ると、空色の瞳は雨が降りそうなほどに曇っていて。
「ママは……パパのことが、きらいだったの……ママは死んじゃう前、おねえちゃんみたいに泣いてたの……っ」
ラヴィーナさんが雲隠れする前、シャロットは彼女の涙を見てしまっていたんだ。
そしてそのまま母親は消えてしまって、死んだと思わされている。
私のドレスを掴む小さな手が、ぎゅうっと強くなった。
「おねえちゃん、死んじゃうの? ママみたいに死んじゃいや!!」
いきなりの豪雨のように、シャロットの目から涙が降り出した。
私が泣いたことで、こんな小さな子に不安を感じさせてしまった。
私は汚れるのも気にせずに膝をついて、シャロットに目を合わせる。
「大丈夫よ、シャロット。私は死んだりしないわ」
「びょうき、してない……?」
「ええ! 健康には自信があるのよ!」
「ほんとお? よかった!」
ぷくぷくのほっぺたを涙で濡らしながら笑っていて、私はハンカチでその頬を拭ってあげる。
私はもう、絶対にシャロットの前では泣かないわ。つらいことを思い出させないように気をつけなくちゃ。
涙を拭き終えると、シャロットはにこぉっと天使のような笑顔を見せてくれた。
ああ、もうかわいすぎる!
「シャルはねぇ、おねえちゃんのことがだぁい好きなの! だから、どこにもいっちゃだめだよ!」
あああ、胸が、胸が射抜かれるわ!!
私のことを好きって……う、嬉しすぎて泣いてしまいそう!
でもまた勘違いさせてしまってはいけないから、涙は我慢よ、レディア!
私はなんとか冷静を保って、シャロットの頭を撫でた。ふわりと金髪が揺れる。
「ありがとう、シャロット。私もシャロットのことが、大大大好きよ」
「えー! シャルの方が、もっとだいだいだいだいだいだいだーーい好きなんだからね!」
「ふふっ、嬉しい! ありがとう」
ぷくっと膨らまされたほっぺがとってもかわいくて。
私はぎゅうっとシャロットを抱きしめた。
なにがあってもこの子を幸せにしたい。もう泣かせたりしない。
でも、私がイシドール様に愛されなければ、いつ離縁されて他の新しい妻と入れ替えられてもおかしくはない。
イシドール様に、愛されなきゃ。
そうすればイシドール様は、緊張することもなくなるだろうし、妻の座からいつ滑り落ちるかと私も怯えなくてすむ。シャロットと離れ離れになることもなくなるし、一石三鳥だわ。
シャロットを抱擁から解放すると、私はまっすぐに愛しい子を見つめた。
「シャロット。私はあなたとイシドール様が幸せになれるよう、がんばるからね」
「え、おねえちゃんは? おねえちゃんも幸せにならなきゃダメだよ!」
当然のように言ってのけたシャロットを見て、また涙が溢れそうになる。
そっか、私も幸せになっていいんだ。
もうすでに、シャロットのおかげでめちゃくちゃ幸せだけど。
もっともっと、幸せに……。
「なれる……のかな」
幼な子の前で思わず漏らしてしまった疑問に、シャルは大きく頷いてくれた。
「なれるよ! じゃあ、おねえちゃんはシャルが幸せにしてあげるね! やくそく!」
にっこーと太陽のように笑うシャロット。
私は必死に涙を隠しながら、「もう幸せになっちゃったわ」と義理の娘をもう一度抱きしめた。
「おねえちゃん、ブランコおしてほしいなぁ……いい?」
ズキューーンッ!
上目遣い! 末恐ろしい子……!
「もちろんいいわよ。気をつけて座ってね」
「わぁい、ありがとぉ!」
微笑んで頷いて見せると、シャロットは嬉しそうに笑ってブランコに駆け寄った。
大きな樫の木にロープを垂らして、木の板をくくり付けてある簡素なブランコは、シャロットのお気に入りだ。以前、誰が作ったのか聞いてみると、パパだという答えが返ってきた。ママがいなくなった時に、パパが作ってくれたんだって。
多分……イシドール様はシャロットに笑ってもらいたかったんじゃないかと、私は思ってる。
ブランコに座るシャロットの背中を、私は何度も何度もそっと押してあげた。
シャロットは嬉しそうに声を上げて、見事な金髪をたなびかせている。
「いつ見ても、シャロットの髪は綺麗ね」
「そうでしょお? ママとおんなじ、きんぱつなのよ!」
「そっかぁ。シャロットはママのこと、大好きね」
「うん、パパとおなじくらい、大好き」
両親のことが大好きだというシャロットは、きっとパパとママという存在に愛されて育ったからだ。
愛情たくさんでキラキラと輝いている。
だから、こんないい子に育ってるんだ……。
そう思うと、なぜだか私の目からほろっとなにかが滑り落ちた。
離縁されても戻ってくるなと言った、両親の顔が頭に浮かぶ。
「おねえちゃん? どうしたの?」
背中を押さなくなった私を不思議に思ったのか、シャロットは顔だけで振り向いた。瞬間、止める間もなくシャロットはブランコからぴょんっと飛び降りてしまう。
「あ、危ないわよ、シャロ……ッ」
「どうしたの、どこかいたいの?!」
ブランコを降りたシャロットは私の方に駆け寄って、心配そうに私のドレスをぎゅっと両手で掴んだ。
「違うの、ごめん、大丈夫よシャロット」
どうして泣いてしまったのか、自分でもよくわからない。ただ、なぜだか胸は傷んだままだ。
「パパにいじめられたの??」
「違うわ、あなたのパパはそんなことしないわよ」
「でも……パパのこと、こわいんでしょ?」
「それは……」
イシドール様から放たれる威圧感は、確かにたじろいでしまうことがある。
だけど、私がなにをしていても文句を言われたことはないし、あれをしろこれをしろだなんて命令口調で言われたこともない。
なにより、シャロットへの接し方を見ていれば、悪い人ではないということはわかっている。
「パパ、いっつもおねえちゃんにこわい顔してるもんね……」
「えっと……気にしてないわ」
「パパね、きんちょうしちゃうんだって。シャルが笑わないとダメだよって言っても治らないの」
必死に訴えてくるシャロットの顔は、嘘じゃないってわかる。
だけど、イシドール様がまさかの緊張!
