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All the good girls go to hell
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【previously on 無敵少女の意のままに】
やはり女王はエメリーを手中に収めたがっているようだった。
ティップから期間したマァナ達はウルズにモンスターが向かっているという情報を持ってきたのだった。
「アンちゃん、じいさんにお願いしてウルズに転移出来るモンスター連れてこれないか?」
「それがダメなのよ~、この子、虹が出る能力を気に入ってティップで使ったのよ。お陰で転移魔法のMP回復するのに夜までかかったくらいなんだから...」
だからこんなに遅くなったのかw
「だって...虹見たくなったんですもの...」
「仕方ない。村の兵士に交渉して何か移動手段を調達しよう」
もう時間は遅いが急ぎだ、わたし達はこの村を仕切っている曹長の家に向かう。
「夜分にすまない、開けてくれるか?」
「おや、ソフィーさんご一行がどうなされたので?」
「ウルズに大量のモンスターが向かっているという情報が入ったので、馬車などがあればお貸し願えないかと頼みにきた」
「何ですと、ウルズに!?」
「えぇ、出来ればわたし達とは別でナックス城に向かって増援依頼もお願いしたいのだけど」
「分かりました、そのように手配致しましょう。馬車は村の入口の脇にございます。見張りの者にはわたしから話を通しておきますので皆様は出発の準備をなさってください」
「迅速な判断、対応、感謝する!!」
わたし達は一旦宿に戻り、出発の準備を整える。
「余分な荷物はここに置いていこう。アンちゃん、転移魔法のセットはここのままにしておいてくれ」
「分かりましたわ」
後にこの判断は奏功する。
村の入口。
「さぁ、乗って下さい!!」
「ウルズまではどれくらいで着く?」
「馬の休憩などを含めると丸1日近くはかかるかと...」
「仕方ない、出来るだけ急いでくれ」
「そういえばティップで見つけた素材でアンちゃんのMP回復待ちの間に調合したジュースがあるの、エメリーちゃん飲んでくれる?」
「おう、いただきま~す」
「もしわたしの計算が正しければこれで...」
マァナがエメリーの額に手を当て、アビリティ値を確認する。
ひょっとして馬がパワーアップするようなバフ効果が?
「魅力が上昇しちゃってる~~、なぁんでよぉぉぉ~~!!」
肝心な時に中途半端な成功しやがった。
馬の魅力上げても意味がないやんけw
しかもエメリーの骨格まで変化してしまい、わたしは面白くて笑いをこらえるのに必死だったww
「モンスターの大群がウルズに着くまで余裕はあるんだろ?焦っても仕方ない、馬の体調優先で確実に向かおう」
「ところでどうです?エメリー。服を新調したんですの、かわいくないですか?」
「おぉ、似合ってるぞアン」
アンちゃんは定期的に化粧をしたり髪型を変えたり女の子を楽しんでいる。
とても神話級のモンスターを殴打でぶっ飛ばす力を持ってるようには見えないw
立てば芍薬、座れば牡丹、殴る姿は魔王級...かw
「よし、情報共有しよう。モンスターの大群の詳細は分かるか?」
「怪鳥族ね、空を飛んで向かっていったそうなの。だから砦も無意味ね。軍隊長は中位クラスの鳥貴族ね」
何故だろう、凄くおいしそうな名前に聞こえるw
「ウルズに何の用事だ?そしてどこから発生したんだ?」
「人を探している風だったみたいよ。どこからってのは不明ね」
何でも行商人の船が襲撃されて目当ての人間がいなかったため、少しの被害で助かったそうだ。
「怪鳥族は空を飛んですばしっこいが、他のアビリティ値はかなり低い。冷静に1匹ずつ対処すれば問題ないはずだ」
「えぇ、ウルズに先に着かれても自警団である程度対処できるわ。ニコラやお父さんとお母さんもいるし」
「んっ?お前の母親も戦えるのか?」
「今は引退したけどむしろ一番ヤバイのがお母さん...わたしもお父さんもお母さんからダンカーとして鍛えられたくらいだから」
「で、お前の母親は誰から学んだんだ?」
「おじいちゃん。わたしはおじいちゃんが戦ってる所は見た事ないけど、相当ヤバイって聞いてるわ」
「あぁ、エヴァンズ司教ですわね。彼はおじい様に引けを取らない実力者ですわよ」
「ええぇっ、そうなの?ケルビム様と!!」
「今はどうか知りませんけどね、現役時代はおじい様も手を焼いたとおっしゃっていましたわ」
「て、ことは戦ったことがあったんだな」
「えぇ、でもしんどいし痛いの嫌じゃん?ジャンマーでケリつけない?ってなって今に至りますわね」
あぁ、似た者同士だとそうなるわなw
「長期戦を考慮してマァナはバフや補助に専念。エメリーとアンちゃんとわたしで数を減らそう」
「はぁ、ずっと野蛮な事に巻き込まれてる気がしますわ~」
確かに妙だな...ウルズに誰か要人でも滞在してるのか??
