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第二章 地獄編
55話 キンミー村
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「よくぞいらっしゃいましたぁぁぁ!! 旅人様ぁぁ!!」
村の敷地を跨いだ途端、とてつもない声量で歓迎される。
声の正体はニコニコと手を振っている老人だ。いや、老人と言うと語弊があるかもしれない。その人は筋肉はムキムキで身長は二メートル以上はある。だが顔はシワが刻まれ、頭も白い。筋肉が逞し過ぎると言う一点を除けば村長に見えなくもない。
「お、おお……」
「よくぞいらっしゃいましたッ!」
「あー、えっと……数日間滞在したいと思ってるんですが、いいですか?」
「もちろんです! さぁさぁこちらへ。ここはキンミーという村で、私は村長のアルテ・ロイテと言います」
「俺はクロトです。こっちは……」
「エヴァリオンです」
「レオだ」
俺たちは馬車を村の入り口に止めてもらい、奥に案内してもらう。
特段この村で何か問題が起きているようにも見えないし、村人は老若男女問わず皆元気そうだし、畑仕事をしている村人が多いので自給自足も出来ているようだ。みんな俺達が通るとニコニコと手を振ってくれ、歓迎されていると言う感覚を押し上げてくれる。
しかしみんな逞しい。村長だけかと思ったが、ここの村人はみんな筋肉が育ちまくっている。農具を豪快に振り回す小柄な女性の腕に自分の腰よりも太いこぶを付けているのを見た時は芸術性すら感じてしまった。
「どうしてこんなに歓迎してくれるんですか?」
嬉しそうに手を振り返していたエヴァがふと聞く。
「こんな辺鄙な村に来る人は滅多に居ないのです。ですから皆、嬉しいんだと思いますよ。ここはどの公爵様にも統治もされていない東の地。生きて行くだけでも必死ですから」
確かにな。リブ村にも旅人なんて来た事は無かったし、父さんがたまに帝国に行って戻ってきた時は、村中の子供が話を聞きたがったもんだ。
「なるほど」
「ところで皆さんは何しにここまで?」
「ヘレリル公爵領に行く途中で」
「なるほど。では長旅になりそうですね。何もない村ですがゆっくりしていってください。さて、ここが私の家ですので、何かあればいつでも訪ねてきてください。そして皆さまはその隣の空き家をお使いください。少しボロいですが、手入れはきちんとしておりますので問題なく使えるはずです」
俺たちはアルテ・ロイテに礼を言い、ありがたく小屋を借りることにした。中は特に汚くもなく、三人で使う分には十分な広さだった。
「よし。じゃあそろそろ日も暮れるし、後は自由にしよう」
「おう」
「うん!」
◇
その夜。
俺とエヴァは並んで寝て、レオは壁にもたれかかりながら寝ていた。眠りについてしばらく経った頃、不審な足音で目が覚める。野宿生活にもある程度慣れてきたおかげか、周りの物音にはかなり敏感になってきた。村人かと思ったが、こんな夜遅くに、足音を忍ばせる村人は居ないだろう。
耳を澄ませて周囲の状況を把握する。すでに小屋の中にまで入り込まれているかと不安になったが、不審な足音の正体はまだ外にいるらしい。
数は少なくとも三以上……何か喋っているらしいが、よく聞こえない。俺は音を立てないよう細心の注意を払って窓に近づき戸を数センチ開く。月明かりが入り込み、小屋の中が少し照らされる。
ちらっとレオを見ると、体こそ動かしていないものの目は辺りを伺っている。常に二代銀月を抱いて寝ている為、いつでも戦闘に入れるだろう。
「……しかしこんな村に旅人が来るなんてねー」
「無駄口叩いてないでさっさとやるぞ。三人組のうち一人は女らしいからな」
「そりゃやる気出ますねー」
喋ってるのは二人か。
「お前ら、位置につけ」
