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Liveからの続きになります。
マネージャーに案内されて、控室に行くとドアの前で少し待つ事になった。
急に入室される前に、事情を説明して欲しくて頼んだのだ。
ザワザワしていた部屋の中が、水を打ったように静かになって
ドアが開いて『お待たせ、私は出てるから。』
気を利かせてくれたんだろうけど、俺からすればものすごく心細い。
でも、そうも言っていられない。
「失礼します…。明安、千紘です…」
一礼をして、部屋に入ると4人からの視線が一気に注がれて
かなり、気まずい。
『本物の千紘さんだぁ…、今日、来てくれてたなんて嬉しいです!え、これ僕の
推しうちわですか!?…尊い…』
最初に話しかけてくれたのは、彩斗。
『彩斗の事、観に来てくれたんですね。千紘さん。良かったな、彩斗。』
そして、彩斗にいつも寄り添ってる智彰。
「4人とも、本当に…輝いてる。俺、初めて人のライブに来たんだけど…月並みな言葉しか
出てこないけど、本当に感動した。」
4人は、汗爽やかな汗に濡れていて、本当ならシャワーを浴びに行きたいだろうに
俺なんかの為に時間を割いてくれていて、笑顔で接してくれている。
『…千紘さん、彩斗の事』
いすかくんが、何か言いたげに俺の方を見ている。
気弱そうに見えるけど、実は芯が強い彼が何を話すのかと
ドキドキして、待っていると
『彩斗は、SNSで気軽に話し掛けられるようなタイプの性格じゃないんです』
若波くんが、すぐに言葉を繋げた。
「全部、誤解だったって聞いて…俺は彩斗と、君等が一体どれぐらい傷ついたんだろうと思うと
胸が痛んだ。正直、俺も少なからず誤った情報のせいで、心を乱してしまった瞬間があったから。
4人は、活動に必死になってるのにそんな事してる暇さえも、惜しんでるはずで。ちょっと考えたら
解る事だったのに、俺からは何も言う事も出来なくて、不甲斐ないばっかりでごめんなさい。」
勢いよく頭を下げると、彩斗が
『やめて下さい、千紘さんも何にも謝る事なんてないんですから。でも、そんな風に思って下さって
ありがとうございます。まさか、こんな風にお会いできるなんて…僕、本当に夢みたいで嬉しいんです。』
近くには来ない彩斗を見て、無意識に俺が首を傾げると
『神々しくって、近くになんて行けるはずありません。…僕、汗だくなんで、それもあって、ここで千紘さんの
ご尊顔を拝ませてくださいね。』
「いきなり、お疲れの所申し訳ないです…。一般で来てたからまさか、こんな対面になるとは。そろそろ帰るね、俺、4人の事
ずっと応援するから!ありがとう、本当に、楽しい時間を沢山…ありがとう」
『もう帰るんですか!?こちらこそ、僕、千紘さんの事を北極星のように思ってます!来ていただけて本当に嬉しいです。
ありがとうございます。』
4人が並んでお辞儀をしてくれた。すごい、タイミングまで、はからずともバッチリ合ってる。
後ろ髪が引かれる想いで、ドアを開けて
「ゆっくり、休んで…」
軽く手を振って、廊下に出た。
いい子たち過ぎて…泣けそう。これは、この先もファンが増えるんだろうなぁ。
マネージャーはもう居なくなっていた。
俺は、真幸のもとに帰って「お待たせ、」と言うと
『目が、キラキラしてる。』
真幸は、にこりと笑っている。
「アイドルって、スゴイよなぁ…。人が人に与える影響力の凄さに、久しぶりに高まる感じがした。」
『俺も、千紘にキャーキャー言われるほどまでにならないとなぁ。』
「俺?真幸のファン歴長いの知らないの?」
『演劇部からだから…10数年か。かなり古くからのファンだ?』
「でも、少し勇気が要ったけどさ…会ってみて良かった。彩斗ものすごく傷ついてたから、俺も心配だったんだよね。
他の三人にも少なからず、影響が出たのは間違いないし」
『…千紘は、あんまり他人には興味がないと思っていたけど。違ったんだね…優しい子なのが改めて解って、俺も
少し安心したよ。さ、帰ろうか。』
楽屋控室では。
『千紘さん、誰と来てたのかな?』
『彼女とか?』
『えぇ、彼女いるのかな?…千紘さんより美しくないと、認めない。』
『まぁ、一人では…来なさそうだよな。』
『とりあえず、千紘さんと一緒に歩いてもそん色ない人であって欲しい。』
彩斗と智彰が話してる所を見て、いすかが目を細めて
『知らない方が、幸せな事もあるかもしれないし』
『いすか、どういう意味だよ?』
『松原も俺も、彩斗も、智彰も…知られたら困る関係なのは、間違いないんだから。
人の詮索は、やめとこ。って、話だよ。』
いすかは、ぺろっと舌を出して悪戯っぽく笑う。
『ど、どう言う事!?いすか君、何言ってるの』
『……『智彰、黙ったら負けだよ』いや、間違ってないから、俺は否定しないだけ。』
『彩斗も智彰も、駄々洩れてるからね、好意が。』
タオルで汗を拭いていると、松原がいすかの傍に立ち
『いすかは、人の事には鋭いのに…自分の事には、鈍いよなぁ。』
『うるさ…』
