無敵少女の意のままに

CHABO

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Hello another way

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【previously on 無敵少女の意のままに】
さやかの軍門に下っていたシュブ=ニグラスはパワーの活躍により魔王軍に帰還した。
しかし、ソフィー達と魔王軍が協力状態である事がバレてしまう。

「さやか様、シュブ=ニグラス様が魔王軍に寝返りました」
「あら、想定外ね。あれほど魔王軍に恨みを持ってたのに...」
「どうやら魔王軍と例の無敵少女の一行が手を組んでいるそうです。スパールにて無敵少女一行も確認致しました」
「スパールにいたのかぁ~、行くか?さや姉」
「無駄ね。魔王軍と手を組んだのなら転移魔法で逃げられちゃうわ」
「貴重な戦力失っちゃったな、あいつ強かったんだけどなぁ~」
「まぁいいわ。ふふふ、ちょっと面白くなってきたじゃない、テンション上がってきたわ~」
さやかは不敵に笑った。

一方、ソフィー達はさやかの予想通りスパールの町から...
いや、まだいたw
「かんぱ~~い!!」
町の戦士達と祝杯をあげていたw
「パワーちゃんは帰っちゃったのか~、残念だな~」
下心丸出しだったから本当に残念そうだなw
「あんた達はこの町の恩人だ、好きなだけ飲み食いしてくれよ!!サービスだぜ」
「わたし達は何もしてないわよ~」
「いやいや、事情は知らんがあんた達が魔王軍と手を組んでたからこそ町が守れたんだ」
「いいじゃないマァナさ~ん、お言葉に甘えましょうよ~~♪」
「うち、エイヒレ~~」
エイヒレ、気になってたんだなww


宴もたけなわ。
「魔王軍が一目置いてるってことはあんたらも相当強いんだろうな。てことはあれか?来週の武闘大会に出場するのか?」
「武闘大会??」
「何だ、知らないのか?3年周期でサウスイーストの水の都、ウォーランドで行われる大会だよ。優勝賞品が毎回豪華なんだよな~」
「水の都、美しい響きですわね」
「あぁ、サウスイーストは芸術と美術の大陸って言われてるくらいオシャレな町が多いぞ」
「そういえばガラス都市、ウィザーンもサウスイースト大陸だったな」
「行きましょうお姉さま!!行くしかないでしょう!!」
オシャレに反応したアンちゃんが前傾姿勢だw
「エラも行きた~~い」
「うちも見てみたいなぁ~、水の都」
お子様達のテンションが上がってるなw
「武闘大会はともかく、面白そうだな。じゃあ次の目的地はサウスイーストで決まりだな」
マァナは男どもに混じって酒を浴びているので事後報告でいいだろw


パワーに連れられ、シュブ=ニグラスが魔王城に帰還する。
「久しいな、シュブ=ニグラスよ。元気そうで何よりじゃ、心配したぞ」
「魔王様。わたくしの様な裏切り者に何と暖かいお言葉を...」
シュブ=ニグラスは泣き出す。
「何を言うか。お主のように繊細な精神を持つ者はこの魔王軍には滅多におらぬでのぅ。余も色々と相談したいくらいじゃ。戻って来てくれてありがとう」
隣のパワーも魔王の器の大きさに泣き出す。

「ひぐっ、魔王様。彼はさやかの情報をひぐっ、お耳に入れたいと申しております、ひぐっ」
「パワーちゃん、泣き止んでからで良いぞw そうか、さやかにはこちらも手を焼いておる、貴重な情報、実にありがたい!」
シュブ=ニグラスは涙を拭い、話し出す。
「ご存じとは思いますが、彼女はホムンクルスです。本体は誰も見た事がありません。どうやら実験失敗の煙を浴び、魔法などの能力の一部が現在使えないようです」
「なるほど、しかし彼女の最高能力、錬金は使用可能なのじゃろ?」
「おっしゃる通りです。しかし、彼女のコピーであるホムンクルスは現在追加で製作が出来ないと申しておりました」
「そうか。相当緻密な造りのようじゃな。ディスペアヒューマンの事は何か分かるか?」
「いえ、殆どが謎に包まれています。常にフードを被り、仮面をつけ、顔すら見た者はおりませんので...。しかし奴も実験失敗の煙を浴び、現在は赤子同然の状態とのうわさでございます」
「魔王様、叩くのは今ではないでしょうか?」
「ありがとうパワーちゃん。しかし、情報というのは裏付けがない以上、信じた方の負けなのじゃ。異常におしゃべりなのも気になる...やはりこちらの対策が万全になるまで動くわけにはいかぬのぅ...」
(結構ノリノリでしゃべってたけどなぁ...普通に真実な気がするけどww)
「魔王様がそうおっしゃるのであれば従うまででございます。何か手伝える事がございましたら何なりとお申し付けください!!」
「うむ、感謝する。それよりもパワーちゃんの演奏がまた聞きたいのぅ、今夜はシュブ=ニグラスお帰りなさいパーティとしゃれこもうかの!!」
「はっ、楽しんで頂けるよう、全力で演奏させていただきます」
(アビーちゃんのお帰りなさいパーティやったばかりだけど、まいっかw)
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