足音が分散し、小屋の周りを囲んだ。リーダーと思わしき男は扉の前に立ったままだ。小屋を完全に包囲され、数もこちらよりも断然多い。奇襲を受ければこちらが圧倒的に不利になってしまう。
「エヴァ……」
俺は未だ眠っているエヴァの肩を揺すり、小声で起こす。
「ん……? クロ……!!」
エヴァは一瞬で状況を理解したらしく周りの気配を探っている。流石の感覚だ。
さーて、どうしたもんか……
◇
時は少し遡り、地獄での修業中。グレイドは俺よりも多くの戦場を経験していたので。ぜひ知恵を授けて貰おうと抗議してもらっていた時の事だ。
「クロト様。今日は兵法の話をしましょう。いつか役に立つ事もあるでしょう」
「兵法?」
「ええ、戦闘における考え方の事、とでも思ってください。……そうですね、ます仮に敵が攻めて来る場合、敵の作戦がわからない状態での戦闘はこちら側がかなり不利になります。相手の数、強さ、伏兵、策、全てが未知であれば、どれだけの実力者でも苦戦を強いられるのは必至です。そんな時は一度相手の気持ちになってください」
「相手の気持ち?」
「はい。自分が相手ならどう攻めるか。相手はどこまでこちらのことを知っているのか。逆に知り得ていないだろうこちらの情報。それを考える事が出来れば、きっと突破口が見つかるはずです」
「なるほどね。覚えておくよ」
◇
そうだったな。グレイド。
まずは相手がこっちをどこまで知っているのか、どういった戦法で攻めて来ているのか。逆に知らない情報は何か。相手にとって知りようが無い情報はこちらのとっておきの武器になる。
よし、なんとなくわかって来た。少なくとも相手側はこっちの各個人の力量を判断してはいないだろう。男が二人、女が一人。一人の男は刀を持っていて、もう一人の男は二本の剣を持っている。その程度の情報しか得られていないと思っていい。
そして口ぶりからしてこいつらは常習犯。今までそこらの旅人を襲う時と何ら変わらずにやるつもりだ。逃げ道を奪い、数で圧倒する。そこまで入念な作戦は無いんだろう。
レオに目だけで作戦を伝える。レオの実力はこの一週間、一度も見る機会が無かったが、これは良い機会かもしれない。
『小屋の扉前、リーダー格の男を任せる』
レオは無言で頷き、足音も立てずに移動する。扉の前まで向かい、二代銀月を腰に添えて低く構える。
「エヴァ、俺にしがみつけ」
「うん」
俺が相手ならまず小屋の中の様子を確認する。対象が寝てるなら、下手に起こしたくはないだろう。仮に起きていたとしても逃げられないように周りを包囲し、もしも抵抗されても全方位から叩けば良い。
こちら側の力がわからない、または計り切れていないならば、これが最善策だと考えるはず。
エヴァを抱きかかえ、窓の一つをじっと見る。耳にも意識を集中させ、外の様子を伺う。一瞬でも遅れれば失敗だ。
数秒後、扉がゆっくりと開いて強面の男が現れる。その姿を確認するや否やレオが速攻で動く。
〈至天破邪剣征流 突破の型 『虎武璃』〉
レオが一瞬にして姿を消し、次の瞬間リーダー格の男の胴が浅く斬れる。斬れた頃にはレオはリーダー格の男の後ろで刀を納めている。どうもリーダー格の方も雑魚と分類出来る相手ではないらしく、レオが突っ込んでくる瞬間に後ろに軽く引いて傷を浅く済ませている。あの一瞬で、両者見事な攻防だ。
「くッ……!」
しかし反応してはいたがここまで速いものだとは思っていなかったらしく、リーダー格の男は一瞬理解出来ない様子でレオを振り返った後に膝を付いた。動きに反応出来てもその威力には体が付いて来なかったのだろう。まだ致命傷ではないが、良い先制の一撃だ。
リーダー格の男は傷を押さえながら叫ぶ。
「やれ!!」
と、同時に四人の男がそれぞれ別の窓を突き破り、部屋に入ってくる。小屋の中で籠城していれば簡単に包囲されていたところだ。が……
「獄気硬化」
左手を硬質化し目の前の窓を破ってきた男を殴り飛ばす。男は右に吹き飛び、俺はエヴァを抱え、すぐさま窓から外に出る。