「周りの連中でモンスターは対処しますので皆さんはゆっくりお休み下さい」
運転手が気を利かせてくれた。
「そうだな、しっかり休んで明日に備えよう」
馬車に揺られ、半日以上が経過。
想像以上に馬が頑張ってくれて夕方前には着きそうな勢いだ。
「皆さん見えてきました、ウルズです!!」
「よし、みんな準備を...って何だあれは!?」
ウルズの周辺が真っ黒い雲に覆われている。
「何故あの周辺だけ雲が...いや、雲じゃない!!モンスターの大群だ!!」
「うっへ~気持ちわりぃ~、あれ全部鳥なのか!?」
「何てこと!!とんでもない数の怪鳥が...」
「マァナ、わたしとエメリーの武器にバフ粉...バフンを...ぷっ!!」
「あぁもう、こんな時にツボに入るのはやめてね」
「何笑ってんだ姉ちゃん、ふきんしんだぞ」
お前に言われたくねぇよw
「こほん!!エメリー、わたしに強靭付与も頼む!!」
「しょうがねぇなぁ...」
よし、これで準備完了。
「さぁ、地獄に乗り込むぞ!!」
やはり女王はエメリーを手中に収めたがっているようだった。
ティップから期間したマァナ達はウルズにモンスターが向かっているという情報を持ってきたのだった。
「アンちゃん、じいさんにお願いしてウルズに転移出来るモンスター連れてこれないか?」
「それがダメなのよ~、この子、虹が出る能力を気に入ってティップで使ったのよ。お陰で転移魔法のMP回復するのに夜までかかったくらいなんだから...」
だからこんなに遅くなったのかw
「だって...虹見たくなったんですもの...」
「仕方ない。村の兵士に交渉して何か移動手段を調達しよう」
もう時間は遅いが急ぎだ、わたし達はこの村を仕切っている曹長の家に向かう。
「夜分にすまない、開けてくれるか?」
「おや、ソフィーさんご一行がどうなされたので?」
「ウルズに大量のモンスターが向かっているという情報が入ったので、馬車などがあればお貸し願えないかと頼みにきた」
「何ですと、ウルズに!?」
「えぇ、出来ればわたし達とは別でナックス城に向かって増援依頼もお願いしたいのだけど」
「分かりました、そのように手配致しましょう。馬車は村の入口の脇にございます。見張りの者にはわたしから話を通しておきますので皆様は出発の準備をなさってください」
「迅速な判断、対応、感謝する!!」
わたし達は一旦宿に戻り、出発の準備を整える。
「余分な荷物はここに置いていこう。アンちゃん、転移魔法のセットはここのままにしておいてくれ」
「分かりましたわ」
後にこの判断は奏功する。
村の入口。
「さぁ、乗って下さい!!」
「ウルズまではどれくらいで着く?」
「馬の休憩などを含めると丸1日近くはかかるかと...」
「仕方ない、出来るだけ急いでくれ」
「そういえばティップで見つけた素材でアンちゃんのMP回復待ちの間に調合したジュースがあるの、エメリーちゃん飲んでくれる?」
「おう、いただきま~す」
「もしわたしの計算が正しければこれで...」
マァナがエメリーの額に手を当て、アビリティ値を確認する。
ひょっとして馬がパワーアップするようなバフ効果が?