実は人前が苦手ってこと?
だとすると、緊張しないでいられるのはシャロットの前でだけ?
それはすごく大変なことのような気がする。私の前で緊張なんて、する必要ないのに。
「そっかぁ。イシドール様も色々あるんだろうね」
「好きな人の前では、特にダメだって言ってたよ。パパ、おねえちゃんのこと大好きなんだね!」
「……へっ?」
予想外の発言に、私は目の玉が転げ落ちるほど瞼を広げた。
あ、ありえない……イシドール様が私のことを……好き?
ほとんど話もしてないし、『君を愛することはない』って宣言されてるし。
もちろんシャロットの話が本当なら嬉しいことだけど……愛し愛され家族が夢だから。
だけど、私はとてもじゃないけど好かれているとは思えない。
「それは、どうだろうね?」
「やっぱりおねえちゃんもパパのこときらいなの? だから泣いてたの?」
「私は──って、え……? “おねえちゃんも”って……」
驚いてシャロットを見ると、空色の瞳は雨が降りそうなほどに曇っていて。
「ママは……パパのことが、きらいだったの……ママは死んじゃう前、おねえちゃんみたいに泣いてたの……っ」
ラヴィーナさんが雲隠れする前、シャロットは彼女の涙を見てしまっていたんだ。
そしてそのまま母親は消えてしまって、死んだと思わされている。
私のドレスを掴む小さな手が、ぎゅうっと強くなった。
「おねえちゃん、死んじゃうの? ママみたいに死んじゃいや!!」
いきなりの豪雨のように、シャロットの目から涙が降り出した。
私が泣いたことで、こんな小さな子に不安を感じさせてしまった。
私は汚れるのも気にせずに膝をついて、シャロットに目を合わせる。
「大丈夫よ、シャロット。私は死んだりしないわ」
「びょうき、してない……?」
「ええ! 健康には自信があるのよ!」
「ほんとお? よかった!」
ぷくぷくのほっぺたを涙で濡らしながら笑っていて、私はハンカチでその頬を拭ってあげる。
私はもう、絶対にシャロットの前では泣かないわ。つらいことを思い出させないように気をつけなくちゃ。
涙を拭き終えると、シャロットはにこぉっと天使のような笑顔を見せてくれた。
ああ、もうかわいすぎる!
「シャルはねぇ、おねえちゃんのことがだぁい好きなの! だから、どこにもいっちゃだめだよ!」
あああ、胸が、胸が射抜かれるわ!!
私のことを好きって……う、嬉しすぎて泣いてしまいそう!
でもまた勘違いさせてしまってはいけないから、涙は我慢よ、レディア!
私はなんとか冷静を保って、シャロットの頭を撫でた。ふわりと金髪が揺れる。
「ありがとう、シャロット。私もシャロットのことが、大大大好きよ」
「えー! シャルの方が、もっとだいだいだいだいだいだいだーーい好きなんだからね!」
「ふふっ、嬉しい! ありがとう」
ぷくっと膨らまされたほっぺがとってもかわいくて。
私はぎゅうっとシャロットを抱きしめた。
なにがあってもこの子を幸せにしたい。もう泣かせたりしない。
でも、私がイシドール様に愛されなければ、いつ離縁されて他の新しい妻と入れ替えられてもおかしくはない。
イシドール様に、愛されなきゃ。
そうすればイシドール様は、緊張することもなくなるだろうし、妻の座からいつ滑り落ちるかと私も怯えなくてすむ。シャロットと離れ離れになることもなくなるし、一石三鳥だわ。
シャロットを抱擁から解放すると、私はまっすぐに愛しい子を見つめた。
「シャロット。私はあなたとイシドール様が幸せになれるよう、がんばるからね」
「え、おねえちゃんは? おねえちゃんも幸せにならなきゃダメだよ!」
当然のように言ってのけたシャロットを見て、また涙が溢れそうになる。
そっか、私も幸せになっていいんだ。
もうすでに、シャロットのおかげでめちゃくちゃ幸せだけど。
もっともっと、幸せに……。
「なれる……のかな」
幼な子の前で思わず漏らしてしまった疑問に、シャルは大きく頷いてくれた。
「なれるよ! じゃあ、おねえちゃんはシャルが幸せにしてあげるね! やくそく!」
にっこーと太陽のように笑うシャロット。
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