地面につく前に左手で屋根を掴みそのまま屋根の上によじ登る。
「ふぅ……よし、一か八かだったが、成功だ。ここから反撃と行くぜ」
村の敷地を跨いだ途端、とてつもない声量で歓迎される。
声の正体はニコニコと手を振っている老人だ。いや、老人と言うと語弊があるかもしれない。その人は筋肉はムキムキで身長は二メートル以上はある。だが顔はシワが刻まれ、頭も白い。筋肉が逞し過ぎると言う一点を除けば村長に見えなくもない。
「お、おお……」
「よくぞいらっしゃいましたッ!」
「あー、えっと……数日間滞在したいと思ってるんですが、いいですか?」
「もちろんです! さぁさぁこちらへ。ここはキンミーという村で、私は村長のアルテ・ロイテと言います」
「俺はクロトです。こっちは……」
「エヴァリオンです」
「レオだ」
俺たちは馬車を村の入り口に止めてもらい、奥に案内してもらう。
特段この村で何か問題が起きているようにも見えないし、村人は老若男女問わず皆元気そうだし、畑仕事をしている村人が多いので自給自足も出来ているようだ。みんな俺達が通るとニコニコと手を振ってくれ、歓迎されていると言う感覚を押し上げてくれる。
しかしみんな逞しい。村長だけかと思ったが、ここの村人はみんな筋肉が育ちまくっている。農具を豪快に振り回す小柄な女性の腕に自分の腰よりも太いこぶを付けているのを見た時は芸術性すら感じてしまった。
「どうしてこんなに歓迎してくれるんですか?」
嬉しそうに手を振り返していたエヴァがふと聞く。
「こんな辺鄙な村に来る人は滅多に居ないのです。ですから皆、嬉しいんだと思いますよ。ここはどの公爵様にも統治もされていない東の地。生きて行くだけでも必死ですから」
確かにな。リブ村にも旅人なんて来た事は無かったし、父さんがたまに帝国に行って戻ってきた時は、村中の子供が話を聞きたがったもんだ。
「なるほど」
「ところで皆さんは何しにここまで?」
「ヘレリル公爵領に行く途中で」
「なるほど。では長旅になりそうですね。何もない村ですがゆっくりしていってください。さて、ここが私の家ですので、何かあればいつでも訪ねてきてください。そして皆さまはその隣の空き家をお使いください。少しボロいですが、手入れはきちんとしておりますので問題なく使えるはずです」
俺たちはアルテ・ロイテに礼を言い、ありがたく小屋を借りることにした。中は特に汚くもなく、三人で使う分には十分な広さだった。
「よし。じゃあそろそろ日も暮れるし、後は自由にしよう」
「おう」
「うん!」
◇
その夜。
俺とエヴァは並んで寝て、レオは壁にもたれかかりながら寝ていた。眠りについてしばらく経った頃、不審な足音で目が覚める。野宿生活にもある程度慣れてきたおかげか、周りの物音にはかなり敏感になってきた。村人かと思ったが、こんな夜遅くに、足音を忍ばせる村人は居ないだろう。
耳を澄ませて周囲の状況を把握する。すでに小屋の中にまで入り込まれているかと不安になったが、不審な足音の正体はまだ外にいるらしい。
数は少なくとも三以上……何か喋っているらしいが、よく聞こえない。俺は音を立てないよう細心の注意を払って窓に近づき戸を数センチ開く。月明かりが入り込み、小屋の中が少し照らされる。
ちらっとレオを見ると、体こそ動かしていないものの目は辺りを伺っている。常に二代銀月を抱いて寝ている為、いつでも戦闘に入れるだろう。
「……しかしこんな村に旅人が来るなんてねー」
「無駄口叩いてないでさっさとやるぞ。三人組のうち一人は女らしいからな」
「そりゃやる気出ますねー」
喋ってるのは二人か。
「お前ら、位置につけ」
足音が分散し、小屋の周りを囲んだ。リーダーと思わしき男は扉の前に立ったままだ。小屋を完全に包囲され、数もこちらよりも断然多い。奇襲を受ければこちらが圧倒的に不利になってしまう。
「エヴァ……」
俺は未だ眠っているエヴァの肩を揺すり、小声で起こす。