「魅力が上昇しちゃってる~~、なぁんでよぉぉぉ~~!!」
肝心な時に中途半端な成功しやがった。
馬の魅力上げても意味がないやんけw
しかもエメリーの骨格まで変化してしまい、わたしは面白くて笑いをこらえるのに必死だったww
「モンスターの大群がウルズに着くまで余裕はあるんだろ?焦っても仕方ない、馬の体調優先で確実に向かおう」
「ところでどうです?エメリー。服を新調したんですの、かわいくないですか?」
「おぉ、似合ってるぞアン」
アンちゃんは定期的に化粧をしたり髪型を変えたり女の子を楽しんでいる。
とても神話級のモンスターを殴打でぶっ飛ばす力を持ってるようには見えないw
立てば芍薬、座れば牡丹、殴る姿は魔王級...かw
「よし、情報共有しよう。モンスターの大群の詳細は分かるか?」
「怪鳥族ね、空を飛んで向かっていったそうなの。だから砦も無意味ね。軍隊長は中位クラスの鳥貴族ね」
何故だろう、凄くおいしそうな名前に聞こえるw
「ウルズに何の用事だ?そしてどこから発生したんだ?」
「人を探している風だったみたいよ。どこからってのは不明ね」
何でも行商人の船が襲撃されて目当ての人間がいなかったため、少しの被害で助かったそうだ。
「怪鳥族は空を飛んですばしっこいが、他のアビリティ値はかなり低い。冷静に1匹ずつ対処すれば問題ないはずだ」
「えぇ、ウルズに先に着かれても自警団である程度対処できるわ。ニコラやお父さんとお母さんもいるし」
「んっ?お前の母親も戦えるのか?」
「今は引退したけどむしろ一番ヤバイのがお母さん...わたしもお父さんもお母さんからダンカーとして鍛えられたくらいだから」
「で、お前の母親は誰から学んだんだ?」
「おじいちゃん。わたしはおじいちゃんが戦ってる所は見た事ないけど、相当ヤバイって聞いてるわ」
「あぁ、エヴァンズ司教ですわね。彼はおじい様に引けを取らない実力者ですわよ」
「ええぇっ、そうなの?ケルビム様と!!」
「今はどうか知りませんけどね、現役時代はおじい様も手を焼いたとおっしゃっていましたわ」
「て、ことは戦ったことがあったんだな」
「えぇ、でもしんどいし痛いの嫌じゃん?ジャンマーでケリつけない?ってなって今に至りますわね」
あぁ、似た者同士だとそうなるわなw
「長期戦を考慮してマァナはバフや補助に専念。エメリーとアンちゃんとわたしで数を減らそう」
「はぁ、ずっと野蛮な事に巻き込まれてる気がしますわ~」
確かに妙だな...ウルズに誰か要人でも滞在してるのか??
「周りの連中でモンスターは対処しますので皆さんはゆっくりお休み下さい」
運転手が気を利かせてくれた。
「そうだな、しっかり休んで明日に備えよう」
馬車に揺られ、半日以上が経過。
想像以上に馬が頑張ってくれて夕方前には着きそうな勢いだ。
「皆さん見えてきました、ウルズです!!」
「よし、みんな準備を...って何だあれは!?」
ウルズの周辺が真っ黒い雲に覆われている。
「何故あの周辺だけ雲が...いや、雲じゃない!!モンスターの大群だ!!」
「うっへ~気持ちわりぃ~、あれ全部鳥なのか!?」
「何てこと!!とんでもない数の怪鳥が...」
「マァナ、わたしとエメリーの武器にバフ粉...バフンを...ぷっ!!」
「あぁもう、こんな時にツボに入るのはやめてね」
「何笑ってんだ姉ちゃん、ふきんしんだぞ」
お前に言われたくねぇよw
「こほん!!エメリー、わたしに強靭付与も頼む!!」
「しょうがねぇなぁ...」
よし、これで準備完了。
「さぁ、地獄に乗り込むぞ!!」
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