『ステージの上では、天使みたいに可愛げあるのに。降りるとこれだ。』
マネージャーに案内されて、控室に行くとドアの前で少し待つ事になった。
急に入室される前に、事情を説明して欲しくて頼んだのだ。
ザワザワしていた部屋の中が、水を打ったように静かになって
ドアが開いて『お待たせ、私は出てるから。』
気を利かせてくれたんだろうけど、俺からすればものすごく心細い。
でも、そうも言っていられない。
「失礼します…。明安、千紘です…」
一礼をして、部屋に入ると4人からの視線が一気に注がれて
かなり、気まずい。
『本物の千紘さんだぁ…、今日、来てくれてたなんて嬉しいです!え、これ僕の
推しうちわですか!?…尊い…』
最初に話しかけてくれたのは、彩斗。
『彩斗の事、観に来てくれたんですね。千紘さん。良かったな、彩斗。』
そして、彩斗にいつも寄り添ってる智彰。
「4人とも、本当に…輝いてる。俺、初めて人のライブに来たんだけど…月並みな言葉しか
出てこないけど、本当に感動した。」
4人は、汗爽やかな汗に濡れていて、本当ならシャワーを浴びに行きたいだろうに
俺なんかの為に時間を割いてくれていて、笑顔で接してくれている。
『…千紘さん、彩斗の事』
いすかくんが、何か言いたげに俺の方を見ている。
気弱そうに見えるけど、実は芯が強い彼が何を話すのかと
ドキドキして、待っていると
『彩斗は、SNSで気軽に話し掛けられるようなタイプの性格じゃないんです』
若波くんが、すぐに言葉を繋げた。
「全部、誤解だったって聞いて…俺は彩斗と、君等が一体どれぐらい傷ついたんだろうと思うと
胸が痛んだ。正直、俺も少なからず誤った情報のせいで、心を乱してしまった瞬間があったから。
4人は、活動に必死になってるのにそんな事してる暇さえも、惜しんでるはずで。ちょっと考えたら
解る事だったのに、俺からは何も言う事も出来なくて、不甲斐ないばっかりでごめんなさい。」
勢いよく頭を下げると、彩斗が
『やめて下さい、千紘さんも何にも謝る事なんてないんですから。でも、そんな風に思って下さって
ありがとうございます。まさか、こんな風にお会いできるなんて…僕、本当に夢みたいで嬉しいんです。』
近くには来ない彩斗を見て、無意識に俺が首を傾げると
『神々しくって、近くになんて行けるはずありません。…僕、汗だくなんで、それもあって、ここで千紘さんの
ご尊顔を拝ませてくださいね。』
「いきなり、お疲れの所申し訳ないです…。一般で来てたからまさか、こんな対面になるとは。そろそろ帰るね、俺、4人の事
ずっと応援するから!ありがとう、本当に、楽しい時間を沢山…ありがとう」
『もう帰るんですか!?こちらこそ、僕、千紘さんの事を北極星のように思ってます!来ていただけて本当に嬉しいです。
ありがとうございます。』
4人が並んでお辞儀をしてくれた。すごい、タイミングまで、はからずともバッチリ合ってる。
後ろ髪が引かれる想いで、ドアを開けて
「ゆっくり、休んで…」
軽く手を振って、廊下に出た。
いい子たち過ぎて…泣けそう。これは、この先もファンが増えるんだろうなぁ。
マネージャーはもう居なくなっていた。
俺は、真幸のもとに帰って「お待たせ、」と言うと
『目が、キラキラしてる。』
真幸は、にこりと笑っている。
「アイドルって、スゴイよなぁ…。人が人に与える影響力の凄さに、久しぶりに高まる感じがした。」
『俺も、千紘にキャーキャー言われるほどまでにならないとなぁ。』
「俺?真幸のファン歴長いの知らないの?」
『演劇部からだから…10数年か。かなり古くからのファンだ?』
「でも、少し勇気が要ったけどさ…会ってみて良かった。彩斗ものすごく傷ついてたから、俺も心配だったんだよね。
他の三人にも少なからず、影響が出たのは間違いないし」
『…千紘は、あんまり他人には興味がないと思っていたけど。違ったんだね…優しい子なのが改めて解って、俺も
少し安心したよ。さ、帰ろうか。』
楽屋控室では。
『千紘さん、誰と来てたのかな?』
『彼女とか?』
『えぇ、彼女いるのかな?…千紘さんより美しくないと、認めない。』
『まぁ、一人では…来なさそうだよな。』
『とりあえず、千紘さんと一緒に歩いてもそん色ない人であって欲しい。』
彩斗と智彰が話してる所を見て、いすかが目を細めて
『知らない方が、幸せな事もあるかもしれないし』
『いすか、どういう意味だよ?』
『松原も俺も、彩斗も、智彰も…知られたら困る関係なのは、間違いないんだから。
人の詮索は、やめとこ。って、話だよ。』
いすかは、ぺろっと舌を出して悪戯っぽく笑う。
『ど、どう言う事!?いすか君、何言ってるの』
『……『智彰、黙ったら負けだよ』いや、間違ってないから、俺は否定しないだけ。』
『彩斗も智彰も、駄々洩れてるからね、好意が。』
タオルで汗を拭いていると、松原がいすかの傍に立ち
『いすかは、人の事には鋭いのに…自分の事には、鈍いよなぁ。』
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