「ん……? クロ……!!」
エヴァは一瞬で状況を理解したらしく周りの気配を探っている。流石の感覚だ。
さーて、どうしたもんか……
◇
時は少し遡り、地獄での修業中。グレイドは俺よりも多くの戦場を経験していたので。ぜひ知恵を授けて貰おうと抗議してもらっていた時の事だ。
「クロト様。今日は兵法の話をしましょう。いつか役に立つ事もあるでしょう」
「兵法?」
「ええ、戦闘における考え方の事、とでも思ってください。……そうですね、ます仮に敵が攻めて来る場合、敵の作戦がわからない状態での戦闘はこちら側がかなり不利になります。相手の数、強さ、伏兵、策、全てが未知であれば、どれだけの実力者でも苦戦を強いられるのは必至です。そんな時は一度相手の気持ちになってください」
「相手の気持ち?」
「はい。自分が相手ならどう攻めるか。相手はどこまでこちらのことを知っているのか。逆に知り得ていないだろうこちらの情報。それを考える事が出来れば、きっと突破口が見つかるはずです」
「なるほどね。覚えておくよ」
◇
そうだったな。グレイド。
まずは相手がこっちをどこまで知っているのか、どういった戦法で攻めて来ているのか。逆に知らない情報は何か。相手にとって知りようが無い情報はこちらのとっておきの武器になる。
よし、なんとなくわかって来た。少なくとも相手側はこっちの各個人の力量を判断してはいないだろう。男が二人、女が一人。一人の男は刀を持っていて、もう一人の男は二本の剣を持っている。その程度の情報しか得られていないと思っていい。
そして口ぶりからしてこいつらは常習犯。今までそこらの旅人を襲う時と何ら変わらずにやるつもりだ。逃げ道を奪い、数で圧倒する。そこまで入念な作戦は無いんだろう。
レオに目だけで作戦を伝える。レオの実力はこの一週間、一度も見る機会が無かったが、これは良い機会かもしれない。
『小屋の扉前、リーダー格の男を任せる』
レオは無言で頷き、足音も立てずに移動する。扉の前まで向かい、二代銀月を腰に添えて低く構える。
「エヴァ、俺にしがみつけ」
「うん」
俺が相手ならまず小屋の中の様子を確認する。対象が寝てるなら、下手に起こしたくはないだろう。仮に起きていたとしても逃げられないように周りを包囲し、もしも抵抗されても全方位から叩けば良い。
こちら側の力がわからない、または計り切れていないならば、これが最善策だと考えるはず。
エヴァを抱きかかえ、窓の一つをじっと見る。耳にも意識を集中させ、外の様子を伺う。一瞬でも遅れれば失敗だ。
数秒後、扉がゆっくりと開いて強面の男が現れる。その姿を確認するや否やレオが速攻で動く。
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レオが一瞬にして姿を消し、次の瞬間リーダー格の男の胴が浅く斬れる。斬れた頃にはレオはリーダー格の男の後ろで刀を納めている。どうもリーダー格の方も雑魚と分類出来る相手ではないらしく、レオが突っ込んでくる瞬間に後ろに軽く引いて傷を浅く済ませている。あの一瞬で、両者見事な攻防だ。
「くッ……!」
しかし反応してはいたがここまで速いものだとは思っていなかったらしく、リーダー格の男は一瞬理解出来ない様子でレオを振り返った後に膝を付いた。動きに反応出来てもその威力には体が付いて来なかったのだろう。まだ致命傷ではないが、良い先制の一撃だ。
リーダー格の男は傷を押さえながら叫ぶ。
「やれ!!」
と、同時に四人の男がそれぞれ別の窓を突き破り、部屋に入ってくる。小屋の中で籠城していれば簡単に包囲されていたところだ。が……
「獄気硬化」
左手を硬質化し目の前の窓を破ってきた男を殴り飛ばす。男は右に吹き飛び、俺はエヴァを抱え、すぐさま窓から外に出る。
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